07/22(日)HMS貸切@浜名湖


浜名湖合宿2日目。朝方は天気が怪しかったのですが、どんどん晴れてきて、ピーカンの猛暑になりました。全く土日ともに極端な天気です。


この日はほぼ一日、途中に外周120本直スラを挟んだほかはずっとオフセットとZターンをやっていました。


前日の8の字で、右旋回と左旋回の得手不得手をはっきりと自覚し、左旋廻時に体が外に逃げることは意識して矯正できてきたのですが、まだ左肩が邪魔してハンドルが切れるのをおさえる感覚があります。待ち時間なくオフセット一人旅なんてことは滅多にないので、片手でオフセットをやってみたりしてハンドルが切れる感覚を体に覚えこませようとするのですが、うまくいきません。

左肩が邪魔をする→ハンドルが切れていくのをおさえる→バイクの向きが変わるのが遅い→右旋回と同じ量のアクセルを開けていたのでは回っている間に失速→ブレーキを使えない→旋回半径がよけい大きくなる


自分が思うに↑の悪循環なんですよね。じゃあ左肩を下げるなり引くなり意識しようとすると今度は肘と肩がハンドルに引っかかっているような感覚で動きません。


右と左の違いは何なんだ、何をすれば右と同じようにまわれるようになるんだと思って追尾してくれたSSイントラにぶつけてみると、まずは減速のフォームだそうです(あうーーーまたか!)。


1年前の浜名湖合宿のときにもこのイントラさんには同じことを言われたのですが、減速時はステップを後ろから前に押すようなイメージ。あ、1年前はそのためにまずつま先を閉じろって言われたな。結局その後半年くらいかかってつま先閉じて走れるようになったんだっけな。


ただまだ私はそのレベルには達していないのでまずは減速のフォームをちゃんと作ってハンドルをGから開放して、そこに目線と先行動作を加えてセルフステアで曲がるのだそうです。たしかに昨日一日かけて直されたくらいだし減速のフォームはまだまだ甘いのだろうけれど、それなら右も左も同じように曲がりにくいはずで、「右でできることがなぜ左でできないのか」「どうすれば右でできることが左でできるようになるのか」の回答がもらえず、悩んだまま昼休みに。


ちなみに自分はカービングスキーでも、小さい頃に叩き込まれた体を谷側に開いて谷足加重しながら曲がっていくスキーの癖が抜けずに、「進行方向を見る」っていうことができなくて毎シーズン試行錯誤しています。視界の端に進行方向はとらえているのだけれど、気持ちは谷側の斜面、自分が落ちていく方向を見ている。本当は谷側に若干背中を見せて山側(ターンの内側)に向くくらい進行方向に正対しなくてはいけないのに。だから外足が後ろにずれる。


うまくいけば内足をコンパスの軸にして外足がペンの役目を果たして内足を中心に外足が先行してきゅーんと走っていくのですが、その感覚がどうしてもつかめず、外足が遅れて文字通り「足を引っ張る」ので進行方向に正対できずターン外側に体が開いてしまう、というのが悩みで。それなら外足を先行させれば体が内側に向く、といわれてやってみようとすると今度は逆に体が進行方向を向いてくれないので外足がいつまでたっても前に出てこない。鶏が先か卵が先か、状態です。


バイクの悩みも全く同じで、左旋廻時にターン内側の左肩がひっかかるからハンドルをおさえてしまいきれていかない。じゃあ左肩を斜め後ろに引けばいいといわれても今度はハンドルに肩と肘がつっかえるような感覚で後ろに引くこともできない。


こんなかんじで悩みながら突入した午後は、昨日外周直スラでちょっと併走していただいただけで終わったSZイントラがオフセット組を指導してくださいました。参加者の腰が回っていないことを指摘し、オフセットで、通り過ぎてきた1つ手前のパイロンを見る練習をしてみましょう、ということになりました。


1つ手前のパイロンを見るのは、恐怖心もあり、右は簡単にできるのですが、左はやはりうまく振り向くことができず、試行錯誤しているうちに、だんだん自分でも腰から上全部が回っている感覚がわかるようになってきました。肩をどうにかしようという意識をいったん捨てて、後ろを観て走る練習をしたら、オフセットやZターンで次のパイロンを観るときに、「腰ごと回すのが怖い」って感覚はなくなるわけです。


おお、ちょっとずつよくなってきた、とワクワクしながら走っていたら、パイロンに激突してエンストしました。後ろをむいているので一瞬何が起こったのかも分からず、かなり恐怖でした。動揺をおさえて他の人の走りを見てみたら、通り過ぎる瞬間にぱっと振り向いて手前のパイロンを見ればよいのだということが分かりました。私は曲がるべきパイロンの手前から、大体このラインで曲がるんだな、と目測してもう通り過ぎてきたパイロンしか観ていなかったので、思った以上に小さい半径で曲がれたときにパイロンに激突したようです。まあ痛かったけど小さく曲がれたってことなので結果オーライです。


この、「通り過ぎた1つ手前のパイロンを見る」というのはこの冬ぜひスキーでもやってみたいと思います。斜面にオフセットパイロンが並んでいると考えてとおりすぎてきたパイロンを観るつもりになると、体が進行方向に正対して腰が回るかもしれません。ワクワク。


これをZターンにも応用すると、「なんとなくここは苦手」と思っていた左旋廻のセクションが、3回に1回くらい、抵抗なくふわりと旋廻の中心に向かってバイクが傾いていき地面が瞬間的に近づく感覚があって、嬉しかったです。(びっくりしてハンドルを引いて起こしちゃったりもするのですが)


SZイントラの追走してのアドバイスは「時々うまくいってるときがあるからあの感覚を忘れずに。でもまだ左肩が邪魔しているとすれば、左肘を斜め後ろに引くか、右ひざを前に出すかやりやすい方でやってみて。また、左右ともに肩からターン内側に入っていることが原因なので、右は現状あまり旋廻の妨げにはなっていないけれど、肩から入るのではなく頭から旋廻の中心に入っていくきもちを持ってもいい」
でした。


「右も左も根本的に直すべきところがあるけれど、現状困っている左旋廻をまず直すにはここを気をつけると効果がすぐ現れるよ」というアドバイスはまさに慈雨。今欲しいアドバイスそのもので、ああイントラさんってすごいなと思いました。


Zターンはほぼ一日走っていましたが、最初は昨日と路面状況が違うのでうまく走れず苦しみました。昨日のウェットコンディションと異なりエンブレがききやすいので、昨日と同じだけアクセルをあけ、同じポイントで同じ量のブレーキをかけると失速してしまう、だからフロントブレーキが使えなかったり、リアブレーキも途中でリリースしてしまったりしてうまくパイロンに寄ることができない。でもそこを頑張ってちょっとずつアクセルを多めに開けるようにして、昨日教わった減速のフォームをきちんと意識すると、フロントブレーキが使えるようになり、イメージした通りにパイロンに寄れるようになりました。


左旋回が苦手なだけに、その手前の右旋回ではしっかりパイロンの裏について小さく曲がって、のんびりしていないですばやく切り返して左旋回に余裕を持って入れるように心掛け、また「1つ手前のパイロンを見る」練習を思い出してしっかり腰を回すようにすると、朝走っていたラインと夕方のラインが全く違ってきて、自分の成長を実感することができて嬉しかったです。


あと、直スラ。昨日は2速でスムーズに通れるようになったので、今日は同じことをしていても能がない、と思って初めて1速での直スラに挑戦しました。なんかねえ、やってみたらできたんですよ。オフセットの超距離が短いヤツだと思って、SUさんに言われた「腰骨の角度を変える」減速のフォームをすばやくオーバーに作るようにすると、今まではロデオのように振り回されていたのにちゃんと次にアクセルをあける態勢が出来ていることに感動しました。ライディングスクール通い1年半、ようやく1速で直スラが走れた!エポックメイキングです。


SUさんが追走してくれて、アクセルを開けるタイミングはいいけど、強くて短いアクセルではなくて、もう少しじわっと心持ち長めに、優しくアクセルを開けるように、とアドバイスを下さいました。ここまでは意識する余裕がなかったので、桶川への宿題にします。


結局二日間でコーススラロームは全く走らなかったけれど、減速のフォーム、左旋回の苦手の自覚と矯正方法の色々、アクセルのタイミングと減速のフォームを意識することで1速で直スラが走れるようになったこと、等々たくさんのお土産をいただきました。


今までは1速でエンブレだけで減速して走る期間が長く、ようやく長い直線ではリアブレーキを加えて自分で旋廻半径を小さくする働きかけができるようになった、くらいの段階だったのですが、浜名湖で二日間走ったことにより、きちんと加速して、右旋回ではフロントブレーキを使って曲がれるようになりました。初日の雨の中、エンブレによる失速が少ない為にきちんとブレーキを使って走るイメージを持って二日目も走れたのが大きいと思います。


フロントブレーキを使うと、今までは「これ以上パイロン近くには寄れない区間」だと感じていた距離がいとも簡単に縮まってパイロン近くを回れるようになるのが感じられて、嬉しかったです。左旋回ではまだハンドルをおさえて、向きを変えるのに時間がかかってしまうのでフロントを使うと失速ゴケしてしまいますが、これもフォームをきちんと直してフロント使って走れるようになりたいです。


減速のフォームをきちんとすれば直スラも1速で走れるということが分かったので、今までは加減速Gに振り回されるのがいやでアクセル開けっ放しで走っていた桶川の市街地コースもちゃんと加速・減速して走れるようになるかな、とワクワクです。


二日間終わってみて、勿論体中ガタガタなのですが、股関節の筋肉痛はそこまで酷くないんですよね。今までは減速Gを、ニーグリップだけで支えていたので毎度ものすごい筋肉痛に見舞われていたのだと思いますが、きっと適量になったんだろうなと思います。


浜名湖のお土産を持ってかえって早く桶川で走りた〜〜〜い!です。



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