02/11(水)ジムカーナ練習会@相模湖

1ヶ月ぶりの練習は、初めての相模湖。


午前中は、周りに自分のバイク1台しかないところでVTRのエンジンがかからず焦りましたが師匠に直していただきました。


(1)普通にセルを回す⇒かからない
(2)あ、チョーク引いてなかった、と思い、半分くらい引いてあったチョーク(今思えばおそらく前日師匠がトランポに乗せる際にエンジンをかけるために引いたものと思われる)をいっぱいに引いてセルを回す⇒かからない
(3)あれ?手前じゃなくて奥だっけ?と思いチョークレバーを奥いっぱいにしてセルを回す⇒かからない
(4)レバーをどっちに持っていってセルを回しても音が全く変わらないので不安になってきて近くにいた見知らぬ人に「チョークを引きたい時、レバーって手前と奥、どっちにするんでしたっけ?」と質問して確認して手前に持ってきてからセルを回す⇒かからない
(5)ガソリンがうまくあるべきところにないのかも、と思い当たって左右に車体を揺さぶってセルを回す⇒かからない
(6)今は私のやり方がまずいだけかもしれないのに、これ以上セルを回し続けると本当にエンジンがかからなくなってしまうのではと焦り、師匠を電話で呼び出すがつかまらない。(1)〜(5)をもう一度繰り返す。
(7)諦めて、人のいるところに押していってみてもらおうと決意したところで師匠がつかまり、もうにっちもさっちもいかなくなっていることが判明。しょげる。


午前中いっぱいかかって直していただきましたが、原因はもしかしたら1ヶ月近くエンジンをかけていなかったことによってガソリンタンク内部が結露し、水がたまってしまってガソリンがうまく燃えなかったのかも、とのことでした。前日に師匠がトランポに乗せたときは夜でもっと寒かったのに一発でエンジンがかかったらしいので、私のやり方がまずかったのでしょう。VTRは数ヶ月冬に放っておいても一発でエンジンがかかるバイクだと聞いているので、ひたすら飼い主の不明を恥じるばかりです。


さて、エンジンがかかってからはなにぶんバイクに乗るのが久しぶり、自車両に乗るのは1/4のMJ杯以来ということで、とにかく8の字やりたい、タイムアタックはしなくてもいい、くらいに思っていたのですが、会場が狭いときいていたのでほとんど8の字は出来ないのではないかと不安に思っていました。しかしフタを開けてみれば場所は十分に広く、また人数も少なかったので心ゆくまで8の字が出来ました。


1ヶ月のブランクを取り戻すために焦って、乗れなくなる前の最後のほうに出来るようになったことはなんだろう、恐怖心なくフルロックに持っていける態勢を作れるようになって喜んでたよな、と思い、それが出来るようになることを目標にしました。


リーンウィズで旋回の2/3くらい突っ込んだあとに、体をアウトに持っていってガツンとハンドルロックまで切り、同時に切ることでバイクを起こす、という練習をしました。


これをフロントブレーキをかけ、フロント荷重重視でやって、次にフロントブレーキをかけたあとすぐにリアに荷重を持っていくやり方でやってみました。


次に、フロントブレーキをかけたあと、上半身からふわっと力を抜いてすとんとハンドルが切れるにまかせるやり方でやってみました。ともすれば上半身から力を抜くと同時にバイクが起きてしまい、バイクが直立した状態でハンドルを切るだけになってしまうので、旋回の内側の小指で地面を探るような気持ちで、バイクが傾いた状態のままこれが出来るように意識しました。


これで、とりあえず旋回の後半では確実に恐怖感なくフルロックに持っていける、しかも同時にバイクが起きるので怖くなくアクセルを開けられる、という自信を持ったので、タイムアタックコースに行ってみました。


午前中、バイクを直していただいている間はひたすらマーシャルばかりやっていたので(ジムカーナを始めたばかりの頃はパイロンを直しにいくタイミングも分からず、地面に枠が書いてあることも知らずにHMS的に適当におきなおしてしまって全く役に立たなかったのですが、今回は走っている人の邪魔もせずになんとかパイロンを直せたと思います。少し成長しました)後半がかなりコテコテなのがわかっていて非常に恐怖感があったのですが、VTRだと余裕を持ったラインさえとれば少なくともバイクが失速ゴケしてしまうような恐怖感はないと分かり、なんていいバイクなんだ、と感激しました。


タイムアタックをはじめて最初の方は、1ヶ月ぶりであせっていたこともあり、かなり荒っぽい操作だったように思います。いつもは路面やハンドルの切れる感じが普段と少しでも違うだけでびびってしまうのですが、比較対象をすっかり忘れてしまっているために、とにかく8の字でやったことをタイムアタックでも出来るように、ということばかり意識してしまいました。


リアブレーキの踏み具合が粗いせいだと思うのですが1.5回転の間もフルロックになってはとけ、なってはとけ、というのが3回くらいありましたし、直線のあとの緩いパイロンスラロームも、ブレーキポイントが早いわりにブレーキが甘くて自分の技術のわりにはオーバースピードで入っていっていた気がします。


パイロンで作られたシマを回るところも、バンク角が浅いわりに路面が荒れたところで何度もリアが滑ったし、いくつかの270度ターンで最後にフルロックになったところから無造作にアクセルをあけてフロントがよじれるようにバイクが飛び起きる挙動が何度もあったのに、まあこんなもんだろう、ただでさえブランクがあるのにこんなことでびびってたら取り戻せない、と思って、自分の操作を振り返らずに走っていたのがいけなかったのだと思います。


直スラは得意なのに、その前の270度ターンがぎこちないために速度が落ちすぎ、思うように直スラで速度が乗らないうちに、またUターンでオーバルに入る・・・速度が乗っていないので諦めて出来るだけ小さく回ろうと思い、ハンドルがガクンとフルロックまで切れたあと、気持ちばかり先に行って焦ってアクセルを開けたら、リアタイヤがちょうど地面の荒れたところにかかって、フロントがよじれるような動きもあり、あっと思ったときにはスリップダウンして自分はバンザイした状態で地面にダイブしていました。


転んだ直後は、一番最初に地面にうちつけてすりむいた腰骨のあたりが痛かったのですが一日経つと、右肩が思うようにあがらなくなっていました。また、すぐに立ち上がって冷静にバイクを起こそうとすることが出来たのでダメージはないと思っていたのですが、足にきていたらしく、タイムアタックが終わったあと、何でもないところで右足でバイクを支えられずに立ちゴケしてしまいました。自車両のバンクセンサーは、正しい用途で擦ることがほとんどないままに左右とも立ちゴケで折ってしまったことになります。


自分の走り方はバンク角が浅く、バイクを寝かせるの怖さに体がインに先行し、またバイクもパワーがないため、開けゴケはしづらいと思うのですが、他人よりも旋回半径が大きいので路面が悪いところにリアタイヤがかかっている時に、何も考えずにアクセルを開けてしまって一気にコケているのではないかと思います。カラダがインに入りすぎて、タイヤに真上から荷重をかけられていないので空転しやすいのかもしれません。


アクセルモータースクールでのコーススラのS字部分で開けゴケしたときもちょうど同じような感じでした。あれは左旋回でしたが今回は右旋回で、マフラーガードが結構派手に削れていました。


その後8の字から回転まで持っていく練習をしましたが、フルロックまで切れるのを待つために自分はリアブレーキを踏みすぎて速度が落ちすぎているのか、270度ターンであればアクセルを開けられて持ち直せるものの、フルロックまで切れたあとその態勢を保ってアクセルをあけずにさらに90度回ろうとするとどうしても失速して足をついてしまいます。ここまで速度を落とさずに、旋回の前半に自分からハンドルを切ってフルロックにまで持っていくことが必要なのでしょう。


久しぶりに師匠に8の字をみていただきましたが、「旋回の最後に無理やりフルロックにしようとしていて、カラダがひょこっと起き上がっていて不自然。しかもカラダも動いていなくて昔みたいに目だけ動いている」とあっさりいわれました。


フルロックは怖いけれど旋回の最初2/3をリーンウィズで入ればあまりバイクを寝かせなくていいし、旋回の最後でフルロックになるのであればバイクが起きてくるので怖くない、これなら確実にフルロックにできるぞ!今日みたいなコテコテのコースでも怖くなくアタックできるぞ!と喜んで練習していたのですが、やはりダメみたいです。練習後にファミレスでシード選手のお話を聞いているときにも、独りで間違った練習方法を続けていてもダメ、というお話がありましたが、変なクセがカラダに染み付く前にやはり上手な方に見てもらうことが必要なようです。


まずはカラダがインに入りすぎる&バンク角がなさすぎるのを直すために、旋回の入りはじめからリーンアウト気味にバイクを寝かせるように教えてもらいました。まずはじめの一歩なのにこれが怖くて全然できません。


なんで怖いかというと、リーンアウトにしようとおもうと上半身が起き上がる(旋回の外側に、ではなくバイクのリア側に。胸と背中がまっすぐになってしまう感じでしょうか)ので地面からよけい離れて怖いのだとのこと。でもポジションと目線を保ったままリーンアウトに、というのがこれまた全然できません。


ラインも、入口でパイロンに近づいてパイロンを何度も巻き込んでしまい出口で膨らんでしまうし、ラインを気をつけると今度は上半身が行き先を向かなくなるし、ラインも上半身も気をつけると今度はリーンアウトバンク角重視、がすっかりお留守になっているし・・・。


なんだかもう、全て振り出しに戻ったかんじでメタメタでした。けれども、トレイン走行で全く周りについていけないのも、普段からバンク角浅めでカラダをインに入れることでごまかしているからだし、今日のようにバンク角が浅いにもかかわらず簡単に開けゴケしてしまうのはカラダの軸が内側にずれていて、タイヤに真上から荷重をかけられていないせいもあると思うので、これは絶対直さなくてはいけないのです。


そもそも、自明のことなのですが、ジムカーナは『速く走る』『競技』なのでバンクを怖がっていてはジムカーナでの成長など見込めないのです。怖ければ怖いなりに、その自分の恐怖心の中で確実に出来る操作、引き出しを増やして安全に走行できるようにする、という練習ならジムカーナ以外の場所でやればよいのです。私の今の目標は「VTRで」「速く走る」こと!


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