ライン通過セクション(@081115ふじの会)のこと


さて。ふじの会でのライン通過セクションのこと。


一番簡単じゃない?と提案してもらったS字で通るライン(【パターン1】赤ライン)は、どうしても低速でバイクを倒す勇気がなく、真ん中のラインの奥のパイロンと規制のミニコーンの間を通った後に、一番左のラインの奥のパイロンの内側を通れません。


最初は「あーだめだったー」と外側をだらだら通って帰ってきましたが、そういえば全てのライン、内側外側どこから通過してもよかったんじゃなかったっけ?と思い、「先生に教わったとおりにできなくても臨機応変に対応できる自分、成長した!!」と思い外側からライン通過していましたが(【パターン2】青ライン)、第一回のノービス班走行が終わった後、「あ・・・隣のエリアとバッティングして危ないから外側には出ちゃダメって言われてたっけ・・・」と気づきました。


(※図解がアレなのはご愛嬌です・・・パワーポイントやペイントで描こうとしたのですが肉球よりも手先が不器用な私には無理でした)



他の人の走行ラインを見ていると、ラインが3本もあるので様々なとおり方がありますが、「最初に手前を引っ掛けて、左と真ん中を回転で網羅して、奥のほうから加速して戻ってくる」ライン(【パターン2】)が一番多いようです。


ただ、真ん中のラインの手前のパイロンにぎりぎり触らないようにハンドルを切って皆さんちょっときつそうにとおっているので、自分は回転で小さく回れないし、苦手な回転で向きをじりじりと変えながら回ってきたら突然目の前に触っちゃいけないパイロンがある!となるとテンパってバランスを崩して転倒しそう・・・。


以前のアクセルモータースクールの練習会でのライン通過も同じようにS字の出口がきつくて、回転でなくS字だから制限パイロンがずっと目に入っているのにテンパって何度も転びそうになりました。S字でも危険なのに回転はやっぱり危険!ということで断念。


さて自分が最初に提案されたS字のライン(【パターン1】)は、シードクラスの選手数名が通っていて、どうも速度を一番落とさずに通れる最速ラインのように感じられましたが、真ん中のラインに触れた後、奥のパイロンと規制の間の狭いところを抜けるときもバイクを思いっきり寝かせて通っていて、それでも左側のラインの奥のパイロンぎりぎり。私は得意なオフセットでもあんなに倒せないのに絶対無理!と思いやはり断念。




もし大会だったら「遅くても絶対確実に通れるライン」を通らないとタイムが残らないので、このコースでもそんなラインはないものだろうかと思い先生に教えを請うと、絶対確実なラインを教えてもらえました。空間認識能力が低い私は何度聞いても理解できず、先生が苛立っているところにたまたま目の前でA級選手がそのラインを選択していたのでようやく納得。


「最初に一番短いライン、次に2番目に短い左側のラインを回転でクリア、出るときに右側の一番長いラインを引っ掛けて戻ってくる」という通り方(【パターン3】)です。


多くの人が通っている【パターン2】のラインと順番と方向が違うだけですが、出口ぎりぎりまで加速できない分、やっぱり遅い。ただ、手前ぎりぎりに狙って入れる一番最初に短いライン、前の旋回の影響を受けてどんどんきつくなってくる最後に一番長いライン、を通過するというのは考えてみたらとてもオーソドックスというか納得できる通過方法だなぁと思いました。最後のラインは、その直前に通るラインから少し離れているのでラインを修正する余裕があり、出口から逆算して自分が確実に通れそうなところに前輪を通すために不安だったら少し奥のほうに戻ってもいいし。


決して早いラインとはいえないし、最初に3本並んだ真ん中に飛び込むために一瞬どのパイロンをつないだ線だっけ?と混乱しますが、「確実に通れる」という安心感がある分迷いがなくなってそこそこスムーズに通れたような気がします。


ただ、この日の走行の最後の方は回転をフルロックで回ることができかけてきたので、【パターン2】のラインを試してみてもよかったかなぁと今更後悔。


さて、このライン通過セクションのあとのフリーターンでもそうですが、旋回の目標、中心となるパイロンがない場合、私の旋回は目を見張るほどヘボくなります。バイクはたって腰はひけてハンドルをおさえつけ、行き先は目の端でとらえるだけ、という有様です。


逆に言うと、今まで「通れない」と涙目になったライン通過セクションでも、仮に引っ掛けるべきところにパイロンがあるオフセットスラのコースならば通れたかもしれません。


今回のセクションも、きついオフセット、もしくは、L字型の直スラだと思ったら通れたかも。
 


きついオフセットなら、リアブレーキをじりじり踏みながら上半身を回してバイクの向きが変わるのを辛抱強く待つこともできますし、次のパイロンにアプローチするために大きく振ることもできます。


直スラだと思えば1本目の後、2本目がすぐ近くにあってもアクセルを思い切りよくあけておいてバイクを起こし、直後に短くて強いブレーキをかけながらパタンと倒すこともできるんです。


技術+メンタルの問題ですねー。


JAPANのライン通過セクションでも、手前のラインを回転でクリアして間を通って奥のラインを引っ掛けて通る、という、私の教わったラインと同じ通り方をしている人がいっぱいいたのですが、上位選手は回転が終わったあと、2本のラインの端の2本のパイロンの間を通過していくにあたって、回転の後バイクを寝かせたまま、手前のパイロンを巻き込むように入っていくんです。


2本の狭いパイロンの間をまっすぐ通りぬける、と考えるとついバイクを立てて車体をまっすぐに起こしたまま通過することを考えてしまうのですが、ジムカーナパイロンはHMSで使っているようなパイロンよりも小さいから、バイクを傾けて、ライダーの体がパイロンの上にあるような状態でぎりぎりを通れるんですよね。


一連のコースの中でも、セクションが始まるところではいちいち律儀にバイクを立てた状態からスタートしてしまう、大きいRの出口にセクションがあって、バイクを寝かせたまま飛び込めるところでもその前にいったんバイクを立ててしまうというのは私がよく先生に指摘されるところですが、こんなに狭いところを通り抜けるのもバイクを傾けたままいけるんだ、とJAPANのライン通過セクションではびっくりしたものです。


制約パイロンがあるならバイクを寝かせたままのほうが絶対にいいのに、制約パイロンが目に入るとすぐバイクを立ててしまう、というのは、曲がりきれない!とハンドルを無理やり切ったときにバイクが傾いているとそのまま倒れてしまう、千鳥的にバイクが立っていればハンドルを切ってもバランスが崩れない、という風に体が考えているのかもしれないですね。


まあ実際は制約パイロンばかり見てしまって行き先に上半身を向けることもできず、腕に力が入ってハンドルをおさえまくっており、バランスを崩すほどハンドルを切るどころか制約パイロンに向かってまっしぐら、なわけですが・・・。


制約パイロンを見るのではなくて、制約パイロンを目標パイロンと見る、とか制約パイロンの先に仮想目標パイロンがあり、それをクリアするためのラインをとれば制約パイロンには触らずにすむ、とか、考え方を変えたほうがいいかもしれないです。「大きく回ることもできるスペースがあっても最小回転半径で回れる」技術が身につくまでは。


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