教習所12日目〜2段階4時限目〜
今日は2段階になってはじめて一日3時間乗車を体験。
本当は月〜水あたりの平日の夜にこようと思っていたのだけれど
ずっと雨続きみたいなので、
はじめての急制動を雨の日にやるのは勘弁、と急遽
今日3時間乗ることにしたんだ。
いったん帰宅したので、スクールバスの運転手さんとは
例によって色々とおしゃべり。今日はおじちゃんじゃなくて
トニー・ジャーに似ている方。
結構おしゃべりで、検定のコースとか、自分なりに感じている
スラロームのコツとかを教えてくれた。
スクーターは高いし、中古がかなり高いからこれなら新車のほうが
と思うし、新車は更に高い、MT車ならピンキリ、とかって
いわれてまたもや心が動く。
まあそんなことはおいといて、急制動。
指定されたパイロンの横まで3速40km/hを保ったまま進入し、
そこからブレーキをかけて11mで停止させるという課題だ。
転倒するときは派手に横転する、ときいたので
覚悟して、左手の腕時計をはずして臨む。
最終的に聞いたコツ、というか注意点は
- 40kmよりも少し速い速度を手前で作っておき、スロットルを戻してエンジンブレーキで40km/hになった状態で急制動ゾーンに入れるようにする。
- スロットルを戻した後、前ブレーキに手をかけて入ってこない。パイロンの横にきたと同時に前ブレーキをかける。
- 1速と2速でちゃんと加速して40km/h近くを作ってから3速に入れること。加速しないで3速にしてしまうとそこから40km/hを作るのが難しいらしい。
- 前ブレーキ7割、後ろブレーキ3割、必ず同時にかける
- クラッチは止まるギリギリで握る。何故なら、前後ブレーキだけでなくエンジンブレーキの力もほしいのに、クラッチを切ってしまうとエンジンブレーキがきかなくなるから。
だそうだ。
「前:後は7:3、これを守らない人はもんどりうって転倒して、カラダで覚えてください」
という教官の説明を聞いている間、私があまりにも情けない顔をして
「あの、前ブレーキそんなに強くかけたら体が前にとんでいきませんか」
と質問すると、
「いきなりかけるからいけないんだよ。じわっと。じゃあ原理を教えてあげる。高速でつっこんできてブレーキかけると、前に重心がかかるから、前ブレーキかけても重さがあって、前輪はロックしにくいの。でも加重が減る後輪に強くブレーキをかけると、ロックして横滑りするの。」
と説明してくれて、さらに
3人くらいついている教官たちが「最初はそんなにスピード出さなくていいから。50分あるんだから徐々にできるようになればいいよ。30km/hくらいからやってみな」と声をかけてくれる。serenade頑張ります!!!
外周をぐるっと回って、標識のある地点で止まって、制動地点で教官が
手をあげたら発進。
スロットルを大胆にあけて、
距離1/3くらいでローギアで20km/h、2速で35km/hくらいまであげ、
3速にしてからは40km/hをちょっとオーバーするくらいの速度を保ち
(風を切る音が怖い!)
パイロン少し手前でスロットルを戻し
パイロンを過ぎた瞬間に前ブレーキと後ブレーキを同時に!
止まる直前にクラッチを切る!
こ・・・怖ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
40km/h自体は外周の直線でいつも出しているけれど、
カーブのずいぶん手前でアクセルを戻して
エンジンブレーキで相当落とした上に、
ブレーキかけてるから、
速さ自体じゃなくて、目の前に人や壁が見える状態でその
直前まで加速してつっこんでいくのが怖いんだと思う。
でも、自分のブレーキのかけかたならロックしてとんでいったり
横転したりしないということがわかって、
少しずつ注意されたところをなおしていこう、という気になる。
前述の注意点箇条書きの中で
クラッチ切るな、といわれたり
スロットルを戻して入ってこい、といわれたり
前ブレーキに手をかけるな、といわれたり
したのはすべて途中で直していき、
最後のほうには、応援要員の教官から
「今のはよかったねえ」
といわれて、ほっとして満面の笑顔で
「ありがとうございます!!」と叫んでしまった。
まあでも怖かったけれど、一度もロックしなかったので
安心できた。途中は雨がぱらついたりもしたが、酷くならなかったし。
早く速度を作らないと手前で加速したまま入らなきゃいけなくて
余計怖いので、ずっと課題だった
- 発進のときに潔くアクセルをあけてすばやく発進
- 発進してすぐに加速してギアチェンジ
というのができるようになったし、
エンジンブレーキで40km/hになるくらいの速度、を知るために
外周回ってスタート地点に戻ってくるまでの間に何度も
40km/hを出していたので、
- 直線でしっかり加速、カーブ手前で前後輪ブレーキ両方つかってしっかり減速
という課題もクリアすることができた。
途中で「回避」(指定位置まで直進し、教官の指示に従って突然左右に避ける)や
「模擬追突」(斜め前を走っている教官が合図なしに突然止めたら自分もとまる)
も体験する。
急制動を何度かやって形になってくると、
指定位置からのブレーキングだけでなく
指定位置でとめるブレーキングも交える。
結局、最後の最後にはなんとか怖さも克服して、
結果オーライではなく
なんとかこうすればコンスタントに止まれる、という方法が
少し身についたような気がする。
なんといっても急制動の怖さを少しでも減らすために
試行錯誤して、他の課題ができるようになったのが嬉しい♪
で、終わってから教官に聞いてみる。
「急制動って検定でもあるんですか?」
「ありますよ。指定位置でとめられなければ検定中止です」
「速度が足りなくて進入した場合は減点で、検定中止じゃないんですよね?」
「ええ、10点ひきます」
「10点も!!!」
「そして、『速度足りなかったよ』と指摘してもう一回やってもらいます」
「え・・・そこでまた40km/hでなければ検定中止ですか?」
「ええ。要するに、できてもらわないとダメなんですよ」
そうか・・・。減点狙いで一発検定中止を避ける道というのを
考えたのだけれど小ざかしかったようだ。
今後も教習の都度、Cコースの中に急制動を交えて
練習していくそうなので、頑張ってモノにしよう。
つーかさ、公道で80km/hとかでコーナーに突っ込んでいく人、
おかしいよ。バイクアドバイザーのおじさんに、
まだ教習始まったばっかりの頃に
急制動とか今から怖いんですけど、というと
「40km/hでスリルがあるならみんな公道で80とか100とか出さないよ。
40km/hじゃ危なくもなんともないからみんなもっとスピード出すんだよ」
といわれてなんとなく納得したが、
それにしてもスピード出す人たちの神経がわかりません・・・。
そういえばAT四輪のときにも急制動がなかなかできず
というか30km/hがなかなか出せずに外周ぐるぐる回った気が。
でも外に出てみたらやっぱり流れに乗って50とか60とか出してたもんねえ。
やはり公道に出ると違うのかな。
まあとにかく「今日3時間乗ったの?! お疲れさん」と教官に
言われつつ、とにかく3時間すべて1段階ずつ順調にクリアして
残すは4時間かな。8月中には卒業できそうな見通しがでてきた。
頑張るぞ!