08/17(日)HMS中級@桶川
・VTR1号車
・走行距離50km
・イントラさんはTNAさん・SGYさん
・午前中後半と午後の最初の1時間くらいはドライ。そのほかはずっとウェット。
■今日の自己課題
上半身の力を抜き、ハンドルを押さえないようにして上半身全部を行き先に向けてゆっくり慎重に走る
ウェット路面では「VTR最強」といわれますが、私にとっては雨の日のVTRは恐怖で、前のめりになりがちな私のフォームだとリア荷重が抜け、リアブレーキに触れただけでもタイヤの回転がとまって滑ってしまい、まともに走れないというイメージがありました。しかし自車両としてVTRを手に入れた以上そんなことは言っていられないので、よい練習になりました。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
■午前中
(1)ブレーキング
新コース外周を使ってのブレーキング。前述のように雨の日のリアブレーキがとても怖かったので、警察系講習会での制動練習を思い出し、1周目はリアブレーキのみ、2周目はフロントブレーキのみ、3周目は全制動、という風にやってみました。
リアブレーキはたしかにすぐに不可解な挙動をするのですが、直立した状態であればばたばたと暴れるだけで、滑ってはいかないことがわかりました。本当に親指のつけねで撫でるようにして、ながーーーい距離を使えば暴れさせずにとまれました。ただ、リア荷重が抜けないようにおもいっきりおへそを後ろに引いてリアブレーキを踏んだら、うっかりスロットルもがばーーーっと引いてしまったようで、巨大な水溜りに向かってものすごい勢いでつっこんでいったのには寿命が縮みました。
フロントブレーキは、自車両のフロントブレーキと違って本当に効きません。渾身の力で握っても何もおきません。2本指から4本指にして、思い切って瞬間的に握りこんでも何もおきません。とまらない代わりに怖いことも起こりづらいということを体感しました。
全制動では、フロントブレーキとリアブレーキを制御する手と足に別々の指令を送ることに集中しました。右手をすぱっと握ろうとすると右足も同じくらい強く踏み込んでしまうくせがあるので。だんだん意識せずに出来てくればよいのですが。
所定の3周のブレーキングの後は、TNAさんの提案でせっかくのウェット路面なのでリアとフロントをロックさせてスライドさせる練習をしてみましょうということになりました。前を走る桶赤の方のVTRはフィギュアスケーターのようにしゅわーーーーーしゅわーーーーーーとすべっていくのに、私の VTRはバタバタバタっと暴れるだけで滑りません。なんでだ?と思って後から質問をすると、クラッチを切らなくてはエンブレがきいてしまってスライドはしないのだとのこと。思いもよりませんでした。「みんな言わなくてもそれくらい分かるだろうとおもってTNAさんもクラッチきれっていわなかったんじゃないの?」・・・がーん。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
(2)苦手な市街地&新コース
このレイアウト、最近多いような気がします。
コース走行をする段になるとずいぶん路面も乾いてきていたので、ブレーキから旋回、ではなくて倒してからブレーキ、の練習をしました。
あまりがむしゃらにアクセルをあけるのではなくて、出口でパイロンにちかづくようなラインを取れるように気をつけました。
上半身の力を抜いて上半身全部で行き先をむいて、ハンドルをおさえないようにゆっくり確実な操作を・・・とおもってゆっくり走っていたのに、市街地のS字で転倒しました。VTRでははじめての転倒です。
右旋回でバンパーが接地したのは分かったのですが、転ぶなどと思いもせずにいたら、いつのまにか両手ハンドルを握ったままズシャーと寝ていました。焦ってアクセルを戻したりブレーキを踏み込んだりしなかったので、危ない転び方にならなかったようです。タイヤが滑った感覚はなかったので、バンパーが接地してリアが浮いた模様。
今まで走行中に転倒したことは2回しかなくて、1度は速度の乗るオフセットでフロントブレーキレバーを旋回内側のパイロンにぶつけてバイクは止まってライダーが前方に投げ出されるパターンで、ジーンズの上にのっていたおなかの脂肪をアスファルトが削ってくれました。
もう1度は、新コースの外周に出る前のパイロンを低速で小さく深いバンク角で曲がって、がばっとアクセルをあけたらバイクがはねおきて、その勢いで反対側に投げ出されることはなかったものの前後輪がアウトオブコントロールになって振り回されて結局反対側に投げ出されました。全治2ヶ月。
自分は本来どんくさく、怖がりで、攻めることがあまりなく、転びなれてもおらず、まさに「転び方が下手」の典型で、たまに転ぶと大きい怪我になるようです。今回は今までで一番セーフティな転倒(などという言葉があるのかどうかはわかりませんが)をすることができてよかったです。
ちなみに、意識して深いバンク角を作ろうと思っても作れないのに今回転倒するほど深く傾けてしまったのは、内側のハンドルをおしもどすようにしておさえつけたことで逆ハン切ったのと同じようにバイクが倒れてくるのを呼び込んでしまったことが原因のようです。
オフセットでも、上半身ガチガチなのに時々ふわっと深くバイクが倒れこんできて怖い思いをすることがあるのですが、同じことが起こっているのかもしれません。速度がのった旋回時にハンドルから力を抜くことがまだまだできていないので今後の課題にしたいとおもいます。
市街地走行(いわゆるコーススラローム)は箸にも棒にもかかりません。おもりをつけて泳いでいるかのようであがいても前にすすまない。どうしたものか・・・
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
■午後
(3)バリアブル
リニューアルされたバリアブルは小さいオフセットが連続するのでVTRで走るのは楽しいです。VTR的な走行、としてタテに直スラのように並んだパイロンがある2箇所は、バイクをあまり寝かせずに、VTRの車体の細さを生かして最短距離で通りぬける走り方をするように課題を貰いました。
途中からウェットになり、ウェットのバリアブルでパイロンごとにリアが滑ってほとんどまともに走れなかった思い出がある私は全身力が入ってしまいましたが、シートの後ろぎりぎりに座ってリアブレーキをかけたときに荷重が抜けないようにするのと、フロントブレーキを今までよりさらに長く使うようアドバイスを貰ったことで安定しました。
フロントブレーキを長めに使うにあたって、最初は、安定感は変わらず「ただ遅くなっただけ・・・(´Д`)」と感じましたが、入りの速度を変えずにブレーキを長くつかったらそりゃ遅くなるし、失速して逆に不安定になるよな、と思い直して、直線では思い切って少し多めにアクセルを開けてみることにしました。そうすると、パイロンを旋回しきってアクセルを開ける寸前までフロントブレーキを使っても不安定にならず、逆に安定感が増して、怖くなく走ることができるようになりました。Uターンも安定感が増したようです。
ドライ路面では常に体を動かして、旋回の後半は次の旋回の前半、というイメージでバイクをひらひらと切り返してリズムよく通ることを意識しましたが、ウェット路面ではパイロン一本ごとに少し減速している時間が長くなる代わりにバイクをあまり寝かせずに、タイヤがしっかりグリップしているのを感じながら通れるようになりました。ウェットでも安全に走れる方法を体感できてよかったです。
雨の日に400や750に乗るときと違って、リアブレーキに頼りすぎずフロントブレーキを丁寧に使っていく、一方で最低限リアブレーキを使いながらもリアを暴れさせないポジションで乗る、(※自分の従来の走り方に比べて相対的に)という走り方を繰り返すことで苦手意識が少し払拭できたのは収穫です。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
(4)オフセット・直スラ
直スラは、バリアブルと同様に引き続き「バイクをあまり寝かせずに、VTRの車体の細さを生かして最短距離で通りぬける走り方」をしてみました。
正直つまらないです(´Д`)
VTRはドンツキを気にせず思いっきりアクセルを開けられるし、すぐにアクセルを開けると思えば怖くなくバンクできるから、フロントブレーキをきゅっとかけてパタンと倒してやっほーとアクセルを開けて通れて、とっても楽しかったのに・・・
でも、「最短距離で通りぬける」走り方だと速いです。ほかの車両ののアクセルのオンオフのエンジン音よりも明らかにワンテンポはやくアクセルがあけられる。ただリズムが今までより早いので、体が覚えたタイミングで加減速のフォームを作るとバラバラになってしまい大変でした。慣れればもう少しスムーズになるとおもいます。
VTRは地味にスムーズに走るのが一番速い、というのをきいてはいましたが、その一端を体感できた気がしました。
オフセット部分は、ラインがちっともVTRらしくなかったようで、桶赤VTR乗りの師匠が2周ほど引っ張ってラインを見せてくれました。記憶に残っているラインを自分が前になって走ると、すごく遅くなる(´Д`)。入りが大きくなっているのに、直線的な走り方のときと同様にアクセルをとじていたら、旋回中にどんどん失速していくのは自明なので、もう少し奥までアクセルを開けたまま頑張ったところ、少しVTRらしい走りになりました。
小さいオフセット部分は、臆せずに低速から車体をパタンと倒すこともそれなりに納得いくようにできたし、最後は「VTRらしいライン」でリズムよく通ることもできるようになりました。
VTRを自車両にしてから、『VTRらしい走り方、VTRで速く走る走り方』を身に着けたい、という気持ちはありましたが、ここのところ基本の「出口でパイロンの裏につくように小さく回って大きく加速」ができなくなっているなと感じていて、両方できた上でVTRらしい走り方を選択できるようになりたいと思っていたので、少し明るい気持ちになりました。
ただ地味に最短距離をいくべきところと、旋回速度を落とさないように大きく入るところがいまいち体で分かっていないのでもっといっぱい練習したいな。
課題はいろいろありますが、どの車両でも共通だと思えるのは、もっと上半身の力を抜いてハンドルをフリーにするような乗り方ができるようにならないと先に進めないということ。
車両特性を考慮に入れるなら私のVTRはアップハン気味なので頑張らなくてもリア荷重が強くなるのですが、ノーマルVTRはすぐにリア荷重が抜けてしまうので姿勢の作り方が違うところが難しいなと思いました。車両特性を生かす、という言葉でフォームの難をごまかすことなく、美しいフォームを追求する一方で車両の違いを楽しんでいけるようになったらいいなぁと思います。