03/21(金)HMS初級@桶川

定員20名の初級。一日中雨の予報でしたが、ぎりぎり降られませんでした。イントラは(また)T木さんとM川さん。


この日、私にとっては非常にエポックメイキングな出来事があり、伯父と一緒に参加しました。伯父は、学生時代250に乗っていたというもののそれから40数年を経たリターンライダーです。私に色々な思惑があって〜一番は私が好きなものに真剣に取り組んでいる姿を家族に知ってもらいたいということですが〜一緒に参加したのですが、最終的には楽しんでくれたようでよかったです。最後のバリアブルを走りきったあとに「あーーー面白かった」と言ってくれて、午前中はかなり苦戦している姿を見ていただけにほっとしました。


伯父は自動車免許をとれば大型二輪免許がついてきた時代に免許を取得していますが、今回はVTR250を選択。400でも操れないことはなかったかもしれませんが、引き起こしを何回か行ったので、250にしておいてよかったです。キックスタートしか知らないかもしれないと思ってセルのボタンは発進直前に教えたのですが、ロータリー式のギアしか知らなかったらしく、何度踏んでも2速に上がらずイントラさんに教えてもらうまで大変だった、と言っていました。


桶川のイントラさんを、技術的なことは自分には分からないけれど、若いのにとても腰が低く、教え方も的確で1周目、2周目、3周目、と気づくと自分が少しずつ速く上手に走れるようにアドバイスしてくれる、プロフェッショナルだと非常にほめていてくれて、僭越ながら自分のことのようにうれしかったです。


で、自分の話。


午前中は加減速とオフセットスラローム


加減速では、最初から片手での制動がぴったり決まるようになりました。以前は両手で何周かやって、片手でおっかなびっくり数周やって、ようやく、だったのに。直線でのブレーキング練習では全身を使った減速Gの吸収がちゃんと最初から出来るようになった、身についてきたということだと感じてうれしかったです。


先日の中級と同じように、ブレーキを使わずにステップ擦るまでバンクさせて旋回しましょうという課題。前回に引き続き、なので簡単にできるかと思いきや2速で走っても1速で走ってもまったくうまくいきません。パイロン配置が先日の中級よりずっとゆるい為、大回りできてしまうから旋回半径を小さくしようという意思がバイクに伝わらないのでしょうか。


中級を走っていてたまに初級に戻ってきて思うのですが、「中級のパイロン配置、周りのペースの中で無我夢中で走っているとできることが初級に戻ってくるとできない」ということが多くあります。このラインを通らなきゃ砂に突っ込む、芝生に突っ込む、藪に突っ込む、そういう環境でならできるのに緩やかなパイロン配置ではできない、それじゃ体に身についていないのです。とても自己嫌悪に陥ります。


ニーグリップ、視線、加減速の姿勢、すべて意識しているのにイマイチからだのすべてのパーツがバラバラに動いていて、バイクとの一体感がなくフワフワしているかんじで、午前中はしょんぼりして終わりました。


午後は市街地+新コース。先日の平日中級であったようなこれまた超高速コースです。


初級は自己申告による走行順の入れ替えがあまり行われず、順番待ちに無駄が出ることが多いのですが、この日はかなりシビアに入れ替えが行われ、一定の間隔でスタートして、スタートラインに戻って来た時に少しでも間隔が狭まっていたら順番を譲る、というかんじで1周ごとにかなり厳密に速い順に入れ替わっていました。


自分が転倒したときは、中級の一番後ろから気持ちよく走行順をあげていったときなんだよな、と思い出しましたが、今は旋回速度を保つことを主眼に練習しているので、そのためには多少ペースを上げることも必要、油断・慢心して何も考えずにぱかーんとアクセルをあけていたときとは違う、と判断して、3,4番目になんとなく固定したその走行順で走ることにしました。


先日の中級は定常円からすぐに市街地、だったので、2速で定常円を走って2速のまま市街地へor余裕をもって1速に落として市街地へ、というかんじだったのですが今回は定常円を2つまわった後に遠いほうの入口から市街地に入るレイアウトで、その間に長い直線があります。そこは明らかに3速あたりまであげて、1速に落としてはいるべきところなのですが、このシフトチェンジが出来ない出来ない。

・回転数を合わせようとアクセルをあおる時にフロントブレーキから指が離れてしまい減速が足りなくなる(→藪に突っ込む)
・回転数をうまく合わせられずに前にシフトダウンした瞬間前に投げ出されそうになる
・回転数を合わせるのに失敗するのが怖くてクラッチをつなぐ勇気が出ずクラッチを切ったままUターンポイントにきてしまう


などさまざまなおそろしい思いをしました。結局、減速するために加速できないよりは、きちんと加速するほうがきっと大事、ギアは2速までしか落とせなかったらそれでいいや、と割り切って2速で市街地を走ることが多かったです。


旋回速度を維持する、という前回から引き続きの練習は身になってきているようで、Uターンも割合高い速度で突っ込んで回れるようになり、今まではアクセル全閉、惰性でダラダラと走ることが多かったS字も、アクセル一定で、バンク角をいつもより深くして回ることができました。


最後は初級バリアブルで、中級に出始めた頃は怖くてバリアブルを2速で走れなかった(アクセルを戻しても減速しないので細かいところを曲がれる気がしない)のですが、今は逆に1速よりも2速のほうが走りやすくなっていました。以前は2速でも1速と同じような走り方をしようとしていたからで、最近は2速で旋回速度を高める練習をしていたので2速は2速なりの走り方ができるようになったということだと思います。


対して1速は、小さいターンで深くバンクしたところからアクセルを開ける、という箇所で転倒したので、そういうターンが連続するバリアブルにちょっと苦手意識が出来てしまったのかもしれません。


以前は1速でバイクが立ち上がるときの、アクセルを開けた瞬間間髪を入れず自分の尾てい骨に伝わる、タイヤが力強くアスファルトに食い込んでぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅと立ち上がる感じ(イメージです)にすごく安心感を覚えて、またそれが大好きだったのですが、力強すぎて暴れ馬となる可能性があることを知ってしまってからはなんだか怖くなってしまって。長い直線だと体で起こした後にアクセルを開けられるのですが、小さいターンの連続だとアクセルを開ける勇気がなく躊躇しているうちに次のターンがきてしまうというかんじです。


M川イントラに「旋回の速度は前よりも速くなった気がするんですが、逆に以前は1速でしか走れなかったのに今は2速でしか走れません」と相談すると、「いろんな走り方が出来るということは引き出しが多くなった、転倒の可能性が少なくなったということ」と励まされました。


前を走ってくれたT木さんには「ロードレースクラスになれば直線なんてマシンの性能だから腕ではたいして差がつかないし、カーブを速く走れるヤツが勝つけれど、こういうところでは旋回速度なんてみんなたいして変わらないんだから直線でアクセルを開けられるほうが速い。アクセルをあけるべきところであけましょう」と言われました。


2速だとやはり、アクセルを開けてから加速にいたるまでの動きがまったりのっそりしていて、それに安心感を感じる反面、もどかしさも感じるということはまだ1速で1速らしく走りたい気持ちがあるはず!


この旋回速度を忘れずに、自分はこの速度で回れる、ということを体に叩き込んで、1速で安定感のある繊細なアクセル操作ができるようになりたい。


課題は引き続き

・高いギアの時も油断せずしっかり加減速(特に減速)の姿勢を作る
・怖い時こそニーグリップをしっかり
・目だけでなく頭・上半身を動かして先を見る(今日も全然できなかった)
・繊細で慎重な操作を前提とした、あけるべきところで潔くアクセルを開ける勇気


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