01/09(火)HMS中級@桶川

お天気は快晴。ただしちょっと風強め。受講者9名。イントラさんはT田さんとT木さん。じっくり鍛錬系ですよね。贅沢♪うれしい♪総走行距離52.8km。今日もわりとゆっくりのんびりペース。平日中級常連の方が半分で、残り半分はあまりいらしていない人というかんじ。


上級4名、中級9名、貸切17名(新潟あたりからきた団体さんという話をききました)でのオンロード練習でした。

■午前中
入口のバラ1ゾーンにて。
2速固定での加減速→40km/h指定、後ろブレーキのみの制動。途中からできる人は片手で。
1速固定での加減速→40km/h指定、前後ブレーキでの制動。
10m弱間隔の直パイ→40km/hから速度をあげていって、前後ブレーキでの制動。


■午後
バリアブルを背にした初級の午前中によくあるレイアウト。
オフセット→直パイ(たぶん5m)→オフセット(縦に長い)→オフセット(不等間隔。最後はちょっときつめ)


バリアブル(三連続Uターンから入る中級設定)


先日、走り初めの予定だった初級をキャンセルしたことで1ヶ月ぶりのバイクが中級になってしまって内心不安でドキドキでしたが、午前中は加減速練に終始するという実にシンプルなメニューだったので安心しました。午後も最初は初級でよくあるレイアウトでしたし、ライディングフォームやライン取りの解説もわりあい詳しくあったのですが、バリアブルは、平日中級ではあまり走らない三連続Uターンからのフル中級設定だったので、「易しめ」だったわりにバリアブルがちゃんと走れてラッキーな一日でした。

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■午前中
入り口の直パイのところを2レーンにわけて最初は2速固定の加減速で行って、帰りは40km/hから後ろブレーキのみで制動。加減速に負けないライディングフォーム作りの解説が結構詳しくあって、その後途中で「できる人は片手で」との指示が。


初級のブレーキング練習のときは、最初から最後まで同じ強さで握るのではなくて握りこんでいくことを意識していればOKといわれていましたが、今日の練習では「握るスピード」ということをいわれました。「あなたは最後の1/3くらいできゅっと握りこんでとまっているので、最初から計画的に一気に握ってみましょう。最初にすぱっとブレーキがかかればあとそんなに握らなくてもとまります」といわれてびっくり。


リアブレーキも、前ブレーキでのGに負けずに後輪を路面に押し付ける補助のために使う程度といわれて、自分が思っていたよりももっとゆるくてよい(自分くらいリアブレーキに頼っているとすべる寸前)ということがわかってさらにびっくり。


前ブレーキはもっと速く握る、後ろブレーキは踏みすぎない、というのは前後ともに今までと感覚が違ったので毎周少しずつ加減を変えていくのもかなり怖くて、ブレーキング練習だけでも自分はかなり楽しめました。


私はまだ一速走行に慣れていなくて、オフセットやコーススラロームではエンブレ+ほんのちょっとのリアブレーキ、で走っている段階でなかなかフロントブレーキにまで手がかからない、フロントを使おうとすると「フロントブレーキを使う」ただそれだけに集中してしまって他がまったくお留守になってしまうので使えずにいました。でもそれって初級の「とまるためのブレーキ」で練習していたように最初ゆっくり、徐々に握りこむ、を曲がるときにもやっていたからかなと今日思いました。Fブレーキはは徐々にリリースして、アクセルの遊びを取って、あける準備をしていかなきゃいけないのに。今日習ったみたいなフロントの使い方をすると、曲がるときにもフロントブレーキが使えそうな気がしてきました。とても充実したブレーキング練習でした。

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■午後1

で、午後は初級でよくやるオフセット→直パイ→縦に長いオフセット→オフセットで帰ってくるパターン。最初は慣れるために数周。次に、曲がり終わりの場所から逆算したライン取りを解説して走りこみ。さらに、「まがるきっかけ」を与えるためのステップ荷重を解説して走りこみ。これだけで30km以上走ったような気がします。結構息が上がりました。


自分がここでびっくりしたのは、オフセットの最後がちょっときつめになっていたのですが、ここでハンドルが切れるのが怖くなくなっていたこと。いつもは曲がることだけでいっぱいいっぱいで、時には体が外に逃げてバイクを腰で路面に押し付けるように倒して曲がっていたのに、ちゃんとアクセル開けて起こす→ちょっと直線作って加速→アクセルすぐに戻して、体が逃げないように倒して思ったところで曲がり終えてアクセル開けて起こす・・・が1速で余裕を持ってできるようになってた!!


ここで「ママチャリやばい、ママチャリなめてた」とひたすら驚愕して何度もつぶやきながら走っていました。ママチャリで練習するとき、旋回の内側のペダルを踏み込むとアスファルトに刺さっちゃうので、旋回内側のペダルは上に上げた状態で回らなきゃいけないわけです。そのぶん

  • 視線と体を思いっきり先行させて、
  • 切ったほうの太ももにグリップエンドが突き刺さるくらいにハンドルを切って、
  • それでいながら体が怖がって逃げないこと

だけを考えてひたすら夜道でUターンしていたのですが、「役立った・・・!」と思って涙でそうでした。ママチャリだとエンブレに対応する練習ができないので、細かいところでアクセルオンオフしたときに体がついていくかどうかはまた別問題なのですが、コーススラじゃなくてじっくり規則的な動きで回れるオフセットだと何周か走ればエンブレには慣れてくるのでママチャリで練習したのが生きたのかなぁなんて思ったり。これが市街地コースとかだとまたダメな私に戻ってしまうとおもいますが・・・。


この間隔のオフセットパイロンで、頭の中で決めた曲がり終わりに向かって思い描いたラインで曲がりきれたのって初めてなんですよ。ハンドルが切れていっている途中も、上半身の力を抜いてバイクにまかせられているっていうのが実感できて、本当にうれしかったなぁ。イントラさんがゆっくり前を走ってくれて「同じところで曲がり始めて、同じところで曲がり終えることができているか確認してください」と言われたときにも、最後の細かいところまでちゃんと同じところで曲がり終えられている、次にむかってバイクがおきている、と実感できたのがうれしかった!


ステップ荷重の解説を受けて、「人によって表現は違いますが膝を落とすとか前に出すとか・・・」といわれ、あ、なるほど左右にただ上から体重を加えるだけじゃないのね、と初めて知って、「アクセルあける→戻す→踏む」と3拍子でずっとつぶやきながら、本当にそれしかやらずに走ってみたのですが、そうするとハンドル切るとか体を反対側に投げ出す意識とかしなくても本当に「きっかけだけ与える」だけで曲がるのね〜と思ってこれも楽しくて。


「膝を落とすとか前に出すとか」するとイメージではそっちの足が旋回の外足になってしまいそうですが(私の体にしみこんだカービング以前のスキーのイメージかな)内足になって曲がるのも面白いな〜と思ってワクワクしながら走っていました。


この、「ただ真上から力を加えるだけじゃない」ステップの踏み方というのは、前回、高速ギア+立ち姿勢の直パイをやったときには「どうすればこの距離で連続して曲がれる?」と必死に考えるうちに自然とできていたことなんだと思うのですが、オフセットだとなまじ曲がるまでに与えられた距離が長く、また一速でアクセルを戻すだけでエンブレがきいて曲がるきっかけが作りやすいので他の手段で力を加えてごまかしていたのかな。


慣れてきたら、今までと同じ走り方にプラスしてその「ステップを踏む」をやってみると、今までより回転半径が小さくなること。特に間隔が狭い部分のオフセットで、きゅーんと曲がる間隔が楽しい♪よし、これにブレーキを加えたらもっと小さく曲がれるに違いない、と調子に乗って、今度はリアブレーキも一緒に使ってみようと思ったのですが、二つのことが一緒にできない&エンブレだけで走っていたときよりもアクセルを多く開けられていないために一気に挫折。難しい・・・。


T木イントラいわく、「曲がるきっかけ」を与えた後、ハンドルを押さえたりしなければ一回のステップを踏む操作で一発で行きたい方向にバイクを向かせることができる、ハンドルを切り増したり、余計な操作をしなくてすむ、それでロスのない走りを目指しましょう、とのこと。たしかに、エンブレだけで走っているときはそれが「できたっ」と思うことがあるんですよね。ブレーキを加えてもそういう走りができるようになりたいなぁ。


あと、直パイは相変わらずうまくできません・・・。ここだけ2速にあげてやっており、これもリズムよくステップを踏めばいいんだと頭ではわかるのですが、「起こす」過程がうまくいかずすぐにリズムが崩れてしまいます。一回は踏んだあとうまく起こせなくて方向が変わらずそのまま芝に突っ込みました。


もう数え切れないくらい頭の中で考えたことで、そろそろ体もできてきていい頃だと思うのですが。

高速ギアだとできるのは、適量のアクセルで「起こす」ことに集中しなくていいから。
→私は「起こす」過程が問題。
→何が問題かっていうと、起きるだけじゃなくてまっすぐ進んでいってしまうのでリアブレーキであわてて直進をとめて、次の過程でステップを踏む、と2段階に分かれているのでリズムが崩れる
→なんで直進してしまうのか。アクセルの量が適量でない、もしくはそもそも寝ていないのでアクセルの力が起こすことではなく前に進むことに使われている。たぶん後者。
→最初の一本目で、ハンドルを切るのではなくて、思い切って倒してパイロンを通過すればすべてうまくいくはず

しかしこれができないんだ。オフセットではずいぶん細かいところでも体が逃げずにバイクと一緒の傾きを作れるようになってきたとおもうのですが、直パイではまだまだ体が逃げているし、ハンドルを左右に忙しく切っている気がします。あーあー直パイできるようになりたいよー

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最後、バリアブルにて。
ここでも「ママチャリヤバイ、ママチャリなめてた」を忙しくつぶやくことに。慣熟走行のゆっくりペースで、まったく恐怖なくフル中級設定のバリアブルが回れた・・・?!今まではどうやっても上半身がガチガチで、旋回の内側の肩が不自然なまでに正面向いたまま、肩越しにあごだけで行き先を見ていたのに、それが嘘のように上半身全部まわして行き先を見ることができるようになっていました。


入口の3連続Uターンのところも、今日一日オフセットで走ってきたのと同じような走り方をししたら、もちろんすごく左右外側に膨らんでしまうのですが、今までよりももっと方向が変わりはじめるタイミングが早くなっているし、バイクが傾いている時間が長いし、正直なところ「今までと全然見える景色が違う」。


バイクが傾いて回っている間も、今までとおなじようにとまる寸前まで失速はしているのですが、ママチャリ練のおかげか落ち着いて「待って」いられるので、満を持して優しくアクセルがあけられるので恐怖はなくなりました。


ただ、「待っていれば曲がりきれる」という安心感は出たものの、3つめのUターンは正面からバイクが来るので萎縮してしまって怖い怖いと思って外に膨らまないようにしたいなぁと思っていたら、T田イントラから神のアドバイスが。


「寝かし始めるのが遅いから外に膨らんでいる。もっと早く寝かし始めて」と。え?! 今までは、Uターンで外に膨らむのって、早く曲がりすぎているからでもっともっと奥までいって、道幅一杯使って・・・って思ってました。でも多分、自分で気づかないうちに走り方が変わってたんですね。旋回から体が逃げないこと、だけを目標にこの2〜3ヶ月ずっと練習してきていたので。


3連続Uターンの2つめから3つめに向かうところ、正面からバイクがきて一番怖いところで、T田イントラの声にあわせて「そこで踏みかえる!」といわれて半信半疑でえいやっと踏み変えたところ、視界の今までみたこともないようなところをパイロンがとおりすぎ、すごくパイロンに近いところで回れていました。こっ・・・これなら正面からくるバイクも怖くない!!!T田イントラありがとうございます・・・神!神です!


2つめから3つめに向かうところは、頭では「まだ早いだろう」と思いながら、T田イントラの言葉を思い出して、体のほうがもう直パイかっていうくらいのタイミングで踏みかえるとちゃんと小さく回れるんですが、1つめではまだ頭の判断のほうが勝ってしまって、曲がり始めが遅くなってしまいます。でも前回この3連続Uターンを通ったときと比べると、今にもニーグリップをといて足をつかないと怖い、みたいな不安定さはなくなったので、恐怖がなくなってうれしいです。次回も同じように走れるかなぁ・・・。


S字の入りの部分は、いつものように失速。でも、ちょうど家の前で練習している道幅を思い出して、「ここは家の前の道!」とイメージしてUターンすると、やはり自分が今まで走っていたよりもずいぶん早く倒しこみがはじまるんですね。もっとスピードを保った状態で入れればもっとスムーズに走れると思います。次回の課題。


S字を出るところは、異様に安定して回れるようになりました。異様な、というのは「なんで私、回ることでいっぱいいっぱいなのに、まわり終わったときに行きたい方向向いてるの?」という驚き。多分スピードと曲がりはじめのタイミングが、最初になんとなく「これくらいでいいだろう」と思ったところでたまたまあってたんだろうなぁ。いつものように頭でぐちゃぐちゃ考えて意識して微調整しなくてすむから・・・。おお、あとはアクセル開けるだけじゃん、と毎度毎度びっくりしながらアクセル開けていました。


あと、ハンドルが切れていくのを余裕を持って待てるようになったからか、、小さいオフセットの連続のところは、いちいちアクセルを全閉して、あけて・・・とガクンガクンと加減速・・・いや加速と失速を繰り返すのではなくて、なんとなく速度を保ったまま回っていけるようになった気がします。自分でどうやっているかイマイチよくわからないのですが、少なくとも全閉はしていないような。「あ、今全部閉じちゃった」って思った時には、目に見えて遅くなるので。


1回、小さいオフセット部分を走っているときに、左足の側面、「足刀」部分が全部、ずざーーって路面に擦って、そのまま倒れるかと思いましたが、2速で走っていた頃ならともかく1速でそんな風になったことは今まで一度もなかったので、Uターンの倒しこみを早くするように言われたのと同様、そんなところでもきっと気づかないうちに前よりも「寝かせている時間の長い」走り方になっているんだなぁと思いました。


T木イントラには、「今の走りに、もっとアクセルを開けられるところで開けて、それに体がしっかりついていくようになると同じところを走っていてもまったく景色が変わります、そうしたら次のステップの練習ができるようになりますよ」といわれました。中級バリアブルを走っていて、「ここならアクセル開けられそう」と思うところが3箇所くらいあり、そこではFブレーキを使うくらいあけよう、と思っているのですが、今の段階では、そこで開けても、体がついていかなくて次の入りが遅くなって大回りしてしまう、もしくは実際あけている以上に「あけちゃった」感が大きくフロントブレーキ使って減速しすぎて余計遅くなるか、どっちかです。


そのたった3箇所だけでも、「アクセルを開ける」だけじゃなくて「それに体がついていく」にいたっていないんだろうなぁ。


しかし、いずれにしろ、今まで恐怖でしかなかった3連続Uターン等を、「上手に走ろう」と思えるように意識が変わってきたので少し成長です。あの3連続Uターンを何度通っても、結果オーライでなく自分でコントロールして恐怖感のないラインで通れるようになったら、そして直パイがもーすこしどうにかなったら、週末の中級で走りたいです。でも、まだまだだなぁ。


んーーでも今日の練習は楽しかった。ママチャリ様様です。バイクはママチャリに比べてハンドルが切れない、と思えたのが何よりの収穫かなぁ。今までバイクの代用品だと思っていたけれど、これからは敬意を持って接することにします。ペーパーライダーだけど、ママチャリで上手になってやる!