06/01(日)二輪車安全運転東京大会観戦

運転免許の更新期間が始まって最初の日曜日が東京都の二輪車安全運転大会が行われる日に当たっていたので、免許更新を兼ねて府中試験場へ観戦&応援に赴いた。


自車両がないため警察系の講習会経験がそもそもなく、安全運転大会の観戦もはじめてだったため、参加者層や指導員さんの雰囲気の違いには戸惑ったが、思ったよりもぴりぴりした雰囲気がなく和気藹々としていていて、部外者が観戦していても肩身の狭い思いをすることがなく、楽しかった。


県によっては部外者は中に入れないと聞いていたので、午前中は優良運転者講習や免許交付待ちの間の時間を利用してフェンスにかじりついて見学していたのだが、途中で中まで入って見学してよいということがわかる。出場するお父さんを応援にきたお母さんと小さい子、といった家族連れの姿をみて、ようやく大胆に見学することができるようになった。


鈴鹿で見たホンダのイントラ大会や、自分が参加したTEC-R(レインボー埼玉)の競技会はセクションごとに審査していく形なので、なんとなくそういう形態を想像していたのだが、午後に行われるコーススラローム以外、午前中に行われる多くの課題は一度出走したら全部いっぺんにこなしていくのだということがわかる。自分はフェンスの外から見学していたため、低速走行のセクションしか見られず、もっと色いろ見たかったなとおもい少し残念だった。


コンビネーションスラロームがほとんど見られなかったのは残念だったが、女子クラスの出走は見ることができ、午後のコーススラロームでもスクーターとは思えないほど華麗に美しく走っていた女子選手のコンビネーションスラロームが見られたのはよかった。


この前週にジムカーナのD杯も見学し、今度は安全運転大会、とここのところ見学・観戦づいている。その結果、自分も大会に出たいと思った・・・かというとそうでもなく、どちらかというと、自車両で走る人たちへの憧れが高まったといえる。


自車両をもつと、その車両を常に安全に走行させられる状態に保つことへの責任が生じ、知らなくてはいけないこと、やらなくてはいけないことも増えるのだろうけれど、それでも、普段レンタル車でしか走ったことのない自分としては、競技の場で頼れるのが自分のスキルだけでなくて、いつも一緒に練習している「相棒」の力を借りることもできるのはきっと心強いだろうなと思って憧れるわけで。


だからというわけでもないが、今回は試験場内ということで、今日出場した友人の車両に少し(ほんの数十メートル、行って帰ってくるだけ)乗らせてもらった。両足つま先しかつかない車両に乗ったのは実に久しぶり、大型二輪免許を取ってからそもそも数回しか乗ったことがないし、最近は車格のまったく異なるVTR250で練習をしているので大変おっかなびっくりだったが、当たり前のことながら違うメーカー、違う車種のバイクでも自分の知っているやり方でエンジンをかけ、アクセルをあけ、ブレーキをかけると走らせることができるということに感動する。練習車両をVTRに変えたときにも思ったが、基礎を培う練習をしていると、ペーパーライダーであっても別の車両に乗ることができるんだなぁと。


今まで、バイクに乗れる環境があるだけでも幸せなのに、色々な車両に乗ってみたいなんて贅沢、想像もしてもみなかったし、桶川での練習中も義務的に「大型もたまには乗って忘れないようにしないと」と思ってCB750でたまに練習するくらいで、そもそも不安があって車両を変えたいなどと思ったことはなかったのだけれど、練習車両をVTRに乗り換え、今回W650にちょっとだけ乗らせてもらって、他のバイクにも乗ってみたい!という気持ちが俄然高まってきた。


ただ、普段一方通行のクローズドコースで練習しているため、いくら公道でないとはいえ、対向車や歩行者や障害物がいるという状況で走るということは、はじめての車両、しかも久しぶりの大型に乗るということ自体よりもずっとおそろしく、緊張した。桶川での練習も、コースまでの移動時は対向車や歩行者がいると脂汗が噴出して、次の瞬間にも予期せぬトラブルが起こって自分が車両操作をミスするのではないかと思ってさまざまなシミュレーションが脳裏をよぎるが、今回はさらに初めて乗る車両、初めて乗る場所ということで頭が真っ白になり、数十メートル往復するだけなのに歩行者も対向車もいないレーンを探してえらく遠くまで行って帰ってくることになった。


数分間の走行だったが、自車両や「普段と違うバイク」に憧れる一方で、公道走行の前に立ちはだかる壁(家族以外)の大きさも思い知らされた体験走行だった。


にほんブログ村 バイクブログ ライディングテクニック・スクールへ(ランキングに参加しています。もしお気に召したら1クリックいただけると幸甚です)