12/20(土)第4回TEC-R競技会

すんごいよいお天気のもと、第4回のTEC-R競技会に参加してまいりました。


転倒・骨折の印象の強いCB400での参加、大嫌いな一本橋を4本も渡らなくてはいけない、等、前のエントリでも書いたように非常に陰鬱な気持ちでしたが同窓会兼運動会兼修学旅行みたいなノリの参加者の皆様を見ると、ついつい楽しくなってきてしまい、結局一日全く緊張することなく楽しく過ごすことができました。

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競技種目自体は、毎年変わってイントラさんの試行錯誤がしのばれますが
今年はとても楽しく、
白バイ大会ばりの「歩行者ぁ〜!」「自転車ぁ〜!」の後方確認も面白くて
すごくよい大会だったと思います。

採点システムも、まず減点方式でないのがとてもよかったです。
去年の総合マイナスのリザルトは異常にモチベーションが下がるので。

採点基準も、
バランス系・スラローム系両方に見せ場があり
両方とも基準タイムが絶妙の設定で、バランス巧者の猛者の皆さんの「弘法も筆の誤り」的なシーンが見られたり
スラロームで次々に基準タイムを切ってきた桶赤の猛者が後方確認不足や停止線オーバー、右足着地等で沈んだり
その中で堅実に得点した初級レベルの人が順位的には結構いい線いったり
『一発勝負ならでは』の面白さがあり、見ていても楽しかったです。


欲を言うなら通常一本橋については
400ccクラスは8秒以上/未満
ビックバイククラスは10秒以上/未満
(免許の取得条件)で差をつけるとか、
全ての一本橋において完全クリアした場合の得点の基準タイムを2段階にするとかでもよかったと思います。


総じて、
バランス系有利とかスラローム系有利とかではなく
「一発勝負慣れしている人・ルールの中で勝つためには手段を選ばない人」が有利なルールだったのだと思います。
ま、競技なんてみんなそうですよね。


かくいう私は、今回の競技の採点方法の恩恵を一番受けて
苦手、というか生理的に嫌悪している一本橋で無難に最低点をもらい
スラロームではジムカーナをかじっていながらミドルバイククラスで12/18位のタイムで、それでも堅実に最低点をもらい
8の字でも4人中3位だったのに2位の人のわずかなコースショートカットにより1回勝ち抜いて最低点をもらい5/18 のリザルトとなりました。


白バイばりの後方確認があると知って
これは「元気がよかったで賞」狙いしかないと思い
一日元気よい後方確認に燃えましたが運よくリザルトもついてきました(^^)


去年の競技会では総合得点マイナスのミドルクラス最下位だったので
とってもうれしかったです。


一本橋
■通常一本橋: 普段のバラ1と同様「ぽっぽっぽー はとぽっぽー ま」で終了。実力どおり。5秒87。100点
■狭路一本橋: 一本橋に乗れず0点。
■スネーク一本橋: さすがに狭路一本橋での落下が恥ずかしく、1個目の角くらいはクリアしたいと思ったところ、VTRでも未踏の2個目の角もクリアし、基準タイムまでクリアしてしまい200点。10秒2。
■カマボコ一本橋: 普段は乗ることすらできないけれどはじめて最後までいけた。2秒3。100点。


最初の2本で200点、を狙っていったら400点取れました。
特に後半の2本は、バラ1でも最後まで行ったことが一度もなかったのでめっちゃうれしかったです。
スネークは、超小さいオフセットスラロームだと思ってアウトからはいってインに入るラインをイメージしたのがよかったのかなぁ。後輪脱輪しかけたような気がするのですが今回はそんなに厳しくとっていなかったようです。ジムカーナで培った一発勝負の集中力のおかげですかね。


スラローム
新コース部分がなく、一番苦手な市街地コースだけだったので、慣れない400のエンブレで足つきして0点は避けたくて2速で走る。
立ち上がりの非力さはVTRに似ているけれど、全然とまらないし、とまらないくせにVTRより重くて倒れこんでいくのが怖くてガチガチになる。


視線は先に向けられなくて足元ばかり見てしまい、上半身は硬直しラインはアウトアウトアウト。何度も制約パイロンにつっこみそうになりながらの非常に恥ずかしい走りとなりました。特に直スラ後のS字に入る部分で、そのままコースアウトしそうになってあわてて減速したのが痛かったです。


減点がなかったので100点、49秒4のタイムはミドルクラス生タイム12/18位。悔いの残る走りでした。


唯一自分で評価できるのは直スラ部分で、
「ブレーキを使わなくてもとおれる間隔でも基本に忠実にブレーキを使って一定の左右のふり幅で通る」のではなく
加速しながらブレーキをあまり使わず、左右のふり幅も最低限で、「タイムを削る走り」ができました。
苦手なコーススラではマシンに振り回されっぱなしだったので
タイムを削るのはここしかないと思ったのですが
思ったとおりの走りができたこと、ジムカーナの練習が生きたことがうれしかったです。


VTRに乗り始めの頃、
直スラでフロントブレーキが使えるようになったこと、ステップ荷重でバンクすること、左右に深くバンクできるようになって狭い直スラでも積極的に走れるようになったのがうれしくてどんな直スラでもそうやって走っていたら、
ジムカーナをやるなら車体の細さを生かしてもっとスルスル通らないとタイムは削れない、速く走れない」
といわれて、最初はしょんぼりしていたものの、「郷に入れば郷に従え、ここには『速く走る練習』をするためにきてるんだ」と思い気持ちを切り替えてだんだんそうやって走れるようになった、その練習の成果が、乗りなれない400でも出せてうれしかったです。


このセクションがなかったら多分50秒台の走りだったと思うので納得のいかない走りにはかわりありませんが・・・。振り回されるなら振り回されるで、もっと上半身を行き先に向けることが出来ていたらもっと納得のいく走りが出来ていたと思います。


試験的に動画をUPしてみます。
http://f.flvmaker.com/mc2.php?id=3dxcQpC7XhMULHK_GXIJNlqx2ByJyos17NOmWRY5bkEiaV5PjAlFQs&logoFlg=Y


【8の字】
ジム練ではもっと狭いところで8の字をやっているので狭さは全く気にならなかったのですが400怖い。
コーススラでチキって2速で走ったことで後悔しており、1速で走ったのですが、進入はうまくいくもののドンツキをもてあましてアクセルをあけられずこれも恥ずかしい走りとなりました。
プロテクタもゼッケンも取ってくつろいでいたら、運もあって1回勝ち抜いていたことが判明し、100点。

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普段750に乗っている女性ライダーのお二人が、排気量がかわってエキセントリックな400に乗っても基本が出来ている人はどの車両に乗ってもおなじようにキビキビと美しく走れることを目の前で体現してくれて「HMS魂だなぁ。練習は嘘をつかないなぁ。」と尊敬しました。


特にこの競技会のあと上級にあがられた女性ライダーの、どんな排気量でもどんな速度域でも乱れない端正なフォームと旋回にかける時間の短さとメリハリのある走りに惚れ惚れしました。


また、事務屋のおにーさんたちも、ドノーマル車両でもわずかなウォームアップでバイクの性質を見極めて、決して力でねじ伏せるのではなく速く走らせているのでやはり上手い人は、HMS・安全運転大会・ジムカーナ、練習のホームグラウンドこそ違えど何に乗っても上手いのです。


自分も、今はまだ練習の方向性を変えたばかりなので表面的な「そのせいでできるようになったこと」「そのせいでできなくなったこと」が顕著ですがもっといっぱい練習して、基礎の能力を底上げしたいなぁと思いました。

■去年よりもうまくできた、去年できなくて今年できた
一発勝負の場でMAXの集中力を発揮すること
タイムを計測されても緊張しないこと
ここはタイムを削るところ、と思ったところで無駄を省いて『速く走る』こと

■去年よりもできなくなった
初めての車両にすぐに適応すること
初めての車両に乗って、バイクの重心を見極めて素直にバイクと一体になること
低速バランス

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練習が終わったあとは、NGCさんの四輪バギーの後ろに乗せていただくという
めったにない経験をさせていただきました。


ウィリー中は人生で経験したことのない視界を味わい悲鳴をあげながら抜群の安心感、という不思議な体験でした。


UターンしてNGCさんに「次は左ね!」といわれ左ターンするのかとおもいきや
なんのことはない
左にギャラリーがいるから左に笑顔を向けてね
ということだったのでした。


低μ路での走行は、「あ、やばい横Gは無理かも!」と素で悲鳴をあげてしまいましたが(笑)
でもとても面白かったです。


怖がりなことでは全人類の中でもかなり上位に入ると思う私が
怖いよりも面白い!と思えるほどの安心感をもたらすアクロバティックな運転ができる
NGCイントラは本当にスーパーイントラです。


個人的には
「俺らはオトナだから大人げなく俺が俺がとは言わないけど・・・
でもうらやましーいいないいなちくしょー!」
という気持ちを全く隠せていない桶赤のおにーさま方の表情が一番面白かったです。


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