12/06(土)HMS貸切@桶川

天気は晴れ!イントラさんはM川さんと若様と時々NGCさん。
VTR5号車。走行距離55kmくらい。


午前中は、広い新コースをせせこましく使ったオフセットとL字直スラの連続。
L字は嫌いですが、オフセットと直スラは大好きです。


コース案内中、動きのもっさりとした750を小柄な体で華麗に操るある女性の後ろについて
教科書どおりの美しいラインの後をおって走ると、苦手意識を持っていたL字直スラがすんなり通れて感激でした。


アクセルワークを気にせずにガンガンあけられるVTRではほとんど失速ゴケの心配もないし
切り返しもはやいので、こういうちまちましたオフセットはボーナスステージです。


漫然と走ってもスタートからゴールまでそれなりのペースでは帰ってこられてしまうのですが、
規則的なオフセットで、一定間隔で前を走る大排気量車に釣られて同じくらい速度を落としてしまうと
立ち上がりで置いていかれるので
VTRは「閉じないライン」が大事! ということを痛感しました。


細かいところこそ、元気がありあまっているかのような大きく入るラインで回転数を落とさないように!!


自車両を買ったときからマメに動画を撮ってもらって自分の走りの変遷を見ているのですが、
正直なところ、自車両を買ったその日の練習会の動画が一番元気よくて速いのです。


当時は「なんか自車両買ったことがうれしすぎて元気よすぎて、『HMSにいったことない人』みたいなラインになってる」
と自嘲したのですが、
この「元気がありあまっているかのような大きなライン」で走るのが大事なんですね。


さて、話をモトに戻して
あとダメなところは、市街地に入った途端にペースが落ちること
(でもコーススラロームが大の苦手だったときに比べると縁石よりのラインを取れるようになったのは成長)
大きい弧を描くところで、アクセルをあけられないこと。


ただ、慣れた路面と、周りが見知った人ばかりという安心感、めったに一緒に走れない桶赤の皆さんを追っかけてやる!
という積極的な気持ちから、ちょっとずつアクセルは開けられるようになりました。


ああ、これがジムカーナでも出来ればなぁ・・・

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午後前半は、ほとんど修行っていうか苦行というかんじのオフセットの往復です。
昼ごはんを食べたばかりですが胃の腑がでそうになります。

(1)旋回の外側の腰骨を給油口に叩きつけるようなイメージで、斜め上から下に腸がねじれるくらい上半身を動かす。
(2)フロントブレーキをガツンとかけた瞬間にうりゃーとハンドルを切る。
(3)ブレーキをかけながらリアタイヤの上にどすんと乗って、くるっとバイクが変わるのをじっと待つ


色々やってみますが、どのやり方でも曲がれます。
(1)+(2)、もしくは(1)+(3)をやってみると、それぞれ単独よりも安定して回れます。
自分はどちらかというと(1)+(2)のほうがすきみたいです。


雨が降ったときは(1)+(3)のほうが安定するんだろうけれど(特にリアの荷重がすぐ抜けてしまうVTRでは)
でもバイクがくるんと向きを変えるのを待つ、というのはこれだけ間隔のきついオフセットではちょっと不安。
と思って(2)が強くなっていると若様が追走してきて


「リアを滑らせましょう」
「(゚Д゚)ハァ?」
「今のままだとフロント依存しすぎてますね。曲がった後、まだふらふらしているのに無理やりアクセルをあけてごまかしてます。もっとリアを滑らせるくらいリアブレーキを踏んでスパッと向きを変えましょう」


確かに、後輪の向きが変わりきっていなくてもアクセルを開けられてしまうVTRの特性に頼っているところを見抜かれました。


たしかにバランスを崩すくらいリアブレーキを踏み込んでハンドルを切ったほうが、しっかり後輪の向きが変わっている感じがして
安心感があるのですが、でもちょっとスピードを落としすぎな気がする。ここまで落としちゃうとVTRは立ち上がりの力が足りなくてなかなか加速できない・・・
まあきっとこれは、『スパッ』とかわっていないのが問題なのでしょう。


オフセットの往復をつなぐ大きい弧のところも、往路を振り反って反省しつつ、復路にむけて頭を切り替える・・・などと悠長なことをしていてはジムの師匠に怒られます。「つなぎ」が大事、「つなぎ」をおろそかにするな!といつも言われているのです。


桶赤の光Ginjiさんにも「つなぎ」もひとつの課題として取り組むといい、とアドバイスを受けました。
気持ちの緩みはやっぱりひとめで分かってしまうのですね。


後で打ち上げの席で動画を見せてもらったところ、桶赤の人たちは、きついオフセットでも無理やりバイクを引っ張り上げるのではなく自然にバイクが起きる、その真上に乗っているのですが、自分は、車体がまだ反対側に寝ているところを、体が先に反対側に倒れて、ステップを踏みかえて膝でタンクを押し上げることで無理やりバイクを起こしていました。


私がはじめてVTRに乗ったのはT木さんのバラ1で、「ブレーキとかアクセルとかそういう余計な小細工をせずに体重移動だけでバイクを起こして8の字練習!」というメニューがあって、VTRだと軽々とバイクが起きてくるのが楽しくて楽しくてやみつきになってしまったのですが、そんなかんじの走り方だと思いました。そういう走り方も引き出しのひとつとしてありだと思うのですが、他にフロントブレーキを最後まで使うとか、ハンドルを切り増すとかそういう引き出しもないと、これ以上の排気量には乗れないなぁと思いました。

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午後の後半は苦手な市街地コーススラ。


自分の場合HMSでコーススラを走ると、Uターンがラスボスみたいな存在で、あのUターンをいかに『結果オーライ』でなく、何回とおっても思い描いたラインどおりに走れるようになるか、というのが目的になるのですが、ジムカーナでコーススラロームを走ると、ものすごい悲壮感の中で必死に走っているのでUターンはあくまでも通過地点で、とにかくできるだけ速く前に進まなきゃ、という気分になります。


最初のうちは、ジムカーナのコーススラの意識が抜けずに、「あれ?そういえば昔どうしてもうまくとおれなかったUターンをなんだかしらんけど通過してきちゃった」みたいなかんじだったのですが、走りこむうちにだんだんHMS的な意識が戻ってきて、「くっ・・・左Uターン苦手・・・思ったとおりのラインで通れない、思ったとおりの場所でバイクが起きてこない、開けられない、」とかって悩み始めるのが我ながら面白かったです。


ここでの自分の課題は、ブレーキと旋回を1挙動にすること。オフセットだとブレーキをかけながら旋回ができるのに、コーススラになると突然チキンになってバイクがまっすぐの状態で減速し、減速が終わったところで旋回をはじめてしまうので。


走っていると桶赤の方に「何が課題なの」といわれたので正直にそういうと「それならもっとラインをつなぐように走らないとダメだよ」といわれました。その後@sushiさんが1300の2速で前を引っ張りながらラインを見せてくださったのですが、目からウロコが落ちまくりでした。


自分では精一杯ラインを考えて走っていたつもりだったのに、まだまだもっと手前から旋回をはじめたり、2つを1つのコーナーとしていちいち加減速しないで一気に駆け抜けられるようなところがいっぱいありました。自分の考えていたラインの角を落としていくようなかんじです。


その後、バイクを降りて2〜3周、他の人たちが走るラインをじっくり見ましたが、大排気量車の1速でもあのラインなら、VTRはもっと回転数を落とさないようなラインを走らなきゃダメだ〜と思う箇所がたくさんありました。


自分がコーススラが苦手な理由をあらためて痛感しました。


さて、この貸切の参加者の方は私がとにかく免許取立てで一番クソ下手なときから自分の走りを見てくれている人たちなのですが、その人たちに「すっかり事務屋さんになったねえ。」と何度もいわれました。


自分としては、ジムカーナの練習会にいけばタイムアタックはいつも一番遅いし、ウォームアップは一人旅でコースも見失うし、オフセットや直スラになると水を得た魚のようになるのにジムカーナ特有のセクションは生まれたての子馬のようによちよちしかとおれないし、ハイグリップタイヤの性能を全く生かしていないほとんど直立のバンク角だし・・・でちっとも事務屋さんっぽくなっていない気がするのです。


でも、そういうと皆さん異口同音に「いや、なんか猛々しくなったよ。」と・・・。


ああ、雰囲気だけか・・・(´∀`)


光Ginjiさんいわく「獲物に飛び掛る前の猫のような・・・」と。
HMSではそうでもジムカーナでは借りてきた猫ですが・・・
どんだけ内弁慶!


しかし、小排気量車に乗っているということもあるとは思うのですが「おとなしくバイクに乗せられている」かんじから「バイクを自分で走らせてやろう」という気持ちの変化がフォームや雰囲気に現れている、というほめ言葉は、とってもうれしかったです。


専用機を手にして、とりあえず漠然と『バイクに上手に乗れるようになりたい』から、『私のVTRで速くかっこよく走れるようになりたい』という明確な目標を定めて練習してきたのが現れてきたのかなぁと思います。


雰囲気の猛々しさに走りが追いつくように頑張る!


(と思って翌日の事務練で調子に乗ってバンク角深くして走ってたら砂にのっかってズシャァァァ!!と行ったのはないしょ・・・)


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