06/29(日)HMSバラ1@桶川

朝からやむ気配のない雨の中のバラ1です。
車両はVTR250の1号車。


イントラさんはメインがZさん、サブがNGCさん。


【定常円旋回】
午前中は、うれしいことに各自スペースを貰っての8の字、定常円等の自由練習。


大好きなメニューです。自分でもしこの練習があったらやりたいと思って用意してきた課題は定常円旋回。


今まで自分が練習するときに、定常円旋回は、8の字をやる前のウォームアップという位置づけでした。


ウォームアップというか、体がガチガチでハンドルからも力が抜けず、体も逃げ気味になってしまっている状態で8の字やっても全然積極的に走れないので、定常円旋回をすることによって、バンクは怖くない、と体に刷り込んで力を抜いてバイクに体を任せられるようになる、そのための練習。


で、ハンドルががくんと切れたときにスロットルを閉じてしまって足が出てしまう癖のある私は、私はとりあえず2速固定で、アクセルにもリアブレーキにも触らず、何もしなければ絶対に倒れない、という状態を作っておいて少しずつバンク角を深くしていったり、少しずつハンドルから力を抜いて片手を離してみたり。そこまでいけるようになってはじめて、直線での加速・減速を加えた8の字にもっていくと。


今日はちょっと違って、8の字は定常円旋回のバリエーションで、目標が定常円旋回。


いつも2速でやっている定常円旋回を、おっかなびっくり1速で、アクセルが閉じてしまってもパワーが維持できるようにいつもよりも回転数高めになるようにアクセルを開けて、リアブレーキを使って定常円旋回。ついついそれでも小さく回ろうと思うとアクセルが閉じ気味になるところに、NGCさんが来て「もっともっとパワーかけていいよ!もっとアクセルあけて!リアブレーキもしっかり使って!」と。


雨の日のVTRではリアブレーキを強く踏みすぎてすべりまくってほとんどまともに走れなかったトラウマがあるので、今日は極力リアブレーキへの恐怖感を払拭すべく、まずはは控えめに、撫でるように使おう・・・と思っていたのですがいきなりリアブレーキをもっと踏めと指令が飛んできます。


「いいよいいよ〜アクセル一定のままでリアブレーキもっと使って〜!そしたらもっと小さく回れるよ!」


ぬう。しかしNGCさんの「できるできる!」には妙なパワーがあるもので、(初級を20回近く受講しても1速で走る勇気が出なかったとき、NGCさんの「次は1速で走ってみよう!」という言葉をきっかけに1速走行ができるようになったくらい)半ば自棄気味にリアブレーキを踏み込むといきなり安定感が増します。


今までやっていた2速定常円は、何もしなければ絶対倒れないという安心感はあるものの、当たり前ですが速度の調整ができない。でもアクセルとリアブレーキを使うと、同じ回転半径でももう少しスピードアップしたいと思えばアクセルを開けてバンク角を深くしてスピードの調整ができるんですね。当たり前のことながら感動。定常円っていうのは一定の速度でしか回れないものだとおもっていました。


リーンウィズリーンアウトで練習した後、いよいよバリエーションの8の字へ。最初は中途半端な間隔でやっていましたが、自分の回転半径と相談してできる限りパイロンの間隔を取って直線を長くして、8の字一回ごとに360度回転する練習をしてみました。


だらだらと低速で旋回しながらバンク角と速度の様子を見てすこしずつ回転半径を狭めていくのではなく、少し高めの速度域から、「この速度とこのバンク角で定常円旋回する」、とイメージしている状態に一気に持ち込む練習です。


・・・難しい・・・。


ぜんぜんスタート地点に戻ってこないよ?!麻雀だったら「新聞持ってきて!」といわれるレベル。あまりに遅すぎて、自分では360度回ったつもりなのに普通の8の字になってたりすることも多々あり。やっぱりジムカーナの人たちはすごい!なんであんなフル加速⇒フルブレーキから速度とバンク角を一発で決めて高速できゅるきゅるまわれるんだ!


8の字ならアクセルを開けるのはバイクを起こして直線いくぞ〜!って時なのでわかりやすくてよいのですが、360度回ろうとすると、まだ道半ばでよろよろと失速してしまうので、まだバイクを起こしちゃいけない段階からリアブレーキでおさえながらアクセルを開けて駆動をかけていかなきゃいけない。バイクは起こしちゃいけないけどアクセルはあけなきゃいけない気持ちの切り替えがすごく難しいです。


回転半径がおっきいからスタート地点に戻ってくるのに時間がかかる、その間にどんどん失速してしまう、のであれば思い切って回転半径を小さくするイメージをして回ってみたらどうだろう?と思って、リーンウィズではなくてリーンアウトでバイクをおさえつけるようにして回ってみたのですが、一定の低速で走ってきてリーンアウトで旋回するのならともかく、加速して減速すると同時に一気にバイクを傾ける、しかもリーンアウトの状態まで傾ける、っていうのはめちゃ怖い。いや、たぶんはたからみたら「一気に」もぜんぜん一気じゃないし「リーンアウト」も体が逃げてるだけかもしれないのですが。自分なりに一生懸命違うやり方を試しているつもりなのです。


何度かやってみたもののこれは勢いあまってそのまま倒れそうだな、と思いました。間を取って(?)リーンウィズで突っ込んで、回転の後半1/3くらいの速度が落ちてきたあたりでちょっとずつ体を起こしてリーンアウト気味になりながら無理やり旋回しきってしまうのが一番スムーズに回れるかな、と感じたのですが、今思うと回転の後半にリーンアウトにすると、リーンウィズで回りきるときよりもバイクを起こす手間が余計にかかるから逆に加速に入るときに障害になるのかなぁ?うーんよくわからん。


【8の字】
で、ちょっと雰囲気だけかじっておとなしく8の字をやることにしました。


8の字も一応目標があって、いつもはいかにハンドルを切ってコンパクトに回れるか、を考えているのですが、今日は、VTRでコース走行するときに役立つように、もっと速度を落とさずに前に前にバイクを進める8の字の練習をしよう!と。


いつもパイロンを中心とした円を描いてしまって、入口〜パイロンの距離と出口〜パイロンの距離が同じになってしまうので、意識して入口を大きく取って、出口でパイロンのそばにつけるように試行錯誤します。自分で傾けはじめようと決めたところよりも一瞬早く傾けはじめると、速度が落ちないまま回りきれて出口でパイロンが近づくのですが、直線の両端が少し短くなるわけで、これって結局加速の時間が足りなくて、1周にかかっている時間は同じなのか?減速⇒傾けるの2挙動を少しずつオーバーラップさせて1挙動に近くしていけばアクセルを開けている時間はぎりぎりまで長くしたまま早めにバンクに入れるのか?


と悩みながら走っているとここでもNGCさん登場。「すべての旋回でハンドルフルロック!最後にひと切り!最後まで!」という指令が飛びます。いや、今日はVTRだし、速度を落としきらない8の字を練習・・・と思っていたのですが、NGCさんに指導してもらえる機会などめったにないので必死にハンドルを切ります。


しかし体もバイクも起こしてしまっていて、すでに直線・加速に入れる状態で手だけでガツンとハンドルを切っても意味ない。「ハンドルを最後に切り足してフルロックにするんじゃなくて、ハンドルが自然にフルロックになるまで減速するってことですか?」と聞くと、「そう!ブレーキが足りない!左旋回がまだ減速が甘い!」とのこと。切り足すのではなくて自然にフルロックになるまで必死に待っていると、速度が足りなくなって足が出ます。


すかさず「足が出るのはアクセルが遅い!!」と。「ニコニコしながら『できるできる!』」の域を脱してそういう指導をしてもらえるレベルに自分が達したのかと思うとうれしくなってひたすらフロントブレーキとリアブレーキを強めます。


右旋回中、ハンドルが斜め上から旋回の中心に向かって落ちてくるような、すり鉢状の壁面をタイヤが転がっているような感覚がするときにはうまいことがくんとハンドルが切れ、「ここだ!」と思ってアクセルを開けるまで足は出ないのですが、左旋回ではただ失速するだけで、ハンドルが切れる前に我慢しきれずにアクセルを開けてしまうか、足が出てしまうか・・・。


でも、400と違ってVTRはアクセルをおそるおそる開けなくていいので、「ここだ!」と思った瞬間に思い切りよくアクセルを開けることができ、「ここだってわかってるんだけどおそるおそるアクセルを開けた結果駆動が足りなくて足が出ちゃった」というようなことがなく、そのタイミングを体に刻み込むことができました。途中から自分が思っていた練習とはちょっと違ってしまいましたが、非常に勉強になりました。


で、午前中はずっと8の字定常円で終了。


【低速バランス課題】
午後は、いつもの低速セクションにて、左の一本橋レーンから折り返して直スラ5本くらいと千鳥。右の一本橋レーンから折り返してゆるいオフセット。


一本橋大嫌い、低速セクション練習大嫌いな私も、昨日の砧で1周しかバランス練習ができなかったために消化不良だったのと、砧の広い開放感ある場所で練習して少し低速が好きになれた気がしたので、「なんか今日は一本橋ちょっとやりたいかも?!」と思ったのですが・・・30分で飽きました。


・・・しかしこのメニューが、13:40から16:00までずっと変わらずでした。千鳥のパイロンの間隔すらも変わらず。15時すぎの大休憩のあと、「この後最後まで同じ内容をやっていきますが集中力切らさないようにお願いしますね」といわれた瞬間に集中力が切れました。


場所がないのはわかるけど、上級はバリアブルとその手前と、さらに午前中バラ1が使った8の字エリアまで使ってたんだからせめて8の字エリアでやりたい人は8の字やらせてくれてもいいのに・・・。としょんぼりした午後でした。


Zさんの理論的な説明も、NGCさんが1セクションにずっと立っていて毎周回ごとにアドバイスをくれるという贅沢な環境もありがたかったのですが、いかんせん生理的に好きじゃないのだから仕方ありません。


千鳥は好き、というか、できないことの原因を考えていろいろなアプローチを試みることができるのでやりがいがあるのですが、「乗るか落ちるか」という課題は、とにかく生理的に不安定なところに載っているのが不安で、『平地』を走っているときのように目標をもっていろんなアプローチをしてみるという選択の幅がもてないのですぐに飽きてしまいいつものようにだんだん不安で胸が締め付けられるような心地がしてきます。


具体的なアドバイスをいくらもらおうとも「怖い思いをせずに一刻も早くここから降りたい」という気持ちを克服しない限りいくら具体的な練習方法を聞いてもだめなんだろうなぁ。


でも、昨日600ccのバイクでちょっとだけ低速の練習をしたからか、250ではずいぶん安心感があり、今までリアブレーキのon/offでゆっくり通っていただけの一本橋(それでも成功率5割くらい)が、なぜかハンドルを左右に切ってバランス修正できるようになっており、狭いほうの一本橋までそうやって通れるようになっていたのでびっくりしました。意外に一本橋の幅って広いんだな、と思えました。(雨だから摩擦係数が低くてハンドルが切りやすかった、という理由もあるようです)


あとはリアブレーキの練習。どうしてもコース走行中は減速のときにいっぱい踏んでしまってロックさせてしまい、なかなか「載せるだけ」「ひきずる」「親指の付け根で撫でるように」といわれてもon/offになってしまうので、どれくらいのところでリアブレーキがききはじめるのかを緩い千鳥の中でのんびり確かめました。


できないことがちょっとできるようになった!やった!というところで終わって別のメニューにいければ少しは苦手意識もなくなったのでしょうが、2時間半同じメニューは飽きるよ。腕時計を何十回見たかわかりませんが、そんなこんなで雨の中のバラ1は終了。


なお、 この日の走行距離はコース移動込みで35kmちょっとでした。9割方午前中一時間半で稼いだものと思われますが、初級受講時と同じくらい走れたからいいかな!


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