11/04(日)HMS中級@桶川

イントラはY下さんとM川さん。車両はCB400
週末中級は2回目。今度こそは初級に戻らず中級に定着したい。今回は、全体的にペースもそれほど速くなく、あまり「速く走る」ことを強いられずに丁寧に走ることができてよかったです。


私の朝の課題は「加速のときにハンドルに上体をかぶせてしがみつかないようにする」「減速のフォームをしっかり作る」。中級の細かいレイアウト、速いペースの中でも「減速のフォームで加速するくらいの意識を持つ」のが目標。


■午前中(市街地&新コース)
午前中前半は市街地&新コース。


新コースの定常円に沿って半円状に直パイがおいてあるところが結構難しかったのですが、間隔は広かったので、頭の位置が上下しないように丁寧にアクセルを開けるように気をつけて走りました。


新コースの長い直線のあるオフセットでは、右旋回のときはスピードをきちんと落とすと時々バイクのほうからハンドルが切れ込んでくれる瞬間を感じられたのですが、左旋回はまだです。かなり早い段階から傾けはじめて、ハンドルが切れる前に無理やり倒して回ってしまっている気がします。そのかわり、アクセルを開けるときにハンドルにしがみつかないことを意識しました。しかし今日は一度もブレーキロックしなかったので、アクセルの開度が甘かったんだと思います。


長い直線のあとのUターンはともかく、市街地の短い直線のあとのUターンも、ドキドキしながら通ったわりにすんなり通れたのは感動でした。先週のバラ1の最後の低速Uターンは全然できなかったのに。できなかったなりに、低速での練習をしたから少しでもスピードが乗っているUターンは怖くなく傾けられるようになったのだとおもいます。バラ1最高。


途中、市街地部分で「旋回の内側の手に力がはいってリーンアウト気味になっている」と指摘を受けました。肘をひこうとしても肩を下げようとしてもどうしても力を抜くことができないので、とりあえず体が常にバイクの真上にあるように心がけて走りました。


■午後1バリアブル〜(中級ちょっとアレンジ)
午後のバリアブルは、3連続Uターンから入って、最後の1/4が5連Uターンになっているはじめてのパターン。


入口の3連続Uターンは、とにかく自己暗示。「できる、できる、こんなにスピード乗ってるんだからできる」と言い聞かせて、やけ気味に外周でアクセルあけたまま入ると結構いける。スピードの乗った右旋回の後の苦手な左旋回は、左足の踏み変えがちょっとでも遅くなるとラインが膨らんでしまいます。失速ゴケが怖いので「右旋回が終わったあともうちょっとアクセルを開けてから踏み変えたい」という気持ちとの戦いです。頭では「ここでもう踏みかえる!」とわかっているのですが、もうちょっとアクセルをあけたい、もうちょっと右に寄りたい、と思ってタイミングを逸してしまうんですよねえ。


反省会のときに、「左旋回のときは、いったん体を右に振ってから左に倒しているように見える」といわれましたが、このタイミングの遅さも一因でしょうし、左旋回が苦手なので躊躇せずにMaxの角度まで一気に倒しこんでしまおうという気持ちで、反動をつけているのかもしれません。テレホンパンチのバイク版。


S字の入りの左旋回も苦手。いつまでたっても向きが変わらず、スローモーションで景色が流れていって自分のバイクがなかなか向きを変えないことにいらだちます。パイロンからもどんどん離れていくし、これ以上ブレーキを踏んでスピードを落とすと向きを変える前に失速ゴケしちゃうし。でも途中で、バイクの傾きをかえずに、自分の体だけもう1段階、旋回の途中で中に入れてみると、あら不思議。アクセル開度も、ブレーキの踏み具合もかえていないのに、パイロンから離れずに思ったとおりのラインで走れるようになりました。これははじめての経験で、うれしかった。多分、苦手意識があって体が外に逃げてたんじゃないかなと思います。


途中M川さんに引っ張ってもらいましたが、前半半分と、後半1/4は、M川さんの走るラインをみながらも自分の力量ではそのラインを通ることができず「見るだけ」だったのですが、トイレを右前方に見ながら小さいオフセットが連続する部分は、ラインやブレーキランプのつくタイミングを見て、「ああこうやって走ればいいのか」ってわかってラクに走れるようになりました。


今までこのセクションは、1速でアクセル一定にして、リアブレーキを踏んだり離したりで気持ちよく走るか、(ただしリアブレーキで調整できるくらいの量しかアクセルを開けられない)フロントブレーキ使ってアクセルも閉じてストップ&ゴーくらいの勢いで1個1個のパイロンをぎくしゃくと攻略していくかどちらか、だったのですがようやくフロントブレーキ使いながら気持ちよく走れるようになりました。


これもバラ1の8の字の効果で、8の字で旋回が終わって一番失速しているところからアクセルをあけるときに、失速しきってから体でバイクをぴょこんと起こしてからアクセルを開けるのではなくて、バンクしている状態からじわじわとあけはじめておくっていうのをひたすら練習したのを思い出したら、できました♪


M川さんに引っ張ってもらった後、「旋回のときに体が後ろに乗りすぎているから、減速したあと少し体を前に戻してから曲がるといいよ」とアドバイスを受けました。これは午前中からの、「減速のフォームで加速するくらい」というのを意識し続けた結果が出ているということなので自分では納得でした。旋回のときはもうちょっと素直なポジションで乗ればいいんですね。


で、5連Uターンも「これってちょっと左右に振ってある直パイだと思えばいいんじゃない?」と思って、スピードが落ちる前に左右にせっせと踏み変えながら回ると、失速せずに通れる気がしました。この間隔のパイロンを、フロントブレーキ使いながら通れるとは思っていなかったので、自分でそれができたのがかなりうれしかったです。


■中級バリアブル(アドバイス後)
で、今まで中級バリアブルはいつも「結果オーライ」で「こうすれば絶対転んだりコースアウトしたりせずに安定して通れる」っていう通り方がなくて「なんでかわかんないけど失敗せずとおれた〜よかった〜」みたいなのの連続だったのですが、ようやく、「こうすれば通れる」っていう基本の形を見つけられたようで、本当に恐怖感がなくなってうれしかったです。


しかし。途中でY下さんに呼び止められて「すごく綺麗に走れているけど、ぜーんぶリーンウィズで、無難な走り方になってる。100周走って100周同じように走れるのはそれはそれですごいことなんだけど、上を目指すならもっと色んな走り方に挑戦したほうがいい」と言われました。


「つまり、ここでこれだけアクセルあける、ここでブレーキかける、これだけ傾ける、って自分で決めちゃってるってことですよね?」と確認すると「そう」とのお返事。・・・ようやくはじめて「これなら100周走っても100回失敗せずに通れるかも!」と思った通り方を体で発見して恐怖感から解放され喜んだのもつかの間、いきなり指摘されてがっくり、そりゃないよ、という気分です。


しかしとりあえずは最初の3連続Uターンで、体が逃げてリーンアウトになっちゃうのではなく、意識してリーンアウトにしてバイクを倒して回るというのをやってみました。最初は通るのでいっぱいいっぱいなので、体をどっちに逃がしてバイクをどっちに倒すのか混乱してしまい、回りながら「これってできそこないのリーンインなんじゃないか」と思うような姿勢で通ってしまったりもしましたが、最後のほうは意識してリーンアウトで回ることができるようになりました。多分これもバラ1の定常円旋回で時々藪にダイブしつつも、リーンアウトで回ったりリーンウィズで回ったり自分で意識して変えてみる練習をしたからだと思います。今まで意識してフォームを変えて練習したことってなかったから。


不本意リーンアウト」だとラインは膨らんでいきますが、「意識してリーンアウト」だと、確実に小さく回れますね。特にUターンの3回目の旋回を終えて脱出するときに全然対向車線に近づかないので、「これは怖くなくていいなー」と思いました。でも雨の日はこんなに倒せないだろうから、(雨の日バリアブルへの恐怖感がまだ払拭できていません)リーンウィズで、バンク角に頼って小さく回るのではなくて、スピードをもっと落としてバンク角に頼らず小さく回る回り方も覚えたいです。


で、バリアブルの前半の3連続Uターンはリーンアウトで、S字はリーンウィズで、自分で意識して違うフォームで練習。後半の最初は、アクセルの開けはじめを早くして、1速でアクセルの開け閉めとフロントブレーキも使うんだけど2速で通っているときのようにスムーズに通ることをイメージして練習。で後半最後の5連Uターンはスピードを乗せて倒していくんじゃなくて(といってもそれが通用するのは2個目くらいまでなんだけど)自分で意識してハンドルを切りながら通る練習。と、4つにわけてそれぞれ違うことを意識して練習してみました。


■午後2(不等間隔直パイ&オフセット)
午後最後は不等間隔の直パイとオフセット。不等間隔の直パイは、1速でも無理やり全部通ろうとすればできないことはないのですが、最後の4.5m の直パイが相当無理やりになってしまいます。1速で走るときはなるべく頭の位置が上下しないことだけ考えて、たまに2速で走って踏み変えのタイミングを早くすることを意識して、1速でも同じことができるように・・・なんてことを考えながら走っていました。ここのところ1速で直パイをとにかく通過することばっかり考えていて、ギアをあげるときは3速以上で中腰で乗っていたので久しぶりに2速でやりましたが、直パイやるときの400の2速は750の1速にそっくりですね〜。


オフセットでは、セルフステアを感じられるように、というのをひたすら意識しました。さっきのバリアブルでも「バンク角頼りで自分から倒して回っていっていて、セルフステアを感じられていない」と指摘されていて、自分のバイクがすごく傾いているという意識はないものの、ハンドルが切れ込む前にはやめはやめから倒してまわっているという意識はあり、「この走り方はきっと晴れてるから怖くなくできてるんだろうな。雨の日だったら絶対同じように走れないな」と思っていたので、広くて怖くないオフセットでひたすら練習。


スピードの乗った状態で、ただパイロンの裏につくことを意識して回る周回と、アクセルはいっぱい開けるんだけどパイロンのところで止まる寸前までしっかり減速して、ハンドルが切れていくのを待ってから通っていく周回を意識してわけて練習しました。


前者の「スピードの乗った状態でパイロンの裏につくことを意識して回る」周回では、初「フロントブレーキレバーをパイロンに当てて転倒」を経験しました。よりによって一番オフセットパイロンの間隔が広いところで。多分後続車はなんで私が転がってるんだかさっぱりわからなかったと思います。


今までの転倒はエンストとか失速とか後輪スリップとか泥や草の中に飛び込んで滑って制御不能になるとか、なんらかの「自分の操作ミスによりバイクが制御不能になる瞬間」が前兆としてあったのですが、これはまったくなんの前兆もなく、「あっパイロンにぶつかる」と思った瞬間にすっとんだので、びっくりでした。今までの転倒の中で一番痛かったのですが、M川さんにも言われたとおり「それだけ突っ込めるようになったんだから」と思って自分でもヘラヘラしっぱなしでした。翌朝起きたら体中痛くて、あんなに喜んだことを後悔しましたが。


オフセットを走って自分で整理した課題は
(1)今の走り方は相対的にバンク角頼り(あくまでも相対的に。絶対的にはそんなに寝てない。ステップも靴も擦らないし。)
(2)速度を落として、自分でハンドルを切ることはできるけれど、セルフステアはイマイチ感じられない。
(3)自分でハンドルを切るときには、パイロンについて曲がることができない。(寝かせて回った後、旋回の出口でハンドルを切り増してバイクを立てることはできるし、バイクを立てた状態でハンドルを切って千鳥状態でパイロンを中心に等間隔で入って出ることもできるけど、ちょっと寝かせながらさらにハンドルを切ってパイロンの近くを回ることができない)


せっかくネイキッドに乗ってるんだから、もっとハンドルが切れていくのを利用して、雨の日でも恐怖感を感じずに回れる方法を身につけたいものです。



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