11/04(土)バラ1@桶川

初心者が参加すると地を這い宙を舞うときいていたため、何度も予約してはキャンセルを繰り返していた(注:ちゃんと正規のキャンセルですよ!)バラ1に、とうとう初参加を果たしました。


担当はT木イントラとM本イントラ。今回は、上級者が多かったからか、T木イントラの優しく指導コースと、M本イントラ監督の下のチャレンジ放置コースの二つにわかれました。自分はもちろん前者で。ただ、クラスわけする前の慣熟走行が結構速くてタイトで、先日の平日中級の課題よりもきついくらいでつらかったです。


前者組はまずは慣熟走行で、バラ1ゾーンのUターンを何周かして、数人芝生に突っ込んだりして撃沈している人がいましたが(もちろん私も含む)終わったところで、「本日は徐々に練習していって、最終的にはあの幅のUターンが安定してできるようになることが目的です」とのこと。


半クラッチ練・オフセット
まずはアクセルを使わない発進。これは、教習所時代に「頼むからアクセルも回してくれ」と教官に言われたくらい、半クラッチのみで発進していたので、問題なくできました。


次に、発進してからクラッチを握り、ふらついたところでアクセルを回すのではなくクラッチをつないで立て直す練習。


次はこれを曲がりながらやってみましょう、ということでオフセット。大体3〜4回足をつきましたが、ハンドルを思いっきり切って通ると、通れないものでもない・・・とちょっと自信がついてきたところで、本日まず1回目の転倒。


左手を一定にしたまま、アクセルとリアブレーキで通っていたらT木イントラに、「さっきの練習を思い出して、アクセルをいっぱいあけることに頼らずクラッチをつなぐことで動力を回復させてください」といわれたのですが、ハンドルを切った後、クラッチをつなぐのをもたもたしていたら転倒。ぬうう。


休憩後気合を入れて「絶対今日のうちに1度はここを足をつかずに通ってやる!」と決意して臨み、だんだん足をつく回数を減らしていって最後の3周はとうとう足を着かずに通ることができるようになりました。


ラインがきついから、半クラッチをすばやく求めるところまでつながなきゃいけないわけで、ラインに余裕があれば探りながらつなげるだろう、と思い、絶対にバイクを傾けないようにして、パイロン1個ごとにガツンガツンフルロックしてS字状態で通ったらようやく通れるように・・・。感慨深い。しかし、あとで気づいたのですが、「半クラッチをすばやく求めるところまでつなげる」練習をするのが主眼なわけで、それをしないでなんとかセクションを通り抜けるというのは本末転倒なのですよね。


しかし、自分の意思でフルロックできるようになったのと、バイクは立ってさえいればフルロックしても恐くないというのがわかったのと、転倒した400をすぐに起こせたのが自信になったのでまあいいか。


■定常円旋回
午後は、8の字組と、Uターンの完成を目指す定常円旋回組に別れ、私は後者に。半クラッチを使ってごく低速で小さい円を描くのが、これまた恐くてできません。ピンチのときにすばやく、かつ優しくクラッチをつなぐ自信がないので、低速でバイクがふらつくのが恐いんです。


この練習の主眼は、少しずつスピードを速めてバンク角を作っていってどこまでいけば半クラッチが要らないかを体感する、だったのですが結局半クラッチ要らずのスピードでぐるぐる回っていました。まあ定常円旋回自体が初めての経験だったので、しかもイントラさんの見てないところでパイロン一個渡されて、「こんなの一人でできないよ」と思いながらもやってみたらできたのでそれはそれで自信になったかなぁ。


ただし、問題は止まりかたが分からないことで。


アクセル操作をミスるたびにスピードがあがってしまい、1速だとラフにアクセルを閉じると一瞬で倒れるのが恐くてアクセルを閉じることができず、「バターになりそう・・・」と思いながら自分のバイクのテールを追いかけてぐるぐる回っていましたが、いいかげん恐くなってきて、とりあえずバイクを起こすことに。


下手なところで起こしたら隣の人の円に突っ込んでしまうから、一瞬、遠く離れた8の字組の方を向いた瞬間にバイクを起こすと、予想通り飛び出し、しかも目の前をM本イントラが歩いていて、急ブレーキ。M本イントラ爆笑。


ぬうううと思って次はバイクを起こすより先にスピードを落としてみよう、スピードがなければバイクを傾ける必要もないからバイクを起こしても飛び出さないはず・・・と思ってブレーキをかけると、あえなく本日2度目の転倒。


諦めて「どうやって止まればいいんですか」と教えを請うと、上級の方には「とにかくバイクを先に起こしてください(汗)」といわれ、M本イントラには「徐々に円周を大きくしていくってのはどうだ」といわれ、なるほど、円周が大きいとスピードを落とさなくてもバイクを起こせるよな、と思い、それからは上手に止まりたいときに止まれるようになりました。


次に、リーンアウトで回ってバイクをより傾ける方法を習いましたが、自分がリーンアウトで回れているのかどうかも分からず、何度かハンドルをフルロックしたいと挑戦したのですが、「次の瞬間に切れ込む」という気配を感じた途端にハンドルを引っ張って起こしてしまって結局挑戦できませんでした。肩に力が入りまくっているのが自分でもわかります・・・。


定常円旋回、どちらかというと右に向かって回るほうがやりやすいようです。右に向かっていくほうが、無理なくテールをみながら回ることができました。


■Uターン練
パイロンで制限されたUターンボックスが新コース上に3つ設置され、幅が広いところでできた人は次の、少し狭いボックスにステップアップ・・・という構成だったのですが、結論からいうと、私は一人だけ最後まで最初のボックスを卒業できませんでした・・・。


ふらついたときに半クラッチをすばやくつないで動力を与えてバイクを立て直す、という練習を全然してこなかったので、低速でトコトコいってえいやっとバイクを倒し、ふらついたところですばやくクラッチをつないで・・・というのが全然できません。


T木イントラ、静かに首を振りながら「それはUターンではなくてゆっくり横に向かっていっているだけです」とおっしゃいます。


見かねてタンデムもしてくださったのですが、イントラさんのバイクが倒れるわけないと思っていても、ふらっとなる一瞬は体が固まってしまいます。イントラさんがやってもバイクはこんなに不安定になるんだ、と思ったら余計恐くなってしまい。


半クラッチをある程度一定にしておいてアクセルとリアブレーキで速度を調整して、倒した後にアクセルを開けるか、アクセルを一定にしておいてクラッチをつなぐかどちらかでやってみてといわれ、両方試しましたが、まだアクセルで立て直すほうがやりやすかったです


タンデムしてもらったおかげで、これくらいふらつくのが当たり前、ここからアクセルをこんなに大胆にあけて立て直すんだ、とわかったので、方向がかわっている途中に我慢しきれずにアクセルを開け増してあさっての方に行ってしまったりということがなくなりました。Uターンは3回に2回は成功するように。


定常円旋回でも苦手だった左まわりは、どうやらアクセルを一定にしておくことができないらしくて、口に出して「アクセル閉じちゃダメアクセル開けたまま」とずーっとつぶやいていても気づいたらアクセルが閉じていて、あわててクラッチをつないでもバイクが起きません。


左回りはアクセル握る右手が遠くにいくので、アクセルの微妙な操作ができないようです。後で上級の方から、もっと前に座ってハンドルを握る手に余裕をもたせたら、とアドバイスを受けたので、次回はそうやってみようと思います。


でも結局、「本当はもっとスピードを落として、もっとガクンとハンドルが切れ込むようにして、小さく回ったところですかさずバイクを起こす」をやらなきゃいけないって頭でわかっているのに、恐くてどうしてもできなかったので生まれてはじめてのバラ1は苦いおもいで終了しました。


アクセルとリアブレーキを使って安定した状態を作って、絶対に倒れないという確信を持ったところでハンドルを自分の意思で切るいう練習はできたものの、半クラッチをすばやく適当な量だけつなぐ練習をあまりしなかったので、次回こそは半クラッチを練習したいと思います。


■嬉しかったこと
大型二輪の教習を受けていたときは、半クラッチにしたままアクセルをあけると、「うおおおおおん」という音がするのが恐くて、一本橋の上でもクランクでも波状路でもクランクでもアクセルをあけられませんでした。だから、つないで前に進ませるか、切ってスピードを落とすかどちらかしかできないのですが、繊細につなぐことができるわけもなく、クランクがすごく苦手でした。


今は、少なくともアクセルが空いている間はバイクは倒れないという確信があって、うおおおおんと唸っていれば安心するくらい。


だから逆にアクセルの開度とリアブレーキに頼ってしまって半クラッチの繊細なつなぎ方をなかなか練習できなかったのですが、「アクセルをあければバイクは起きる」ということが頭で分かっているだけでなくて、体で分かっているということが今回実感できて--恐がりの自分にとって、恐怖を感じなくなったというのが何よりの証拠です--なんだか嬉しかったです。いや、そういう練習でなかったのは重々承知なのですが・・・。


あと、400の引き起こしが苦もなくできたのは嬉しかったなぁ。普通二輪の教習中に引き起こしで生まれて初めてのぎっくり腰になり、地獄を見て以来、750は起こせるのに400は起こせないという不思議な状態になっていたのですが、今回は全く問題なく起こせました!次のバラ1は、これを生かして転ぶことを恐がらずにえいやっとバイクを傾けてUターン練習ができると・・・いいな・・・。