07/05(水)HMS初級@桶川

1ヶ月ぶりの桶川でコソ練。たまたま夏休みをとっているときに平日初級の追加があったので行ってきた。朝からあいにくの雨で、参加は10人。イントラさんはYFさんとMかわさん。前回はCB750で3回こけたけど、今日はCB400


はじめて靴の中までぬれるほど激しい雨の中走ったが、バイクってこんなに楽しかったっけ、と思うほど楽しい一日だった。午前中は7メートル間隔の直パイ、ブレーキング、オフセット。


オフセットの間隔は広すぎず狭すぎず、だったが「ブレーキを使わずに、メリハリとか考えなくていいので自分の旋回速度を探ってみてください」とのこと。ブレーキ使わないで、っていわれたのは初級にはじめて参加したとき以来で、そのときはずっと低速でトロトロ走っておっかなびっくりハンドルを切って回っていたけれど、今回は思い切ってアクセルあけて、いっぱい倒して「おお、この速度でも回れるんじゃん!っていう発見があってすごく楽しかった。普段ブレーキを使うオフセットで、自分がどれだけ無駄に減速しているかがよくわかった。


ブレーキ使っちゃだめ、というと「回りきれないかも」と思ったときに回転の内側のハンドルをおさえつけて「回れー」と思ってしまうのだけれど、そんなことしても小さく回ったりするわけがなく、下手すればそのまま倒れてコケるだけなんだよなー。まあ教習所や、入門で走っていたときは、ニーグリップといて内側に足を出してバランスをとろうなどとアホなことをしていたので(自転車じゃないんだから・・・)まだマシかな(^^;)


どーする、どーする?と考えて、前回CB750で、イントラさんに「ハンドルをおさえつけないでバイクを信じてまかせてみて」といわれ、どうにでもなれ!と思っておもいきって力を抜いたら本当にくるっと回ってくれたのを思い出し、「まずはハンドルをおさえつけないで力を抜くことから!」と思う。そのためには内側にニーグリップを解きたいと思うところを逆にニーグリップを強くして車体をしっかりホールド。


しかし400は750ほど安定感がないので、速度が落ちると内側に倒れそうでちと不安。じゃあもうちょっとアクセルを開けておいて、その分内側のステップを踏む!


おおおおお!ブレーキ使わなくてもちゃんと回るじゃん! しかも結構スピードに乗った(自分ではそのつもり)まま!!!自分の回転半径の目測を誤って、パイロンをなぎ倒すこと午前中で5回以上。オフセットで倒したことなんてほとんどなかったんだけどなー。でも、いつもなんとなく小さくまとまって「いつもと同じ走り」をしてしまっている気がするのに、今日は新しいことに挑戦できている気がして、それが楽しい。


小休止をはさんで、「ではあの旋回速度を思い出して、加減速のメリハリをつけていきましょう」といわれると、今までの習慣に戻ってしまい、どうしても減速しすぎてしまうところがあったけれど、それでもここでこの練習をいやというほどしておいたおかげで、午後の新コースでのUターンが怖くなくなったと思う。


ブレーキングゾーンには終始Mかわさんがいてアドバイスをくれて、2本がけでとまってみたり4本がけでとまってみたり、4本で握ったときの深さを覚えておいて2本でやってみるともっと短い距離でとまれたり、アドバイスをもらうたびに安定してとまれるようになるのがすごくうれしかった。


直パイは、7メートル間隔だったので、今まではどんなに間隔が広くても怖くてリアブレーキを使ってしまっていたのだが、おもいきってリアブレーキを使わずにステップを踏んだり内側に体重を乗せたりハンドルを切ったり、で通ってみるように挑戦。久しぶりに乗ると、怖くて体が固まるかと思いきや、とにかくバイクに乗れるのがうれしくて、怖くてもいいからなんでもやってみようという気になるみたい。新発見だ。


午後はバリアブル。いつものセッティング・・・かと思いきや、オフセットと直パイがついたロングコース。平日初級万歳! えーといわゆる「4番」のゾーンを、オフセット3本からスタートして、左にそれて5メートル間隔の直パイを10本くらい、Uターンしてオフセット、そしてバリアブルに入る構成。


コース案内が終わるともー走りたくて仕方なくてとびはねたいくらい。はじまってすぐにMかわさんが先導してくださったのだが、雨の日だとイントラさんの軌道が目にみえるので追いやすい!オフセットでは、「え、この速度でそんなに縦長に入ったら私、回れないよ?」と思いながらも一生懸命追いかけると、意外に回れる。自分が、マージンをとりすぎて無駄にパイロンの手前から大きく膨らんでアプローチしていたことを知る。直パイも、一生懸命追いかけると、今までよりも速い速度を維持できる。


バリアブルは、ところどころ「うっ・・・そのラインを通るのはわかっているのだけれど技術がともなわない(汗)」という状態でイントラさんのラインをそれてしまうことが多かったけれど、イントラさんについていける速度を維持すると、今まで失速ゴケが怖くて大回りしていたところが、思い切ってブレーキを踏んでも倒れずに小さく回れる、と発見したところもいくつかあった。


また、イントラさんの軌道は、私が今まで通っていた軌道よりもずっとパイロンに近づいているのだけれど、軌道どおりにたどって、同じ箇所でアクセルをあけると、ちゃんと後輪の向きが変わったところでアクセルをあけることになるのできちんと行きたい方向に行くんだなぁ、と感心することしきり。目に入ってくる怖い情報ががいっぱいあるので後輪の向きが変わったかどうかっていうのを意識するのはすぐ忘れてしまうのだけれど、それに意識をおく余裕ができたときにはすごくスムーズに、怖い思いをせずにアクセルを開けることができて楽しい。


しかし、何をやろうが思ったようなラインで通れないところが、バリアブルのS字の入り口。MかわさんはUターンのあと、オフセットのように斜めにまっすぐS字の入り口のパイロンにアプローチして、入り口のカーブにぐっとすいつくように回っているのだが、それができないんだ。オフセット風に斜めに突っ込んでも、Uターンのあとまっすぐ進んで横にマージンを大きくとっても、たてにマージンを大きくとっても、仮想パイロンをおいても、何をやっても回れない。多分速度が足りなくてリアブレーキを踏み切れていないのだと思うが、かといってチキンレースのごとくブレーキをかけるタイミングを遅らせて突っ込んでも、やはり、何度やってもできないのがものすごく悔しい。


休憩中に中級の人たちの走りを見ていると、土日の中級の人たちとはちょっと印象が違うものの、そこを吸い付くように曲がって、バイクを立てた直後にS字を直線上に走っていくのは皆同じ。あれができないと中級にはあがれないのか!どうすればできるんだーと歯軋りしながらみていると、中級イントラのMさんは、その箇所を片手で、片手にマイクを持って後ろを振り返って、後続車にアドバイスしながら回っているので、私はただ回るだけなのになんでできないんだ、とさらに落ち込む。今日の中級はMさんとT田さん。いいなー楽しそう!


バリアブルの中間から出口あたりで、オフセットに見立てて回るところは、フロントブレーキに指をかけてはいるものの、実際は全然使っていなくてリアブレーキだけで回っているということに気づく。いつもは気づいても何もできないのだけれど、今日は何回か、もっと速度を出してフロントを使わざるを得ないスピードを維持できたときに小さく回れる、という体験をした。しかし成功体験はほんの数回で、ちょっとでも油断すると失速しすぎて、大回りになってしまう。午前中のオフセットでブレーキなしでもあの速度を保って曲がれたんだから、こんなに落とさなくていいはずなのにと思い、自分のチキンハートを罵倒するが、まあそれにしても、ロングコース、楽しいことには変わりない。


Mかわさんに、「普通のオフセットであとライン一本内側に入りたい、というとき体を内側にいれているのに頭は外側に逃げているのがもったいない。半分くらいしかラインが内側に入ってないよ」といわれ、試行錯誤するうちに何度もパイロンに激突する。午前中からオフセットでパイロンにぶつかりまくっていて、さらにMかわさんに先導されたあと、もっとパイロンに近づいて縦長に回れるということに気づいてさらにぶつかっていたところに、さらに拍車がかかる。グリップエンドだけとか、正面から、とか。正面からぶつかったときには肘の関節が外れたんじゃないかと思うくらいの衝撃だった。私程度の速度でパイロンにぶつかっただけでこれなんだから、と、上級の人たちの転倒の衝撃を思い、身震い。


おなかいっぱいになるまでバリアブルを走った後、市街地・新コースへ移動。新コース部分は、すべてUターン。外周部分に直パイくらいの間隔で少しだけ左右に振った変則直パイみたいなのが4本くらいあったけれど、それで折り返した後はまたUターン。数えていないけれど、市街地部分に戻る前に10箇所以上はUターンがあったと思う。広いのでいくらでもマージンのとりようがあるのだけれど、最初はS字状に振って、自信がついてきたら少しずつ次のパイロンにむかってまっすぐ加速するように心がける。


チームマリの練習にはじめて参加したときには新コースで2箇所のUターンが回れなくて、歩くよりも遅い速度で今にも倒れそうにふらふらしながらしていて泣きそうだったなーと懐かしく思い出す。


午前中のオフセットで、速度を落とさずに、怖いけどしっかりニーグリップしてハンドルの力を抜いて、一定の回転数を保って・・・という練習をしていたために、Uターンであまり失速しないで済んだ。もちろん時々失速しすぎて「やばいっ」と思うことはあるのだけれど、これはいつのまにか後ろからついてきていたMかわさんに指摘された。「1〜2km/hなんだけれど落としすぎてふらふらしていることがあるから、フロントでしっかり落とせているときにさらにリアブレーキを踏みすぎないで」と。


バイクは、信頼して、ハンドルから力を抜いてあげれば私が思っているよりもがんばってバランスを維持して回ってくれる。バイクを信頼する、というのもあるし、速度を落としすぎないためには自分を信頼する、というのもちょっとは必要だなぁ。


うまく回転数を落としすぎずに小さく回れて、さらに回っているあいだにうまいことアクセルの遊びもとれちゃったりすると、Uターンした後スムーズに加速にうつれて、そういうのが1周のうちに1回でもあるとすごく快感で、楽しくて仕方ない。これがバリアブルのS字の入口でもできればっ・・・!


時間がたつのはあっという間。40kmしか走っていないけれど、人数が少なくてとまっている時間がほとんどなかったために、すごくいっぱい走れたような気がしてとても充実していた。あまり根詰めて通って「全然上達しない」と悩むよりも、たまに間を空けて、「バイクに乗れることが楽しくて仕方ない」って思って乗るのもいいかな、と思った。しかし平日、同じ料金なのにこんなに充実していると、週末来るのがもったいなくなっちゃうなぁ。