基礎スキーヤーのライディングスクール参加者へのシンパシー


初滑りは友達とのレジャースキーだったから、友人たちとスキーやボードという共通の活動を通して一緒の時間を過ごす、同じ景色を見る、ということを楽しんだけれど、2回目は2月の3連休に、去年から教えてもらっているスキークラブの講習会に参加。


昨シーズンははじめて新しい滑りの基礎スキーをちゃんと習って、バイクとスキーの共通点をいっぱいみつけて楽しんだけれど、今回は技術的な面ではもっと突っ込んだので、さすがに表面的な技術の共通点は見つからず。


でも、もうひとつ共通点を見つけた。技術的なことではなく、参加者の意識。


一般人にペーパーライダーでライディングスクールに通っていて・・・という話をすると「はぁ?」という反応をされる。


「免許持ってるのに?バイク持ってないのに?何のために?」・・・でも、基礎スキーの合宿にきている人たちには、「基礎スキーのバイク版です」と説明するとふんふんなるほど、と(参加者の多くはシニア層なのだけれど)すごく早く納得してもらえるのが面白かった。

ここにはスキーをはじめたばかりで滑るのが怖い人は安全に楽しく滑る技術を身に付けるために来ているし、検定である程度の結果を出したりしていて、レジャーのツールとして使う分には十分な技術を持っている人もさらなる技術の向上のためにきていますよね。


スキースクールなんて滑れない人が滑れるようになるために入るもので、十分ツールとして使えるようになってまでなんでスクールはいるの? 学生の部活やサークル活動だったり基礎スキーの大会に出ることが目標なら講習会で技術に磨きをかけるのも分かるけど、技術を向上させても結局のところレジャーとして楽しむだけでしょ? ・・・って思う人もいる。


でもここにきている人は、スキーはレジャーとしてもすごく楽しいし、そういう楽しみ方も勿論するけれど、上から下までただ気持ちよく降りてくるだけじゃなくてよりシャープに曲がりたい、より道具の性能を使いこなしたい、と思ってレッスンを受けている。


私が行っているバイクのスクールも一緒で、免許をとったばかりで走るのが怖い人もいるけれど、レジャーのツールとしては並み以上に使いこなせる人が大半で、バイク歴がめちゃめちゃ長くて技術もあるベテランライダーの人までさらなる基礎技術の向上という魅力にとりつかれて練習してるんです。


最初は、とにかく怖くなく滑れるようになればいいやと思っていた初級者が、ものすごく上手いのに現状に満足せずに楽しそうに技術を向上させようと思っている上級者を見て、基礎スキーにハマっていくのも同じです。基礎スキーと同じ基礎ライディングです。スキー以上に認知度は低いし、スキー以上に免許とって走って曲がって止まれればそれでいいじゃん、って向きもありますけどね。


っていうと、シニア層の人でも、ああ基礎スキーのバイク版か、と簡単に納得してくれる。基礎スキーを極めることでクロスカントリーに生かすわけではないから「まず安全運転、安全マージンの幅を多くする」というのが第一義のバイクとは厳密に言うと違うのだけれど。

スキーもただレジャーのツールじゃないし、スピード出せるようになるだけが上達じゃない。速く滑れるようになるのも、シャープに曲がれるようになるのも、予期せぬ事態でも安全に止まれるようになるのも、全ての技術の向上が楽しいって思うのはバイクも一緒なんです。走る、曲がる、とまるが楽しいんですよ!!!


スキーの場合ファッションとしての用途はボードに奪われているし、足として使うのは北欧の人くらい?だしバイクほどツールそのものに惚れこむことはない(技術を支えてくれるものとしての愛着はあっても古くて故障続きの気難しいツールに惚れたりはしない)とか色々違いはあるけれど、基礎技術向上を目指す参加者の意識には似たところがあるなぁと思ってまたバイクとスキーが好きになったserenadeでした。