11/24(土)モトクロスごっこ@埼玉オフロードヴィレッジ

モトクロスごっこに参加してきました。
車両・ライディングギア・乗り方・カルチャー・・・オンロードとオフロードの違いを肌で感じた一日でした。


人一倍怖がりの私のことですから当然下調べをしないわけがなく、ネット上のモトクロスごっこの体験記事は複数検索して事前に読んでいったのですが、まさかペーパーライダーでオフ初めての私まで、ネット上の多くの記事のように最初から本格的なコースに放り出されて走ることになろうとはまったく思っていませんでした。


ガーラ湯沢なみに手ぶらでバイク、これは本当です。HMS以上にほぼすべてのギアをレンタルしてくれますし、レンタル用具使用率も高いです。男性用はぼろぼろだと聞いていましたが、女性用はモトパンもグローブもキレイなものでした。ヘルメットのインナーキャップは置いていないので、気になる人はバンダナとか使ったほうがいいかも。で、できることならバンダナ2枚用意して顔隠したほうがいいかも。砂埃でカールおじさんそっくりの顔になります。ブーツは本当にボロボロで、バックルがとまらない人はみんなガムテープでとめていました。


で、ギア貸し出しまでは至れり尽くせりなのですが、その先は・・・悪くいえば適当、よくいえばおおらか。HMSのようなインストラクションはほとんどなく、サポートのスタッフも広いコースの中ではどこにいるのかさっぱりわからず走行が一段落して参加者が集まった時にコース内でエンストしてなかなかエンジンがかけられない人がいようものなら晒し者になる、みたいなカルチャーで、自分があの立場になったらどうしようとドキドキしっぱなしでした。


昼前には既にアップダウンのある本格的なコースを走るので、御託はいいからとにかく走りたいという方にはぴったりだと思います。車両は、初心者が4ストの100で、経験者は2スト車に乗っていました。フリー走行のちょっぱやの子供たちや経験者と混走するので、結構怖いです。でも「行き先はバイクに聞いてくれ」状態でインを走ったりアウトにはらんだりしていても、みんな上手に抜いていってくれるのであまりそのへんは気にしなくてすみました。


午後も早々に「ジャンプの練習もしとく?」みたいな流れになり「1周目では飛ばないで速く走る方法に挑戦、次はリアタイヤを浮かせてみよう、次はフロントタイヤを浮かせてみよう、次は飛んでみよう。あ、初心者は無理しなくていいからね。地面から浮けばいいから」というインストラクションで、「浮かねーよ!!!」と内心ツッコミながら、言われるがままに「くだりでアクセル開けて、のぼりはアクセル閉じて惰性でのぼる」だけ実践して地を這うように堅実に走っていました。経験者組はブレーキターンやアクセルターンも教わっていました。


実際のところ、コーナーはものすごい轍で荒れ放題で怖かったのですが、アップダウン部分はさすがにフラットになっているのでかえって怖い思いをすることなく、経験者の上手な人たちも「飛ぼうと思ってもなかなか飛べない」のを観て安心して走ることができました。


最後に走ったのは特に本格的な一周数キロのコースで、「最後尾をトロトロ走っていて転倒して、埋まった自分の手とバイクを掘り出して独りで起こしてキックでエンジンをかけて走り出してもまだ先頭が追いついてこないくらい」の広いコースです。このワイルドなカルチャーではおそらく下手な転び方をしてコース外に転落したら自分で這い上がってくるまで誰も気づいてくれないなと冗談でなく思ったので、『独り旅』状態は非常に不安でしたが、何周走っても「坂を越えた後に何があるかわからない」わくわく感があり、超怖がりの私でも楽しめました。ビッグサンダーマウンテンのコースを自分のバイクで走っているようなかんじです。


私が参加したグループでは、とにかく私一人がぬきんでて初心者で、他の人はオンロードは神クラス、オフロードも常連の方々で、所謂「姫ライダー」扱いはほぼなし。連れの先輩方は普段はまったく視界に入らずに本当にピンチのときだけ駆けつけてくれるというかんじでしたが、一緒にきゃーきゃーいいながら走れる同じくらいのレベルの人のグループや、つきっきりで先導してくれる優しいパートナーがいると最初からもっと不安なく楽しめると思います。


至れりつくせりVIP待遇のHMSではなかなか体験できない「バイクに乗って家を出たら頼れるのは自分ひとり」などという格言を1周数キロのコース独り旅で疑似体験できたりもしましたし、「ここでボーっとしていると轢かれる(場所が悪いと雨あられのようにジャンプした人たちが上から降ってくる)」という焦りから即座にエンジンかけられるようになりましたし、オンロード雨の日でちょっとくらい滑っても前ほど怖くないかなと思えるくらいすべりまくりましたし得たものも大きかったです。


なによりも、公道を走行できないペーパーライダーにとってバイクに乗れる数少ないチャンスですし、バイクの経験値を上げるとてもよい機会になりました。


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