01/10(日)JAGE杯#4 C2優勝&C1昇格!

1年以上ぶりの更新となりました。
2014年は大晦日にあわてて更新しましたが、

次はC1昇格したらはてな更新しよう、と思っていたのに、まったく鳴かず飛ばずのまま2014年も大晦日を迎えてしまい、「このブログを見てジムカーナ始めました!」なんてことをちらほら聞くもののそんな人たちにもあっという間に追い抜かれ、はてな記法もすっかり忘れ、はてな有料オプション代だけ引かれる1年間でした。

まだバイク乗ってます! - ペーパーライダーの教習&スクール&じむかーにゃ日記

2015年も同じように過ぎ去り、結局1つの日記も書かずに終わりましたが、明けて2016年、迎えた1月の最終戦でC1昇格して、ようやく「あ、ブログ更新できる」と思い出した次第です。本当はその日にでも書きたかったのですが、浮かれて全世界に日記を発信すると黒歴史になりそうだったので我慢しました。おかげで今は落ち着いています。


リザルトは

H1 MC
H2 1’37.537
トップタイム(1’28.710)比 109.95%
C2 1/28

でした。


来シーズンからタイヤレギュレーションが変わるという告知があり、ただでさえ変化に順応するのが苦手な上に、ウェット・悪路面など「非力なバイクが有利」といわれるシチュエーションではことごとくダメな自分にとっては、今シーズン中に昇格できなければもう上がり目はない、と他のVTR乗りよりはかなり「背水」感が強く最終戦に臨みましたが、まさか本当に昇格するなんて夢のよう、しかも超強運が必要なクラス優勝&昇格とは恐れ多くて夢にみたことすらありませんでした。


何を思って走っていたのか、優勝したとき、昇格したときどんな気持ちだったのか、というのは内輪向けに別の場所で散々書いたので、何がどうなって突然昇格タイムが出せたのかということを書こうかと思います。


外のブログはジムカーナやっていない人も見てくださっているらしいので、あまりアホなことはかけないのですが、正直、セッティングをこう変えたからよくなった、とかはないです。C2昇格直後はいろいろとセッティングを模索していただいたのですが、とにかく変化に順応するのが苦手な自分は変えれば変えるほどドツボにはまっていき、結局もう2年くらいほとんど仕様はいじっていません。


スプロケ、フロントホイール、スロットルなどが若干トレンドよりも「ビビリ仕様」ではありますが、それ以外はごくごくオーソドックスなジムカーナ界のVTRのセッティングです。自分は整備といえばタイヤ交換しかできないため、全部他人様にやっていただきました。上位シード選手がのれば、1,2回のアタックで確実にC1タイムが出るマシンになっていたので、あとは乗り手次第。


乗り手のほうは、C2生活5年半の中で、「変なフォームを何とかしたい」「ウェットでのタイムの悪さを何とかしたい」「自分のバイク以外を借りてもシードらしくかっこよく8の字できるようになりたい」などと考えて一時期迷走しましたが、最近はフォームとかどうでもいい、ウェットは捨てる、とにかくドライで得意なレイアウトのコースに賭けて1回でいいからC1タイムを出す、としか考えていませんでした。


じゃあどうやってC1タイムを出すのか。今のままではよほど苦手なセクションがなければ115%は出せるが、110%にははるか届かない。VTRは寝かせながら開けるのが命、と言われますが、自分はほかのVTR乗りに比べて致命的に開けるのが遅い。なんでだろう、と考えると、ビビりゆえに、開けなくても転ばないようにバランスを取っているからかな、と。開けなくてもバランスしているのに開けたらバイクは起きて旋回半径がどんどん膨らむだけだから開けられない。どうすれば「開けないと転ぶ状態」を作れるのかな。と考えて練習しはじめました。


それって経験したことが一度もないわけではなく、アタック本数や時間の決まっていない練習会でとにかく走りこんで、「今日の私調子いい!」と思って貪欲になったとき、夕方の最後の最後で、「恐怖心よりもよいタイムを出したい欲が勝つ」ことで「開けないと転ぶ状態」まで思いがけず攻めてしまうことは、稀にあります。


それを、どうやって朝の1本目から、自分で意図して実現するのかというのが課題で、「恐怖心のハードルを下げる」か「恐怖心を上回るモチベーション」を用意するか、どちらかしかない。「恐怖心のハードルを下げる」ために、タイヤウォーマーや新品タイヤといったツールに遠慮なく頼る。「恐怖心を上回るモチベーション」は、NLからC2に昇格してくる選手たちに追い上げられ追い越されていくことだったり、今のタイヤで昇格しなきゃ上がれない、という追い詰められたシチュエーションだったり、のおかげで図らずも得ることができました。


ちょっと話が逸れますが、実は、この夏くらいに、自分の会社の社内報で「ジムカーナやってる人」として取り上げてもらいました。(残念ながら社内でまったくジムカーナの裾野は広がりませんでしたが)


そこでジムカーナによって得たもの3つを話してくださいと言われ、「忍耐力」「集中力」「健全な競争心」をあげました。夏暑く冬寒い(自走の人、贅沢言ってごめんなさい)。短時間でコース覚えなきゃ話にならない。


そして、超絶ビビりでいつも逃げるくせにすぐに言い訳を用意して「これはできなかったけどあれはよかった」と言って満足してしまう自分にとっては、「うまくなりたい」「速くなりたい」「期待に応えたい」というポジティブでキレイな気持ちだけでは恐怖心を超えるモチベーションにはならないが、「負けたくない」「負けられない」「負けてたまるか」という気持ちが膨らんだ時に、無我夢中で恐怖心を超えられることがある、とわかったことが、ジムカーナをやっていて一番の収穫だったと思います。全然「健全な競争心」ではないかもしれませんが・・・。


閑話休題。そうやって追い詰められた結果、秋くらいから少しずつ上り調子になっていって、勢いがあるときに、絶好のコンディションで特に苦手セクションもないレイアウトの大会があった、という強運にも恵まれて今回悲願を達成することができました。


要するに運と気合、という話で、せっかくの外向けのブログなのに何の参考にもならなくて申し訳ありません。


最後に、自分がバイクに乗り始めてから一緒に練習や指導をしてくださったすべての皆様に感謝を。


せっかく免許を取ったのに家族に大反対されてペーパーライダー一直線の自分に練習の機会を与えてくれたHMSの皆様。近しい友人をバイクで亡くした時にいつも通りに接してくれて笑顔を取り戻させてくれたのも、怪我した時に寄せ書きをくれて応援してくれたのもHMSで出会った皆様でした。


CB400で怪我してバイクに乗るのが怖くなっていたときに、VTRに乗ってみたら、と言ってくれて、ペーパーライダーの自分がどうしても自分のバイクを持ちたいと願った時に、トランポでジムカーナやる、という選択肢を与えてくれて、C1タイムが出るマシンを作ってくれて、厳しくも厳しい指導でここまで引き上げてくれた師匠。


タイムが出なくて腐っているときも、ただただ一緒に練習してファミレスで喋って、大会で活躍すればガロン単位で水ぶっかけて、そんなことが嬉しくて、私にジムカーナを続けさせてくれたチームメイトや練習仲間の皆様。


皆様への恩返しは、今後C1クラスでどんなに公開処刑されても腐らずジムカーナを続けることだと思っています。タイヤで返せとかいう話はなしで!




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