10/14(土)HMS貸切@浜名湖

いつも桶川で雄姿を拝見している諸先輩方に連れていっていただき、レインボー浜名湖で走ってきました。


天候も最高。イントラさんも、赤ゼッケンの皆様が「贅沢だ!」と感動しているくらい。基本練習あり、コーススラロームあり、外周直スラ×110本あり・・・とても充実した練習でした。午前中なんて特にクラス分けしたので、6〜7人にイントラさんが2人もついて、勿論ノンストップだし。直スラの間隔も、基本が5メートルで、「頑張ればなんとか通れるけど気を抜くと通れない」けれど「どんなことをしてでもとおりぬけることだけで精一杯」ではないから、すごくすごく練習になりました。


私は桶川の平日HMSでも40kmちょっと走ったのが最高記録なんですけれど、同じ5時間で65kmも走りました。下半身ガタガタで、休憩するたびアスファルトの上にねっころがりたかったです。桶川では自主休憩したいと思ったこともしたこともは一度もありませんが、勿体無いと思いつつもさすがに何度か自主休憩しました。


アドバイスは、すごくいっぱい貰ったというわけではないのですが、自己紹介で「練習したい」「克服したい」と言った内容も、最初にアドバイスしたことも覚えていてくれて、走っている過程をずっと見てくれて、よくなったところ、もう一段階よくするために気をつけるところ、という形でアドバイスしてもらえるのがすごくいいなーと思いました。あと、基本的なことだけれど、名札見て名前で呼んでくれるのも、自分を見てくれているという気がして嬉しい。


走り方も桶川のときみたいに「ああやってみよう」「こうやってみよう」と自分で考えながら走るんじゃなくて、基本的なことを懇切丁寧にアドバイスされて、それを意識して走って、それを意識しなくてもできるようになるまで反復練習して、(それだけ走リこめるだけ順番が回ってきていっぱい走れて)そこで次のステップのアドバイスを貰って・・・というかんじで、「ああ、今日はライディングっていうスポーツの練習をしてるんだな」って実感が湧きました。とても楽しかったです。


■午前中のこと
練習メニューは、オフセットとか10mの直パイとか。途中で直パイゾーンがブレーキングゾーンになりました。


外周コースを走った時の感動はこの前の日記に譲って。


最初は緊張と、2週間ぶりに走ることで怖くてめちゃめちゃハンドルにしがみついていたので、
「肩の力を抜く」
「顔をあげて遠くをみる」
ニーグリップをしっかり」
とアドバイスを受けました。


S木イントラからは、「自分で言うほどスピード落ちてないよ」「曲がる時に腕を伸ばせるといいね」って言われました。1速でアクセルを開けた時のGを吸収するのも、お腹から上半身がハンドルに近づいてしまっていると指摘されました。


イントラさんに何度も前を走ってもらい「前のバイクを追うと見違えるくらい走りやすいのはなんでだと思う?自分のバイクのタイヤが走るところがイメージできているから。前にバイクが走っていなくても、自分のバイクのタイヤが走るところをイメージしてそこに導いてあげてください」と言われました。


2速で走っていた最後のほうは、大体オフセットだと、ブレーキをかけはじめたところで次のパイロンに視線を移す、というのが定型フォームとしてカラダに染み付いてきていたのですが、1速だとたしかにどれくらい減速するかわからなくて、パイロンを曲がれるかどうか1回1回がでたとこ勝負みたいなので(恥ずかしながら)どうしても、「あ、次のパイロン見なきゃ」と思い出したとしても、とってつけたように顔を向けるだけで全然そっちに意識がいってなかったんですよね。


パイロンごとに、曲がれるかどうかわからなくてそのパイロンを見てしまいます、というと、スポーツは全て反復練習だから、何度も走っているうちに、カラダに染み付いてきて他のことに意識が向けられるようになる、今日はそのために存分に走ってください、といわれ、たしかにノンストップでひたすら走っているうちになんとなく他のことに意識を向けられるようになってきました。


それにバイクのタイヤが走るところをイメージする、と言われただけで、なんだか急に、無理せず視線を先に先に送れるようになって、魔法のように走りやすくなったし。なんか本当に走っていくべきところが見えるような気がして興奮しました(笑)。


ブレーキング練習は、すごくよいと褒められてうれしかったな。完全停止しないでギリギリまで減速してから再加速、の練習で、しかもオフセットをイメージして、じわっとアクセルをあけて加速するという練習だったので、1速でどうやってアクセルを開ければ振り回されないのかな、と色々やってみることもできました。折り返してオフセットに戻ってきて「まっすぐ走っているときと同じ」と思いながらやってみると、力を抜いて腕を伸ばした状態でブレーキがかけられるような気もしたし、何回かに一回はGにつきあげられることなく自然に加速に移ることができました。


旋廻ブレーキの練習は、怖くはなかったけれど。倒してからバイクを傾けた状態でブレーキ、っていわれても倒すためにどうしてもアクセルも戻してしまい、自然に減速Gに備える姿勢をとってしまっているので、そのあとあらためてブレーキングの姿勢をとってブレーキ、っていうのがどうしてもうまくできませんでした。


最後の方、ちょっと強めにアクセルを開けて回転数があがった状態でうりゃっと膝でタンクを押し込んで、そこでブレーキをかけるようにしてみると、たしかにバイクが傾いた状態ではじめてブレーキングの姿勢作りができましたが、気づいたのが遅すぎてあまり練習できず(^^;)


午前中の最後には随分力を抜いてオフセットを走れるようになったと思いましたが、あとでビデオを観たら、その状態でも一見してわかるくらい肩にすごく力が入っていて、肩のほうが頭よりせり出さんばかりになっていて、当然背中も伸びていたので、「ああ、あんなに『力を抜いて走れるようになった』と思ってもまだまだあんなに力が入っているんだな」ってよくわかりました。


あと、ニーグリップを頑張っていてもどうしても減速の時にお尻が浮いてしまうのは、つま先が開いているから、ここを変えると格段に走りやすくなるよって言われました。たしかに、後輪の動きを感じようと思っても、減速のときにどうしてもお尻が浮いてしまうんですよね。つま先を閉じてあげると、ステップを前に踏み込んで減速Gに堪えることができるから、お尻をしっかりシートにおしつけてリアタイヤに荷重をかけることができる、といわれて「ああなるほど〜」と思いました。


踝で車体を感じるのは、つま先を開いたほうが簡単なんですよね・・・。でもそれだと接するのが踝だけになってしまって、余計な力を入れないと腿や膝を車体に密着させられない。私が「あまり下半身がバイクに密着している気がしないのに、股関節痛だけはものすごい」のはこのせいなのかもしれない。つま先を閉じると、自然に腿と膝がバイクにくっつく。でも、足が小さいからなのかなんなのか、ステップに土踏まずを乗せた状態でつま先を閉じるとつま先がバイクの中に入ってしまってどこにも触れないし、つま先が触れるところがないから踝もバイクから離れてしまってすごく不安なんです。タンデムのときには、つま先も踝もバイクの車体に触れるのでぎゅっと力を入れやすいんですけど・・・。足の置き方の角度が悪いのかなぁ。


たしかにうまく足を閉じて、親指からカカトを結ぶ線でバイクを感じられたときには、減速のとき、ステップ上でも踏ん張れるのでシートからお尻が離れない気はします。ステップ上で踏ん張ったときには、自分の足で走っていて急ブレーキをかけるかんじ。腿だけでバイクをおさえて踏ん張った時には、乗っている乗り物が急ブレーキをかけたかんじ。色々試行錯誤してもつま先を閉じた状態でうまくバイクを挟めるといいなぁ。


■午後のこと
慣熟走行でUターンの連続を通った時には、頭では「こんなに減速しちゃダメ」と分かっているのについつい減速しすぎて膨らんでしまい、次のUターンを終えた後の1台前のバイクにぶつかりそうになりました。ほどなくもっと離されて、間にイントラさんが入って先導してくれたのでぶつかりそうになるのは避けられたけれど。悔しかったなぁ。Uターンは桶川に持って帰って引き続き猛練習しよう。


午後は、直パイの間隔が10mから5mになりました。バイクを起こす為にアクセルを開けられた、と感じるときと、アクセルが自分の思うようにいかずに、リアブレーキでバイクをおさえるのに精一杯、と感じるときとあって、なかなかうまく通れなかったのですが、これも「自分の通る道をイメージする、真下をみるんじゃなくて、もっと先を見る」とアドバイスされ、直パイで自分のタイヤが通っていく道をイメージしたのは初めてだったのですが、2本先くらいまでの想像上のラインを見ながら通ると、通れるようになりました。魔法のように。これも嬉しかったなぁ〜。


市街地コースのコーススラロームは、アスファルトから一段下がったところに草地があって、そこに落ちるのが怖すぎて、縁石に全然寄れない。Uターンの後縁石にどんどん寄ってふくらんでいってしまうときはもう血が引いて、「おねがいおねがいもうだめそっちいかないで」と涙目でバイクに必死にお願いしながら走りました。しかも慣熟走行で転倒するし。恥ずかしいことこの上なし。


せっかく上手な人たちと同じところを走れるのに、効率的に走るにはどうしたらいいかとか全然考えられなくて、とにかく怖くないように走ってこの時間をやりすごそうとしか思えないのが悲しかったのですが、Tイントラがタンデムしてくれて、「先を見るっていうか振り返る。Uターン前のパイロンまで残り半分くらいになったら、呼ばれたと思って振り返る。serenadeさんは、顔だけで振り返ってる。振り返るとき、顔だけじゃ不自然でしょ。カラダごと振り返る。」とアドバイスしてくれました。


あとは、縁石を結んだ直線上を走ると「ラク」とアドバイスされましたが怖くてできないです・・・。桶川なら頑張れるけどS字はできるだけ真中とおりたいです・・・。


しかし、Uターンで、涙目になりながらも「振り返る」「振り返る」と呪文のようにつぶやいて走っていると、たしかに、一瞬テールが視界に入るんですよ。「あ、Y下イントラがいつも言ってるアレ・・・」と思って、必死に「振り返り」続けていると、バイクがちゃんと行き先を向いてくれるようになり、安心感から減速しすぎなくなり、バイクを倒せるから半径も少し小さくなり、縁石にも近づかなくなり・・・となってきました。


そうなると、よし、じゃあちょっと頑張ってみよう、直線を見つけて走ろう、と思えるようになりました。最初は「この時間が早く終わればいいのに」と思っていましたが、そう思えるようになって積極的に走ることができて本当によかったです。


コーススラロームが終わって外周直スラ。5メートルなら、頑張れば通れる。パイロン倒しちゃったら、早く走りたくてうずうずしているのに給油させられてお預けモードの赤ゼッケンの人たちに申し訳ない(笑)と思って、頑張りました。


赤ゼッケンの人たちが参戦してくると、前を走ってもらえて、午後の最初は前を走ってもらったときにオフセットはちゃんと後を追えたのに直パイは何本も飛ばしてしまって全く後を追って走れず悔しい思いをしたけれど、今になってちゃんと後ろを走れるようになっていて、「おお!成長している!」と自覚してすっごくすっごくすっごく嬉しかったなぁ。


バイクを倒すのを怖がると、アクセルを開けたときにその力がバイクを起こすんじゃなくて前にむかってしまうから、リアブレーキでおさえるだけでいっぱいいっぱいになってしまうけれど、思い切って倒すと、アクセルを開けても前に進みすぎないって分かって、もういいかげん疲れているし自棄気味に「うりゃっ」って倒せるようになって逆によかったです。あとは、外周上にあるので、いつもの直パイと違って私でも調子に乗ってスピードがある程度乗った状態で直パイに入れるのもよかったかなぁ。いつもはエンスト寸前だから・・・。


まあとにかく、泥のように疲れたけれどとてもとても楽しくて、上手な人たちはちゃんと「後ろを気にさせないように」走ってくれるから一度も後ろを気にせずに走れて、ああもうとにかく楽しくて、素敵な一日でした。