04/19(土)HMS中級@桶川


週末のHMS桶川中級は忌まわしいあの日以来3ヶ月ぶりで、あの日と同じようなウェットコンディションになるかとおもいきや、ぎりぎり走っている間はなんとか天気がもちました。しかし寒暖の差にやられたのか、夕方最後の20分は珍しく経験する頭痛で走行できず、悔しい思いをしました。これからは即効性のある薬と、「今日は寒くなることはあっても暑くはならないだろう」と思ったとしても暑くなったときに対応できる服を持っていこうと思いました。


車両はCB400 Spec3 イントラさんはメインがK田さんでサブは知らない方。4月からいらした人なのでしょうか。受講者は女性が多く終始ゆっくりペースで、またイントラさんもわりと放置気味な一日でした。


いやーしかしなんというかアレです、絶不調でした。自分のレベルに好調も不調もないとおもっていましたが、今日は胸をはって絶不調だったといえます。


自分は性格的に、悪かったコト・できなかったコトばかりグチグチと考えて印象に残ってしまうので、あえてできたこと・よかったこと・褒められたことばかり文章に残しておこうとしているのですが、今日はよかったことがほとんどないぞ。


強いてよかったことをあげれば、朝の自己紹介のときに「アクセルのあけはじめを丁寧に、破綻せず怪我をしない走り方をしたい」と言った自己課題が、終日意識できていたことと、調子が悪いからといってペースを落としすぎず、わりと強気に全体のスピードを維持できたことでしょうか。(全体的にゆっくりペースではあったのですが)あとは、後述するつもりですが不本意なところでバンク角が深くなってしまうことが多かったわりに体が外側に逃げずにそれなりにバイクについていけたこと。


自己課題については、自分が飛んだ原因でもあるので復帰後はずっと意識したかったのですが、T木さんの講習ではブレーキに頼らずバンク角を使った速度を落とさない旋回、という課題をいただき、浜名湖では後輪加重という課題をいただいたので、二の次になっていました。今日はわりと放置気味で一日通しての大きな課題をいただかなかったことでようやくそれに集中することができたように思います。


いつも旋回の中盤から失速ゴケが怖くなり、早々にブレーキを離してしまってからアクセルを開けているので、アクセルあけはじめにガクンと飛び出してしまう・・・のを矯正したくてなんとかブレーキとアクセルのあけはじめをオーバーラップさせようと、今日は試みに減速のためのブレーキをかけはじめるのを遅くしてみました。いつもの走りと比べて相対的に遅くまでリアブレーキが残って、アクセルのあけはじめとなんとかかぶって、開け始めにあさっての方向に飛び出してヒヤリとすることは今日はほとんどなかったです。


バリアブルの3連続Uターンや対面通行は、以前はとても怖かったのですが、今日は「パイロンさんさようなら・・・」的にパイロンから自分がどんどん離れていくのを感じつつも、あけ始めに失敗して反対車線に飛び出すんじゃないかという不安感はなかったので、そういう意味で「結果オーライ」な走りにならなかったのはよかったかな。


でも、減速が足りずに最後の最後にガツンとブレーキをかけることになり、減速Gが吸収しきれなくて減速⇒旋回が完全に2挙動になってしまうとか、(バリアブルのS字出た後のオフセットが特にそういうかんじでした)バリアブルのUターンなど苦手意識があるところでは逆にバンクさせはじめが早くなってパイロンに近づきすぎたり、色々と弊害もありました。ブレーキのかけはじめを遅くするというのは、ブレーキとアクセルをオーバーラップさせた時の成功のイメージを体験するのにはいいかもしれないけれど、あくまでも対症療法であって、やはり減速は減速でちゃんとやって、スピードをしっかりおとして旋回した上でリアブレーキを引きずらなければいけないのですね。

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で、本日の敗因は上半身の力が全く抜けずにガチガチだったことに尽きます。


ここで力を抜く、というタイミングはわかっても力が抜けずにハンドルをおさえまくり、視線を先に持っていこうと一瞬次のパイロンはみるのですが、すぐに足元のパイロンに目を戻してしまい、上半身を行く先に向けることが全くできませんでした。


で、なんで上半身の力が抜けなかったかというと原因は2つあって。
・ライディングポジションがまた見つからなくなってしまって下半身が終始不安定で、バイクと一体感をもてなかったこと。
・午前中でイマイチ車両と相性がよくなくて「今日は怖い。乗れてない」という苦手意識を持ってしまったこと。


「恐怖心はないけれどうまく乗れていない」場合は、周りの人にいただいたアドバイスを色々取り入れてああでもないこうでもないと試行錯誤できるのですが、乗れていない原因が恐怖心の場合、まずそれをとらないときいたアドバイスも何も実行できないんですよね。休み時間に浮かない顔をしている私に上級の方がいくつかアドバイスをくださったのですが、耳には入るものの全然生かせなくて申し訳ない思いでいっぱいでした。


車両との相性の悪さは、まあ浜名湖で2日間乗ったCB400のRevoくんがアクセル開けはじめの「ガックン」がないとっても優秀な子だったということもあるのですが、Spec3との違いは覚悟の上で、今日はアクセルの開けはじめを丁寧にすることを第一に考えていたのでそこにはあまり影響を受けませんでした。


それよりも今日の車両は、旋回に入ろうとするときに最初はハンドルをとられるというか、抵抗があってバンクにハンドルがついてきてくれないのに、ワンテンポおくれてハンドルががくんと切れ込む、バンクさせたときに、やはりワンテンポおくれて自分が意図していないのにさらにそこから一段深くパタンと倒れる、という感じがあって、午前中ののびのびとした市街地・新コースで恐怖感でいっぱいになってしまいました。


特にバンクについては深刻で、新コースのオフセットで、もう車体を起こして直線で加速しようと思った途端にさらに一段深く切れ込んで足の側面をザザーと擦ることが何度もあり、また市街地コースの2車線使ったUターンなど、最近は苦手意識を持つこともなくすんなり通れていたはずだったのにやはり起こして加速しようと思った瞬間にさらに深く倒れるので、怖くてバイクを倒せません。


スピードを落とさずに旋回しようと意識しているときにバンクが深くなる分には怖くないのですが、スピードを落としてあまり寝かせずに走ろうと思っているのにこうなると、『小さい旋回半径でバイクが深く傾いた状態からバイクが起きはじめる前にアクセルをラフに開けたこと』が原因で自分が飛んだだけに怖い。


「整備の時につけた重い部品かなんかがついたままになっているのかもしれない」と本気で考えて、休み時間にK田イントラに「腕が原因なのかマシンが原因なのかわかりません」と訴えて乗っていただきました。


K田さんは一生懸命考えてくださって、休憩しているイントラさんだまりのところまでいって色々聞いてくださったのですが、結果として「他の400 よりちょっとだけいいタイヤははいているけれどそこまで大きな違いが出るものでもない。もしかしたらフォームの問題かもしれません。様子を見て、あまりにも不安定なようなら車両をかえましょう」とのことでした。要するに腕が原因ということです。


上級の方に後で『症状』を説明すると、もしかしたら空気圧の問題もあったのかも、乗り手に原因があるのか車両に原因があるのか分からないのでは練習時間が勿体無いから次回からは日常点検の時に空気圧もちゃんと調整して、いつもイコールコンディションで練習できるようにしようね、とアドバイスをいただきました。ハイ。


しかしまあ自分のレベルで車両に責任転嫁してしまうのもカッコ悪いので、イントラさんに「車両が原因ではない」といわれるとそれなりに吹っ切れて(あきらめて)あまり神経質にならずに走ることができました。


このバンク角やハンドルの違和感はバリアブルではあまり感じなかったのですが、(乗り手に原因がありすぎて)午後最後のオフセットではまた復活して、足の側面を擦るのみならず一度は左足のつま先全部を路面との間に挟んでしまいヒヤリとしました。このまま進んだら折れるなと思ったので転んでもいいやと思って思いっきりフロントを握ったらロックしてそのままオフセットパイロンを無視してちょっとだけ直進しましたが結局握りゴケもせず他人にもぶつからず止まれてよかったです。


一日中下半身がイマイチ定まらず足の位置を色々乗せ変えていて、このときはつま先が下がっていたのかもしれません。ライディングシューズからブーツにかえて、ヒールの面積が大きくなったのだとおもうのですが、ヒールをステップに完全に引っ掛けると左足はシフトペダルにぎりぎり届くくらい、届いていればペダルの下に入りこまないように意識して上に乗せられるのですがこのときはつま先がシフトペダルに触ってもいなかったので油断していました。復帰早々また怪我をしなくてよかったです。


振り返ってみると、ライディングポジション・車両との相性以外に今日の走りの障害となったのは減速に対する意識の甘さですかね。


下半身を安定させて、減速Gをしっかり吸収して、その上で旋回時にちゃんと力を抜いてハンドルをフリーにする&上半身を行きたい方向に向ける


ができないとダメだなーと思いました。


浜名湖の時は減速⇒脱力⇒旋回の挙動が分かれていたのでそこをスムーズにできるようになりたいなと思ったのですが、今回は減速がちゃんとできていなかったので脱力の過程がなく、減速もままならぬままにむりやり旋回に入るか、最後の最後に無理やり減速して旋回に入るかだったので、浜名湖で教わった後輪加重も意識できませんでした。後輪加重がちゃんとできていたときには、ステップだけで曲がる意思を伝えたときと、太ももの付け根で曲がる意思を伝えた時の旋回半径の大きさと旋回の速さの違いを感じたのですが、今日は2種類試してみたもののあまり違いを感じませんでした。


今日は2速で走っても1速で走っても不調だったので、二つの走り方が使い分けられないなら1速で練習しよう、と思って7割がた1速走行をしていたのですが、それにしても一応全てのコースで2速走行と1速走行をやってみて、中級バリアブルを2速で走れたのははじめてで、旋回速度は前よりもあがった、ちょっと成長したなと思いました。(以前は2速でも1速なみに旋回速度を落としてしまっていたのでどのコーナーもエンスト寸前でまともに走れなかった)


悪い時は本来の基礎体力的なものに+αが乗せられないわけですが、その基礎体力的なものが少しあがったのかなとおもい自分を慰めた次第です。バリアブルで、何周か意識してペースを落として走ったときにはちゃんと脱力できて相対的にパイロンの近くを通れて長い直線がとれたので、きちんとブレーキを使えるように意識しようと思います。


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