05/13HDS初級セカンド@桶川

この日ははじめて、いつもバイクに乗りにいっている桶川でドライビングスクールを受講しました。女性6人にイントラさん2人(YFさんとS田さん)。いつもバイクのスクールでお世話になるお二人なので、安心。真顔で「コース間違えてませんよね?」と聞かれたりしつつ(笑)。


コース選択については、桶川にメールをして
「免許取得以来4年のペーパードライバーだが、最近1ヶ月に1回くらい乗るようになった。ベテランの人に助手席に乗ってもらって大きな幹線道路を走っている分には特に不安がない。ただし、助手席の人に見てもらわないと路駐している車や、歩行者の側方通過が不安でできないし、切り返しや幅寄せの原理がわからないので、『独りで』乗れない。どういう練習をするクラスにいけばいいのか」
と相談したところ、今回受講のHDSセカンドを勧められました。


車種はかなりいっぱいあって、その中から、我が家のSUZUKIエスクードにいちばん似ているCR-Vを選択。外側の形は似ているのに、チェンジレバーやサイドブレーキが全然違うところにあってびっくりしました。

メニュー
■午前中

  • 車両点検、運転姿勢の確認
  • 40km/h〜70km/hの、目標からのフルブレーキ・ABS体験
  • 10m間隔の直スラ

■午後

  • 右バックでの車庫いれ
  • 縦列駐車or左バックでの車庫いれ


実は私、自分の家のクルマですら、車庫の中以外を独りで走ったのはおよそ10分くらいで、家の周りをぐるぐるまわったことがあるだけなので、実質独りでクルマを運転するのははじめて。無線教習なので、最初から最後までクルマの中に乗るのは自分だけなんですよね。教習所のペーパードライバー教習は、普通に補助ブレーキのある教習車で指導員さんが隣に乗っているので、それとは全く違います。


独りで、いきなり知らないクルマを運転できるのか、と不安になりましたが、何事にも初めてはあるものだし、バイクなんて最初から最後まで乗ってるのは自分だけ。普通二輪の教習のときにはそれが不安で仕方なかったけれど何時の間にかそれがあたりまえになったじゃないか、と自分に言い聞かせてスタート!(ちなみに、最初の休憩のときに「実は独りで車動かすの初めてなんですよー。やればできるもんですねー」と能天気にお茶を飲みながら発言したところ、周囲に今更のようにおびえられました)


バイクでは数え切れないくらい通ったブレーキングゾーンも、コースの端のUターンが近づいてくると緊張。今までUターンって、同乗者の「いまだ!」という声とともに猛然とハンドル切っていただけなので、どのラインを走ってどこでどれくらいハンドル切ればいいのかさっぱりわからなくて、自分が後ろ向いても車はUターンしないし(当たり前だ)曲がるいちばん肝心なときにドアミラーでパイロンが見えないし、バイクと違っていろいろ不自由なことがあるなぁと思いました。


フルブレーキング体験は面白かったです。40km/h、50km/h、60km/h、70km/h、指定の速度を早めに作って維持するのとか、目標に差し掛かった途端にアクセル戻してブレーキ、という作業はもう慣れたもので。最初の一回目こそ、「『最初にじわっと、そこからゆっくり踏み込んでいく』んじゃなくて最初からガツンと踏んで、踏んだ瞬間からABSが効くようにね」と注意されましたが(笑)2回目からは問題なく、順調に速度をあげることを指示されました。


我が家の老齢の車と違ってあっという間に速度が作れるアクセルや、効きのよいブレーキを楽しみながら、「ABSが働くことで生じる、ブレーキペダルを押し返してくる圧力と振動と音にびびらずブレーキペダルを踏みつづけてできるだけ短くとまる」という滅多にできない経験を楽しみました。何度もブレーキングしては折り返しているうちに最初はあんなにおっかなびっくりだったUターンも楽にできるようになっていました☆


直スラは、バイクとは全く違う目的で行われ、(パイロンがあるからといってスイッチが入ってしまってはいけません)

  • なるべく横の角度をつけずに通る(内輪差を計算して、後輪がぎりぎりパイロンを通過できるような場所に前輪を通す)
  • パイロンにできるだけ後輪を近づける
  • パイロンと後輪を自分のミラーでしっかり確認する
  • でもドアミラーだけみるのではなくて次のパイロンも周囲も見る

ということを指示されました。この、目標に後輪をできるだけ近づける、しかもそれを自分の目やミラーを使ってちゃんと確認する、という過程が午後の車庫入れに生きてくるそうです。


午後の車庫入れは、「自車輌じゃないと、隣の車が入ってないと、隣の車がいつも同じじゃないと車庫入れできない」ということがないように、いつでもどこでもどんな車でも同じように車庫入れができるような目標を設定し、初心者が混乱しないように、「ハンドルは左右どちらかいっぱいorまっすぐ」「動きながらハンドルを切るのではなく、止まっているときにだけきる」という動きだけでできる方法を教えてもらいました。


http://www.honda.co.jp/safetyinfo/kyt/master/master04.html
↑ここに載っているのと同じ。


ベテランドライバーと一緒に乗っていると、車がどっちを向いているか、自分がどっちにハンドルを切っているか「わからないから」ハンドルはかならず車を動かしながらきりなさいといわれます。


しかし、本当の初心者っていうのは、動きながらハンドルを切ると、車が動いているのにもかかわらず、自分がどちらに切っているか、車が次の瞬間どちらにむかって動くのかわからなくなっちゃうんですよね。だから結局助手席の人の言うがままに、原理がわからないままに右に左に切っていつのまにか車がおさまっている、と。(あれ、私だけ?)


慣れてきたらもちろん動きながら「適量」ハンドル切ることが必要なんだろうけれど、誰も教えてくれる人がいない、誰も隣に乗ってくれない、でも車に乗らないといけない初心者にとっては嬉しいマニュアルなんじゃないかなぁ〜。


我が家の車庫は左からバックで入れる形式で、今までこれだけはさんざん練習したので、教えてもらったやり方だと少しかったるいように思いましたが、最初にやった右からのバックはなかなかできずに苦戦しました。右からのほうが、後輪を運転席側から確認できるのでやりやすいはずなのですが・・・。


午前中は快調だったのにあまりにも試行錯誤する私に、S田イントラが「バイクのほうが簡単ですか?」と声をかけてくれました。そんなことないけどバイクのほうが安心して乗れるし、なによりバイクのほうが数百倍好きです(^^) あと、さらにS田イントラに、ものすごい技を教えてもらってしまいました!!あまりにもすごすぎて勿体ないのでここでは書けません(笑)。あと、常識だったら恥ずかしいのでやっぱり書けません(笑)。でもこれを教えてもらったおかげですごく気が楽になりました。


しかし、「なんとなく」ではなくて、今のこの一挙動によって車はどういう動きをするのか、タイヤはどっちを向くのか、を気が済むまで確認しながら練習できたことで(10秒に1回くらいエンジンきって車を降りて確認していました)車庫入れ完璧、までにはいたらなかったものの、「切り返し」をようやく”目的”ではなく”手段”として使えるようになりました。


我が家の車は図体のおおきいSUVで、しかもハンドルが重くて、車庫近辺の路地をゆっくり慎重に出入りしようとすると必ず切り返さないといけないので、この技術が身についたことはとても大きかったです。ちなみに、翌日すぐに自分の家の車で2回使いました。自分は適切な切り返しができる、と自信がつくと、「1回で曲がりきれないと怖いからに一気に出ちゃえ!」という怖いことをしなくてすんで、安全確認しながらじりじりとみとおしの悪い路地から頭を出すことができるようになり、公道を走るのが少し怖くなくなりました。


しかし独りで乗ると、今までは同乗者と「私、○○ちゃんとできてる?」「できてるよ」とやりとりしてすませていたことを、「ちゃんとできているだろうか?」「ちゃんとできているかどうか何を目安に確認すればいい?」「できていなかったらどうやって直せばいい?」と考えなくてはならず、とてもよいトレーニングになりました。なんて書くとすごい大仰なことのようなんですが、自分は道の真中を走れているかどうか、とかそんなことなんですけどね。


やっぱり「いつか、もう少し慣れたら、独りで・・・」と考えていたらいつまで経っても独りで走れません。そういう意味で、HDSを受講したのはとてもよかったと思います。


そりゃーやっぱりバイクに乗りたいんですけどね。家族は「バイクに乗っちゃいけない」じゃなくて「公道を走っちゃいけない」と言っているので。今年は独りで車に乗って安定して走れるようになって、「この子は乗り物が変わっても公道で安全に走れるでしょう」とある程度認めてもらえるようにならないと、何も変わらないなと思ったので、今年は車でも頑張りマス♪


車の免許とれる年齢になってから免許取るまで4年、頭を下げて家族に「車は怖すぎて免許とれません。ごめんなさい許してください」と言って逃れてきたのに、結局会社の強制で泣きながら免許とって、教習所出たら二度と走るかと決意してペーパードライバーとしてすごすこと4年、いまや「もうエンジンついてればこの際車でもいいや」的に公道を走る気になったなんて、バイクの魅力ってやっぱりすごい。


結論:バイクじゃなくて車にのっても私の日記はやっぱり長い。


にほんブログ村 バイクブログへ(バイクじゃなくてすみませーん)