09/23(火)HMS初級スラロームスペシャル@和光

初和光。桶川の12,175円に慣れていると14,700円は高い!と思ってしまいますが十分に元が取れたと思う楽しい一日でした。


タコメータがついていなくて、桶川のVTRよりもさらにハンドルが低くて遠い赤い初期型VTRは、桶川のVTRよりもちょっとだけパワフルで、ポジションがアグレッシブで、タコメータの針が触れるのが目に入らないためか?直線でいつもより積極的に開けられた気がします。また、バンパーも地面に摺りにくいところについているので、怖がらずにバンクさせることができてよかったです。桶川のVTRもこのバンパーにしてくれればいいのいなぁ。


午前は二輪コースにてコーススラ。初級???と思うくらいUターンの多いコースなので、今の自分の一番を大きな課題である上半身を行き先に向ける練習ができてとてもよかったです。


坂道発進用の大きな坂にオフセットスラロームが設けられていたり直線の途中に線路?があったり、二輪用の狭いクランクやS字を通りぬけたり、最初は怖かったけれども慣れてくるととても楽しかったです。砧で初めてこういうコースを走ったときには縁石の角ごとにバイクを立ててとまってしまって全然前に進まなかったのですが、ジム練でコーススラの走りこみをしたおかげで少し恐怖心がなくなり、スムーズに走れるようになりました。


フォームとしては少し脇があきすぎだったので脇をしめる、直スラ以外でも体を前後に積極的に動かす(特に減速時)を意識して走りました。土曜のHMSの最後に「これは!」というコツをつかんだ旋回のイメージを取り戻そうと頑張るのですがまだ体が固くていまいちうまくいきません。


今までは脇があきすぎなので脇を少ししめたほうがいい、という指摘をうけても、意識したとたんに前腕がハンドルとの間のつっかい棒のようになってしまうので仕方なく肘をかなり上に保っていて、それで肩に力がはいって怒り肩状態になり、首が埋まるようなフォームになってしまっていました。ただ、相対的に土曜のHMSに行く前よりは上半身を少しやわらかく使えるようになったので、不自然に肘を上のほうに保たなくても旋回時に腕がひっかからなくなり、自然なフォームにできたように思います。


コースの端で大きい円弧をえがいて方向を変え、オフセットスラロームにはいっていくときに、せっかくバイクを寝かせながら大きいRに沿って入っていっているのに、オフセットの前でいったんバイクをひょこっとたててから改めて寝かせ直していることを指摘され、ムダにバイクを立てないように気をつけました。特にVTRのような非力なバイクだと、この「ムダにバイクを立てる」ことが少なくなっていけばいくほどコーススラロームは前に進んでいく感じがします。


午後は四輪コースで、午前中とはうってかわって道幅も広く、路面もきれいで高いスピードレンジで走ることになります。今度は「ブレーキングと旋回準備を1挙動にする」練習をいやでも意識しないとうまく走れないコースで、これもフォームが固まってきたら次の課題にしようと思っていたことだったのでよい練習になりました。


路面への不安感がないので、長い直線で思い切り加速してフルブレーキ、ブレーキをかけながらUターンやオフセットに入り、バイクが傾いた状態からアクセルをあけていく、というのを少しずつ積極的にできるようになってきて、最初のうちは明らかにフルブレーキでいったんとまってから旋回準備、旋回に入っていたのですがそのつなぎがだんだん自然にできるようになってくるのが実感できてうれしかったです。


オフセットは最後かなりいいかんじになりましたが、長い直線からのUターンは難しい。

・ブレーキをかけるのと旋回準備を同時に行う
・少し手前で甘めに制動しておいてあとでリアブレーキを踏み足して調整しようとするとリアが滑って潔く傾けられないので、フロントブレーキで自分に妥協せずに減速する
・フロントブレーキを曲がり終えるまで使う
・上半身をしっかり行き先に向ける
・目線が近くならないように
・アクセルの遊びをとってリアタイヤに駆動をかけて安定させる
・バイクを傾けるのを忘れない
・肩を入れるなら後輪に向かって

これらが全部同時に出来たときには速度がムダに落ちない快心のUターンができてきもちよかったです。


最後の1時間は「逆周り」をやりましたが、なんだかすごく調子がよくて、順周りよりもスピードに乗って、小回りもできるようになってうまくなった気がして、どうしちゃったんだろうとおもっていたら、何のことはない、逆周りは全体的に得意な右旋回が多かったからみたいです(^^;)


四輪コースでのコーススラは、ブラインドコーナーが多く一生懸命先を見ようとする練習になったし、また複合コーナーが多くて、最初にいっぱいあけておいて一気にひとつのコーナーとしてまわりきってしまうとか、逆に1つのコーナーとしてアクセル一定でただ失速していくのを待つのではなくて短いあけどころをみつけて積極的にあけていくとか、そういういろんな周り方、アクセルの開け方の練習になり、またコーススラへの苦手意識が少し克服できたようにおもいます。


スキーのカービングターンで、雪からの反発力を足の裏に感じながら斜面をきゅーんと切れ上がっていく感覚同様の感覚を、うまいこと後輪荷重できて路面と後輪から感じ取れたときには、これはやみつきになるとおもいました。


和光は着替えたりシャワーをあびたりするところはないのですが、広くて所内もきれい、路面もきれいで、休憩も涼しいセンターの中でできるし、近くにごはん食べにいって気分転換ができるし、すごくいいなぁとおもいました。人数は多かったもののコースが広いので待ち時間もほとんどなく、初級とはいえスラロームスペシャルと銘打ってあるだけあって基本的なライディングフォームの説明等の時間もなくサクサクとスラロームに入るところはジム練に近いかも。もちろん慣熟走行やコース案内はじっくりやってくれるし、走りこみたい人はほっといて走りこませてくれるし、ジム練といつものHMSのいいとこどり、みたいなかんじでした。


珍しく休日に主催されたスラロームスペシャルということでなぜか桶川でよくみる人たちばっかりでしたが(笑)普段追いかけられない桶赤の人たちの背中を追いかけて、今までの自分よりも少し背伸びして高いスピードレンジで、無理なく練習ができたのでとても楽しかったです。


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