09/23(土)初級@桶川

イントラさんはTAさんとM川さんとT木さん。
CB400の3号車に当たるが、前回乗ったときに燃料系が「大当たり」状態になっていた車輌だった。今回もまだ「大当たり」状態。床屋の前にたっている青と赤のアレみたいになっている。前回のY下さんは「これ自体は走行には影響ないが、このセンサーが切れるくらいの衝撃だったら他の見えないところも調子が悪くなっているかもしれないから念のため」と車輌交換してくれたが、今回は「燃料はちゃんと入っているから大丈夫」と言われる。しかし慣熟走行中、どうしても視界がチラチラして気になってしまうので替えていただいた。


午前中はオフセット⇒直パイ⇒オフセット⇒ブレーキングのオーソドックスなパターン。今日はニーグリップを意識せずに出来ていて他に意識を集中できそうだったので、1速で走ってみることにする。(直パイ以外)


■オフセット
エンブレが効いて、すごい勢いで失速するので怖いのだけれど、なんだか今日はくるぶしからふくらはぎ、太腿から膝までがっちりバイクに食いついている気がするので、上半身の力が抜けて、バイクの頭がくたっと倒れても怖くない。むしろ、次のパイロンはもっと前方にあるのに、どんどんハンドルが切れこむのをむりやり引っ張り上げて方向修正するかんじ。切れ込まないようにおさえつけるのではなく、いったん切れ込んだ後ひっぱりあげる、っていうかんじだったんだけれど、これっておさえつけてるのと同じなのかな。いずれにしろなんだか凄く無駄があるようにかんじる。


■直パイ
今日は、先週のレディスほどではないにしてもちょっと間隔広め。初めて、2速でブレーキ使わずにステップ踏み込むだけで曲げて通過する、っていうのができた。今まで何度やってもリアブレーキ踏んじゃってたのだけれど、慣熟走行(M川さん先導でやたら長い)で、「みぎ、ひだり、みぎ、ひだり・・・」とぶつぶつつぶやきながら一生懸命ステップ踏み込む練習した効果があったかな〜。次回は3速でやってみよう。


■ブレーキング
今日はなんだかブレーキングの練習が楽しい〜。先週のレディスでいやというほど直線シフトアップシフトダウンを練習したからか、今までになくスムーズにシフトアップができる〜。ギアあげたあと速度が落ちない♪たのし〜♪たのし〜♪先週は、「公道ライダーならあたりまえにできること」が何一つできなくて本当に凹んだので、こういうのが出来ると公道ライダーに近づいた気がしてとても嬉しい。


■特別メニュー?
午前中の最後、突然T木さんがチーフになって、加減速のフォーム作りを指導。直線1速で、タンクに伏せて加速、そこからすぐに制動に切り替える、という練習をする。Maxどこまで動けるか、を知らないと、速度にあわせたフォームなんかつくれっこない、とのことで、なるほどそらそうだ、と納得。


エンジン切っている状態でフルスロットルにしてください、どうですそこまで空くんですよ、といわれてさらに納得。私の握り方じゃフルスロットルにするには手首90度以上曲げなきゃダメだ。タンクに伏せるのは楽しい♪タンクに伏せなきゃいけないような速度出すことは私の人生・・・ないかもしれないし・・・。


(ちなみに帰宅してから母に「今日はじめてタンクに伏せたの〜♪」と報告したら、翌日一緒にMOTOGPの録画を観戦しながら「こ・・・こんな危険な練習を・・・!」とおびえていました。ちゃんと、「速度は7分の1くらいだよ」って説明しておきましたが。)


片手での制動練習も初体験。40km/hでいいといわれるが、エンストしてとまるまで左手も左足も出しちゃだめ、そこでどうしても出てしまう人、バランスを失う人は腹筋で支えられていない証拠、といわれる。怖くて最初はエンストした瞬間に左手が出てしまったが、T木さんに穏やかに首を振られるたびに闘志が湧いてきて、エンストした後に慌てず左足を出しとまれるようになった。急制動でエンストすることなんて今まで数え切れないくらいあったのに、片手だけでエンストを待つのがこんなに怖いなんて|!


午前中で既に足がガクガクして太腿がつりそう。1速で走るのって大変。


■市街地・新コース
午後は市街地・新コース⇒バリアブル。今日は全てのクラスが開催されていたのに、まんべんなく全てのコースを走れて嬉しい。先週なんて新コース4周走った以外はずっと基本練習だったのにな。(※リンク先は@sushiさんのブログです。この日の初級のレイアウトについて解説していただいています)


相変わらずスタート直後のUターン(S字)も苦手で、2速にあげようとするとエンストしてしまいそうなので、思い切ってここも1速で走ってみることにする。いきなり市街地部分で前輪から芝生に突っ込む。オフセット以外で1速で走るのは初めてなのでエンブレがどれだけきくか見当もつかない。加速感もわからず、S字のカーブ前にしゃがんでいるTAイントラにむかって何度も突っ込みそうになる。ごめんなさい。


新コースのオフセットやUターンは、ラインが制限されていないから、Uターン時の失速が課題の私にはちょっとずつ勇気を出してアクセルをあけたり、ブレーキのタイミングを遅くしたり、という挑戦がしやすい環境で、嬉しい。


私は細かいアクセルワークとか全然できない証拠か、怖がっているわりに1速でも2速と同じようにアクセルをあけるので、自然と、2速のときよりも速くなるみたい。そのかわり、パイロンが予想以上にすごい勢いで近づいてきて、あわててブレーキ。ものすごくガタガタして、タイヤに何か刺さってるんじゃないか、パンクしてるんじゃないか、と焦る。首をかしげながら何周か、戻ってくるたびにタイヤを覗き込んでいたが、よく考えたら、これってロックしてるのか。


ようやく気づいて、ブレーキを緩めるようにするが、加速は同じようにしているので、曲がらない・・・。あさっての方向にむかっていってしまう。せっかく1速にして速く走れるようになったのに、あける量を少なくしたり、ブレーキかけるタイミングを早めたりしたら勿体ない、どうすればいいんだ???と思って、「あ、バイク倒せばいいんだ」と気づく。われながらまどろっこしい。


しかし、1速だと「今まさにまわっている」最中にもどんどん失速していくのでかなり怖い。ターンの中心にむかって、真横にバイクを倒すのだとどんどん失速してしまいそうなので、なんとかターン外側の斜め後ろからターン内側の斜め前にむかって力を加えるような形でバイクを倒せないものか、と必死で考える。


最近気づいたことなのだけれど、初級にあがって暫くの頃は、曲がる時に「なんとなく内側の膝を下げて、外側の膝をタンクに沿わせてずずっともちあげて、高低差ができた分上からタンクに膝をかぶせるようにしてターンする」ということをやっていたのに、ニーグリップをしっかりすると上半身から力が抜けて、バイクを寝かせても怖くないということが分かってから、万力のようにいたずらに横方向の力を強くしすぎて、膝が常にタンクの同じ場所に貼りついているかんじになっていた。


せっかく踝あたりで強くグリップできるようになったんだから、もっと膝はあそばせてもいいはずだよね、と思って、以前は単純に上下の高低差を作っていたのだけれど、今度はターン内側の足は単純に踏み込んで、ターン外側の膝を後ろから前に「送り出す」ようなイメージで力を加えると、3回に1回くらいはバイクが倒れすぎずにうまいこと小さく回れて、スムーズにアクセルを開けるのに繋がるようになった。


送り出すっていう表現があっているのかわからないけれど、小さい頃習ったテニスで、インパクトの瞬間だけボールに力を加えて、当たった瞬間にはねかえすのではなくて、もっていきたい方向にむかってボールにラケットを吸い付かせて「送り出す」ようなかんじに似ている、とかんじたので。スキーでも、カーヴィングターンってただ山側に倒れるのではなく外スキーを前方に走らせるようにするって習った(これができないんだ)から、似てるかな〜。


この「送り出す」かんじ、午前中のオフセットで感じた「ハンドルがくたっと倒れるかんじ」とうまく一緒になると、小さく回れて楽しい♪ただし、失敗してターン中心にドスンと足をつくことも何度もあったけれど・・・。


2速だと、ちょうどパイロンを回り終わったところで減速が最大になる、というイメージがなかなかしにくいのでパイロンに入るところで「自分のイメージの中で『まわりきれる速度』」にしてしまい、結果的に回り終わった地点では遠心力を失って倒れそうになる、ということが多かった。


1速だと、結果的に失敗することは多いのだけれど、パイロンに入るときと出る時の速度がかなり違うので、「出る時の、最大に失速した状態」をイメージしてそれよりも少し速い速度でパイロンに入るっていうイメージがしやすいような気がする。イメージはできるものの、体が怖がってブレーキかけすぎて失敗することばかりなんだけれど。


しかし、ゴール近くでまた市街地ゾーンに戻ってくると、全然対応できない。私はアクセルあけはじめるタイミングが遅く、1速だと加速がすごいので、小さい切り返しに対応できず、芝生と仲良くなった。


■バリアブル
1ヶ月半ぶりくらいに走るバリアブル。やはり見慣れた景色、苦手意識が体の芯まで染みとおった景色をみると体が萎縮するー。


赤ゼッケンの方に「新コースではアクセルあけられててよかったからバリアブルも1速で走ってごらん」といわれてとりあえず慣熟走行では1速で走ってみる。初級の慣熟走行程度のスピードで、しかも等速で走ると、恐怖なく走れるようになってきたのだけれど、いざ一人で走ると、加速して、減速して、なのでうまく走れない。


Uターンはともかく、コース後半の小さいオフセットが、もうハンドルとれちゃったんじゃないかというくらい自分の思うような軌道ですすまない。順番待ちの列に突っ込みそうになったり、トイレ方面にむかってすっとんでいったり・・・。新コースの市街地部分で「苦手だな」と思ったように、アクセル開けるタイミングが遅くて加速が遅くなって突っ込んでいってしまう。バイク起こすのが遅くなってよけい加速のタイミングが遅くなる・・・の悪循環。


やっぱりダメだーと思って2速で走ると、1速の時よりもよほど思ったような軌道で走れるのに、どうもとても遅いらしい。後ろの人にめっちゃ追いつかれる。悔しいので1速にすると、相変わらず軌道はガタガタなのに、2速のときよりも速いみたいだ。悔しい。思ったとおりのラインで通れるようにあんなに練習したのに、1速にしただけでなんで〜?!ていうか初級の速い男の人たちは、ラインも無駄がない上に1速で走ってるんだからそりゃ速いはずだ!


悔しいので、1速で思い通りのラインを走れるように方針転換する。とにかくエンブレが凄いので、エンブレの効き具合が分かるまではエンブレだけで走る。ブレーキは触らない、と思って何周かして、少し思ったところで曲がれるようになったらちょっと空けてリアブレーキを踏む。ちょっと長めの直線はフロントブレーキに指だけでもかける。スタート直後と、ゴール前のカーブはいつもよりもいっぱい空ける。


このへんで今日の練習はおしまい。今日はアドバイスを個別に貰うということはなく、後ろにつかれることもなく、ただ、M川さんやT木さんが何度も無言で前に現れて、引っ張ってくれた。曲がるところではどんどん離されるので、せめて直線部分だけでもいっぱいあけて離されないようにしようと頑張った。ゴールするたびに「まだ1速で走るにははやい。フォームがガタガタになるから2速で走ったほうがいい」といわれるんじゃないかとドキドキしていたが、とりあえずそういうことはいわれなかったので、このまま1速で頑張ろうと決意。