04/26(土)HMS中級@桶川

CB400Super Four 20号車⇒12号車
I塚さん・S田さん
くもり後雨


前回の反省を生かして今日の課題は
「下半身を安定させて上半身の力を抜いて走ること」。
他は何も考えないことにしました。


しかし。なんかもうダメダメでした。
最初の車両では車庫横の駐車場の外周すら走れず、
行き先に目を向けた途端に左右に一気にハンドルが切れて
「バイクがこんなに怖いものなら私今日はもう乗れない」と思って半泣きで車両を変えてもらいました。


不調の時にハンドルをおさえて切れないことはあっても、おさえてもおさえても自分の手を振り切ってハンドルが切れてしまう
などというのは初体験で、教習所ではじめてバイクにまたがったときのような恐怖感を感じました。


変わった車両も多少は怖かったのですがなんとか走れそうだったのでコースへ。


バリアブルコースに単純なオフセットパイロンが立っているところを走ったのですが
ここでも全くバイクとの一体感がなく、路面の凹凸が伝わってくるたびにバイクから投げ出されそうになります。
最後尾をよろよろとカルガモのひなの一番後ろを歩いているやつみたいになりながらついていきました。


そもそも400にのったときの車両のタイヤの違いやハンドルの切れ方の違い、路面の凹凸など
以前は感じたこともありませんでした。400は400、みんな同じ、と感じていました。
恐怖心のセンサーが全てのネガティブな情報を拾ってきてしまうのかもしれません。


私のいうバイクと一体感がないというのは、
ニーグリップが手段ではなく目的になってしまっていて
それにもかかわらず
いくらニーグリップしても安心感を得られないという状態です。


「乗れている」ときには力を入れなくても
ふともものつけね、膝の内側、脛(右だけ)、くるぶしより少しカカトよりの部分
の4点が車体にぴったりくっついていて、ニーグリップしたいなと思う時にはその触れている部分にちょっと
力を入れればいいのですが
乗れていないときはくるぶし付近以外はどこも触れていないので、二ーグリップしたいときには
足を閉じる時にまず力を入れなくてはならず、ちょっと他の操作に気を取られると足が開いてきてしまいます。
また、自然にしていると足が開く格好で乗っていて無理やり足を閉じようとするので
下半身が異常に疲れます。


前回の桶川でもそうだったのですが、そのときは路面がドライだったこともあり、
最初はのびのびとしたコースだったので、無理やりバンクさせて通りました。
今日はバンクさせるのすら恐怖だったので、旋回の内側前方に身を乗り出すようにして
バイクを傾けず、ハンドルも切らずに無理やり方向を変えていました。
途中から雨が降ってきたので、この方法で走っていたのは結果的にはよかったとおもいます。


ただし、上半身を動かしてもそこに下半身がついてきて自然にバイクが方向を変えるというイメージではなく
上半身と下半身は完全に別物というイメージでした。


お昼休憩にいく寸前に午後のコースを下見したのですが、そのときには「おっ」と思うポジションで乗れて
ニーグリップに力を使わずにすみ、かなり速いペースでのコース案内にも臆せずついていくことができました。
バイクから降りたくなくて昼ごはんもバイクの上で食べたいくらいでしたがそういうわけにもいかず。


午後イチのバリアブル走行は、そのイメージが若干のこっていたので午前中よりは安心感を持って走れました。
しかし雨が降り出すと一転。カッパをきてずるずるすべるようになるとまたポジションを見失ってしまいました。

下半身が安定している⇒バイクがふらついても修正できる自信がある
⇒(1)低速でもリアブレーキを踏める(2)低速でもハンドルから力を抜ける(3)低速でもバイクを傾けられる


のでパイロンのそばを回れて結果直線が長く取れ、アクセルを開けることができるのですが

下半身に一体感がない⇒バイクがふらつくのが怖い
⇒(1)リアブレーキ踏めずアイドリングでよろよろ(2)ハンドルが切れないようおさえつける(3)バイクを立てっぱなし


なので必然的に大回りになります。
大回りでもなんでもいいんですが、怖いのはやりきれません。


「アクセルを少し多く開けてみた、ブレーキを少し遅くしてみた、バイクをいつもよりも多く傾けてみた」
など挑戦をしたときに怖い思いをする分にはいいのですが、
単なるオフセットを走っているだけでも
常に倒れそう、バイクから投げ出されそう、という恐怖感を持って走るのは
バイクが好き・練習が好きなだけに非常に悲しく、向上心をもてないことに自己嫌悪が募りました。


イントラさんにも
「うーん上半身はよく動いているし自分で言うほど悪くはないと思いますよ」といわれたので
(わたしがあまりに情けない顔で走っていたので慰めてくれたのかもしれませんが)
メンタル面の問題が大きいのだと思います。


あれこれ細かい課題、ステップアップするための課題を捨てて
基本に戻って乗車姿勢を気にすることだけを今日の課題にしたのにそれすらもできなかったという
劣等感・・・というとおかしいですが、自分に対する失望感も大きかったのかもしれません。
乗った時間だけ着実に成長するわけではないということは自分で分かっているはずなのに。


たしかに400で下半身が決まると、
それはもう自分の体にあつらえたようにタンクがぴったりとはまって
何の苦もなくニーグリップができて他の操作に神経を使うことができて
どんどん上手くなる気がします。


数週間前の浜名湖でもうまく走れたのは
車両がよかったことやイントラさんのアドバイスのせいももちろんあるのですが
午前中の最初は全然うまく走れませんでした。


ある時何かがピンときて下半身がぴったり決まったからこそ
バイクを信頼することができ、それを前提として
イントラさんのアドバイスを聞いて積極的に走り方を変えたり、
きついコースに挑戦したりできたから
結果的に上達したわけで。


しかし、自分が安心感を感じられる400の特定のポジションでしか走れないのでは
他の車両にも乗れないし、
自分と体格の違う女性でももっと上手に400を操っている人は星の数ほどいるわけで、
ある程度割り切ることも必要なのかなと思い始めました。


というわけで、次回からは排気量を落としてVTR250で走ってみることにします。
目的は

・400で体にしみついた恐怖心をなくして「バイク楽しい」と思えるようになること
・400の特定のポジションでないと走れない、という固定観念をなくすこと
・パワーのない小排気量車なりの、回転数・速度を落とさない鋭い旋回を身につけて400で走った時に生かすこと


最後に、気を取り直して
今日の良かった点

・バンクに頼らずに上半身を動かしてバイクをあまり傾けずに行き先に向けられたこと
・アクセルの開け際を丁寧に、破綻しない走りができたこと(自分の調子や天候と相談して)
・むりやりバンクに頼っていた前回の練習と比べて、リアタイヤに加重するイメージが少しつかめたこと


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