05/10(土)HMS中級@桶川

あめ 中級 イントラさん Zしさん&K田さん VTR1号車 受講生15人くらい


VTR3回目。バラ1⇒晴れの平日中級⇒雨の週末中級
とうまい具合に課題がステップアップしています・・・。


朝から雨でしたが、朝のオフセット・直スラ・Zターンあたりはとっても楽しく走れました。


雨の日はフロントブレーキが全然きかないのにびっくりして慣熟走行の直線で前のバイクに追突しそうになりあわてて回避したりもしていましたが、(そういえば木曜にバイク清掃をしているとき、妙にVTRは前輪のホイールが掃除しやすいなぁと思っていたらブレーキが片側にしかついていないのに気づいてびっくり。そういえばVTRで走るっていった時に他の人から聞いていたような・・・)木曜に引き続きブレーキをあまり使わずにラインを大きく取って、雨の400の時よりもバンク深めにして通ると問題なく通れました。リアブレーキをちょっと踏みすぎると滑るのにはびっくりしました。


直スラはひらひらしてとても楽しいです。何も考えなくても楽しいのですがアクセルを戻しきらずに保てると(もしかしたら完全に戻して一瞬で遊びをとっているのかもしれないのですが。400よりも遊びがとりやすいので自分でやっていてどっちなのかわかりませんでした)すごくスムーズに走れます。


Zターンは、バイクをたてたままでもするする走れるのですが、アクセルをあけたときに暴れないという安心感があるので、次のパイロンまでに短い直線しかなくても思い切ってパタンとバイクを傾けてすかさずアクセルを開けて立て直すということができて、うれしかったです。
400のときは
・アクセルをあけて飛び出すか、
・アクセルをじわっとあけようとしているうちに失速して足をつくか
・両方怖くてアクセルがあけられないので倒せずに大回りになるか
どれかだったので。


ただ最後の1本のUターン気味になるところは、普通に通れば通れるのですがもっと貪欲になれたなぁと反省。


・400や750の人たちよりももっと直線的にアプローチして小さく回るか
・400や750の人たちと同じようなラインをとって、もっと速度・回転数を落とさずにすばやく走り抜けるか


どっちかできたとおもうのですが、どうしても400の頃の結果オーライ思考が抜けず、通れただけで満足してしまいます。


休憩の後は反省して後者の走り方に挑戦したのですが、400の頃のようにブレーキを踏みすぎてしまって、400ほど粘ってくれないので簡単に失速してばったばった足をついていました。250で普通に通れば簡単に通れるのにかっこわるいなぁと思いつつ、「Uターンだとおもうとついブレーキを踏みすぎてしまって回転数を落としすぎてしまう」のは前回の中級のバリアブル最初のUターンでも感じたことなので、これからも課題にしていきたいとおもいます。


K田さんからは「もっと上半身をハンドルにあわせていく先に向けていければもっといい」といわれました。たしかにするする通れるので上半身を行き先に向ける意識が薄くなっていたとおもいます。

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午後はバリアブルでした。これはもう午前中とは別人のようでした。なんたってリアブレーキが滑る滑る。


400でも思いっきり加速したあとの減速で滑って体がガチガチになってしまったことはありますがVTRだと、普通に曲がるときにリアブレーキに足を乗せているだけで滑るのです。フロントブレーキで停止寸前まで速度をおとしておそるおそるリアブレーキに足を乗せてもつるっといきます。


小さい頃、スキーが怖くて仕方がなかったとき、エッジのたたないアイスバーンの斜面に連れて行かれて、ターンをしようとしたらそのまま横滑りに滑落していくときの恐怖を思い出しました。速く滑りたいわけでも上手に滑りたいわけでもなくていつでも止まれるという安心感をもって滑りたいだけなのに、止まろうとすればするほどおそろしい思いをするというのが共通しています。


木曜の中級で「私の嗜好と身の丈にあった非の打ち所ないバイクじゃないか。ああ楽しい」と思ったのですが世の中そううまくはいきません。


三連続Uターンの1つめはスプラッシュマウンテンみたいになっていておそろしくて傾けることもできないし、どうやって走っていいか皆目わからず、上半身が彫像のようにかたまったままオフセット1つごとに停止寸前まで速度を落として、それでも1周に1回は滑ってオフセットを1箇所はパスしながら必死に走っていました。1周まわるごとにコースをはずれて2人くらいずつ前に譲って、借りてきた猫状態です。


ドライの日のバリアブルの鬼の首をとったかのような的な調子のよさはどこへいったのでしょうか。


15時の休憩の時にはもうすでに青黒いオーラを発していて「帰りたい・・・」としょんぼりしていましたが、なんと休憩のあとも引き続きバリアブルを走るというのです。聞いたときにはリアルに崩れ落ちました。


しかし400から250に排気量を落として、これ以上怖いからといって排気量の落としようもないので気持ちを切り替えて、イントラのZしさんと、上級でVTRにのっていた方からのアドバイスをもらって、いくつか対策を考えて乗ってみました。

(1)体が硬直してよけいリアブレーキを踏みすぎている
(2)すべりまくって怖い思いをしたため、ハンドルにしがみついて前乗りになってしまい、よけいリアの加重が抜けていて踏むと滑る


というのが原因なので、まずは(1)対策としてリアブレーキから足を持ち上げて触らないようにしてフロントのみで走ってみることにしました。しかしこれは失敗。フロントブレーキついてんのか?というくらいきかないので、「やべっとまらない」と思ってあわててリアブレーキを踏み足してしまい、大変なことになりました。滑りすぎてバリアブル外周を飛び出して薮につきささるかとおもったくらいです。


やはりリアブレーキはどうしても使わねばならない。というわけで(2)対策としてZしさんと上級の方から言われたようにハンドルに手が届くぎりぎりまでシートの後ろに座って、むりやりリアに加重をかけることにしました。これは結構効果がありました。VTRはこういうふうに頭で考えて「これはどうだろう、あれはどうだろう?」と試してみるとそれがすぐに挙動に現れるのでわかりやすくて好きです。


さらに、スキーでアイスバーンの斜面をどうやって攻略したかというと、「旋回ごとに止まれるほどのスピードに落とそうとするから滑っていって怖いのであって、スピードさえ曲がれる程度に落ちればいいのだから滑落するのは気にせずにそのまま滑りぬける」ということを年齢を重ねて覚えたから怖くなくなったわけです。


雨の日はなるべく傾けずにブレーキをしっかり使って減速してバイクをたてたまま小さくまわってどーんと加速、というのが『安全に走るため』の定石ですが、私の現状のVTRの乗り方では「ブレーキをしっかり使って減速して」の過程が一番危ないので、ここはひとつ午前中のようにブレーキをあまり使わずに旋回速度を保ったまま回ってみたらどうだろう、と思いました。


ふと考えると今までバンクしすぎてタイヤがグリップしなくて滑ったことはないのです。400で深いバンク角からアクセルを開けすぎて滑ったこともあればきょうはVTRでバンク中にリアブレーキを使って滑りまくりですが。私の現状のバンク角とスピードではドライ路面であってもバンクさせすぎてタイヤのグリップ力を超えてしまうことはないはず。そもそも今日は「止まれない」からほとんどアクセルあけてないしスピードなどないも同然なのです。この速度で傾けられる角度なんてたかが知れています。はたからみたらほとんど傾いていないくらいでしょう。


仮に傾けすぎて滑っても車体が軽いから足で支えられるし、倒れても怪我もしないだろう、傾けてブレーキを使っていないのに転んだらそれが限界なんだとわかるし、ま、そのときに考えよう。


というわけで、シートの後ろの方に座って、怖いと思ってもリアに強制的に加重がかかるようにしておいて、そっと最低限のブレーキを使いながらオフセットごとに速度を落としすぎないことを意識して、そのかわりに上半身を大きく使って行き先に向けるようにすると、なんとかまともに走れるようになってきました。


といっても休憩前よりもマシになったという程度ではあるのですが、少なくともオフセット1個ごとに停止寸前になることはありません。なによりも怖い中でどうやって走ればいいか考えてそれを実行したところ改善された、ということにとても満足して気持ちが明るくなり、最終的には青黒いオーラを発することなく楽しい気分で終わることができたのでした。


そろそろ車両の特性も分かってきたので、次回あたりからは「車両に慣れる」以外の課題意識を持って乗ってみたいとおもいます。


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