11/08(水)HMS中級@桶川

平日中級2回目。イントラさんはYFさんとKJさん。

前週バラ1に出てUターンに苦手意識を残したままマリに出て、市街地コースがまったく走れずどよ〜んとして、しかし不安や悩みは机上でPCに向かっていても何も解決しないので、とりあえず「できないとか怖いとかいってないでそれをやらないともっと怖い思いをするところを走って乗り越えよう」と思い行ってきました。


13名でしたが、前回の平日中級はHMS自体が初めての人が数人いらしてのんびりペースだったのと異なり、今回は常連さんばかりの模様。憧れの女性ライダーさんがいらしたほかは知っている人が誰もいなくて、不安MAX。レイアウトも初級では経験したことがないほど細かく、休憩時間中に「今日は人数も少ないしマイペースでじっくり走りこめるよね」という声が聞こえて、「このペースで?!」と独りごち、まさに中級の洗礼を受けたという気持ちでした。走行距離は62kmでした。


バスの上からみると、バリアブルのパイロンは全部撤去されており、「前回バリアブルなら走れたのに・・・」と最後のよりどころを失った気分。


自己紹介が終わると、「今日のコースは皆さんの課題に即したいいコースかもしれませんね。先を見て自分からハンドルを切って、1本目のラインからしっかり考えて入っていかないとその先で破綻するようなこまか〜〜〜いコースを・・・KJイントラが作ってます。」「ええっ僕のせいにしないでくださいよ!」というようなイントラさんのやりとりがあり、さらに情けない顔になる私。


案の定、走る場所は終日市街地+新コース。コース案内では、周回が増えるごとになんかレイアウトが変わってる?!と感じるほどに、最初は気づかないパイロンがいっぱいありました。


いきなり外周から270度くらいのターンで市街地コース内に入り、小さな島と島の間を縫って、ちょっとでも直線があれば直パイが置いてあり、S字には規制パイロンがおいてあり、マリで走れなかったUターンももちろんありましたがそんなもので悩んでいる暇はなく、その先にはUターンから5m間隔くらいの直パイがあり・・・新コースに出たら出たでUターン、Zターン。


コース案内の最初の入口のターンで、「今日は1速無理だ」とおもって2速で終日走ることを決めましたが、「できないとか怖いとかいってないでそれをやらないともっと怖い思いをするところを走って乗り越えよう」という私の目論見は間違っていなかったらしく、やればできる、通ることはとにかくできる。


市街地部分のコースが細かいので、全体的なペースもそう上がらず、後ろの人に悪いとおもうこともなく自分のペースで走ることができました。


前回マリでは、Uターンのときにバイクが速度を失うのが怖くて全然速度を落とせず、バイクをおさえつけて大きい弧で旋回しては潔く芝生にダイブしていたので、今回はまずしっかりブレーキを使って、パイロンのそばでしっかり速度を落として小さく回ることを意識しました。1日終わる頃には、マリと同じ箇所のUターンで、2/3くらいの半径で回れるようになったようにおもいます。


1速だとフロントブレーキ使えないのですが、2速だと、その速度で必要あるかどうかはともかくとして、フロントブレーキが使えるし、フロントブレーキを使ったほうが小さく回りやすいです。ただし、速度を落としすぎて、そこからハンドルを切るのが怖くなりすべてのブレーキをリリースしてアイドリングでとろとろ向きを変えてしまったときにはやはり旋回半径が大きくなります。


右まわりのUターンから直パイに入るところではUターンで速度を落としすぎると直パイにアイドリングで入ることになってバイクが倒せないし、左に大きく振ってからパイロンの手前でUターンを終わらせて、ちょっとアクセルを開けた状態でUターン用のパイロンぎりぎりを通過するようにすれば直パイに入れるかな、とか自分なりに色々考えて走ったつもりです。


新コースに出ると、YFイントラに何度も「腰がくだけていますよ」と指摘されました。上半身が逃げているので、新コースに出て速度が乗ったら、胸がタンクの真上にあるように、と外側の膝でタンクを内側に引っ張り込むように意識して走りました。


私の憧れの女性ライダーさんの走りをみていると、浜名湖でTイントラがアドバイスをくださったのとおなじような視線の送り方、上半身の動かしかたで、Uターンのときには完全に向きが変わった状態でバイクを立ててパイロンのぎりぎり裏側にぴたっとつけて、流れるように加速に入っていて目を奪われました。自分がやろうとするとガチガチに上半身がかたまっていてどうしても顔からしか進行方向を向けない〜。これは今日一日の課題になりました。しかし、上手な人の走りをみていると、「どこでも通れてしまう」新コースをどのラインで走れば次につながりやすいかがわかって、非常に勉強になりました。


また休憩時に、ほかの受講生のかたがイントラさんに頼んで走ってもらっているのをみたり、お昼休みに、受講生同士で「最初のコーナーから3つくらいはラインをきちんとかんがえればつなげて走れるよね」と話していらっしゃるのをきいて、「ああそうか〜」とおもったり。


午後イチは新コースのみで、6〜7mくらいの直スラ+Uターンの地味なコース。でも、直スラ→Uターン→直スラ→Uターン→直スラ→90度曲がって直スラ→定常円にぶつかって半周して180度方向をかえたところでUターン×3・・・


ここでは自分の速度はかなり遅く、周りにずいぶん迷惑をかけました。直スラ自体はゆるいし、Uターンも特に規制されているわけではないのに、入り方をちょっと間違えるとどうしても直スラに入れなくて悔しい思いを何度もしました。


ここでの課題は、長いUターンで「がーっと加速してきゅっと減速してくるっとまわってがーっと加速」ではなくて、ゆっくり長めにブレーキをかけて、バイクがふらついてハンドルが切れていくのを感じるまでまって、そこではじめてハンドルに自分の力を加えてUターンする、という練習。Uターンが終わった状態ですっとブレーキをかけて止まれるくらいにバイクを立てた状態を作りましょう、定常円後の連続Uターンでそれを練習してモノにしたら、直スラをつないでいるUターンでもそれを使ってみましょうとのこと。


以前のエントリの「Uターンにまつわる疑問と混乱」でも書いたのですが、ここでKJイントラに注意されたのが「倒しこみがはやい」ということ。自分はハンドルが切れないようにおさえているだけだと思っていたのですが、それにくわえて、ハンドルだけ切れていくのが怖くて、ハンドルが切れる前に自分からバイクを倒していってしまう、しかもバイクが倒れるのを怖がって体が逃げるから余計バイクを地面に押し付けることになり、恐怖を感じたり実際倒れてしまったりする。といわれました。後ろに乗せてもらって、「こんなに待つんだ」と実感。


怖いけど、倒すのを待って待ってブレーキをかけて・・・というのを実践していると「今くらいのタイミングでいいですが、行き先をみるときに顔だけじゃだめです。腰から。上半身全部で行きたい方向をみないとバイクはそっちにいきません」とのこと。


午後2は、午前中つかった市街地コースとそのままつなげて、効果の確認。午前中に比べて、入り口から連続する小さなターンでは、速度が遅いながらもハンドルを切れるようになり、少しラインに余裕が出てきてアイドリングよりももう少し速い速度で通り抜けられるようになりました。


YFさんが追尾してくれて「どうですか?」と言ってくれたときに「少しハンドルを切れるようになったとおもうんですけど・・・」というと、「そのためには曲がるときに少し後ろに加重するともっとやりやすいかもしれませんね。今だとずっと前のめりになっているので」といわれ、やってみると、たしかに曲がりやすい。長い直線の後の減速だとどうしてもお尻が浮いてしまって後ろに荷重するまでいかないのですが、小さいターンの連続だと速度が乗っていないので、意識すれば後ろに意識をもっていけるような。


新コースでは、また定常円に悩まされました。左周りなのですが、アクセルが遠くなってしまい、いったんあけちゃうとラフなアクセル操作になるのが怖くて閉じられない。自分の中では信じられないようなスピードで、「お願いだから飛び出さないで・・・」と祈りつつ、リアブレーキ踏みっぱなしで一生懸命バイクを傾けて回っていました。前回バラ1の「定常円での止まり方がわからない」に引き続き、円が大きくなっても小さくなってもイマイチうまく走れません。憧れの女性ライダーさんには「元気のいいあけっぷりで・・・(^^;)」と褒めていただきましたがそんな事情でした。


さらに、YFさんが休憩中に「言うの忘れてたんですけど」と呼び止めて、リアブレーキをもっと使っていくようにとアドバイスをくださいました。現在は市街地の細かいターンでも新コースの大きいターンでも、減速が終わった時点でブレーキランプが消えてしまっているから、リアブレーキをひきずって「ごまかす」ともっと走りやすいよ、と。アクセルあけておくと倒れないから、といわれて一瞬納得したものの、あれ、後輪の向きが変わってからアクセルあけないと、おもった方向にいってくれないよねーと思って悩みました。これはあとでブログでアドバイスをもらって意味がわかりました。


以前、初級バリアブルのS字の入口で、自分が思っていた以上に「もっとしっかりブレーキ使ってパイロンの近くによって〜」といわれて、自分の中では「リアブレーキを旋回中にも踏みつづけるためにはここまでの減速が限界」と思っていたところよりもさらにスピードを落とすようにいわれたのがびっくりで、そうすると方向転換している途中にはブレーキ踏めないよなーと思ってアイドリングというかアクセルもブレーキも使わない時間ができていたのですが。やっぱりそれだとダメなんですねー。リアブレーキが自分の中でonかoffか、しかないのがまずいけないような気がするので、強く踏む、弱めながら引きずる、を使い分けられるように練習します。


まあそんなわけで、一日中コース走行、しかもぐったりするほど細かいレイアウトだったのですが、(休憩時間はアスファルトに転がって空を見ながら寝てました)やはり出て、走って、よかったとおもいます。このところ3回連続で憧れの女性ライダーさんとご一緒させていただいているのですが、今回は人数も少なかったので時々走りを見ていただけて、前回のマリと比べて〜という話もしていただけたし、励ましてもいただけたのですごくうれしかったです。


以下は余談。


初級から中級(週末)を見ていて受ける印象なのですが、仮に初級から中級にいくと、今まで走ったことのないようなテクニカルなレイアウトを、今まで走ったことのないようなペースで走るわけですよね。そりゃ破綻するわ、と。


もともと中級にいる人たちは毎回テクニカルなレイアウトを速いペースの中で走っていて、中にはそれを何十回も繰り返している方もいるわけで。初級でどんなに基礎ができても、細かいレイアウトは走ったことないと走れないし、初級で自分が一番速かったら自分より速い人たちばかりの中で走る体験ってしたことないわけだし。(たとえレディースであろうと初級で自分が一番速いなんて体験はしたことありませんが、想像ね)


初級の上は中級しかないのに、レイアウトもスピードも両方段違い、じゃあまりにもハードすぎるので、テクニカルなレイアウトをのんびりペースで走れるクラスがあればな、とおもったことがあるのですが、平日中級に2回出てみて、平日の中級がそれに当たるのかな、とおぼろげながら感じました。まあメンバーにもよると思うのですが。


あっあと、初級で、何度も走ったコースを惰性で走っていてもわりと放置ですが、中級の後ろのほうで必死に走っていると、よってたかって(笑)アドバイスしてもらえます。何度タンデムしてもらっても走行距離は初級より断然多いので、「勿体ない」と思わずに納得いくまでタンデムしてもらえるし。


あんまり平日中級に出ていると家からも会社からも放逐されそうなので、中級2回でもらった課題を初級に持って帰って、じっくり練習したいと思います。頑張れ私。