教習所3日目〜3限目〜

5時間目にしてようやく項目3限目にきたー。

会社の昼休みにキャンセル待ちの申し込みをするためだけに
教習所にきて、ようやく乗れた。


しかし靴をしまっておく月ぎめロッカーを借りたかったのに
昼にきたときは「係の者がお昼に出てしまっていて・・・」
笑顔で「夕方またきます」といったが
夕方きてみれば、さんざん待たされた挙句
「係の者が全員かえってしまっていて・・・」
一体いつ働いてるんですか、その係の人は、と
皮肉を言いたくなる気持ちをおさえて「じゃあまたの機会で結構です」
と、キャンセル待ちをする。


しかし最初キャンセル待ちの申し込みが忘れ去られていて
5分前になって「教習あいてます」というアナウンスに
飛んでいって「キャンセル待ちしてるんですけど!」というと
むこうのミスなのに
「大至急いって」といわれ、納得いかないままとんでいく。


今日は、前回の教習の最後にやってくれた教官の
マンツーマン講習。
優しいし私の癖を知ってくれているからホッとした。


「バイク出しといて」
っていわれるが、???
どれをどうやって出していいのかわからないよ〜。


困っていると他の教官が指示してくれて、
まずハンドルを正面に向けて、えいっと車体を起こして、
サイドスタンドを払って、押す!


駐輪スペースはいっぱいバイクが横に並んでるから
ここで倒れたら大変なことに!と若干緊張するけど
取り回しは1階で半泣きになるまでやったからできる、できる、
と自分に言い聞かせる。
なんとか駐輪スペースから出る準備ができるものの、
優先順位がわからず自分が出ていいのかどうかがわからない。


車4つ分くらい前に大型の教習の人が待ってるし。
どうしよう、私が先?むこうが先?と思って迷っていると
はるか前方の教官が手招きするので
おっかなびっくり発進。


するとその途端に目の前の大型の教習の人が発進したので
あわてて停止・・・
あれ、両手両足どれ使えばエンストせずに停止できるんだっけ???
ああそうだ右手右足!と思って踏むと、


ぷすん!


と音がしてエンスト。
あ、やばい!と思った瞬間右に横倒しに。


「すみません!!」
とバイクの下から這い出すと教官が二人ばかりよってきて
引き起こしを手伝ってくれる。
まあさっさと起こさないと教習生出られないからね。


「今のはキミが優先だったのに」
「真面目なんだなぁ」
と呆れられる。


起こすのを手伝ってもらい、エンジンをかけてもらい
乗っていいよ、といわれて乗る。
んで、教官が出たので発進・・・しようとおもったけど
半クラにしても動かないよ?!
あ、ニュートラルのままだった。
教官いっちゃう!
ローにして、発進!


・・・あ、エンスト。


こんなかんじで、外周に出るまで相当時間がかかる。
外周に出てもなんだかガクンガクン不整地を走っているような
衝撃があって、アクセル回してもすごい衝撃で
どうしよどうしよなんでだろう、と思っていたら
ローギアのまま走っていたことに気づく。


あわててセカンドにかえて、思い切って加速してサードに。
ああ、これで前回の教習の最後のかんじに戻った。


30kmくらいで走っていると、ブレーキ踏むとカーブで
減速しすぎるんだね。
あまり減速しすぎると今度は不安定になるので、
カーブを曲がりきる前にアクセル開けたりしなきゃいけなくて
危ないなぁ、と思い、
エンジンブレーキだけで減速して回ってみたりする。


教官がストップして、今回はそれを見逃さずに
うまいこと停止。
クラッチを切って、ローにした後、
右手右足のブレーキングに集中して
クラッチを放してしまうのが
停止時にエンストしまくる原因。
ってわかってるんだけどね〜。毎回結果オーライなんだよね。
コントロールしてとめられない。


「もっと早く走ろう。早く走れるってことはブレーキングがうまい、
早く走れないってことはブレーキングがうまくいってないってことなんだから
早く走れるようにしよう」といわれて耳が痛い。
「あと、キミの走りが遅いのはリアブレーキ踏みっぱなしだから。
ステップバーに土踏まず載せないでかかとのせてるでしょ」といわれる。
なるほどそのとおりだ。
しかし土踏まずを載せてみるとブレーキにつまさきしかかからなくて
ちょっと不安・・・。


しかし今度は意識して40kmくらいまであげて走ってみる。
やっと加速ができるようになったとおもったら、
今度は教官が走ったことのない小さなカーブに入っていく。
これは曲がりきれないと思いあわてて入り口で減速するが、
え、え、どうやって曲がればいいの、こんな小さいカーブ!
こんなハンドルきったら倒れるってばあーーーーーー!!


転倒。


教官が「今の怖がらずにずっとクラッチ握って回れば絶対回れたのにー」
と悔しそうな顔をする。
そうか、できたのか。
そういわれると頑張ってみようという気になる。
教官の後ろにのっけてもらって、目の前じゃなくて曲がる先を見るんだよって
いわれて、よし、やってみよう!と思う。


次に外周回って、カーブに入ってきて
思いっきり減速したあと、クラッチ握って一生懸命曲がる先をみて
回ると・・・回れた!


停止時にローギアにする余裕はなかったけど
エンストも転倒もせずに止まれたし。


「これができれば曲がり角も大丈夫だよ」と言われて
今度は外周からコース内に初進入。


13番の角で右折したいので
1)カーブの手前で減速して、セカンドにチェンジ
2)右合図を出し
3)自分の車線で後ろから車がこないことを確認して、
4)センターラインに寄せる。


5)そのままスピードをおとしてセンターライン沿いを走行し、
6)曲がり角の手前でローギアにして停止。


とにかく停止が怖い。
コースの端っこなら転倒しても誰にも迷惑かけないけど
こんなところで転倒したら大変だ。


7)目の前の反対車線、正面から車が来ないのを確認して
8)路面の記号に沿ってゆっくり右折。発進したらすぐにセカンドに入れる。


9)再度右折したいのでそのままセンターライン沿いを
低速で走行し、四つ角でローギアにして停止。

10)正面の坂道から降りてくる車がないことを確認して順位的には一番最後に発進。すぐにセカンドに入れる。


停止も怖いが発進も怖い。
「発進できそう!」とおもって適当に発進したら発進しちゃいけないタイミングだったり
車がこなくてよし、発進できる、というタイミングになった時には
焦ってクラッチすぐ放してエンストしたり。


10)右折したらすぐに合図を左合図に切り替えて、左に寄る。
11)信号を見て、停止線で赤ならローギアに入れてとまる。
(今は冷静に書いているけどそのときは、パニック起こして赤だと止まるんだっけ?とか
本気で考えている)

12)交差点なので、こっちが信号青になったら正面の道路は車こない。だから安心して発進し、半クラッチのまま左折。セカンドに入れる。

13)次は左折して内周に入りたいので合図は左に出しっぱなし。
14)低速のまま左によってローギアにして停止。
15)内周、右手から車がこないことを確認してクラッチを放さずに低速でカーブに沿って曲がる。
16)曲がったらすぐにセカンドに入れる。このあとすぐ左手のS字に入りたいので合図は左に出しっぱなし。


こうして整理してみると
当時はとにかく何も考えられず、どっち方向から車がこなければいいのかも
わからずパニックになって教官のあとについていってたけど、
どれもちゃんと理由があるんだなぁ。


それにしてもどちらが優先道路か、とか何を目印に曲がるのか、とか
車の時には学科で習ったことを全部忘れている。
早くペーパードライバー教習受けて所内のコース教わりたいよぉ。


曲がり角ができたらもうこの段階は「やったー!できたー!」なのかとおもったが
そんなことはなく、教官の後ろにのってS字、そしてスラローム
クラッチもブレーキもアクセルも何も使わずに走りぬけるらしい。
こんな小回りできるかなと不安になるが、車の時よりはラク
一応、曲がるのがラクになるように外側、外側、にコースどりを
する、くらいは考える。


スラロームはもう絶対無理と思ったが
とりあえずはクラッチとブレーキを使って、なんとかパイロンに接触せずに
通れる。


でも本当は8秒以内じゃなきゃいけないんだよ
といわれ、教官の後ろに乗って「騒がないでね」といわれ
必死に声が出ないようにしがみついていると、
アクセルが開く音、傾いて方向が変わり、何かが跳ね返ってきてまたアクセルが開く音、
傾いて方向が変わり、跳ね返ってまたアクセルが開く音・・・
とおり終わったらもうがくがく震えていた。
こんなん無理ーーーーーーー!!!!!


でも、何度かS字とスラロームを通ったけれど、なんか結構上手くできた気がする。
勿論超低速だけどね。


駐輪も、おっかなびっくりだったけれど上手くできたし。
「すみません!サイドスタンドがないときはどうすればいいんですか?!」
と、スタスタはなれていってしまう教官を半泣きで呼び止めて
呆れられたりとかもしたが・・・。

よかったーもしかしたら一歩上手くなったのかーと思っていたら
教官が歩きながら他の教官に
「8〜10番さぁ、曲がり角とS字とスラロームしかやってないんだけどはんこおしていいかな?」
ときいている。


あれ、課題足りなかったのか・・・。


他の教官が「いいんじゃねえ? 先進みたいもんな?」と私の顔を見て聞いてくるので
私はうっかり「はい!」といってしまったのだが・・・。
言うんじゃなかった。もう1時間ちゃんと、Aコースを覚えろとか言われる前に、
S字とスラロームのほかにクランクと一本橋をやっておくんだった。