03/18(火)中級@桶川

定員10名の中級に参加してきました。土曜ほどではないものの快晴で暖かく、午前中はモトジャージの下に長袖Tシャツを着ていましたが午後は半袖に着替えました。イントラはT木さん。車両は「何でも乗れる」状況でしたが、いつもどおりCB400Super Four。実は「上級のない日の中級」に来るのははじめてでドキドキ。


知らない方ばかりでしたが、よく貸切に入れていただくチームの方がひとりいらして、初対面ながら、T木さんらしい高速コースでの慣熟走行やコース案内で何度もぶっちぎられコースを見失いそうになるところを、ペースを遅らせて待っていていただき、また慣れないギアチェンジに四苦八苦しているときに前を走ってタイミングを見せていただくなど、大変お世話になりました。


午前中はパイロンを置かずにパイロン用の目印を使った直スラと、中級らしく直線はある程度気持ちよく加速できる長さがある、少し間隔の狭いオフセットスラロームを半日ずっとやりました。


直スラは、今までずっと同じタイミングでアクセル、ブレーキ、加重になってしまっていたのが、パイロンがないことで積極的にタイミングを早めていくことができるように思いました。2速より1速のほうが遅くなってしまっていたので、1速で、2速と同じ速さで走るにはどうすればいいんだろうと思って色々試しました。アクセルの開度を大きくしてすばやく閉じるとか、逆にじわっと長めにあけるとか、エンブレで速度が落ちきったことをたしかめてからステップを踏んでいたのを、もう少しタイミングを早めてみるとか、踏み込む量を多くしてみるとか・・・。まずはギクシャクして上下・前後に振られないことが第一なので、それを前提にして他のことをやるのはなかなか大変。お尻が痛い。


オフセットスラロームは、土曜の貸切の最後に、リアブレーキを残した状態でアクセルを開けるとアクセルを開けた瞬間にガクンと前に飛び出さない・・・ということを思い出したので、それを頭において、旋回している間に遊びをとることも加えて、丁寧にアクセルを開けることを考えて走りました。


途中の小休止のあと、T木さんから、全員にたいして、ブレーキを使って回るのではなく、旋回に必要なバンク角を瞬間的に作ることを重視して走ってください、という課題を貰いました。ステップを擦るまではブレーキを使わずに旋回できるはず。そのきっかけを作る方法としては、内側のステップを踏む、外側の膝でタンクを押す、内側の膝を前に出す(逆操舵的に)など色々あるので色々試してみてください、とのこと。


よくT田さんの初級の講習では、小さく回って直線を作ってドカンと加速するのではなく、旋回速度を落とさずにパイロンとパイロンの中間で体を入れ替えて旋回する練習をやりますが、こういう練習は初めてです。自分はオフセットスラロームではブレーキをしっかり使ってハンドルが自然に切れるのを感じるまで我慢、ということばかり考えていたので新鮮で、面白かったです。


まずは2速で、教わった方法を色々試してみましたが「内側のステップを踏む」+「外側の膝でタンクを押す」が一番すばやく倒れて自分が怖くないようにおもいました。逆操舵的なのは旋回速度を保てればふらっと曲がるのですが、怖くてアクセルを戻して速度が落ち始めてからやっても意味がなかったです。


いつもより速い速度でバンク角が深くなるので、車体が傾く時に怖がってからだが外に逃げないように意識して走り、「まあこんなもんだろ」と思って1速に切り替えて走っていたらT木さんが前にすっと出て走ってくれました。いただいたアドバイスは・・・まだまだ全然寝ていないそうです。


じゃあステップ擦るまで2速で走ろう、と気持ちを切り替えたのですが、「ステップ擦るくらい傾ける」ことだけを考えて走っても全然擦らない・・・!「あと時速にして1km/hあがればステップ擦ります」とT木さんに言われても、その1km/hが。どうしても同じところでアクセルを戻してしまったり、大回りになってしまったりで。もうなんかやんなってきたなーと思っていたら、突然擦りました。


なるほど。無理やり下半身で傾けるだけじゃなくてきちんと上半身は脱力してハンドルをおさえつけないようにしないと最後の1段階が傾かないんだなぁ。以前バラ1で、片手で定常円旋回しながらハンドルフルロックにしたくてそれだけ考えているのにどうしてもならずにぐるぐる回っていて、「うー気持ち悪くなってきたー」と思ってくらっときた瞬間に一段深く傾いてすっごく小さくまわれたことを思い出しました。


2速で走っていると、1速の時よりも加減速時に振られることが少ないので、油断してそれを吸収するフォームが甘くなっていて、特に減速時に吸収仕切れない分、最後に腕を突っ張ってハンドルをおさえつけていたみたいです。旋回速度は落とさないけれど減速のフォームはしっかり作って、腕でハンドルをおさえつけずに最後に思い切って腕から力を抜いてハンドルを自由にする、というのを完璧に意識できたときは、「最後の一段」まで傾いて、速度が落ちなくても小さく回れました。


午前の後半は、直スラ・オフセットに逆周り変形バリアブルを加えた長めのコース。バリアブルとなると身構えてしまって、しっかり速度をおとして小さく曲がって・・・という走り方をしていたのですが、今日はせっかく午前にやったことを無駄にしたくなかったので、2速で旋回速度を落とさずに思い切って突っ込む走り方をしてみました。普段と全然違うパイロン配置だったので、パイロン配置がゆるかったからできたのかどうかちょっとわからないのですが、速度が乗る外周からのUターンなど、今までよりもずっと速い速度で突っ込んでパイロンを巻き込むように旋回することができて、自分でもこういう走り方ができるんだ、というのは自信になりました。


午後は新コース+市街地。新コース部分全面使うにもかかわらずパイロンが4本くらいしか置いてない。慣熟走行時に2速、3速でもついていけず、4速にあげて80km/hまではスピードメーターに目をやることができたのですが、それ以上はおそろしくて見られませんでした。というか遠くにあったパイロンが瞬間的に足元に近づいてくるので怖すぎて。公道バイク乗りはこんな速度で普段走っているんですか。「風になる」「風を感じる」などとよくいいますが、自分はバイクは好きだけど「風を感じる」etc.は好きになれないのではないかと心底震え上がり、自分の装備を頭に思い浮かべて「吹っ飛んでも大丈夫、大丈夫」と言い聞かせながら周回遅れ寸前で慣熟走行とコース案内についていきました。


午前中、オフセットや直スラやっているうちは決して最後尾ではなかったのに、速度が乗る大きなカーブとなるとなすすべなくぶっちぎられるのが情けなかったです。冒頭にも書きましたが前を走っていた方が「もうこれ以上離されるとコースを見失う」というところでペースを遅らせてくださって本当にありがたかったです。


コース案内でテンパりすぎて、なんたって新コースに4本くらいしかパイロンがない簡単なコースなので間違えようがないのに1台ずつ走り始めるといきなり盛大なコースミスをかましました。


トレーラーハウス横からスタートして外周で加速して、定常円を1個まわって市街地に入っていくのに、涙を浮かべながら定常円を2個まわってしまったのです。ちょうど後ろの1台が定常円1個回って市街地に入ってくるところとお見合いになってしまい、申し訳なかったです。


T木さんにもう1周先導してもらうとさすがにコースは覚えましたが、ギアチェンジのタイミングが難しいです。大体この辺、と頭で考えるところと、実際シフトチェンジが完了するタイミングが全然違うので(技術的な問題です)。慣熟走行で長い直線を速度を上げて走ったりするときに2速から1速に落とし回転数を合わせる練習はたまにしていましたが、とまるくらいの速度に落とす場合ならまだしも、速度が乗った状態で3速から2速、2速から1速に落とすのはとても難しかったです。


結局、余裕を持ってかなり手前で減速して、シフトダウンを確実に済ませてから次のセクションに入るようにしたので、せっかくの高速コースの長い外周があまり生かせなかったことが悔やまれます。最終的には、1速でスタートし、すぐに2速、3速にあげて外周を走り、ゆるやかなUターンの前に2速に落として定常円を走り、定常円から市街地までの間に1速に落としたり、2速のまま走ったりしました。


午前中の練習が生きたなと思ったのは、午前中のバリアブルよりも細かい市街地コースで、相変わらず旋回速度が高いまま走ることができたことです。かつて、1速でコース走行を始めたとき、市街地コースではいちいちエンブレでぎくしゃくするのが面倒くさくて1速でアクセル一定にしてリアブレーキで調整して、擬似的に2速で走行しているような状態を作ってひらひら走っていたことがあり(ちゃんとブレーキを使って走れるようにならないとそれ以上の速度やそれ以上の排気量の車両で走れない、とイントラさんに指摘されてそういう走り方はやめましたが)もしかしてまたそういう走り方になっているかな、と一瞬不安になりましたが、うまく説明はできないながらもその時とは違うのではないかと。


午前中の続きで、ブレーキを使って安心できる速度まで落としたいところを、我慢して旋回速度を落とさずにバイクをいつもより傾けて旋回する、という練習をしていたので、旋回に入るときの速度はちょっとヒヤッとするくらい、自分が経験したことのない速度でした。ブレーキをあまりつかわずその速度でまわれるという自信がついたのだから、その前の直線ではもっとアクセルをあけて、今度はブレーキを使ってその速度を作り出す・・・というところまでいけばよかったのですが、なかなかそこまではいきませんでした。


2速で走行したことがあまりないので、直線での速度を維持して旋回に入ることはできても、直線から速度を落として旋回速度を作ることができず、1速よりもエンブレがきかないのでずいぶん前からブレーキをかけてしまったりしてかえって遅くなってしまったのが悔やまれます。


逆に慣れている1速のほうが旋回速度が作りやすかったです。2速のときの旋回速度を覚えておいて、「その速度までしか落とさない」で旋回して直線でアクセルを開けるとうまい具合に走れるように思いました。先回に入るときに回転数が普段よりも落ちないので、アクセルを開けたときの衝撃も少なかったです。


旋回速度はこのままで、直線でもっとアクセルをあけて、フロントブレーキを駆使してこの速度が作れるようになるともっと速く走れるのだと思います。


ただ、市街地走行中も午前中感じたように、加減速の姿勢作りがいいかげんだと特に減速時に最後ハンドルに腕を突っ張って体を支えてしまってハンドルが切れず、むりやり体でおさえこむような形になってしまい、スムーズに走れなかったように思います。今の速度であれば、普段のアクセルon/offの走りと違って回転数をあまり落とさないことでぎくしゃくしにくくなっているのでなんとなくごまかせますが、直線でもっとアクセルをあけるようになるとそうはいかなくなるとおもうので、初級で嫌というほど叩き込まれる加減速の姿勢づくりというのは大事だなぁと思いました。


細かい市街地では午前中の成果が生きていつもと違う走り方ができたのですが、高速コースでは相変わらず危なっかしくアクセルが開けられない状態。そこで前を走ってくださっていた方からニーグリップの甘さを指摘され、自然にニーグリップが決まる位置を探すとか悠長なことを言わずに意識してニーグリップを強めてくるぶしから膝、膝から太ももすべてでバイクに密着するようにすると、ずいぶん恐怖感がなくなり、余裕を持って周りをみることができるようになり、また少しずつアクセルをあけられるようになりました。


初級で、直スラがどうしても通れなかった時、桶赤のかたがたに「怖い時は腕じゃなく下半身でバイクにしがみつけ!」と教わったことを思い出しました。基本は同じですね。


午後のコースは最後逆周りになりました。イントラさんのアドバイスが「あと1、2キロでステップ擦ります」→「だいぶ気持ちよく傾けられるようになってきていますから今度はアクセルをあけてみましょうか。あくまでも慎重にですよ」→「アクセルがだいぶあいてきていますからね。集中力を切らさないようにしてくださいよ」と変わっていったので、惰性で走るのではなく、少しずつ走りこむ過程で変化を作ることができたのだと思います。


苦手な高速コースではありましたが、それなりに自分で課題を作って一日その課題を意識して走行できたことはよかったです。


継続的な課題は、

・高いギアの時も油断せずしっかり加減速(特に減速)の姿勢を作る
・怖い時こそニーグリップをしっかり
・目だけでなく頭・上半身を動かして先を見る(今日も全然できなかった)

です。


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