01/12(土)HMS中級@桶川⇒転倒・負傷・途中退場

イントラさんはYFさんとT木さん。車両はCB400


雨の桶川は前回の貸切でほんのちょっとスリップしてまったくバイクを傾けられなくなって練習にならなくなった貸切以来。
雨の中級ははじめて。


最初は新コースのオフセットパイロンをつかった完全停止のブレーキング。ブレーキそのものより、停止後、目標としたパイロンを発進してすぐUターン、というほうが神経を使います。


しかし、競技会以来、悔しくて自由練習で集中的に練習していた成果か、自分でも驚くほどに低速で思い切ってバイクを傾けることができました。「低速で不安定な状況でもバイクを信じて肩の力を抜き、バイクを傾ける勇気」はずっと持てなかったものですが、練習によって自信がついたことによりその勇気が出せたのだと思います。最初は前進してクラッチを離してからUターンしていましたが、後半はさらに思い切って半クラッチのまますぐにUターン、でもバイクを傾けられるようになりました。


ブレーキングそのものも、先週の中級で、フロントを強くかけるとそれに連動してリアも強く踏んでしまうくせを意識して矯正してから、こわがらずにアクセルを閉じると同時に強いブレーキがかけられるようになりました。今まではアクセルを閉じてからしばらくエンブレで減速し、それからブレーキランプが点灯していて、パイロンを曲がりおえるまえにブレーキランプが消えていたと思うのですが、フロントとリアを別々に意識して操作できるようになったので、リアだけ旋回を終えるまでひきずることもできるようになり、ブレーキング練習が終わったあとオフセットスラロームを走る段階でも、ウェット路面にタイヤがしっかりグリップしている感触を感じながら安心して旋回することができました。


ここまではしっかりと目的意識と必要な勇気と必要な向上心を持って練習できていたんです。


しかし、コース自体もかなり緩めできもちよく旋回できる設定で、後ろから2番目の走行位置につけたもののまったく無理せずにリラックスして気持ちよく走っていても前の人についていくことが出来て前の人が走行順を徐々に上げていくのにくっついていっていたんですよね。普段中級では「私がここにいていいんだろうか」といつも不安でおどおどしながら走っていたのに、妙に調子に乗ってしまいました。


前回の雨の練習では全く向上心をもてずにただバイクに乗せられていたから、今日は絶対勇気を持って練習するんだ、という意気込みと力みがあり、「私ちゃんと勇気が出せてる、練習できてる」という手ごたえを感じて柄にもなく慢心してしまったのでしょう。


でYFイントラが後ろについて、新コースの外周に出るパイロンを小さく回ったところで前の人とちょっとはなれたので、今まではこの個所でこんなに離されなかった、つまり必要以上に速度を落として小さく回りすぎてしまった・・・と思って追いつこうと、左にバンクしたままアクセルをあけた瞬間。


思いっきりリアが滑ってうわやばっと思い、次の瞬間から全くバイクがout of controlとなりまるで直スラをやっている時のように右に左に大きく振られて、最後斜め右前方に投げ出されました。


真後ろについていたYFさんに「私どうやって転んでましたか」ときくとやはりバイクがかたむいた状態で大きくアクセルをあけすぎてリアが空転し、おそらくアクセルを戻したせいでバイクが立ち上がって左右にふられてふっとんだのだろうと。


いわゆるハイサイドだったら間髪をいれずに右側にたたきつけられているのでしょうが私の場合はあくまでも「ハイサイド気味」でバンク角も速度もそれほどでなかったために(冷えたウェット路面だったからその程度でもラフなアクセル操作でグリップを失ったのだと思われ)ふっとぶ前に多少前方に走行したからそこまで酷い怪我にならなかったのでしょう。


結果。顔の右半分に2箇所、かなり大きな擦過傷を作り、右手首を脱臼&骨折しました。受傷直後はそんなに酷い怪我だと思わず、時間が経てば右手の痛みも引くだろうと思い、午後は走行するつもりだったくらいですが、転倒の規模の割にはかなり大事となってしまいました。


顔の擦過傷はシールドをおろしていれば大部分防げたものですし、右手の怪我も叩きつけられた衝撃ではなく手の甲をついた上に自分の体がのっかった、要するに転び方が下手だったことが原因です。


スピードが乗った状態での転倒はほぼ初めてといってもいいので転び方が下手だったのはある程度仕方ないかとは思います。でもあそこでアクセルを開けすぎたのは明らかに油断と慢心が原因ですし、「今は伸び盛りだから、いつか大きな転倒をするかもしれない」と周囲の人たちに複数回警告されていたのに自分がそんな大事に至るような転倒をするほど積極的な操作をするわけがない、と自分を侮っていたことが一番の原因だとおもいます。


だからこそ教習所に入る時に買った安いヘルメットを使い続け、当然シールドも高性能なものではなく、雨でも晴れでもほとんどおろしていなかったわけで。今回は顔で済んだからよかったようなものの、アタマをうつような怪我をしていたら、安いヘルメットの帽体のせいで悔やんでも悔やみきれないような結果を招いていたかもしれません。


上達の過程で転倒は避けられない、だからこそ装備で防げることは防いでおきなさいと先輩ライダーの皆さんにいわれていたのに。レインボーのイントラさんやスタッフの皆様にも必要以上の心配をおかけし、多大なご迷惑をおかけしてしまいました。


油断、慢心、装備の不足、それについては猛省し、二度と同じことを悔やまずにすむようにします。おそらく2ヶ月以上バイクには乗れないと思いますが、ここまでどんくさくて怖がりな私がこんな大怪我をするほど積極的に練習し、うまくなりたいとおもい、また怪我をしたあとでもその意欲を失っていないことは家族も(予想外なことに)認めてくれているので、しっかり治してまたバイクに乗りたいと思います。


関係者の皆様、ご心配とご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。また戻ってきたら、変わらぬご指導をいただけますようおねがいいたします。

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08/01/15追記

骨折の状況はかなり素直でおとなしいもので、リハビリ含めて全治2か月だそうです。今シーズンはスキーをきっぱり諦め、浮いたお金でバイク用の装備をきっちり固めて春には桶川に戻りたいと思います。よろしくお願いします。


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