06/16(日)HMS初級レディース@桶川

実に半年ぶりの初級に行ってきました。
メッシュジャケットの上から降り注ぐ日差しでしっかり日焼けする快晴。
イントラさんはN口さん、MNMさん、K島さん。鼻血が出そうな布陣です。
今日に限っては初級でよかった。女子でよかったと心から思いました。


■750雑感
車輌はほぼ1年ぶりのCB750で、新車になったらすごくお利口になったよ、と皆さんに伺っていた通り、とてもお利口な車輌でした。前回乗ったときにはとにかく発進するたびにエンストして立ちゴケ、ギアチェンジに失敗してNに入ってしまいエンスト立ちゴケ、のイメージがあったのですが、1年の間に自分の中で1速走行が当たり前になったこともあってか、今回は全くその不安はありませんでした。


最初HMSで何度か250に乗って、次に400に乗ったときに「なんてお利口な車輌なんだ?!」と思ったのですが、それと同じように感激しました。エンスト1回(制動練習後の発進時に・・・)、転倒なしでした。以前から、「400はお利口でちょっと神経質なシェパード、750は気はやさしくて力持ちなセントバーナード」と表現してきたのですが、ようやくゆったり歩いているセントバーナードから振り落とされないという前提はクリアしたかんじです。


750の1速の加減速は400の2速のように滑らかだし、400の2速と違ってリアブレーキをかなり踏み込んでもエンストしないし、直スラでも全く恐怖なく1速で走れました。(いや、通れたかといったら通れなかったのですが、400の2速で走っているときと同じ感じで走れました。)


しかし、何よりびっくりしたのが、止まらない。


制動できないってことではないです。制動の練習の時には、もちろん重いので制動距離は伸びているはずなのですが、お利口車輌なので思い切ってブレーキを握りこむことができて、400と同じかんじで止まれました。


止まらないというかスピードが落ちない。普通にオフセットを走っていて、「400だとここでエンブレがきいて、リアをちょっと踏み足せばぐぐっとハンドルが切れていく」というタイミングでアクセルを戻しても全然エンブレを感じられなくて、何度も芝生にそのまま突っ込みそうになりました。


400の1速で走りはじめてから、フロントブレーキなどレバーに触れているだけだったのですが、400の時と同じようにアクセルを開けてしまうと、フロントブレーキ思いっきり使わないと全然スピードが落ちない。オフセットでもバリアブルでも久々にフロントブレーキ使いました(^^;)


でも、エンブレがきかないということは、Uターンの時に私はいつも怖がって速度を落としすぎて一気に失速して足をついてしまうのですが、750は400と違って最後の「ひゅーーーーーーぷすっ」という失速がないので、ちゃんとスピードを落とした上でリアブレーキをひきずりながら回っても失速ゴケしないんですよ。


だから400の時よりも、Uターンだけは恐怖感なくできました。初級バリアブルの入口のUターンなんて、何百回通っても、あんなに考えてイメージトレーニングしてもスピードを保ったまま入ることができず毎度ふらふらしていたのに、何の恐怖もなく気づいたら向きが変わっているというかんじ。


■オフセットでの恐怖体験
しかし、普通のオフセットのときはUターンほど速度を落とさず、また初級レディスのパイロン配置はそんなに速度を落とさなくても通れてしまうので、「あれ?なんかいつもと違うなあおかしいな」と思いながら通っているうちに、ものすごい音でステップを擦って、衝撃でバイクがおきそうになって、心臓がとまりそうになりました。


あわてて脇によけて、深呼吸していると、MNMイントラが飛んできて「今の危なかったですね」と。


「あれはバンクさせすぎです。本来立ち上がっているべきところでまだバイクが寝ていて、そこでアクセルを開けたからです。今日見ていると全然ハンドルが切れていません。減速が甘いからバンクでごまかして通っています。長くブレーキを使ってしっかり減速して、ハンドルをおさえずにしっかりハンドルを切って回っていきましょう」といわれました。


うーんとつまり、減速しきって寝かせきったところでカリカリカリ・・・とステップを擦る分にはかまわないのだけれど(そんな経験ないけどね)、今のケースでは普段400で走っているときと同じように、パイロンまわりの景色を見て反射的に「ここでもうバイクが立ち上がっていてアクセルを開けていいタイミング」と思ってパカーンとアクセルを開けたみたい。そしたら、まだバイクがどんどん倒れて寝ていく途中だったので、すごい衝撃がきたんだねえ。


ここ半年くらい、バラ1や中級や貸切に出て、「なんとか通過するために必死、ラインとか速度とかハンドルの切り方とか今まで習ったことを頭と体で総動員しないと通れない配置」ばかり通ってきたので、「何も考えずに通れる配置」だと本当に何も考えずになんとなく通ってしまっていたんだなぁと反省。


また、これ以前にMNMイントラが無言で2周続けて先導してくれていたのは、ブレーキランプのつくタイミングを見せてくれて、ブレーキを長く使っていこうねってことを見せてくれようとしてたんだなあということに気づいて、さらに反省。


しょんぼりしていると、MNMイントラに「750は初めて?」ときかれ、うわっ初めてじゃないんだよなー恥ずかしい、と思いながら「1年ぶりくらいです・・・」とぼそっと言うと、笑顔で「がんばって」といわれました。ハイ!頑張りマス!!!


■直スラ
もともと、750にのろうと思ったのは400だと直パイで、T田イントラいわく「とりあえずよけよっかなー」という姿勢で下半身でバイクを無理やり倒して、上半身が反対側に逃げる姿勢で通ってしまうから、いつもより重くて大きいバイクでちゃんとステップに加重して通る練習をしたいと思ったからなのでした。


嬉しいことに、4.5mと6mの直パイが20本ずつくらい用意されていて、そういう練習ができました。


6mのところでまず練習しているとMNMさんに「アクセル開けるのが速い」「体が前にいきすぎ、前にいくタイミングも早すぎ」といわれました。


400に乗ってるときは一気にアクセル開けると怖いから、なるべく時間をかけてそろそろとあけようと思っちゃうんですね。だから750に乗り換えても、アクセルのあけはじめがはやすぎ。あと、Gの量にあわせた体の動きができてない。アクセルのタイミングは、落ち着いて後輪の向きを意識すると、わりと早めに修正できたのですが、アクセルを開けると同時にハンドルにしがみついてしまうのはあまりなおせず・・・。逆にここで「750は400とは違うんだ」と意識しすぎて、後のコーススラロームとかでは体を動かさなくなってしまい、自分で気づかないままに振りまわされていたみたい。


何度か普通に走ってから、今日の本来の課題を練習すべく、立ち姿勢で3速くらいにして直パイを通る練習をしました。すごく楽しかったです。400と同じように、しっかり膝を落として踏むと大きい車輌でもちゃんと曲がるのが嬉しくて。ただし6mだと上手くできるのですが、4.5mでは通れませんでした。5速にしたらあっという間に通り過ぎてしまって(^^;)



多分ね、私の立ち姿勢での加重は

踏む⇒(真上に抜く)⇒踏み変える⇒(真上に抜く)⇒踏み変える

なんですよ。この、真上に抜く過程が余計。6m間隔ならこれでもいけるけど、4.5になると、真上に抜くんじゃなくて立ち上がるときに逆サイドに向かって蹴り出して、抜くと同時に反対側に加重しないと間に合わないんですよ。くっそー頭では分かってるのになー。目の前にパイロンが迫るとついついスピードを落とすとかハンドルを切るとか考えてしまって、ステップ加重に徹することができず・・・。


■市街地
いつもは憂鬱な市街地。普段400だと、直スラは2速、他は1速で走っています。市街地の場合、時々直スラなみに細かい切り返しがあるので、そこだけギアチェンジするわけにもいかず1速で突っ込むと、普段直スラを練習していないツケが回ってきて、アクセルをあけてバイクを立てようとしたときのGを吸収しきれずにオーバーランしてしまいます。したがって、制限パイロンとかがなくてゆるい配置なら1速でアクセル開けっ放しで走り、きつい配置だと2速で走っていて、一定しないのでとても苦手意識があります。


でも!750の1速はらくらく♪アクセルあけはじめも2速並に滑らかだし、速度を落としたところでさらにリアブレーキ踏み込んでもエンストしないし。S字でアクセル一定にしておくのも、400はちょっと気を抜くとガクンと速度が落ちてしまうのですが、750だと「なんとなくあけたまま」で走れるし。


ここでもMNMさんが後ろからマイクでアドバイスしながら追走してくださいました。「ブレーキを長く使う」「ハンドルが切れるのを押えない」


Uターン個所にN口イントラが立っていて、「ハンドルをもっと自分から切っていこう」と。自分では速度落としすぎかなって思うくらい大胆にブレーキ踏んで、ようやく400でハンドルが切れるときの感じをちょっと思い出しました。400だと思い切ってハンドル切らないと逆にバイクが失速して倒れちゃうんですけど、750だと全然失速しないので意識しないとハンドルを切ることの恐怖のほうが先に立ってハンドルを押えてしまいます。


Uターンも周りにすごく余裕のある配置だったので、これくらい余裕があれば不安や恐怖を覚えずにUターンの練習ができるなと思って喜んでいたのですが、なんか全然走らないうちにコース移動となってしまいました。市街地走っていて楽しいと思うことは滅多にないのに、残念。


■バリアブル
とてもスタンダードな初級設定だったのですが、久しぶりに走ると、最初のUターンの前にどうやって速度作ったらいいかわからないです。あけっぱなしでUターンに突っ込むのか、外周でいったん速度を落として、Uターンのパイロンにむけてもう一回加速するのか。なんか勢いよく外周スタートしたはいいけど腰引け気味にどんどん失速していってかなりカッコ悪いな、自分、と思いながら走ってました。


最初のUターンは、「ああよくぞここまで走れるようになった」と自分で自分を褒めてあげたいくらいパイロンについて回れるようになりました。でもS字は、以前初級バリアブルを走った時に比べれば(半年くらい前?)余裕を持ってパイロンにつけるのですが、それでも結構ふくらんでしまい。


後半、N口イントラにタンデムしてもらったときに、「減速が甘い」といわれもっともっと貪欲にパイロンにつかなければいけないのだなぁと思いました。


オフセット部分は、400の1速で走っているときはいちいちGがくるとそれに振り回されて遅くなるので、アクセルあけっぱなしの一定で走っているのですが、750だとあまりGがこなくて、逆にアクセル開けたり閉じたりして走れるので中途半端に走っていたら、K島さんに追走されたときに「随分お釣りを貰ってますね。今の走り方だと、2速のほうが速いかもしれませんよ」といわれました。「1つ1つのコーナーをとるとキレイに回れているのですが、そのツナギが雑なので振り回されています」と。


750だと1速で走るのらくらく〜と思っていただけに結構ショックで、「今の走り方だと2速のほうが速い」というのは、きっと午前中MNMさんに言われたような「あまりハンドルを切らずにバンクでごまかして通っている」ってことだろうと思い、とりあえず言われたとおりに2速で走ってみると。怖い怖い怖い怖い怖い。なんかスカスカしてしまって、アクセル戻しても全然スピード落ちなくて、むしろジェットコースターに乗っているみたいでバリアブル1周が恐怖でした。


やっぱり怖いから1速で走ります。午前中の制動練習で習ったようにGに対する姿勢をちゃんと丁寧に作って、加速減速もなんとなくじゃなくて、アクセルあけはじめは丁寧に、減速はブレーキ長く使ってハンドルを切って通ります。


と独りでぶつぶつ反省の言葉をつぶやきながらその後は1速で、気をつけながら走りました。


でもN口イントラに追走してもらい、その後タンデムしてもらったときに「あと2周くらいしかする時間ないけど次は全部ローで走ってみよう」といわれ、ガクッときました。いや、今も1速・・・ああやっぱり私は2速っぽい走り方してたのかなぁ・・・(^^;)でも他にもう1点嬉しいことを言われたので頑張りマス♪


■感想(ここまでも感想か・・・)
久々の車輌で、イマイチ特性が分からないとはいえ、
普段より扱いやすいと感じても、なんとなく走ったらダメ
ということがよく分かった一日でした。


あ、でもやっぱり私は400のほうが好きです。タンクの形状がオーダーメイドみたいに下半身にぴったりで、傾いても安心感があるし。


最近400で貸切等、結構私にとってはハードなパイロン配置でもバイクを信用して頑張って通るぞ、と思えるのは、バラ1に出て8の字とか定常円とかやって、自分のペースで、どの速度でどこまで寝かせられるのか、失速して倒れそうになったらハンドルを切るとハンドルを切らないよりも怖くないことがある、とかを体で覚えることができたからだと思うんですよね。タンクの形状だけじゃなくて。750は久しぶりの上に、そういうことをやっていないから、400よりもずっと扱いやすくて恐怖感がないにもかかわらずあまり信用してあげられなかったんだろうなと思います。


そのうち、コーススラロームでも750で走りたいなと思うようになったらバラ1に出て750としっかりお友達になってから再挑戦しようと思います。


追記:
本来の目的であった「おっきいバイクに乗ることで、くねくねと下半身でバイクを倒してごまかす変なフォームを直す」というのは、結局直パイとおれなかったので全然達成できなかったのですが、目の前のパイロンに気をとられず、頭に思い描いた通りのやり方を実践できればおっきいバイクでもちゃんと倒れる、ちゃんと曲がるというのが分かったので、今度は400でそれができるように頑張ります。


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