11/15(土)ふじの会@FSWショートコース

シードの上級者の方ばかり、という印象でとても自分など参加できない、と思っていた「ふじの会」ですが、今週末は日曜にどうしても練習できない事情があり、土曜はHMSも予約していなかったので思い切って参加させていただきました。


たしかに今まで参加したことのあるほかの事務練よりも上級シードの常連の方の割合の多い練習会でしたが、皆さんとてもとても優しくて、奥の8の字エリアに行きたくてまごまごしていたり、タイムアタックの列に並んでいいものか迷っていたりしたときに誘導してくださったりアドバイスを下さったりして感激しました。とても貴重な環境で練習することが出来ました。どうもありがとうございました。


さて、この練習会はタイムアタックのみでウォームアップコースがなく、あとは数箇所の8の字エリアのみという、今までに参加したことのないタイプの実践的な練習会でした。タイムアタックコースを計測なしで走ってウォームアップしてもいいんだよ、と言われますが、完全にパイロンのみで作られたかなり複雑なコースは、ウォームアップ気分でなどとても走れません。C2クラスが走っているのを見ると、スタート直後からかなりきつい設定のよう。



普段の練習会では8の字もタイヤやマシンがあたたまる前は怖くて走れないのにどうしよう、と思いまごまごしながらとりあえず8の字エリアの空きスペースにたどり着きパタパタと足をつきながらふらふら走っていると、誘導してくださったA級選手の方が、コースとバッティングしないような位置にパイロンを置きなおしてくださったり、「右旋回は素直にバイクが寝ているけれど左旋回はバイクがすぐに起きてしまう。失速しすぎなのかも。左旋回のときは特に気をつけて」とアドバイスをくださったりしました。


朝イチの走りでそれが一番顕著だということは大会の日のウォームアップでいきなり全開で走らなきゃいけない!と焦った時も左旋回で失速しすぎない、体を素直に預けられるようにということからまず気をつけていくといいのかなと思いました。


なんとかコースは1回で覚えられましたが、いつも通れないライン通過セクション、今回も通れません。


これについては色々考えたので別エントリで詳述しますが、午前の1回目の走行では結局ルールに則って通れず、(通った気でいたのですが後で「あ、ここの外は出ちゃだめっていわれたんだっけ」と気づいたのでした。)午前の2回目の走行前に、先生に「遅いけど絶対確実に通れるライン」を教えてもらってそれを通るようにしたところ、迷いのなさと安心感で、走る距離も長いし加速もしにくいラインだけれどもそこそこスムーズには通れるようになったのでした。


さて、そのセクションを出た後のフリーターン、私は右旋回のほうがハンドルを切れるので(相対的に)いつも右回りにしています。1回目の走行ではそれで通したのですが、いったん膨らんだ後出口のパイロンをよけて赤パイロンにアプローチするとどうしても無駄が多いので、思い切って2回目の走行からは苦手な左回りにしてみました。そうすると旋回の後半でゼブラゾーンが目に入って、そこに乗ったらすべる!と思うと体が固まって余計旋回半径が大きく、遅くなってしまうので、右回りのほうがまだタイムロスが少ないかな?と思いしょんぼり。


しかし、フリーターンゾーンに入ったときにもっと思い切って右側に振ってみたらどうだろう?と挑戦していると、だんだんゼブラゾーンから遠ざかって出口に向かうことができ、何度目かの周回で、アクセルを開け始めたときに正面、目の前に出口の外の赤パイロンが見えて、まっすぐアプローチできました。やった〜♪


こうやって練習で何度も走るうちに自分の回転半径を左右それぞれ把握して、一発勝負の大会では最初から理想的なラインを通らなきゃいけないのね。またそれが出来たときの充実感も大会の楽しさのひとつなのかな。


午前の2回目のノービス班タイムアタックでは、ライン通過セクションで迷いがなくなったことと、フリーターンを左回りにしたことで走るたびにタイムがあがっていって、このフリーターンのアプローチがうまくいったときが一番タイムがよかったです。


この日は午前中はとてもいいお天気で、冬用の革パンをはいてきたことを後悔するくらいの陽気だったのですが、昼から天気が怪しくなってきて霧雨が降り始めました。雨が降ってきたので午後はフリー走行、ということになり、今日は30人もいたのに午後はほとんどノンストップで走り続けることができました。なんとなんとラッキーな!!


とはいえ、本格的に雨で完全ウェットなのでびびりまくりです。ドライでもほとんどバイクを傾けられていない私は、ウェットになったからって「怖くてバイクを寝かせられない」などということはなくそこの恐怖心はないのですが(自慢にならん)、リアブレーキをちょっと踏むとリアがすべってお尻が流れるのが怖い。


さらに今日は空気圧も午前のまま走っていたら、長い直線の後に強いブレーキをかけたあとの270度ターンではフロントがヨレるような動きをするのが非常に怖かったです。最後のほうはヨレるような動きも織り込み済みで走っていたので恐怖感はなくなってきましたが、アクセルを開けるタイミングは遅くなってしまいました。


しかし今日のレイアウトは比較的低速で切り返す細かいセクションが多く、雨でもそんなに影響を受けないはずなのに雨でタイムが落ちる落ちる・・・自分はたいしてドライでもバンクできないのだから走りこめば午前のタイムに追いつけるはずなのに全然タイムがあがらない。


先日の小岩で出来たフロント荷重しつつリア荷重も抜けないようにブレーキング、ステップを円周の外に押し出すようにリアに荷重、というのがこの日は終日うまくできず、やろうとするとすぐにリアがすべるので怖くて、ブレーキに頼らずになんとかバイクの向きを変えようと体ばかりインに入ってしまいます。


普段チキンでなかなかタイムアタックできない私は場慣れのためにタイムアタックするのも大事だけれど、タイムアタックばかりでもだめだなぁと思って、気持ちを切り替えて8の字セクションで回転の練習をしました。「VTRは必ずしもフルロックでの回転が速いとは限らないけれど、『できないからやらな』いのと『出来るけどもっと速い走り方をする』のは違う」と先生に言われていたので、今日はフルロックで回転が出来るように練習するぞ、と。


普段は回転では「とにかく転ばない」ことだけ考えて、リアブレーキを踏みつつアクセルを開けてリーンウィズで回っています。アクセルさえあけていればどんなに遅くても失速ゴケはしないから。でもアクセルを開けているうちはフルロックに出来ないので、とにかくフルロックにすることだけ考えてリーンアウト気味にバランスをとって練習。


でも困ったことに、フルロックになる速度と、バランスが取れる速度が合わないのです。アクセルを開けずにリアブレーキでアイドリングをおさえながら回って倒れないくらいの速度だとハンドルがフルロックにならないか、すぐ解けてしまいます。しかもアクセルを開けながら回るよりも遅いです。フルロックをキープできるくらい速度を落とすと、そのまますとんと中央に向かって倒れこんでしまいます。


どうしろと!と思いながらふと考えました。アクセルをあけながらまわるよりも、アクセルをとじてフルロックで回ったほうが速いのは、旋回半径が小さくなって円周が短くなるからだよねえ?私の回転、360度回りきるまでの時間短くなってる?なってない。半径小さくなってる?なってない・・・。速度だけ落として円の半径はそのままになってる。


なるほど、倒れないようにしようとするんじゃなくて、小さく回ろうとすればいいんだ!小さく回ろうとすればその分遠心力が働いて倒れにくくなるはずだ!


アホみたいな話ですが、今まではとにかく転ぶことが怖くて、回転が早く終わるためにはアクセルを開ける量を増やすだけで小さく回ろうと思ったことがありませんでした。なるほど。ハンドルをガツンとストッパーに当てたら、回転の中心のパイロンからなるべく離れないようににらみつけていると、なんだかフルロックをキープできる時間が長くなってきました。


もちろん失速して足をついてしまうことも3回に1回くらいの割合でありますし、倒れそうになった瞬間に思わずアクセルを開けてしまい縁石に向かってまっしぐら、ってことも何度もありましたし、さらに8の字エリアは起伏があって、上り坂の前半180度はじりじりと回るけれど下り坂の後半180度は一気に速度が早くなって「うおおおお?!」ということも。


しかし練習を続けていると右旋回のほうはかなり早めにストッパーに当たって、うまくいくとその状態が360度回りきるまでキープできるようになりました。左旋回は回転の後半くらいでようやくこつんと当たるかんじですが。


さあ、これがタイムアタックコースでできるかレッツトライ!今日のタイムアタックコースは長い直線のあとの回転などが少なく、比較的低速から入る回転の箇所が多かったので、苦手な左回転でも一瞬当てることはできましたし、ラストの右回転では3回に2回くらいの割合でフルロックになったあとはキープしたまま回りきることができるようになりました。


ただ、リーンアウトでじりじり回る練習ばかりしていたので、他のきつめのオフセットのあたりでもそういう回り方をしてしまい、えらくタイムが落ちる・・・。また、腰が全然回らず上半身が固まったまま、目だけギョロギョロ動いて視界の端でパイロンをとらえる、ジムカーナを始めたばかり(といっても3ヶ月前ですが)の頃の走りに戻ってしまっている、と先生に叱責されました。


スタート直後の一番きついセクションのところでパイロン直しに立っている先生の前では「怒られる(>_<)!」と思い必死に腰を行き先に向けるようにしたところ、奥のきついオフセットのところでも「あれ?さっきはアクセル開けたくてもまだ向きが変わってなかったのに、今はアクセル開けたくなったときにもう向きが変わってる!!」とうれしい驚き。


結局、回転だけはフルロックを目標にして、きつめのオフセットでは午前中のように少し大回りして速度を残したまま、積極的に上半身を動かして切り返すような走り方をしたときが一番タイムがよく、午前のベストタイムから3秒差くらいでした。午前のちょっとしか走っていないときのタイムにさんざん練習した後の午後のタイムが全く追いつかなかったことにしょげかえっていましたが、ウェットで、路面も冷えてきているのに3秒差まで詰められたのはよく頑張った、と珍しく先生にほめてもらえてうれしくなりました。ポジティブシンキングで頑張ります♪


1周だけ動画を撮ってもらえたのですが、ラストの右回転で、後半300度くらいフルロックにして回りきれているのですが、ほかのフルロックできなかった箇所と比べてはっきり分かるくらい旋回半径が小さくなっているので、ものすごくモチベーションがあがりました。何度も何度も動画を見てへらへらにやにやしてしまい、怖いけどフルロックでの回転が出来るように頑張る!フリーターンとか目標のパイロンがなくてもできるように頑張る!と意欲が湧きました!


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