12/02(日)HMS初級@桶川

職場のバイク同好会の方たちと一緒に久しぶりにHMSの初級に出ました。
CB400の25号車。元気がよいです。あまりにも元気がよいのでアイドリングが高すぎるんじゃないかと不安になるくらい。
イントラさんはZさん、KJMさん、TKTさん。


今日の自分の課題は、旋回の内側の肘が体にぴったりくっついてハンドルをおさえてしまう癖の矯正。


乗車姿勢の説明にたっぷり時間をかけ(20回くらい初級に出ていますが初めて聞く説明がいくつもありました)サイドスタンドをかけた車両にまたがってハンドルを左右に切って姿勢の確認。自分の腕の短さを痛感。一番前に座っても、「多分これが理想的」と思うフォームでハンドルを切ろうとするとアクセルから手が離れてしまいます。だからMT-01とかにまたがったときに「せみみたい」っていわれるんだろうなぁ。


午前中は加減速。初級では珍しく、最初からストップ&ゴーの加減速です。往路は少し長めに加速をとり、復路は短い間隔で。頭が上下しないことを意識しつつ、途中から片手で。満を持して左手を離したつもりでも最初はやはり前後に振られてしまうので、やはり減速のフォームが甘いのです。しかもオーバーアクションで体を動かすとどうしても頭が上下してしまう。片手でも安心して大きくアクセルを開けて強くフロントブレーキを握れるようになったときには、ずいぶん下半身が安定してきた実感がありました。


午前中後半はオフセットと、これも初級には珍しく4.5m間隔の直スラが30本くらい。そろそろ「今回は結果オーライで通れた」ではなく、「こうすれば必ず通れる。パイロンひっかけたり飛び出したりすることだけはない」というとおり方を身につけたかったので、このセクションだけは最初から2速で。


以前は3速以上の、ブレーキとアクセルを使わない状況でしかできなかった左右のステップ過重が、2速でブレーキ・アクセルを併用しながらできるようになってきました。頭が上下しやすいこと、上半身で倒すのではなくて足で踏むことを意識しようと思うとどうしても体が外に逃げてしまうのが課題です。ただし、直スラでアドバイスをくださることの多いTKTさんからは「直スラずいぶん速くなった」とほめていただきました。TKTさんは私の直スラを見るとき、アクセルオンのタイミングとか加減速のGを吸収する腕の動きとかより先に、左右の踏み変えを意識して、といつもおっしゃいますが、それができるようになってきたということだと思います。うれしい。


4.5m間隔に苦しむ参加者が多かったからか、途中から少しずつパイロン間が広がってきました。こうなると1速でも大丈夫。5mなら1速で走れるのに4.5mだとどうしても苦手意識が出てきてしまいます。1速で走るときは、減速のフォームをすばやく作ることに集中しないと通れないので、それと、頭がなるべく上下しないことを意識して走りました。まだ1速で4.5m間隔は無理みたいです。(通れないことはないがまさに結果オーライ。)


午後イチは市街地+新コース。市街地部分も道なりの大きなカーブが多く、コース内にUターンは1つもなし。初級者でも「直線を見つける、直線を作る」楽しみがあるコースだったと思います。新コースに出ると、定常円⇒外周⇒定常円というかんじでスピードの乗るコースです。


ぽつんぽつんと点在するパイロンのところでしっかり減速して小さく回る必要があるのか、周りにセーフティゾーンがたくさんあるのだからほとんどスピードを落とさずに大回りして行くべきなのかよくわからず、何度かイントラさんに前を走っていただきました。Zイントラから全員に「小さく回るべきところは小さく回り、ただ意味なくパイロンを見たらすべて小さく回るのではなくて、回った後により長い直線を作って加速するために小さく回る」というレクチャーがあって、納得。


さらに、隣のコースに移動した後は珍しく上級クラスがほとんど同じレイアウトを走るシーンを見ることができ、「小さく回るのかスピードを落とさないのか」と悩んだのがまったくアホらしく思えました。私の半分くらいの半径でパイロンを回り、3倍は速く向きを変え、何倍だかわからないスピードですっとんでいきます。市街地部分の道なりの小さなカーブ部分での切り返しの早いこと。ざっくりしたコースだからといって「どこを通ればいいかわからない」というのは初心者の悩みなのだということがよくわかりました。


途中まで課題の矯正のためにいつもと大きく違うグリップの握り方をしていて、ほとんど親指の付け根ではスロットルに力をくわえず、薬指と小指だけでスロットルを開けていたのですが、半日走って、旋回途中に肘を落とさないとどういう感じなのかがちょっと分かったので、そこまで極端にして脇をあけなくてもいいかなと思い、握り方を今までとの中間くらいにしてみました。するとようやく、開けたいところでアクセルを開けられ、閉じたいところでは閉じられ、フロントブレーキをかけたいところではかけられるようになりました。握り方が今までの癖のついた握り方に近いので油断するとすぐ肘が落ちてしまいますが、以前よりも懐の深いフォームで走れるようになった気がします。


このコースを走っていてうれしかったのは、追走してくださったKJMイントラに、「体の遅れがほとんどなくなりました。(新コースの)あの速度域であれだけぶれないならもう大丈夫」と言われたこと。400の1速に比べたらずっと挙動のおとなしい750に乗っているときですら、減速時におつりをもらっているといつも言われていたので。あとは上半身だなー。


バリアブルは、久しぶりの初級設定。中級設定のバリアブルだとオフセット部分で車体を寝かせっぱなしになってしまうのですが、パイロンの数が1本減るだけでずっと楽になり、バイクをあまり傾けずにすぐに向きを変えて(当社比)短いながらも直線を作って走れるようになりました。


中級の中でも上手な人がオフセット部分を走っているときの姿をずっと見ていると、パイロンを頂点にして向きを変えているというよりも、スキーの回転競技(一番ポール間隔の細かいヤツ)のように自分の回転の中心に巻き込んでいく、しかも自分の体はもう向きを変えていて、その後半に巻き込んでいくような走り方をしているなぁと感じました。(文章ではうまく表現できません。自分の感覚的なものなので)で、自分もパイロンを頂点だと思わずに、そうやって体をぶつけて巻き込んでいくような走り方をすれば、バイクを傾けなくてもはやく向きを変えられるかなぁとなんとなく思い、そういうイメージで走ってみたら、実際に走り方が変わっているかはわからないのですが、いちいち加速減速を入れても、向きがかわるまで自分でじりじりするほど遅いということがなくなったような。


今の私レベルであれば、そういう走り方よりも、リアブレーキだけで抑えられる程度のアクセル開度で体を切り返しながらひらひら走ったほうが多分速いのだと思うのですが、その場合それ以上の排気量の車種にも乗れない、それ以上アクセルを開けることもできない、それ以上の速さで走れない、と和光のYイントラに以前言われたことがあります。それに加えて、常にバイクを傾けている走り方をすると雨の日では、1回滑ったらその後は怖くてまったく走れなくなってしまうということを学んだので、傾けずに速く走る方法も身につけていきたいです。


追走してくださったZイントラからは、「ブレーキをもっと使えるように。もっと短く強いブレーキが使えると、もっとアクセルを開けられるようになる。でも旋回している途中の速度はこれ以上あげようと頑張る必要は今のところない」と指摘を受けました。自分は400の1速のエンブレに頼って速めにアクセルを閉じ、エンブレで少し速度が落ちてからブレーキを握る癖があるので、その「アクセルを閉じた後の何もしない時間」を短くしていかなくてはいけません。そのためにはアクセルを閉じるポイントを遅くして(とまれるのか?とあせるくらい)即座に自分の手でガツンとブレーキをかける練習をする必要があると思うのですが、中級ではなかなか難しい。こうやってたまに初級バリアブルを走ったとき等に、「いつもの場所」を通りすぎてからブレーキをかける、いつもより大胆にアクセルを開けてみて「いつもの場所」でブレーキをかけてみる、というようなことをやっていくのがよさそうです。


旋回の内側の肘を落とさず体の周りの「○」を保つ。アクセルは自分が思っているのの2割り増しくらいドアノブ握り。小指と薬指でまわすことを意識。そして、エンブレに頼らず、いつもより加速、いつもより遅いタイミングでアクセルを閉じてすぐブレーキ。・・・あたりが継続すべき課題になります。


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