11/30(日)MJ杯#3@トミン

とってもよいお天気です。コース図を貰ったあとはコースを覚えることに集中したかったので、受付前に着替えもあらかた済ませてしまい、準備体操も入念に行い、タイヤも日光に当てて暖め、準備万端。


スタッフさんの試走も瞬きしないくらいの気合で見て、ライン通過セクションとゲート通過がきつそうだけれど、昨日の練習会でフルロックターンをいっぱい練習したからたぶん大丈夫!と胸をなでおろします。コース図を貰って歩き始めても、なんだか全然緊張しない。ジムカーナを始めて間もないのに10月のJAPAN・D杯・11月の事務茶屋、と立て続けに大会に出たことでようやく場慣れしたのでしょうか。


ライン通過セクションも、たぶんS字は苦手意識があって曲がれないから昨日たくさん練習してほぼ確実にフルロックまでハンドルを切れるようになった右回転で通ること、ゲート通過も制約がある方を得意な右回転、制約がない方を苦手な左回転、と早々に決めて、両方とも先生のラインとは違いましたが迷いませんでした。コースもずいぶん早く頭に入って不安もありません。

トミンではいつも緊張してオーバルでリアブレーキを踏みすぎて角ごとにリアロックしてしまうことが多かったので、今回のオーバルの多いコース図を見て先生に不安を訴えたところ、リアブレーキのペダルの位置を少し下げてもらえることになりました。


下げすぎて自然に踏んでしまうよりは、「踏まないためにあえて足首をもちあげている必要がある」くらいの位置にあるほうがリアの踏みすぎは起こらないそうなので、今までの位置にしていたのですが、ブーツをレーシングブーツにして足首の稼動域が格段に広がってからは、それまでのツーリングブーツ(雨仕様)と同じ感覚で踏むと、ブレーキパッドをロックしにくいものにしたにもかかわらずほぼ確実にロックしてしまうようになったのです。


しかしこの土壇場での変更も、大会の進行が滞っていていっこうにウォームアップが始まらず余裕があったので、あわてなくてすみました。なんか今日は調子よさそう???


11時頃ようやくウォームアップ開始。路面も温まっていて、走る人数もそんなに多くなくてここでもあんまり緊張しない。・・・しかし、心配していたとおり、事務茶屋練習会以来一度も苦手なコーススラロームを走っていないため、全くバイクが前に進みません。


上半身が動いていないのを、上半身を過剰にインに入れることでごまかしているのが自分でも分かります。フロントブレーキをガツンとかけたあとにリアに体重を持っていくことを意識すると、きついコーナーですばやくリアタイヤが向きを変えてくれるようにはなったのですが、上半身はまだ動いていないし左腕にも力が入っている。大きいRのコーナーでは体をインに入れるのではなくてステップを円周の外側に押し出す感じでタイヤが路面をきちんととらえている、という安心感を自分に与えてアクセルを開けることを意識して少しスムーズに加速できるようになりましたが、まったくもってダメダメです。


ウォームアップ走行では一度列の外に出ると、どの大会でもノービスでほぼ一番遅いと決まっている私が中に入るのはとても難しく、ついつい走り始めてから一度もとまらずに走ってしまいました。


そして8の字エリアへ。・・・やってしまいました。D杯#5のときも、不安と緊張から夢中になってウォームアップを走りすぎ、同じ症状が出たので気をつけようと思っていたのに・・・。アクセルを開けても全然加速せず、ぬるぬるぬるぬる・・・と回転数が上がり、そのかわりエンブレもあまりきかず回転数が落ちるときもぬるぬるぬるぬる・・・。アクセルを開けたときについてこないのはガス欠のときに似ていますが、どちらかというと2速・3速で走っているようなかんじ。ただ、1速ではあるのでブレーキをぎゅうぎゅう踏んでもエンストはしません。1速でアイドリングを上げた状態とは違ってトルクはありません。


8の字のパイロン間の直線でアクセルをあけても全然バイクが加速せず焦ります。一方回転は、昨日の練習会では朝イチのまだ回転数もあがっていなくてタイヤもあたたまっていない、体も動いていない状態からスコンとフルロックにできたので自分はフルロックでの回転ができるようになった!と何の不安もなかったのに、全くハンドルが切れません。予想外の事態に焦りまくりです。リアブレーキのペダルの位置を変えて踏み込みの感覚が変わったからでしょうか。回転もだめ、8の字で旋回した後アクセルを開けても全然バイクがおきないので焦りまくりながら・・・でもこんなときに限って光電管は順調でろくに8の字もやらないうちにスタートラインに呼ばれてしまうのでした。


しかしまあここでじたばたしても仕方ない、オーバーヒートならいまさら冷やすこともできないので諦めてスタートラインにつきます。回転もフルロックは諦めて今までどおりに転ばない・足をつかないことだけ考えて走ろう、落ち着いてコース歩行で思い描いたラインどおりに走ることを第一に考えよう、と決意。案外緊張していません。場慣れってすばらしい。バイク買って3ヶ月しか経っていないのにあの大会出場ラッシュには先生を恨んだことも一度や二度ではありませんが、この時ばかりは感謝しました。


走り始めると相変わらず加速しない・・・しっかりブレーキをかけると、そのあと全然バイクがおきてこないのですが少なくともリアブレーキペダルの位置を変えたことでコーススラ中にリアロックしてパニックになることは一度もありませんでした。コーススラに関しては今までトミンで走った中で(といっても全2回)一番リラックスして走れたとおもいます。


コース走行中に思い描いた進入ライン(もちろん最速ラインではなくもっとも安全に通れる進入口、ということですが)にも大方乗せられて、Uターンは落ち着いてできたし、最後のオフセットは「ここは得意!大会じゃ通れないような配置はないし!」と思って元気よく走りすぎたら意外にきつくて、ぬおおおおとブレーキを踏む羽目になったりもしましたがとりあえず無難にゴール。タイムは読んでもらえませんでしたが、あとで携帯で撮ってもらった動画を見てみると1分55秒くらい。C2の人たちのタイムを聞いていて、さすがにて2分に乗ったらまずいなぁと思っていたのでまあまあかな。後でリザルトを見ると、それより1秒半ほど早くて1分53秒くらい。第二ヒートでは50秒を切れたらいいなぁ・・・。


動画を見たら、ライン通過セクションとゲート通過セクションの間でたらたらと進んでいたので、ここでアクセルを開けることと、オーバルを回るときにバイクを起こしてからアクセルをあけているけれどバイクを寝かせたままアクセルをあけて、ムダにバイクを立てないこと。回転は第一ヒートよりはうまくできるだろうから昨日の練習会の間隔を思い出してもうちょっと小さく回れば、そして2回転のところでうまく回れたらライン通過セクションでS字に挑戦してもいいし・・・と無理なくタイムを削れそうなところがいくつか思い浮かんでわりと楽観的になりました。


タイムアタックが終わったあとの回転数は3000回転を超えていたので、マシンを温める前にアイドリングをあげすぎたかな?と思って少しアイドリングを下げました。


いつもは第二ヒートが終わるまでごはんがのどを通らないのに、今日は第一ヒートが終わった後むしゃむしゃごはんが食べられます。お昼休みのコース歩行も「しなくても大丈夫。コースはあたまに入ってる」と思う余裕があります。


で、第二ヒート。路面もタイヤもあったかいし、ウォームアップは走りすぎずにちょっとだけ・・・と思ったのですが、なんと4〜5周しか走っていないのに水温計がぐんぐん上昇。嫌な予感がして次の周回ではコーナーごとにぐっと回転数を落として、下からアクセルをあけるようにしてみると・・・案の定全然加速がついてこない・・・。


もう後はひたすらエンジンを切って、ファンだけまわして水温が下がるのを待ちます。でも水温が下がってくるとアイドリングもどんどん下がって、昨日自分が回転を練習したときの回転数と全然違う。どうしようどうしよう、と焦っていると、すぐに出走順が回ってきてしまいます。


8の字はもう最悪です。第一ヒート同様全く回転数が上がらず、あがらないかわりに下がらない、かと思いきや回転数が全く一定せず、ニュートラルの状態でも上がったり下がったり。回転の練習をしようとすると、リアブレーキをほとんど踏んでいないのに一気に針がパタンと落ちて突然前に進む力を感じなくなって足をついてしまいます。回転ではフルロックどころか、足をつかずに回れるかどうかも怪しくなってきました。


第一ヒートの落ち着きはどこへやら、スタートラインに向かうと途中で先生が「マシンの調子は悪くないと思うよ」と、安心させるように声をかけてくれます。でもおかしいんだもん!明らかに昨日と全然違うもん!マシンが違うから怖くなって自分の体もガチガチになってると思うけどでもそれだけじゃないもん!とさらにパニックに。


第一ヒートはまだ、回転数が上がらないけど下がらない、2速で走ってるような感覚だけど、1速のときと同様にブレーキを踏んでもエンストはしない、と症状が分かっていたので良かったのですが、第二ヒートは走り始めるまで回転数が高いままなのかいきなり下がるのか分からずどうやって走っていいかもわかりません。


スタートも最後のシグナルがなってからのろのろとクラッチをつなぎ、オーバルを回ったあとのUターンも、速度を落として小さく回るでもなく、大きく入る変わりに速度を落とさないでもなく、ラインはアウトアウトアウト、しかも速度はフルロックターン並み。回転はとりあえずバイクを寝かせないことだけ考えよう、と極力スピードを落として、でもハンドルをガツンと切る勇気もなくのろのろと。当然ライン通過セクションも挑戦はせず第一ヒート同様のオーバルを描き、そこからゲートまでの短い直線こそアクセルを開けたものの、ゲート通過では第一ヒート以上にハンドルが切れず。


いつも少し先のセクションを頭に思い浮かべながら走るのに、この第二ヒートは全然そんなことがなく、かといって頭が真っ白というわけでもなくて、目の前にシマがあるから回る、パイロンがあるから回る、といったかんじ。もちろん第一ヒートでちゃんと考えて「このへんを目標にブレーキをかけてあれを目指して進入してこういうラインで出て行って・・・」というのも全部無視してダラダラ走ってしまいました。


コースミスしなかったのが奇跡的で、タイムは第一ヒートの2秒落ちくらい。当然タイムが残った中では最下位です。タイム比も、公式戦デビュー戦とほとんど変わらなかったです。


回転は心底「怖い」と思ったので、とにかく転ばないことだけ考えてああいう回り方になってしまったのはやむをえないかなと思えますが、その他のところでラインも全部無視、Uターンでリア荷重を意識してくるっと回ることや大きいRの部分ではステップを外側に蹴りだすように意識してアクセルを開けていくことも全部忘れて、パニックというよりは「投げやり」に走ってしまったのが悔やまれます。


読み上げられたタイムもきかずにトランポのもとに戻ってきて、どんどん後悔して、たったの2回しか走れないのに、そのうちの1回をマシンの不調(というかマシンの不調から来る不安)を言い訳に投げやりに、いいかげんに走ってしまった自分がとても腹立たしくて、ボロボロ泣いてしまいました。


マシンの違いもタイヤの違いも分からずに、毎回違うレンタルバイクで、それでも走れることがうれしくて楽しく走っていた、自分のバイクを持っていない3年間は一体なんだったんだろう。いろんな人の理解ややさしさのおかげで晴れて自分のバイクを持てたのに、とってもうれしくて毎週末ちょっとしか走れなくてもいつも感謝して走っていたのに、それが当たり前になっていて、「昨日と違うから怖い」という理由であんなに投げやりに走ってしまうなんて、なんでこんなに甘ったれてるんだ!


一生懸命走った結果タイムが悪かったならともかく、投げやりに走っているのは先生からみても一目瞭然だったはずなので、先生がトランポに戻ってきたときには「怒られる(>_<)!」と思いましたが、意外にもそうでもなくて、アダチセクションでS字に挑戦しなかったことだけは「そんなんじゃいつまでたっても成長しない」と言われましたが、そのほかはむしろ「これも勉強。いい経験。次に同じことをしないように」と励ましてくれたり、マシンが不調だと感じたなら原因はちゃんと調べてみよう、と言ってくれたり、でほっとしました。


オーバーヒートっぽい不調については原因を調べてみないと分かりませんが、少なくとも第二ヒートでアイドリングが一定せず、極低速域になると途端に不安定になってしまったのは、第一ヒートの後に私がアイドリングを下げたのが原因みたいです。また、オーバーヒートっぽい不調が起こったのはウォームアップでの走りすぎが引き金になっているのは確かなので、次はマイペースで、3周走ったら休む、とかそういう走り方をしようと思いました。


それでもリザルトを見て、覚悟していたものの限りなく最下位に近い内容、デビュー戦とほぼ同じタイム比、にショボーンと落ち込みましたが、先生がわざわざつくばに立ち寄って私の大好きな牛タンをご馳走してくれて「元気だせー」と言ってくれたので、元気が出ました。


やっぱり11月に全然コーススラを走らなかった、3連休に1回しか練習をしなかった、苦手な練習をしないで楽しく走れる小岩とかでばっかり走っていた、とか練習不足も後悔のひとつなので、次は成績はどうであっても後悔せずに走れるように頑張って練習したいです!

リザルト
1H: 1.53.584
2H: 1.55.516
タイム比:135.35%
NLクラス 12/12
総合 137/140


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