07/03(火)HMS貸切@桶川

桶川の常連さんが主宰する貸切に混ぜていただいてきました。
今回は、前回5月のときよりも一層上級の方が多く、ほとんどの方が上級なのではないかと思いましたが、幅広いレベルに配慮したメニューとレイアウトを組んでくださったイントラさんと、ジェントルな先輩方のおかげでとても楽しく気持ちよく走ることができました。


イントラさんはYFさんとYMさん。

■午前中
ブレーキング&オフセット
市街地+新コース


■午後
8の字
半クラを使った5mピッチの8の字
一本橋
直スラ+オフセット(一部Zターン有)+バリアブル(入口は3連続Uターン、S字部分は初級・S字からオフセットに至るところにパイロン追加・オフセットは中級)


今日は1ヶ月前のレディスと違って400に乗ったのですが、コースに移動してきたところで車輌が白煙を吐いているとかで、車輌交換を提案されました。YFさんが400に乗って車庫に戻っていってしまい「とりあえずそれに乗っててください」とYFさんが残していった750に乗ることに。


いや、これで慣熟走行しても・・・この後乗るの400だし・・・代車が大排気量車になるのはどうなんだ(笑)たまたま直近のHMSで1年ぶりに750に乗ったところだったからよかったようなものの、そうでなかったら多分呆然と立ち尽くしていたとおもいます。実際750にのっていきなりコース上のハイペースの慣熟走行では実際とても怖かったです。


400の直後に乗ると車高高いしニーグリップしにくいし、重いから400と同じように倒すとハンドルが切れていくときにずぉーーーーっと沈んでいって、怖かった〜。


逆にその後に400が戻ってくるともういとおしくてw
前回750に乗った時にはハンドルが切れていません、といわれたのですが、400になると安心してハンドルが切れるのを待つことができて、気持ちよく曲がることができました。

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■市街地+新コース 出来たこと
オフセットは緩めだったので、スピードを落とさずに走っていく上級者のフォームやブレーキのタイミングを見てお勉強することができました。ブレーキングでは、アクセルの開け始めを丁寧にすることに注意して(特に前回750に乗っていたので余計雑になった気がする)、慣れてきたら片手をハンドル載せるだけにしたり、タンクにおっかなびっくり載せたりして、腹筋とニーグリップを頑張りました。


市街地+新コースはわりと緩めで途中に直パイや変則直パイがあるものの、1速のままなんとか通りきれるくらいで、すごく気持ちよく走れました。


市街地は相変わらず1速でアクセルあけっぱなし、リアブレーキと体の入れ替えで走れる程度で、最初は直パイ部分で2速にあげていましたが、5本くらいで距離もそんなに狭くなかったので、途中から1速でもなんとか通れるようになりました。


面白いのが、直パイは最初1速で通れなかったのに、変則直パイは最初から1速で通れたこと。普通の直パイよりとおりやすいと感じたのは横に進む分切り返しのタイミングが遅くていいのと、ハンドルを思いっきり腕で切っても破綻しないことが原因かな? バラ1で千鳥やるようになってから、ハンドルを腕で切るのは怖くなくなってきたので。それにしても我ながら面白いなと思いました。


新コース部分は距離の長いオフセットで、なんだかしらないけれど突然フロントブレーキが使えるようになりました。今までは400に乗るとエンブレだけで失速してしまって、頑張ってアクセルを開けてもリアブレーキをちょっとだけ踏むのが精一杯、フロントブレーキなんて常に指はおいてあるけど全く使わなかったのに。ブレーキのタイミングを変えているつもりはないので、使えるようになったということはつまりそれだけ加速できるようになったってことですよね。


なんでだろう、と考えたのですが、きっと2速から1速で走り始めたときと一緒だと思うんですよ。400で初めて1速で走るようになったとき、チキンのくせにパワーにあわせてアクセルの開度を調節するなんて考えもせず、スキルもなかったために、2速と同じようにアクセルをあけてしまって、突然景色の飛ぶスピードが変わって仰天したのを覚えています。


でもパイロンをみればアクセルを戻すし、ブレーキをかけるし、傾けるし、でなんとか曲がれてしまって、「おお、このスピードでも自分曲がれるんだ〜」と思って、それからはそのスピードで走れるようになったわけで。


前回750に乗って、あけはじめの反応は鈍いので、事の重大さに気づかずやはり400と同じようにアクセルを開けるわけです。そうすると長い直線さえあればやはり400より速いわけで、その景色を目にして「おお、このスピードでも曲がれるんだ〜」と再度気づいてしまったために、400に乗っても自然とそれを求めてアクセルを開けられるようになったのかなと。


フロントブレーキつかえると、断然小さく曲がれるようになるんですね。400でまともにフロントブレーキ使ったの初めてなので、すごく嬉しかったです。しかも、小さく曲がれはするもののパイロンから離れたところで回ってるなーと思っていたところ、一回うっかり間違えてかなり手前で寝かせはじめてしまったら、パイロンの裏につけられたので、ああこんなに早く体重移動を始めていいんだ、とわかり、他のパイロンで意図的にやってみると今までになくパイロンの出口でパイロンが近くにあって、もう嬉しくて。


そういえば三連続Uターンで苦戦していたときにT田イントラに「そこで切り替える!」と叫ばれ、「それは早いでしょ」と思いながら半信半疑で内側のステップを踏んだら魔法のようにパイロンの近くを通れて感動した、ってことが半年くらい前にあったような。


早く寝かせはじめるとどんどんパイロンに近づいてしまって相対的に旋廻の出口はパイロンから離れてしまうというイメージがあったのですが、今までが遅すぎたのかな?

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■市街地+新コース 課題
市街地部分は、1速でいちいちあけたり閉じたりしているとそのたびにぎくしゃくしてしまうので以前は2速で走っていたのですが、最近は1速で、閉じるからぎくしゃくするのであって閉じなきゃいい、と対症療法的にずっとアクセル開けっ放しで、そのかわりなるべく先のコーナーまでみて、どこまであけっぱなしで走れて、どこでいったんアクセルを閉じて再加速すればいいかな、と考えながら走るようになりました。


1速は加速のパワーが凄いわけで、開けっ放しで走るなら2速で走ったほうがいいんじゃないかとも思いつつ、でも細かい制約パイロンがない場合はこれだととても気持ちよく走れるので浮かれて走っていたところ、市街地部分の一部を追走してくれたYMイントラに
「倒し込みは綺麗に曲がれてるけど、ブレーキを全然使えてない。ひらひら倒してるだけで、それくらいの排気量でそのスピードならいいけど、大排気量車では使えないしこれ以上スピードも上がらないし頭打ちだよ」とあっさり言われてしまいました。


たしかにリアブレーキと私の遅くて浅いバンクで曲がれる程度なのでアクセル開度はかなり低いところで一定になっているわけで、やっぱり1速は1速なりの走り方をしなければ。1速の加減速Gに振り回されるのを避けて対症療法的な走り方をしていてはいけないんだなと思ったところで午前中終了。

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■バランス

午後は8の字からスタート。二人一組でやるのは初めてだし、バラ1ではいつも黙々とやっているうちにすこしずーーーーつ調子が出てくるので、今日は調子が出てきて新しいことに挑戦する前に終わってしまったかんじでした。


午前中注意されたことを生かしてそれを修正するために8の字をやってくださいといわれたので、自分の場合はフロントブレーキだな、と。しかし、私の8の字だと、傾け初めてから方向が変わるまでが長すぎて失速してしまうのかな。頑張ってアクセル開けたつもりでも、後ろを向くころには速度は虫の息って感じで、リアブレーキを旋廻の最後まで引きずるのが精一杯。もっとえいやっと傾けてあえて小さい回転半径で回ろうとしたほうがいいのかな。


苦戦しているのを見てYMさんが「8の字が難しかったら0の字でもいいですよ」と言ってくれたのでやってみましたが、これもこれで難しい。ハンドルが切れ込んでいってしまってからあわてて立て直してまっすぐ加速するので、0の字というよりは銀行の地図記号みたいになっていました。


半クラを使った8の字は見ているだけ。パイロンがあいたところで半クラ使って苦手な定常円旋廻でも練習するかと思ったのですが、傾けずに半クラとハンドルで回ろうと思っているのにどんどん傾いてしまい全然できませんでした。


半クラの使い方に自信を持ちましょう、ということでこの後バランス系の項目をさらっとやりました。一本橋は最初の3メートルくらいしか乗っていられず落下。アクセルの開度が足りず駆動をかけられていないのが原因。


その後砂利道に入ったり草山をのぼったりしましたが、自分は以前のバラ1で砂利道に入って、埋まった上にアクセル開けたら、アクセルがにゃおーーーん!!!とうなるとともに一瞬にして180度後ろを向いて砂の中に魚雷のごとく突っ込んだことがあるので、砂利道はエスケープ。


ちなみにその砂利道での経験以来、車庫前とコースまでの行き帰りがめちゃめちゃ怖くなってしまいました。知らないということは幸せなことで、免許とってから桶川でしか走っていないので、未舗装路でバイクがどんな挙動をする可能性があるのか全く知らず、タイヤを信じきって舗装路とおなじようにのほほんと走っていたんですよ。およそ1年ちょっと。


しかしそういう挙動をする可能性があると知ってからは恐ろしくて、左折・右折の際も「1ミリたりとも寝かせてはいけない。ハンドルを切らなければ。ああしかしアクセルは一定にしなければ、うおっアクセルが閉じてしまった、どうすれば?!」と葛藤しぷるぷるぷるぷるしながらハンドルを切っていて、ひとりだけすさまじい大回りになっています。


でも立ち姿勢で山を上って降りるのは楽しかったです。

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■バリアブル等
で、バリアブルに繋がる最後のコース走行。直スラから始まり、わりと狭めだけど気合と根性があれば私でも足つかずに通れる程度のオフセットを経由して、上級と初級と中級基本設定の入り混じったバリアブルへ。


直パイは、前回750に乗った効果、多分確実に出てます!目の前にパイロンがあっても落ち着いて右、左、右、左、とステップを踏んで通ることができました。2速だし、もしかしたらまだ腰で倒しているのかもしれませんが。まだタイミングよくリアブレーキは使うことができないので、ブレーキ使わずに通れる程度のスピードでしか通れませんが、エンスト寸前ってことはなくなりました。嬉しかった〜。


オフセットは、アクセルを開けてバイクを起こしてアクセルを閉じてバイクを寝かせて、の連続でとおりました。距離が短いので、アクセルは車体を起こす程度しか開けられず、したがってブレーキもほとんど使えず、大回りになり、どんどん間が詰まってくるんですよね。


何回か通るとようやくパイロンの配置がわかってきて、次きついとこだから、ラクに入れるようにその前のパイロンはなるべくきっちりつけて・・・って頭で分かっているのに、ブレーキを踏めるほどの速度がないのでトロトロと大回りになってしまうのの悔しさ。ブレーキ踏めるくらいアクセル開けられればもっとラクに通れるのに。


でも、絶対足つかないぞと決めていたので、千鳥並みのスピードになりながらもでガコンガコン腕でハンドル切って通れました。スローモーションで籔が近づいてくるのに自分のタイヤは全く向きがかわっていないときのむなしさ・・・。


バリアブルは、三連続Uターンの後のS字で対向車が来ない設定になっていたので、安心してUターンに挑戦することができました。午前中の新コースを思い出して、きちんと加速・できればフロントブレーキ・目線・早めの倒し込み、を意識したら今までより(といっても前に三連続Uターンを走ったのは半年前くらいですが)怖くなく、走ることができました。対向車が横目に見えたら体が固まって思い切って加速できなかったかもしれませんが・・・。


S字からオフセット部分に至るまでにパイロンが1本あるパターンも以前1回だけやったことがあるのですが、前は細かい切り返しが1速ではできなくて、バリアブル順番待ちの列に突っ込みそうになったのですが、今回は以前M川さんが先導してくれたラインを思い出してわりと余裕を持って通れました。


距離としては45kmくらいしか走っていないし、恐怖を感じるようなレイアウトもなかったし、平日中級に出ていた時のように後ろの人を気にすることも全くないし、だから全然疲れない、と思ったのですが、やたら疲労していたのは何故でしょうか。暑かったからかなぁ。右手の親指のスジが痛いです。頑張って直パイでアクセルあけたからかなぁ。


しかし、とにかく楽しかったです。終始リラックスして走れたように思います。「ものっすごく頑張れば通ることだけはできる設定」だとやる気でます。で、なりふりかまわず、頭で余計なことを考えずに取り組んでいるうちに、うっかり間違って何か新しいことができてしまって、自分はこんなこともできるんだ、って思えるのも嬉しい。そういう設定のところを拙いスキルで走るチャンスをもらえるのは貸切ならではで、主宰者の方、一緒に走ってくださった中上級の諸先輩方に感謝しております。有難うございました。


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