06/08(日)HMS中級@桶川

直前まで雨の予報だったのですが、なんとか天気がもちました。


I塚さんとM川さん。VTR5号車。リアタイヤは新品。
市街地と新コースではモタードの講習会をやっていて一日使えず。
市街地は嫌い、新コースはVTRだとつらいので今日は好きなコースになるかも、とわくわく。


I塚イントラ的には今日のテーマは減速⇒旋回⇒加速のつなぎをスムーズにすることだそうで、
朝イチの加減速の練習からそれを意識するような課題が与えられました。
減速から旋回に流れるようにうつることと、旋回中にアクセルの遊びをとって滑らかに加速にうつることを意識するようにとのこと。


VTRは400と比べてあけ際に全然暴れないし、アクセルの遊びも400に比べてとりやすいので
どちらかというと減速から旋回にスムーズに移ることに重点を置いて一日走行しました。


午前中は直線での加減速の練習の後、オフセットスラロームと直スラ。


前回の中級では、
ブレーキポイントが早すぎて減速が終了してから傾けはじめているのを矯正するために、
傾けはじめてからブレーキをかけるという練習をしてみて
「それでも十分間に合う、曲がれる」という安心感をカラダに植え付けたのですが
前日に友人のCBR600Fを借りて鮫洲試験場の外周コースをひたすらぐるぐる回って、
「ハンドルが切れ込むくらいスピードを落とさなくてもバイクは曲がっていく」ということを
はじめて体感したせいか、
今日は自然に「傾けながら減速」ができるような気がして、
また前回までよりも高い速度・回転数のままオフセットの旋回に入ることができるようになりました。


CBR600での外周ぐるぐる、とVTR250でのオフセットスラロームなんて全然違う走行のような気がするのですが、確実に前日の体験が生きているのがわかってうれしかったです。課題以前に、課題ではそんなにおいていかれないのに慣熟走行でいつも派手においていかれて最後尾を走っていると下手すると周回遅れになりそうになるのですが、減速と旋回がオーバーラップするようになってあまり置いていかれなくなったのがうれしい。


問題点は、
・意識してリアブレーキで減速せずにフロントブレーキを使って減速して、高い速度のままコーナーに入れるようになったのはよいのだけれど「もしかしたら曲がれないかも」と思って最後の最後にリアブレーキをきゅっと踏み足してしまうくせがある。ドライ路面だからそれによって小さく回れているのだけれど、ウェット路面だったら絶対にロックして恐怖心でまともに曲がれなくなってしまうとおもう。


・今までよりオフセットスラロームの速度があがったので、目線を先に送るスピードがおいつかない。このタイミングで見る!というのはわかって先に目をやるのだけれど、足元のパイロンに目を戻してしまって意味がない。


午後の最初はバリアブル。


傾けながら減速、がおぼろげながらできるようになると、傾けはじめのポイントもブレーキポイントも変わってくるのでバリアブルでもいつも同じように見えていた視界が違って見えて新鮮でした。


また、傾けてまがるのとハンドルを切ってまがるのは別のもののように思えていたのですが、バリアブル入口の3連続Uターンでは、バイクに体を預けて傾けながらも、ハンドルを切って曲がる時のように上半身の力を抜けたときにはハンドルが切れて小さく回れることがわかりました。これで、3連続Uターンの「結果オーライ」がなくなって対面通行でも恐怖心がなくなりました。バンクさせて曲がるにあたっても、ハンドルから力を抜くことが大切。ハンドルから力を抜くには、減速Gを腕をつっぱって支えるのではなく、腹筋と下半身で支えることが大切。


バリアブル後半の小さいオフセット部分は、もっと速く走れるような気がするのに思うようにバイクが前にすすみません。400だとバイクを制御するのにいっぱいいっぱいなのですが、250だとバイクが暴れるかんじはなくてもっと自分のやり方ひとつで速く走れる気がするだけにもどかしい。250に乗り換えた当初は、400に比べてこのゾーンがすごく速くなったような気がしてうれしかったのですが、もっと速く走れそうなのに走れないのがじれったくなってきました。バイクはしっかり傾けられている意識があるのですが、アクセルもブレーキも何もしていない時間がオフセットのパイロンの数だけ存在するので、その分前の人からはなされていきます。UターンやS字で劇的に前の人に離されなくなったのはうれしいのですが・・・。


午後最後は入口近くで直スラ、ちょっとだけ左右に振った変則直スラ、長い直線、たてに長いオフセットスラローム、最後は狭いオフセットスラローム、を混ぜたコース。パイロンだけで作ったこういうコースは大好きです。


VTRに乗って直スラは劇的に楽しくなりました。400の頃はパイロンごとに「バイクをとめる」ことに精一杯だったのですが、VTRに乗ってパイロン間でいかにバイクを前に進めるかを考えられるようになりました。余裕があるのでフロントブレーキも使えるようになってきて、そうすると左右に振ってあっても余裕で通れるようになって、鼻歌が出そうです。直スラで前の人との距離を縮められるようになる日が来るとは思ってもみませんでした。


ただし、前日にCBRで同じように通ろうとしたらコース破壊しそうになったので、やはり立ち上がりのパワーがなく暴れないVTRでアクセルワークに注意を払わず他に注意を向けているからこそうまく通れているだけで、直スラが得意になったわけではないようです。


長い直線では、1本目は1速のままレッドゾーンまで回して怖いけどブレーキングを頑張る、2本目ははやめに2速にシフトアップしてシフトダウンを頑張ることに。2速から1速へのシフトダウンはやっぱり怖いし難しいけれど、慣熟走行の時くらいしか普段練習できないので、後ろから大きいバイクに迫ってこられて、直線も気が抜けないという環境で練習できたのはよかったです。


狭いオフセットはこれも鼻歌もので、浜名湖で400Revoに乗って5m間隔のオフセットを通れた時とかんじは似ているのですが、あのときはエンストや失速ゴケが怖くてフロントブレーキが使えなかったけれど今回は直スラでフロントブレーキが使えるようになったので、変則直スラだとおもってフロントブレーキを使うとさらに余裕が出てきました。あとはバリアブルの3連続Uターンと一緒でバイクを信じてハンドルから力を抜くこと。上半身をすぱっと次のパイロンに向けること。長い直線のあるオフセットスラロームだと怖くてつい足元のパイロンをみてしまうのですが、これだけ狭いと足元を見る余裕がなく逆に上半身の動きが遅れないので通りやすいようです。


イントラさんも、私が自分で課題を持って楽しそうに走りこんでいるのをわかってくれているようで自由に走らせてくれました。


この日は終日、スピードがあまり乗らないけどコテコテというわけでもない、というコースだったのでVTRではとても楽しく、積極的終日走ることができました。いつもこんなだったら楽しいのに。


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