11/02(日)関東事務茶屋杯08年度第4戦

修行と思ってエントリーした10月の公式戦2回と異なり、自分の意志で「出たい!」と思ってエントリーしたはじめての事務茶屋杯。


なのにこういうときに限って風邪を引く・・・水曜の夜から風邪を引いてしまい、悪化する一方。土曜は警察系講習会で練習しようと思っていたのもやめて祈るような気持ちで一日安静にしていましたが翌日は熱と鼻水とくしゃみに加えて咳まで出るようになり、悪化しています。しかし、これに出られなければ次は来年の6月。親と先生に頼み込んで、なんとか出場できることになりました。


コース図を見ると、ライン通過などのテクニカルなセクションはないものの、D杯よりずっと回転の個所も多く、エスカルゴもどきなところやUターンの連続など、バラエティにとんだレイアウトです。


でも、今日は「なんだか色んなセクションがあって楽しそう♪」と思う余裕がありました。2回の公式戦でMCしなかったことで、必死に集中すればコースを覚えられるという自信がついたのだとおもいます。公式戦では「真っ青で真っ白な顔して歩いていて話しかけるのも申し訳ない」と周囲に思われていたようですが、今回は談笑しながらコース歩行する余裕がありました。


お天気もいいし、人数も70名弱と少なく、手作り感のある大会で朝からとても楽しかったです。今日の一番の目標は、「大会を楽しむ余裕を持つ」ということだったので、この目標が達成できたことが何よりうれしいです。


ウォームアップ走行は、熱で体に力が入らず強いブレーキをかけることやハンドルを切っていくことができないので、積極的に上半身を動かして走るようにしました。走っているほうが風を感じられて体もラクです。


新しく買ったレーシングブーツは、今まではいていたツーリングブーツよりも底が薄いのか、ステップやブレーキの感覚がダイレクトに伝わってきてとてもいいかんじ。でも足首がよく動くようになったからか、前回リアブレーキパッドをかえてあまり効かない=ロックしづらいようにしたのに、リアブレーキを踏みすぎてしょっちゅうロックしてしまいます。


前日練習しないで大会に臨むのははじめてだったのでかなり不安でしたが、苦手なコーススラでも朝イチから周りについていけたことで少し不安が解消されました。


出走前の8の字も、JAPANやD杯のときと違って周囲にたっぷり空間があって路面もよく、落ち着いて練習できました。


スタートのところにいるのはおなじチームのスタッフさんだったのでリラックスできました。シグナルもなし、自分のペースでスタートできます。


コースを覚えるコツがわかってきたのか、走りながら迷うことはなく、大きな旋回でことごとくリアがロックしてしまってお尻が流れるのでセクションごとに止まってしまうような走りにはなりましたが、次のセクションで迷うこともなく、独り旅を楽しんで帰ってこられました。


エスカルゴもどきなところは、くだり坂でのUターンなので上半身に力が入ってしまって千鳥的になってしまったかな。あとは直線あけっぱなしでよいところで何度もアクセルを閉じてしまったのが心残りです。


第2ヒートは、
・リアブレーキを踏みすぎないこと
・回転の半径を少し小さくすること
・スタート直後のオフセットはブレーキを使いすぎずに止まらずに走ること
オーバルを描くところでは旋回後の直線を惰性で走らずにアクセルを開けること
エスカルゴもどきの真ん中のUターンは直スラだと思って思い切ってアクセルをあけて切り返すこと


を心がけて走りました。N字型のUターン2連続セクションも第一ヒートでは止まりそうになってしまったので、スタート前の8の字でUターンを練習して、なるべく止まらずに向きを変えられるように意識しようとおもいました。


スタート直後の島を一周するところでリアブレーキ踏みすぎでリアが流れたこと、2回転のところで1周目で膨らんでしまったことが反省点ですが、2回転の2周目では修正できたし、あとは大体第1ヒート目の反省を生かして走れたと思います。


でもタイムは意外に伸びずにコンマ4秒くらいしか縮めることができませんでした。やはり絶対的な平均速度が遅いのです。


オフセットや直スラでは水を得た魚のように元気になり、誰かをおいかけて走る時も、自分独りで走る時もあまり速度が変わりません。ただコーススラやセクションのつなぎの部分は、自分で安全マージンを取った上で「これくらいの速度なら全ての操作を余裕持ってできる」と思える速度がとても低いので独りで走るととても遅くなってしまうのです。これはやっぱり慣れでしょう。「これくらいなら大丈夫」の体感速度をちょっとずつあげていかなくてはならず、それには経験あるのみなのです。


というわけで、体調が万全ではなかったのでタイムアタック終了後の練習走行は大事をとってやめようとおもっていたのですが、自分には「速く走らざるをえない」シチュエーションで走って自分の限界を高めることが必要だなと思ったので、参加しました。


前回事務茶屋の見学にきたときには、和気藹々とした大会をみて「これなら私も出られそう」と思ったのもつかの間、タイムアタック終了後の火の出るようなトレイン走行を見て、「や、やっぱり私には無理ー!!!」と思ったのですが、その中で最初から最後まで集中を切らさずに走れたのはとても自信になりました。


リアがすべりまくって一度はほぼスリップダウン寸前までいったのですが、「こんなところで転んでいたら置いていかれる!」と思ってアクセルを開け続けていたら立て直せましたし、もうこれ以上速度が上がらない、無理、と思っていたときに「ああ、バイクを立てた状態で減速して、減速しきってから旋回しようとおもっているから置いていかれるんだ。減速と旋回を1挙動にすればいいんだ」と思い出し、それをやってみると少し余裕を持って前についていけるようになりました。


途中、A級選手が「ラインを見て」と言いながら2周くらい前を引っ張ってくれて、大きく入って小さく出るラインを見せてもらえました。自分が前の人に遅れまいとパイロンに突っ込んでしまっていたのがよくわかりました。


マイペースで反復練習をするのも大事、頭で課題を考えるのも大事、でもこういうシチュエーションで走ることも、のんびりやで怖がりで「私は一番後ろから自分のペースでついていくので気にしないでくださーい」という自分の性格上絶対必要だなぁと思いました。


自分が安全マージンをとった上で余裕を持って操作できると思える速度が、こういう経験を重ねることで少しずつあがっていくといいなぁ。


桶川でT木イントラに「自分が破綻しないと安心して旋回できる速度で毎周走っているだけではいつまでも成長しません」Y島イントラに「今はブレーキとアクセルのバランスが取れているからとても安定しているけれど、次の段階にすすむにはそのバランスを崩していかないと」といわれたことを思い出します。


ジムカーナの場にいると、自分が絶対安心していられる領域では全然満足していられません。ジムカーナを始めてよかったです。


あっ忘れてた。リザルトは以下の通り。

第1ヒート タイム02:08:027
第2ヒート タイム02:07:610
タイム比 128.85%
Nクラス 18/27位
総合 67/77位


昇格者が多く、公式戦でもなく、もっと高い目標を掲げなくてはいけなかったのだと思いますが、それでもやっぱり130%を切れたのはうれしいです。次は公式戦での130%切りを目指します。


何度も言っているように、今日は「大会を楽しむ」ということがはじめてできたので、それが何よりうれしかったな。ジムカーナは楽しい!


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