12/27(土)HMS中級半日@桶川


HMSでの走りおさめです。(翌日ジム練に行って走りおさめ、の予定でしたが諸事情により結局この日が2008年の走りおさめとなりました。)
前回400でストレスのたまる走りしかできなかったので、今日は250で走っていい気持ちでお正月を迎えたい。


イントラさんはTKGさんとTNAさん。
イントラさんがTKGさんなので、しめたと思い今日の課題は
「せっかく軽いバイクに乗っているので、不必要にブレーキに頼らずに気持ちよく走ることです!」


しかしフタを開けてみると・・・
「TKGさーん!このコースブレーキ使わなさ杉!!!」


新コースまるごとつかった巨大なエスカルゴ、でも1方向に回るのではなくて3/4いったところで折り返して方向を変えて内周に入って徐々に円周が小さくなっていき、真ん中までいったら残りの1/4から脱出して市街地へ・・・


「高速」
「Uターン」
「市街地(=コーススラローム)」
とあまりにも苦手なものばかりの『総決算スペシャル』にすっかり弱気。(よくこれでジムカーナやってるなぁ)


「今日は総決算なので私たちからは何も声はかけません、やってほしいことがあればいくらでも声をかけてください。普段は自分で不調の原因を考える前にインストラクターからアドバイスを色々もらってかえってわけがわからなくなることもあるとおもいます。ですから今日は自分で走って、しっくりこないならその原因を自分で考えて走ってください。」
と、車座になってTKGさんのお話がありました。コースといい指導のコンセプトといいTKGさんらしさを満喫します。


走り始めるとやっぱり苦手なものばかりで、大きい排気量で走れば楽しいのでしょうが40km/hも出すとドキドキしてしまうペーパーライダーにとっては250でこの高速コースは地獄です。


ただし、いつも場所や車両をとわず、一日の最初のうちは、
「バイクのシートの上にさらに脚立を乗っけてその上に座っているような」
自分の重心がとってもふらふらしていてバイクと下半身が一体になっていないような不安感でいっぱいになり、上半身も動かなくてよろよろ走っているのですが
レッドゾーン手前で走り続ける緊張感から、四の五の言っていないでとにかく怖くないように走らなきゃ!と思っていつも以上にフォームを意識して尾てい骨でシートに座るようにして「怖いときはバイクに下半身でしがみつく」ことを意識したら最初から少し安定して走れました。これは収穫です。


市街地の一部だけ、TEC-R競技会と同じようなところに直スラが5本おいてあり、私の得意なのはそこだけなのであまりに気合を入れすぎて、バイクを起こしたいところをじっと我慢して手前のコーナーから寝かせたまま入ってきて、最初のアクセルオンで元気よくあけすぎ・・・普段ほとんどパイロンを倒さないのにパイロンを2回も引っ掛けてしまいました。ごめんなさい。


技術的にも色々と問題は山積みですがなんといってもメンタルが問題で
Uターンの場合は
「あわわわわパイロン近づいてきちゃったあわわわわわ」
なのに
直スラの場合は
パイロン邪魔邪魔邪魔邪魔ァァァァ!!!!」
みたいなモードに切り替わるのです。


後者のモードで全てのコースを走りきれればもう少しモノになるのではないかと。


しかし、直スラには自信を持てるのは
中途半端にいつも結果オーライで通れてしまっていたのではなくて、本当に本当に直スラが苦手でどうやっても通れないところから、練習して練習して克服して「こうすれば絶対通れる」というやり方を体に叩き込んだから、だと思うんですね。


だから、センスや運動神経やスリルを好む気持ちがなくて、苦手なことが多い分だけ、どんなセクションであってもきっとちゃんと克服したときにはどんなシチュエーションで出てきても自信を持って通れるようになるはずなのです。


まあ直スラの話はおいといて、苦手なものの話。TKGさんのコンセプトに従って、しっくり来ない理由を検証して、それを克服していきます。

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【Uターン(特に左ターン)がしっくりこない理由とその克服】
・右ターンは大きいRをバンクしながら走ってきて、その寝かせた状態のまま入っていっているのに左ターンは身構えて、Uターンの直前でいったんバイクをまっすぐ立ててしまっている


・アクセルを閉じるタイミングとブレーキポイントが早すぎて、Uターンの時に最後までフロントブレーキを使いきれていない


・一番中央の、一番きつい右Uターンで綺麗に曲がれて回転数が落ちきる前にアクセルをあけていけているのは、バンクと上半身を行き先に向けるのとブレーキに加えて、左ひざでタンクを押し込んでいるから。他の大きいUターンではそれができていない。


したがって

・Uターン前にバイクを起こさずにそのままUターンに入る
・ブレーキポイントを遅くして、フロントブレーキを最後までかけながらUターンできるようにする
・バイクが曲がるのを待つのではなくて反対側の膝でタンクを押し込んですばやくまげて、回転数が落ち切る前にアクセルを開けていく

を実践しようと思い、やっているうちに最後のほうはようやく高速からのUターンが思うようにできるようになってきました。


【高速コーナーがしっくりこない理由とその克服】

アクセルを開けるにあたってタイヤが路面にグリップしている証拠を体で感じたい、そのために従来はリアブレーキを踏んで後輪と路面の摩擦をお尻で感じることで安心感を得ていたのですが、速度域があがってくると、リアロックが怖くてそれができないんですね。


最近はリアブレーキを踏み込むのとステップを踏み込むのを分けてできるようになってきたので、旋回中にステップを真下(バンクしているから円周の内側から外側)に踏み込んで、それによってグリップ感を体で感じて安心してアクセルを開けていき、アクセルを開けていくことでさらに安定感を感じられるようになりました。ただ意識しないとできない「目的」の操作なので、もっと意識せずに自然「ツール」として使えるようになりたいです。


【市街地がしっくりこない理由とその克服】

オフセットは前へ前へ向かって走れるのに市街地(コーススラローム)は角ごとに止まってしまって全然前にすすみません。ラインも縁石によって取れるようになった、視線は2個先のコーナーを見て、上半身も行き先に向けてる。なのになぜ!


オフセットは、「これってちょっと曲がれないかも」というスピードのまま突っ込んで、でもフロントブレーキガツン、フロントから即座にリアに荷重移動・上半身を腸がねじれるくらい行き先に向ける、一瞬の間にアクセルの遊びをとってアクセルオン!
で前に前に進めるのです。


一方市街地では苦手意識があるので、「絶対曲がれる」と思うスピードまで落としてしまい、しかもパイロンを頂点に方向をかえるのではなくシマを回る=Rが大きいので、一瞬で旋回が終わるオフセットとちがって旋回が終わる頃にはよりスピードと回転数がぎりぎりまで落ちてしまいます。そうするとVTR の立ち上がりで「ももももも・・・」と立ち上がっているうちに次のコーナーがきてしまう、の悪循環。


これが原因だろう、と思いオフセットと同じくらいのスピードで突っ込んでみると、回転数が落ちきる前に回れてアクセルオンできる。今まで回転数が落ちきって、一番下から加速しなおしていた、その一番下の部分の回転数のゾーンを使わずに済むようになりました。これで随分前に進めるようになったぞ!

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今日は苦手なところばかりだったので逆に自分でテンションを上げていかないと走りきることができず、積極的に走りましたが、そのおかげでバンパー擦ってリアがうきかけたりリアロックしたりして危ないシーンも何回かあったものの、それに動じずに、逆に安全に走りきることが出来たと思います。


TKGさんの「総決算スペシャル」、真正面から受けてたってそれなりに成果を得られた半日ではありました。


でも本音を言えば2008年の最後くらい「250バンザイ!」と思えるようなハッピーオフセットや変則直スラを走りたかったです・・・。


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