05/07HMS初級レディス@桶川

■メモ

  • 弱雨→強雨。気温は18度くらい。長袖Tシャツ+3シーズンライジャケ+合羽だったけれど長袖にレンタルプロテクタつけて直接合羽きたほうがよかったかな。
  • イントラさんはY下さん、S田さん、Mさん。Y下さんはマメにつかまえてアドバイスしてくれるし、Mさんは何度も先導してくれた。
  • 雨だから?人数が16人と少なく、走行距離も40km超え、密度の濃いアドバイスが受けられてとてもよかった。
  • ついにCB750デビュー!記念すべき初CB750は10番車輌。朝イチでのY下イントラとのやりとり→「ナナハンってフロントブレーキレバーどうやれば近くなるんですか?」「できません・・・」「(>_<)!」


■メニュー

■午前中
緩めのオフセット→1本抜かしの直パイ→オフセット→ブレーキング(40km/hで目標からの制動)

■午後
バリアブル(昨日と多分同じ)
市街地・新コース。
※高速コーナーはあえて路面が悪いところを避けずに残したのでそこを体験してください、とのこと。
※新コース部分はほとんどが長い直線→Uターンの連続×4くらい。ここではギアチェンジの練習もしてみてください、とのこと。


■全体の目標
オフセットでは力を抜くこと。目線を遠くにおくこと。
慣れてきたら、セルフステアが生きるようにハンドルをおさえつけないこと。
ブレーキングでは、とまる距離は意識せずにスムーズにとまること。
スタートの順番を待つときも、足をバタバタついて進むのではなく、バイクの力を使ってスムーズに少しずつ進む練習をすること。
バリアブルでは、足元ではなく目線を曲がりたい先の方に向けること。
市街地では、ブレーキを使うこと。ブレーキが使えるくらいアクセルを開けること。


■自分の目標
なんたって大型二輪卒検(1月頭)以来のナナハン。大型二輪免許を取った教習所は、四輪や普通二輪を取ったところと違って二輪専用コースがあり、えらくちまちましていて急制動練習用の直線ですら一瞬で終わってしまうイメージだったので、ろくにアクセルをあけたことがない。
したがって、「ナナハンに慣れて楽しくアクセルを開けられるところまで」が今日の目標。


■教習所では分からなかったCB750の印象

  1. 重い
  2. 止まらない
  3. 意外に遅い


とにかく重い。取り回しが重いとか、サイドスタンドかけてハンドル左に切ったまままたがってからだと車体を起こすことができないとかはまあ教習所の頃から変わらず。走り出すと安定しているからパワーを扱いかねて怖いということはないのだけれど、(狭い教習所内と違ってまっすぐ走れるシーンが多いので安定感を余計感じた)何が怖いって、パイロンを曲がる時、ハンドルがぐっと切れ込んであっという間に地面が近づいてくるのが怖い。


昨日の練習でも、曲がり方を変えた・・・というか「曲がるきっかけのバリエーションを増やした」おかげで、勝手が違って最後までブレーキを使って思い通りに曲がることができなかったが、それが継続していた。大排気量だから、雨だから、と怖がって手前でブレーキをかけすぎると、バイクを倒した後、ナナハンの重量を引き寄せる地球の引力に逆らえるだけのタイヤの回転がなくなってよけい怖い思いをする。


倒れそうになったときに400に乗ってるつもりでつい足出して支えようとして股関節脱臼するかと思ったよ・・・。


そして、止まらない。ブレーキング練習では、重いしブレーキもよく効くはずなんだから400や250と同じようにブレーキかけたら短くとまるはず、という印象があったが、全然止まらなくて焦った。ロックしたり停止のときに反動が大きかったりすると立ちゴケするに決まってる、という恐怖があり、フロントブレーキも400のときみたいにロックするまで大胆に握りこんでいって、ダメなら少しずつ緩めて限界点を探ってみるということができず、効果的に使えなかったっていうのもあるかも。


Y下イントラにとめられて、「ナナハンに乗って、どう?」と聞かれ、まず言ったのが「止まりません・・・」。走り出した後に意外に素直で言うことをよく聞くので、意外にも走っているときより止まるときにいうことを聞かないという印象が強かった。でも、「それでいいんですよ。重いんだから止まらなくてあたりまえなんです。止まらないってことを肌で感じるのが大事なんですよ」と。なるほど、そうなのか。止まって足を出すタイミングが、たしかに早過ぎて、エスカレータの下の段に片足置いてきちゃった人みたいになっていたが、Y下さんに言われた通りに何度か辛抱強くタイミングをはかっていたら、午前中最後のほうにはようやくタイミングがわかるようになってきた。


そして、意外に遅い。これは本当に意外。教習所で大型二輪に初めて乗ったとき、1速のトルクにびっくりして、「速いな〜」と思った記憶があるので、きっと要所要所を抑えるのがやっとで、どんどん400や250に追いついてしまうかと思ったのだが、これが全然追いつかない(涙)。レディースの皆さんにオフセットでどんどん置いていかれる。


これはおそらく、重くて立ち上がりが鈍いから、私の用心しながらのアクセルオンでは、加速のためのアクセルにうつる前に、起こすためのアクセルを開けているうちに次のパイロンにきてしまうのが原因なんだろうな。


直パイでも、間隔は広いのに、そして昨日結構直パイでも思い切ってバイクを倒せるようになったのに、なかなか起きずに傾いたままどんどん前に進んでいってしまうので焦った。


CB750のイイトコロ
走り出すと、とにかくエキセントリックな動きをしないいい子。たしかに重いから挙動が鈍くて、「傾いたままどんどん走っていっちゃってライダーを焦らせる」というところはある。でも250みたいにちょっと油断してアクセルから注意をそらすとあっという間に回転数が落ちて、まるでロデオ、とか、400みたいにほんのちょっとのアクセルオンで異常に元気よく起き上がるとかってことがないので、とても安心して乗っていられる。


雨の日には大排気量車のほうが安定しているんだよ、と言われたがたしかに雨でも全然滑るという印象はなかった。1速と2速であまり挙動の違いがないので、1速でもいけそう。この日は路面が悪いのと「ナナハンに慣れる」のが目的だったために一部の間隔の広いオフセット以外は2速で走っていたけれど、当初は全部2速で走るつもりだったのを「これなら1速でいけるかな」と思ったくらい。


あと、ハンドル間隔が広くて、嫌でもハンドルを持ったときに「懐が広くなる」。ちょっとでも後ろに座ってしまうと逆に腕がいっぱいいっぱいに伸びきってしまうのだけれど、気持ち前に座るように心掛ければ、肘が落ちる余裕がないので、私のフォームの悪いところが自然に矯正されたような気がする。


教習所ではタンクが大きくて膝が開いてしまい、ニーグリップしづらくて怖かったけれど、これはPシートで必要に迫られて、踝近辺でグリップする技が身についたので、(足首の内側に凄い痣が残ってる)全く問題なく下半身で車体を抑えられたと思う。


■バリアブルでの課題
昨日に引き続き、怖くてブレーキをかけながら回ることができない、小さく回れない。地面に書かれたラインどおりに左右に振られる振られる・・・。


ナナハンだと車体の重さが加わってパイロンを回る瞬間がよけい怖い。倒れるのが怖くて、後輪がまだあさっての方向を向いているのにアクセルをあけてしまい、ラインがふくらんでしまう。バイクは後輪の向いている向きに進みたがるんだよ、とMイントラに先導してもらうと、自分のラインにいかに無駄が多いかがよくわかる。開けてブレーキ、開けてブレーキ、で曲がっていたところは1つのコーナーで、一定のスピードで体をインに入れたまま入っていくというのもわかった。


「小さく回れないときにスムーズに次のターンにつなげるにはどうすればいい?」と考えて、昨日も何度もはねかえされたバリアブルのS字では、思い切って奥行きをとって深くUターンしてみることにした。こうすると、Uターンした後は完全にバイクの向きを正面にむけてからS字に入れるので、比較的直スラに近い直線的な切り返しでS字を抜けられる。


でもこれは対症療法だし、奥行きがとれる場所だからできるけれど、他のパイロンでは左右に膨らんだまま。赤ゼッケンの方には「どうせ膨らむなら、最初からもうタイヤ1,2本外側から入るとスムーズに次につながるよ」といわれた。このアドバイスを生かす間がなく市街地・新コースにに移動してしまったので、次回への課題にしたい。


■市街地・新コースでの課題
ここを走る頃にはもう雨脚も強くなってきて、コース案内では前のバイクの後輪が水しぶきをあげ、なんだかだんだんテンションがあがってくる。ここはコースが広くて直線が長くて、起こすアクセルから加速のためのアクセルを開ける余裕があるので、こうなるとナナハンは速い!ほんのちょっとしかあけてないのにいちばん奥のながーいカーブでは40km/hで安定して回ることができたし。


新コース部分では直線からUターンの連続が多かったので、ここは小さく回るとかではなくて、Y下イントラが言っていたとおりギアチェンジの練習をすることにした。


シフトアップとシフトダウンで、練習したいことが1つずつあって。


午前中のブレーキング練習で、ナナハンではほんのちょっとしかあけなくてもすぐに速度が作れるため、ギアチェンジのときにアクセルを戻しきらない、というか遊びをとってすぐに加速できる状態でクラッチきってシフトアップ、というのが偶然できて、「あ、こうするとギアチェンジのときの加速してない時間が断然短くなる」ということに気づいた。新コースでは、2速から3速にあげるときにそれがコンスタントにできるように練習したかったんだよね。


一方シフトダウンのときは、Uターンの前でしっかりブレーキかけて、3速から2速に落として、フロントブレーキに指かけてクラッチ握ってる間にちょっとアクセルあけて、回転数が落ちない間にクラッチ放す・・・できない(>_<)! ついついタコメーターに目がくぎ付けになりながら(パイロン見ようよ)祈るようにクラッチレバーを放しても、無情にエンブレがかかる・・・。くー。Pシートからはこの音が聞こえてくるとエンブレ感じなくて、ライダーさん上手だな、私もできるようになりたいなと思ったのに。


ここで一つ疑問が。クラッチレバーってゆっくり放せって教わったけど、アクセル空ぶかししてる間にゆっくり放したら回転数落ちちゃうよね?走りながら必死に考える。クラッチレバーをゆっくり放すのは、シフトチェンジして回転数が変わるからであって、アクセルあおって回転数を合わせていればクラッチはポンと放してもいいんじゃないか?やっぱりダメなんだろうか?レバーを放しきる頃には回転数が落ちているのはアクセルの開け方がたりないの?


でもようやくここにきて、ナナハンのアクセルを開けるのが楽しくなってきた。調子に乗ってアクセル開けて、調子に乗ってフロントブレーキかけて、水溜りの真中でフロントロック。思いっきり水溜りに投げ出されて頭から足の先までずぶぬれになるイメージが脳裏をよぎるがなんとか堪える。


しかし反省は、ナナハンの速さを持て余して(正直なところ楽しくて)、前の人を煽り気味になってしまったこと。初級で後ろの人に煽られる(相手には明らかに悪気がないのに後ろにつかれてしまって申し訳なくなる)ことがどんなにしんどいか経験してるのになぁ。レディスだとあまり自主的な順番の入れ替えがないし、前の人が出てからあまりにも間をあけて出ようとすると、怪訝に思った隣の人が出て行っちゃって自分が出られなくなったりするんだよねえ・・・。


スタート地点からちょっと出たところまで前にでて「次は私がいきますよ」って意思表示をした状態で間を空けたり、さらに途中で追いつきそうになったら市街地に入る手前の後ろからの見通しのよいところで停止して間を空けたりとか色々試行錯誤したのだけれど、イントラさんに「12番さんちょっと待っててくださいね」とスタート地点で止められてしまって猛省した。


こういうときは、勇気を出して自分が先にいってもいいですかって言うとかしたほうがいいのかな?でも私だったら、自分が「お先にどうぞ」って言う前に後ろの人に「先にいっていいですか」っていわれたら、申し訳なくてその日一日落ち込んだまま走ること確実。やっぱり間に何人か先に行ってもらうのが一番よさそうな気がする。バリアブルとか、小さなターンの多いところではえらく遅いのに、直線が多いところでは調子に乗って周り見えずにアクセル開けるなんてカッコわるいなぁ・・・。


初級レディスでは周りに速い男の人がいないから安心して自分の練習に専念できる、だからナナハンにも乗ってみようと思えたのに、自分が周りの人煽っちゃうなんて申し訳なくてかなりおちこんだ。


と非常に「serenadeらしく」鬱々とテンション低くなってきたところで、「でもナナハンはとても楽しかったので、400で今継続して取り組んでいる課題が全てクリアできたら、初級でも乗ってみたいな」とまとめることにする。


にほんブログ村 バイクブログへCB750は大きくて力持ちで見た目無骨で、でも走り出すと優しくてセントバーナードのイメージです)