10/12(日)D杯JAPAN大会

記念すべき公式戦デビューでした。


思えば、腕を怪我して思うように走れない頃からジムカーナの大会の観戦に行き始め、
「自車両で走るのってやっぱり楽しそうだなぁ」と思い
勢いでバイクを買ってしまい、自車両で走るために事務練に行き始め、いずれは事務茶屋杯あたりに出られたらいいなぁなんておもっていたのですが、バイク購入から3ヶ月、ジムカーナ練習歴2ヶ月、ジムカーナ走行歴200kmくらいで公式戦デビューする羽目になっていました。


慣熟歩行してみるものの、コースが覚えられる気がしません。2本のライン通過セクションも、2回転も一度も練習したことないです。口から心臓が出そうで、ライダーズミーティングの間も「オナカイタイキモチワルイ」と真っ青になっていました。


顔をみれば初参加だということが一目瞭然なのか、NLのおねーさんがたが優しく話しかけてくれて、とてもうれしくて泣きそうになりました。


ウォームアップコースで走り始めて5メートルくらいでコースを見失い逆走し、頭が真っ白になりました。そういえば東北大会でも1ヒート目途中でコースが飛んで真っ白になったし、練習会のタイムアタックでも最初の1回は必ずミスコースしてるし、その上大会前のウォームアップですらこれじゃあ完走できる気がしません。


しかし、怖い怖いと思っていたトレインのウォームアップ走行は、走っている間は緊張感を忘れられるということがわかったので、むしろ気分が落ち着きました。


リザルトは137.10%、総合175/179位、NLクラス12/15でした。


目標だった「2本ともゴールにかえってきてタイムを残す」「東北大会が141%だったから130%台に乗せる」が両方達成できてまずは満足です。練習会でも133%くらいしか出せていないので、はじめての公式戦にしては頑張れたのではないでしょうか。


東北大会の時に、自分では大きく振ったつもりでいても全然振れていなくて、狭いゲートを通るのに異常にあぶなっかしい走りをしていたのを思い出して、「これはおおげさだろ」ってくらい大きく振るんだ、と決めてラインを思い描きながらコース歩行をしました。


「スタートの列に並んだとき、前を走る他の人がどんなに小さくくるっと回っていようと、自分は絶対に通れるように大きく外に振るラインを取る」、と決めて走った第1ヒートは、おかげで「通れないかも」と不安になることなく、常に次のセクションを頭に思い描きながら走ることができ、ぎりぎりでリアブレーキを踏み足してお尻を滑らせて焦ることもなく、緊張はしていたもののバイクに素直に身を任せて落ち着いて走れました。


逆に第2ヒートは、第1ヒートでタイムも残ったし、落ち着いて走れる、もっとアクセル開けられるところは開けよう、と思った結果力みすぎて、VTRらしくなく直線を作るような走り方になってしまい、ブレーキングではうっかりリアブレーキを踏みすぎてリアタイヤがロックしたことが5回くらいあり、リアロックによって怖がってバイクを起こしてカラダが逃げてしまって大きく膨らんだ個所が多かったです。


また、ライン通過セクションでは、第2ヒートでも第1ヒートとおなじ通り方をしようとしたのに、やむをえずちがうとおり方をすることになりました。


第1ヒートはしっかり外に振ってバイクの向きをかえてからライン間を通れたのに、焦って回転半径を小さくしようとしてしまい、例によってリアブレーキの踏みすぎでお尻が流れ、バイクの向きが全然変わっていないのにもう1本のラインにむかってしまい、間を通るのは絶対に無理だったので諦めて外側からライン通過することにしました。


練習会では「失敗した!・・・でもリカバリーも練習!」と思ってリカバリーしようとするたびに、自分がバイクの向きをかえるのに必要な空間を理解していなくて結局にっちもさっちもいかなくなり、エンストして転倒、というのが常だっただけに、大会で咄嗟にリカバリーして自分がやるつもりのなかった方法ができたのは自信になりましたが、第2ヒートでよかったのはあわてずリカバリーできたという点だけかな。


1回転半するところで回転足りなかったかも、と思い、戻ってもう1回回ろうかな、どうしようかな、と途中まで悩みながら走ったのもよくありませんでした。戻らないときめたらゴールまで全力で走るべきだったな。


おっかなびっくり事務練に出ているうちに、周りに必死についていこうとして旋回速度はあがってきたのですが、ブレーキングによってその速度が作れているわけじゃなくて単に上半身がよく動かせていることとバンク角が深くなっていることによってついていけているだけなので、自分がパイロンやコーナーに対してどのくらいの位置からブレーキングすればそれが回りきれるのかがまだ全然わかっていません。


第1ヒートでは、コース歩行の際に決めた「自分にとって絶対確実なライン」にほぼ完全に乗せられたことでスムーズに走りきることができたのですが、だらだらと等速で走ってラインをたどったかんじなので、ちゃんとアクセルを開けてブレーキをかけてラインに乗せられるようにならなきゃいけないです。


自車両のブレーキのことも、自分の旋回半径もわかっていないというのは練習会のタイムアタックでも痛感していることですが、「走ったことのないコースを間違えずに、かつペースメーカーなしに自分のMAXの力で走る」という『目的』ができたときに、綺麗なフォームで走るという今まで『目的』であったことをいかに『ツール』として使えるか、が試され、自分にそれが本当に身についているのかどうか、ただ慣れで身についた気になっているだけじゃないか、というのががシビアに分かるのだとおもいます。


そんなわけで終わってみればとても楽しく、自分に足りないことが改めて感じられて勉強になり、人の温かさにも触れて感激し、また第二ヒートで第一ヒートほど満足いく走りができなかったところで悔しさも残ったので、競技なんてやらない!と思っていましたが、どうやら自分は事務屋さんの世界に足を突っ込みそうな気配なのでした。


にほんブログ村 バイクブログ ライディングテクニック・スクールへにほんブログ村 バイクブログ 二輪ジムカーナへ(ランキングに参加しています。もしお気に召したら1クリックいただけると幸甚です)