TEC-R競技会のクラス分けについて思うこと

第3回、第4回のTEC-R競技会に参加して思ったことを書きます。


初参加だった昨年は、よくわからない減点式の採点で、もらったリザルトはマイナス何百点とかで
えらく凹みましたが、今年はとてもシンプルで分かりやすい採点方法で、
初級クラスに参加している人たちも頑張っただけ点数が取れて、参加した充実感があったのではないかとおもいます。
終わったあとスコアカードがもらえたのもよかったです。
(自分がリザルトがよかったから言うわけではないですよ!・・・まあちょっとはありますがw)


ただ、今までは
「初級限定クラス」や「レディスクラス」があったために
初級常連の熱心な女性の方の参加がかなり多かったと思うのですが
今年は400cc、750ccのシンプルなクラス分けだったことがおそらく影響して、
女性の方の参加があまりなかったのが残念です。


前回の採点方法では初級クラスは1位の人以外は全員マイナスとかで
かなりモチベーションの下がる採点方法だったのですが
「頑張ったことが評価される」
「もっと頑張るともっと評価される」
「頑張りすぎて失敗するとゼロ点」
(だから転倒・減点なしに頑張ればそれなりに点数がもらえて、技術レベルを問わないクラスわけであっても一発逆転もあり)
という今回の採点方法が事前にわかっていればもっと参加があったのかもしれません。


でも毎年競技方法や採点方法を試行錯誤している以上
それらを1ヶ月前に告知するよりはやはりエントリーの時点で、HMSに通って熱心に練習している
初級者の方がエントリーしやすい条件を作るほうが現実的ですし、そうしてほしいと思います。


いや、なぜかというと
競技会に出てくる人は、正直、もう別にHMSで練習せずともいい人ばかり(笑)で
本当に必要でHMSで練習している、HMSだから安心して練習できる、
という人たちがしり込みしていて、せっかくの年1回の「お祭り」に出てこられない
という現状があると思うんですね。


自分は技術レベルはまだまだ初級者ながら、競技の世界に足を踏み込んだために
その入口の部分でしり込みすることはなくなりましたが、
そうでなければやはり「出てみたいけどしり込みする」人たちの一人なので
どうにかならんもんかと一生懸命考えてしまうのです。


一番簡単なのは運営側が競技色を薄めて得点や順位をつけず、競技会という看板をはずすことでしょう。


でも、TEC-R側としても
競技は敷居が高いと感じる人たちにも
競技を体験する機会を作りたい
一発勝負の場でどれだけ普段の実力を発揮できたかを客観的に評価する
そういう場を経験してほしいという意図も少しはあるんじゃないかなぁ。


だから「競技会」の看板をはずすのではなくて
初心者でも参加しやすいクラスわけを毎年試行錯誤してみたり
競技種目を毎年変えたり
一定以上の実力がないと得点すらもらえないようなシステムを改めたり
白バイ大会式の後方確認のように
「ルールでがんじがらめにされている、ぎすぎすした感じ」を出さずに不公平感をなくす楽しいルールも作ったり
毎年試行錯誤してくださっているんじゃないかと思うんですよね。
(すみません、まったくの勝手な推察ですが)


以上を踏まえて「競技会」という看板はそのままに、初心者から上級者までがエントリーしやすい条件を考えてみます。


第3回の時のエントリー基準は

ビギナークラス⇒中級参加経験なし 400or250
ミドルクラス⇒400
エキスパートクラス⇒750


だったと思います。


おそらくミドルクラス参加基準には「上級参加経験なし」を入れたかったのでしょうが所有免許の問題があり入れられなかったのだろう、というのが初級のエントリー基準から察せられ、またクラス名から受ける印象をもってしても、上級参加経験者がミドルクラスに参加したら非難されてもやむなし・・・だったように思います。


ただし第4回は

ミドルバイククラス⇒400
ビッグバイククラス⇒750


というクラスわけだったので、今回はレベルに関係なく、好みの排気量のクラスにエントリーする制度にしたんだな、と思いましたが、
後から話を聞くと、上級の常連さんについては申し込み時ではなく後からエントリー変更の提案があったとのこと。しかもHMSへの参加回数が相対的に少ない、ジムカーナのシード選手についてはその案内がなかったようです。


これは非常によろしくないです。申し込み時ではなく後から・・・ということで、おそらく最初は本当にレベルわけする意図はなかったものの、(それを補完すべく、大雑把な得点ルールにして、誰でも頑張れば基準点はもらえる、限られた猛者だけが基準点を超えるボーナスをもらえる、というような得点システムにしたのではないでしょうか)結局申し込みが一段落した後に参加者の分布を見ると、上級者はほぼ750クラスに、初級者・中級車が400クラスにエントリーしていたため中途半端にそういう案内が行われてしまったものと思われます。


上級者間での不公平感ばかり揶揄されますが、もしかしたら、参加基準を見たまま受け取って、純粋な排気量の好みだけで分かれるものと思って750クラスにエントリーしたけれど、そういう不文律があるなら400クラスにエントリーしたのに・・・という初中級者もいたかもしれません。


TEC-R会員限定の競技会である時点で、参加者全員がある程度普段のHMSの雰囲気や不文律を知っていることが前提となっているわけですが、それにしても不文律に頼るところが多くなると「ルールの中で全力を尽くす」と「空気を読む」の境界線が曖昧になって参加者同士で不公平感が生じると思うのです。そのせいで全力を尽くすことがカッコ悪いというような見方が出てきたらこれはスポーツとしてとても悲しいことですよね。


ですから、全く自分の勝手な好みではありますが、
TEC-Rの競技会においては、一日だけの『競技』形式なのだから
「自分はルールの中で全力を尽くしました」
と誰もが胸をはっていえて、全力を尽くすことがカッコいいと誰にでも思えるように
最低限のルールは、不文律頼りではなくちゃんとして欲しい、
でも、ただの競技ではなくて『TEC-Rの』競技会なのだから、それらしく
「ルールでがんじがらめにされている、ぎすぎすした感じ」を出さずに不公平感をなくす楽しいルールであってほしい
と思うのです。


文句や漠然とした要求を言うだけなのもカッコ悪いので、具体的に提案すると
車両の数や所有免許の問題があるとは思いますが

■初級クラス(250or400cc)
「中級参加未経験者」
■中級クラス(400cc)
「上級参加未経験者と大型二輪免許を所持していない上級参加経験者」
■上級クラス(750cc
「参加条件不問」


というようなクラスわけにして、採点方法は今回のような得点方式(少なくとも減点方式にはしない)とするのはいかがでしょうか。このエントリをかくまえに某SNSの日記でこのエントリー基準を書いてみたところ、概ね好評でした。普段練習している車両とちがう車両でエントリーせざるを得ない人、または普段練習している車両と同じ車両で出てみたいがために普段出ているクラスよりも上のクラスにエントリーせざるを得ない人もいるかとは思いますが、そこは与えられたほぼ同条件の車両で練習の成果を競いあうという基本路線と車両の数を考えて割り切りましょう。


もしTEC-R関係者の方の目にこのエントリが触れることがあり、ご検討の材料のひとつになるのであればうれしいです。


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