05/06HMS初級@桶川

■メモ

  • 晴れ。25度くらいまで上がった?半袖Tシャツ+メッシュジャケットで暑いくらい。
  • イントラさんはT田さん、A斉さん(午前)、M川さん(午後)。
  • CB400の6番車輌。


■メニュー

■午前中
緩めのオフセット→Uターン→1本抜かしの設定の直パイ→オフセット→ブレーキング(目標制動→目標からの制動、完全に停止せず再発進)

■午後
バリアブル(おそらくこれが所謂「初級のいつもの」設定。前回4/22よりも緩め。)
左右に3本ずつの直パイ+オフセット→Uターン→所定の間隔の直パイ→不等間隔のオフセット→かなりきつめのオフセット(間に直パイあり)


■全体練習の目標と自分の目標
イントラさん曰く、今日の練習の目的は、オフセットでニュートラルな時間を作らずにパイロンの中間地点で体重を切り替えることだという。初級参加もようやく6回目かな、午前中は大体同じような設定が多いなと気づけるくらいには余裕が出てきたけれど、同じような設定のオフセット→直パイ→ブレーキング、でも「ラインどり」「ブレーキの使い分け」「力を抜くこと」とかその日によって目的が違って面白い♪


一方最後のセッティングは、泣くほどタイト。コース案内の時点で、直パイが通れなくていきなり帰りの(初級の午前中であれば必ず「ブレーキング」練習をするゾーン)に飛び出してしまった。とみもさん風に詠むなら「直パイは やりすごせばいつか オフセットになる」(※激しく字余り)という希望をもっていつも練習している私だが、いつまでたってもオフセットにならないし、オフセットだからって安心したらやっぱりこれも泣くほどきつい〜!!地球の引力と戦いながらパイロン回ってると地面がどんどん近づいてくるよーーーー!


とりあえず直パイ嫌いの私に「帰れ」ってことかなーとヘルメットの中でつぶやきながら必死に左右にハンドルを切った。でも、セッティングはタイトだけれど、結局朝からずっとやってきた「パイロンの中間地点で体重を乗せ変える、切り替える」練習のまとめなんだということは「頭では」分かって、非常に有意義だった。


■自分の目標
私のこの日の目標は3つ。

  1. 顎を引いて前方をみる
  2. 右旋廻の時に体がアウトに逃げるフォームを矯正する
  3. 直パイ以外でも、パイロン間隔の狭いところでは短く強いアクセルで車体を起こす

2つめの目標については、期せずしてPシートからライダーさんが「肩から入る」ところを何度も見せられ、これを自分でやってみたらココ最近ずっと言われている「右旋廻の時に体がアウトに逃げる」がなおるかも!!と思って自分でやってみたくて仕方がなかった。言葉で「肩から入る」「でも目線は地面に平行に」といくら言われてもピンとこなかったことが、目の前で見せられると「こうやればいいのか!!!」ってわかって、本当に自分がハンドルを握るのが待ち遠しかった。


3つめは前回4/22の途中はじめてイントラさんに教えてもらって、目から鱗が落ちた課題で今回は最初から使ってみようと思っていた方法。


■できるようになったこと
1つめの目標はPシートで擬似体験済み。(顎あげてたらジェッペルの中で風が渦巻いて顔中の毛が抜けそうになる)前回の練習で、「顎を引くとちょうど上げたシールドの下端が目線上にあって見づらいから顎をあげて前方を見ている」ということに気づいたので、シールドをいつもよりほんのちょっとだけおろして、「あごを引かないと逆に見づらい」という状態を作ってみた。コロンブスの卵的なもので、これで意識しなくても顎を引いて走れるようになったと思う。


2つめの課題は、今日のイントラさんが設定した課題とバッティングしなかったのでとてもやりやすかった。自分のフォームをビデオで見たことがないからどうなっているかは分からないけれど、「今まで曲がるためにやってきたこと」を全くやらなくても曲がるし、シールドの下端と地面は平行になっていたように思うので、明らかに今までとは違うフォームで走れていたとは思う。


最初はオフセットでしかできなかったけれど、時間がたつとおっかなびっくり、直パイでも少し使えるようになった。パイロンの間隔が狭くなっている、つまり体重の乗せ替えのタイミングが速くなっていくだけで、やり方は同じなんだよね。


今までは、直パイが苦手な理由を自己分析して、段階を追って少しずつ克服してきて「あとはバイクを倒すだけ」の状態になりながらなかなかそれが倒せなかったのだけれど、「腿からタンクに圧力をかけてバイクが倒れるのを待つのではなく、体からターンの内側にぶつけてみる」ことで、ちゃんと思ったところでバイクが倒れる。午後の直パイ地獄をなんとか通れるようになったのは、今日午前中からこの練習をしていたおかげだと思う。Pシートに載せてくれたライダーさんに感謝!


■できなくなったこと
ただ、この練習をして逆に出来なくなったこともある。今までは無意識にタンクの両側の膝に高低差を作って、ターンの外側の太腿をタンクにかぶせるようにしてバイクを倒していて、それにあわせてブレーキを使って小さく回っていたのだけれど、曲がり方を変えたところ、今までよりも「曲がろう」と思ってからバイクが倒れるまでが速くなった。


こうなると、今までと同じタイミングでブレーキをかけてしまうと速度が落ちすぎてパイロンを回るときには失速ゴケしそうになってしまう。怖くてブレーキが使えなくなってしまった。


頭で考えれば、ブレーキをかけるタイミングを遅くすればいいとわかっているのだけれど、今までの練習で積み重ねて体に覚えこませた「視界にとらえたパイロンが『この距離』にきたらブレーキをかける(&次のパイロンに視線を移す)」というタイミングを、怖くて変えることができない。


アクセルを開ける「時間」がかえられないなら「量」を変えればいい?でもそれだとバイクに置いていかれるし、結局アイドリングでパイロンまでの距離をはかっているわけで、無駄な時間が長くなる。やっぱり時間を変えなきゃだめだ。


これは結局午前中はずっとできなくて、午後のバリアブルでもできなかった。全く思うようなラインで走れないのでM川さんにタンデム志願すると、「回転半径を変えたければリアブレーキを使えばいいんだよ」と教わるが、言われてみれば曲がる時にフロントブレーキはおろかリアブレーキすら踏めていない。


午後の直パイ地獄の後のタイトなオフセットでようやく少しできるようになったが、これはむしろ、加速のためのアクセルをあける間もなく起こすためのアクセルを開けたらすぐに次のパイロンがきてしまうというセッティングのおかげだろう。


ここでは、最後のほう、「目線を行きたい方向に向ける」+「体重を乗せかえてイン側にぶつける」+「太腿でタンクに圧力をかける」+「リアブレーキとフロントブレーキで小さく回る」という、今まで覚えた技術を全部使ってターンできたことが数回あり、自分でも会心だったのだけれど、たまたまその瞬間をM川さんが見ていてくれて『全身で』OKを出してくれたのがとても嬉しかった。


しかし「やむをえずブレーキを使わないと回れない」セッティング下だけではなくて自分の意志でアクセルとブレーキを使ってこういうターンがコンスタントにできるようになるよう、今後は練習していきたい。


■できなかったこと
今までできたのにできなくなった、ではなく継続して?できないこと。


直パイとオフセットの時の加減速のGの吸収。基本的に「常に加速のフォーム」で前にいきすぎ。上半身でフロントフォークの伸びを吸収するんじゃなくてバイクにおいていかれないように焦って胸から上ばかりが先にいってしまう。


これはスキーでも同じなのだけれど、スキーでは20年近く怖がって腰が引けていて、ある日思い切って「体が遅れないようにスキーの先に先に、斜面の下に下に体をもっていったほうがスピードも出ないし怖くない」という他人の言葉を信じて実践してみたら本当に怖くなかった。怖がりの私は味をしめて、以来、常に体が前に前にいきすぎ、ほとんど斜度がない斜面でも頭から転がっていきそうに「上体がカブりすぎ」と指摘されるフォームになってしまっている。


Pシート体験のおかげでオフセットやコーススラローム内での減速Gに対しては随分踏ん張れるようになったと思うけれど、直パイのときには加減速ともに前後の動きはまるでめちゃめちゃ。まあ直パイでのGの吸収は今まで考えていなくて、ようやくそれを考えるところまで直パイも通れるようになったと思えば嬉しいのだけれど・・・。


あとはバリアブルでのラインどり。イントラさんに言われないと、「オフセットじゃなくて直パイの応用」という配置に気づかない。S字は、言われたとおりのラインで走ろうとしても、入口でふくらみすぎて「文字通りS字」に走ってしまう。これはまあ今回特にブレーキが使えていなかったこともあるのだけれど・・・。


他の初級の女性は「いつものレイアウト」というだけあって、イントラさんが私に教えてくれたとおりのラインで毎回きっちり同じように走っているのに・・・。スタートを待っているときも他人のラインを見るのに忙しくて「ええっもうスタート?」というかんじ。


この日のバリアブルは、前回4/22よりは余計なパイロンがいくつか少なくなっていて、「とおれなくて怖い」という思いはしなかったけれど、「言われないと気づかない、気づいてもその通り走れない」というもどかしさを感じたまま終わった。


ただし今日3つめの目標だった、「小さく短くアクセルをあけて立て直す」というのはちょっとできるようになってきたかな。ただしブレーキを使いきれていなくて、失速ゴケが怖くて早くアクセルを開けてしまう、バイクの向きが変わっていないうちにバイクを起こしてしまうので、ラインがふくらんでしまいあんまりよくもないのだけれど。


■まとめ
3つの目標は全部意識してやってみることができたし、結果もそこそこ出せた。新しいことができるようになった分、今までできたことができなくなったりもしたので、三歩進んで二歩下がったかんじかな。今までできたことに加えて、新しいことができるように次回以降は頑張ろう。


あと反省がもうひとつ。N野イントラのカルテに書いてあった「バレリーナのような」余裕のあるハンドルの持ち方、右肘が落ちないような意識をすっかり忘れていた・・・。これも次回に続く。


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