03/04(日)HMSバラ1@桶川

N口イントラとAZイントラ。車輌はCB400シルバーの16号車。走行距離32km。うち8の字が20kmくらい?


バイクに乗るのは2ヶ月ぶり。週末の桶川は3ヶ月ぶり。バラ1に挑戦は4ヶ月ぶり2回目。最近平日にばかりきていて、知らない人たちの中で走っていたから、普段上級の人たちを含む知っている人たちがいっぱいいる中で走れてすごくリラックスできて、楽しかった。もう慣熟走行のときから、お尻に感じるバイクの駆動が嬉しくて嬉しくて涙目になってた。スキーもいいけどやっぱりバイクもいいな〜〜〜♪♪♪


午前中は、行きが5mくらいの直パイ(傾いたバイクをアクセルで起こす感覚を養う)、帰りがオフセット千鳥。休憩後の後半は直パイの最後のところが4m間隔くらいに狭められて、変則的に左右にオフセットされていた。


オフセット千鳥は、途中までは私のスキルでもギリギリ普通に1速で加速減速して通れるくらいの配置なので、気がラク


前回はじめてバラ1に参加したときには、バイクのバランスをたもつのにアクセルとリアブレーキばかり使ってしまい、ふらつくとアクセルが「ヴオオオオオオン!」と鳴ってしまったが、今回はほとんどそういうこともなくて、前回よりはクラッチを上手に使えたとおもう。


でも、つなぐ、とか切る、とか自分で意識してやっているわけではなくて、ふらついていたバイクが安定する瞬間を探ってなーんとなく適当に左手を動かしているだけなので、いざぐらっとくると、自分の意思で適切にクラッチをつないで窮地を脱することができず、足が出てしまう。これが悔しい。


フルロック状態への恐怖、カツンとハンドルが当たった瞬間に頭が真っ白になって力ずくでハンドルを元に戻してしまう、ということはこの練習を通してほとんどなくなった。徐々にハンドルが切れていって最後にカツンと当たって、それを維持することができるようになってきたのが嬉しい。


ただこの低速状態で、自分の意思で一気にガツンと切るのは怖くて無理。千鳥の最後のほうは結構きつい配置で、最後の2回くらい足をつかずに回れたときはうれしかったなー。



午前中後半の、変則直パイは、最初、速く通っていいのか半クラを使って遅く通っていいのかわからなくて、なんだかわからないうちにパイロンを数本とばして通過してしまうかんじだった。ハンドルを自分の意思でガツンと切るのは半クラを使って低速で走っているときだけ、という先入観があったからだとおもう。


でも、千鳥を午前中いっぱい走っていて、少しずつフルロックにいたるまでの時間が短くなってきたので、ここの変則直パイでも思いっきり横に振って、ハンドルを切る「時間」を作ってから思い切って切ったら、2速アイドリングくらいで走っているのにちゃんとフルロックまで切れて、すぐに反対側に戻して・・・というのを繰り返していたら通過できた♪ この1回だけしかできなかったけれど、嬉しかった。


午後は、アクセル一定、リアブレーキを使って速度コントロールをする感覚をつかむための定常円旋廻を暫くやってから、8の字。


8の字って、考えてみたら大型二輪免許取得のために通っていた教習所で数回、地面にかかれた大きな円の上を2速アイドリングでとことこ回ったことがあるだけで、一度もやってない、どうやればいいのかわからん、ということに今更気づく。


まあ前回のバラ1では定常円旋廻の止まり方がわからなかったしね・・・何事にも初めてってのはあるものだ。


とりあえず1速で、斜め前にたっているパイロンに向かっていって、パイロンの真横にきたところで真後ろを向いて自分のバイクのテールを見つめ、気長に方向が変わるのを待って、パイロンを目指して戻っていき、完全に方向が変わったら次のパイロンにむけてアクセルをあけて・・・というのをやっていると、なんとか与えられたスペースで8の字型を描けるようになった。


しかし、どう考えてもイントラさんのように、円周ぎりぎり、向きが変わる頂点のところにパイロンがあるわけではなくて、円の中心にもなくて、たとえていうなら水風船の口のゴムで縛ってある部分にパイロンがある、みたいなかんじ。パイロンが入口でくるっと円を描いて戻ってきてパイロンの元に戻ってくる、というような。


円弧が大きすぎるんだな・・・。


しばしバイクを止めて考える。どうすれば円弧が小さくなるのかっていうと、よりスピードを落とす。より傾ける。よりハンドルを切る。



スピードを落とすのはもうこれ以上無理で、向きが変わるのに時間がかかる分、向きがかわってアクセルを開ける寸前にはもう止まりそうになっている。むしろもっとガツンとアクセルをあけて、リアブレーキでおさえながらちょうどいい速度を作ればいいのだろうけれど、パイロンから遠ざかってしまう恐怖から、どんなにアクセルをあけても、その分だけ強くリアブレーキを踏んでしまって、アクセルを閉じた時点でもう「本来一番速度が落ちた状態」での速度になってしまっている。「ハエがとまる」どころか「ナメクジに振り切られる」くらいの速度だ。


これはバリアブルとかの、コースが規制されている場所のUターンでも同じで、本来向きが変わってアクセルをあける寸前の、一番速度が落ちきった状態、を「自分が曲がれる速度」とカラダが認識してしまっているので、曲がろうと思いはじめた瞬間にその速度を作ってしまうんだよね。


こういう風に、対向車もいなくてコースが規制されていないところなら、ちょっとずつアクセルの量を多くして、速度を落としきれなくても円弧が大きくなるだけなのだからまずはもっとアクセルを開けてみよう。



失速ゴケしない安心感があれば、より傾けられるでしょ。平日中級に出て走って覚えたことは、バイクだけ倒そうとするんじゃなくて、体も一緒にバイクについていくこと。地面がすっごく近くて怖いけれど、体だけ起こしてバイクだけ倒すよりも不安定じゃないって頭では分かっていて、カラダでも分かり始めたところなので、ここは頑張りどころ。


ここでアクセルの開け具合が足りなかったり、リアブレーキを踏みすぎたりして駆動がふっと消えてしまうと「うおおおおお」と思ってカラダを思わず起こしてしまうのだけれど、それじゃダメなんだよねえ。



でも、怖いけれど、怖がらずにバイクにカラダがついていくと、コンパスについている鉛筆がきゅーんと円を描くみたいに、バイクのタイヤが地面に吸い付いて円を描いてくれるのを感じられる瞬間があって、そういうときって怖いけどめちゃめちゃ快感。これはスキーのターンにも通じるところがあるんだけれど、遠心力と引力がつりあっているそのギリギリの一点に今いるんだろうなって思って、ほんの一瞬なんだけれどすごく長く感じるの。


で、最後。よりハンドルを切る。これは、午前中さんざんフルロックの練習したから、随分怖くなくなっていて、自分の中でぎりぎりまで傾いていて、うわっ、失速して倒れる!っていうときにハンドルをおさえつけずに思い切ってさらにもうちょっと切ると、むしろバイクが起きるっていうことが、体感できた。


ハンドルを切るのって怖いことじゃなくて、怖くなくしてくれるものなんだーと体感できたのはとてもとても大きい。



で、こんなかんじでだましだまし、ちょっとアクセル開けておいて、怖がらずに傾けてしっかりバイクのテールを見つづけて、倒れる!と思ったらさらにもう一押しハンドルを切る!ということをやっていると、すこーーーしずつ円弧が小さくなってきて、円の入口兼出口だったパイロンが、少しずつ円の内側に入ってくる。



よっしゃーと思っていると、笑顔のN口イントラがきて、2個のパイロンを近くする(涙)。


「最後には直スラの4.5m間隔でできるといいね。パイロン狭くしない人は私が狭めにいきます」


なんて説明の時に言ってたけれど、私のとこにもくるの?!とパニックになりつつ、また円の入口兼出口になってしまったパイロンを恨めしげに見つめて、もっと傾ける、もっとハンドル切る、もっとバイクのテールを見る、とつぶやきつつ回る、回る、回る・・・。何度か笑顔のN口イントラの来訪を受け、最後には4.5mになってしまった。


えーーーーーー


と思うけれど、考えてみたら円弧が制限されたわけじゃない。パイロンの間隔が狭くなるということは、2つの円が繋がる中心が規定されただけで、どんなに遠くにいってもまた戻ってきて、パイロン2本の中心を斜めにつっきればいいんだ。


と気持ちが楽になるが、でもやっぱりパイロンは、「曲がり始めなきゃ!」と思うきっかけなので、加速しようと思ったらもう次のパイロンが目の前にあると、全然加速できない。アクセルは、自分の恐怖の臨界点まで寝たバイクを起こすためにぎりぎりあけられる程度で、「早く方向かえないと」と思ってリアブレーキを踏めば踏むほど速度は落ち、バイクは倒せず、ハンドルは切れず、大回りになっていくジレンマ・・・。


このナメクジに振り切られそうな速度で、必死に粘ってハンドルを切っているため、途中で一回耐え切れなくなって、ハンドルを切り増しても立て直せず本日1回目の転倒。隣で走っていた携帯食塩さん(同じクラスで走るのは初めてです!お世話になりました!)に起こすのを手伝っていただき、エンジンをかけていただく。


あとで反省会の時に指摘されたのだけれど、円弧を小さくする、というかパイロンの近くで回るために、自分は2本のパイロンを結ぶ中心を通過した跡、大きく横に向かっていってしまっていたみたいだ。午前中の千鳥を通過するために、大きくS字型に振ってパイロンにアプローチしていたときと同じ。


弧は横長の楕円のようになるので、結局向きが変わるまでの時間は長くなって、向きが変わりきるまでには速度が落ちきってしまっている。もっと目標のパイロンに向かってタテに突っ込んで、ちゃんと加速減速のメリハリをつけて、速度を残したままくるっとすばやく向きを変えなきゃいけないんだー。


今回は終始、失速ゴケの恐怖と戦いながらの8の字だったので、次はもっと気持ちよく加速減速使って8の字できるようになりたいなぁ・・・。


で、午後最後は一本橋とかそのへん。もーーーー一本橋がこんなに怖いもんだと思わなかった。教習所とちがってただ通過するだけじゃ練習にならないから、ちゃんとハンドル切ってバランスとらなきゃと思うんだけれど、あっという間に落下してしまう。もんどりうって横転もした。


途中何度ももうやめたい、8の字やりたい、と思ったけど、やんなきゃ上手になんないしね、頑張れ私。とめげずに列に並ぶ。「はやく終わらないかな」と時計を見たのはHMSにきてはじめて。


V字溝は、とりあえずどんなに速くてもいいから足をつかずに通り抜けることが目標。スネーク一本橋は、ちゃんと赤いテープの上に前輪を通して、後輪を落とさずに通り抜けることが目標。一本橋は落ちないことが目標。


最後の最後に、V字溝は足をつかずに(高速で)通りぬけられたし、スネーク一本橋は(高速で)落ちずに最後までとおれたし、一本橋はたった15秒だったけどなんとか最後まで乗っていられた。


次回はちゃんとバランスをとってゆっくり通る練習をしよう。


でも、朝は通るだけでいっぱいいっぱいだった千鳥が、夕方にはオアシスのように思えたのが大変収穫だった。


最後は本当に怖かったけれど、今回は、バイクが立ってさえいればハンドルが最後まで切れても怖くない、傾いているときはむしろハンドルを切ることで立て直して窮地を脱することができることもある、というのが頭だけでなく体で分かったことが収穫だったかなぁ。はじめての8の字は、回っている途中に何度も、バリアブルのUターンで観たのと同じ景色が見えたし、次にオンの普通のクラスで走る時に自信を持ってハンドルを切れるようになっていたらいいなと思う。


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