02/15(日)HMSバラ1@桶川

VTR1号車。イントラさんはIさん。天候に恵まれ、走行距離47km強、定員15名のところ8名の贅沢なバラ1でした。


前日の初夏の陽気ほどではないものの、暖かくいいお天気の一日。直前まで同日に桶川で行われるダンロップ練習会に参加する予定だったのですが、諸事情によりバラ1に参加。自車両で桶川を思いっきり走りたい、という希望はありましたが、HMSエリアから見ているとノービスクラスの走行は芋洗い状態だったので、結果的にはバラ1に出てよかったかな。


【午前中 8の字】
午前中はずっと8の字でした。


ここ最近、バイクをあまり傾けずに体をインに入れて、徐々にアウトに持ってきて最後にハンドルをフルロックまで切る、という8の字ばかりやっていたのですが、先週の事務練で先生にダメだしされ、バンク慣れするために旋回の入りはじめからリーンアウト気味にバイクを寝かせる8の字を練習しました。


今日もその続きで、バンク重視の8の字をしようとしたのですが、怖くてバイクが寝ない。「ここ最近やっていて恐怖感を感じなくなってきた方法」と「今やらなくちゃいけない方法」が混ざって、どっちも出来ずにとても中途半端。傾けはじめからMAXまでだらだらとっても時間が長く、しかも速度を落としすぎて旋回の後半ではハンドルがふらふらしてしまい、イントラさんにも「なんか乗れてませんね。バイクもほとんど寝ていないしハンドルはふらついているし不安定ですね」と首を傾げられました。


とにかくすぱっとバンクさせるためにはどうすれば?とイントラさんに教えを乞い、自分はバンクがすぱっといかないなというときは極端に、外足で膝蹴りするようにします、といわれました。その方法も含め、いろいろとやってみましたがイマイチ変わらず・・・。そこでいったん休憩となり、事務練を見に行くと、バイクの寝方が尋常じゃない。タイヤの違いももちろんありますが、私の今の恐怖心は、ノーマルタイヤの限界まで傾けてその先、とかではまったくないので、単純に甘えているだけ、仮にもジムカーナの世界をちょっと体験したのにこんなヨロヨロフラフラじゃ恥ずかしい、仮に今日事務練に行ってても話にならない、自車両が泣くぞ!とおもい、気合を入れなおしました。


こんな単純なことで変わってしまうのもバイクの面白いところ。やったことは「気合を入れなおした」ただそれだけなのに、走りが自分で分かるくらい変わりました。自分のイメージですが、ボブスレーのコースのように、旋回の入りはじめのところから壁があって、その壁の側面を走っているかんじ?そういう感じをイメージすると、バイクを立てたまま漫然とブレーキ、速度が十分に落ちてからおそるおそる寝かせる・・・ではなくて、ブレーキかけながら体全体でバイクを寝かせられるようになった気がします。あと、外足で上から押し込むよりは、内足でバイクに足払いをかけるような感じをイメージしたほうがバイクを寝かせやすかったです。


あと、旋回中に後ろのパイロンを見るのも、練習だと思うと他のいろいろな操作に意識がいってしまって先を見られないのですが、試みに「ここはトミンの大会コースの8の字!」と思うと、次のパイロンどこ?!次はどこにいけばいいの?!と思って必死に後ろを振り向ける(上半身が動いているかどうかはまた別ですが、少なくとも先を見ようという意識は持てる)のが面白かったです。


一心不乱に回っているとイントラさんにも「ずいぶんすぱっと寝るようになりましたね〜フォームもかっこよくなってきました」とほめられました。一瞬ですがアクセルを全開まで開けることもできるようになりました。これが朝イチから出来ればなぁ〜。


あと、左旋回が右旋回に比べてぎこちない、旋回の最後で速度が落ちすぎてしまって、旋回と加速の挙動が完全に分かれてしまっているし、体と車体がバラバラになっている気がします。右旋回は、うまくハマると、バイクから体を離して後ろを見るという不安感がなく、バイクのほうが先に後ろを向いてくれて一瞬あとから自然に体が後ろを振り向けるような気がしました。


ノーマルタイヤと、自車両がはいているタイヤ(特にリアタイヤ)の違いも、ここまで寝かせて初めて感じられるようになりました。もちろんバンク角もまだまだ足りないし、レンタル車両は自車両に比べてタイヤも頼りないかわりに、加速も頼りないので、私程度がアクセルをがばっと開けたからといってリアタイヤがすべることはないのですが、それでもなんだかグリップ感が足りない。自車両に乗っているときにはあまり意識しないけれど、ノーマルタイヤに比べると自車両は旋回中、リアタイヤがネチネチと路面にグリップする感覚がお尻に伝わってきているんだなと感じました。


【午後 極低速セクションetc.】
午前中はこんなかんじでよいイメージでおしまい。午後の最初の慣熟走行ではゆっくりと中級のバリアブルコースを走りましたが、Uターンに苦手意識も感じず、細かい切り返しもきびきびと、なかなかいいかんじで通れました。このままバリアブル走ったりして・・・♪なんて思いましたがさすがにそれはない。


午後は直スラ→スピードの乗る直線からのUターンの連続→狭いオフセット→一本橋等課題セクション でした。この「落ちたらだめ」系の課題セクションは低速バランスの中でも群を抜いて嫌いで、この時間はいつも「捨てる」のですが、今回は午後中このエリアを使うとのことなので、1個だけでも何か課題を持って臨んで、何かを得て帰ろう、と決意。


というわけで今日の自分の課題は立ち姿勢。私の立ち姿勢は「立っている」というより「座ってない」というだけで、すさまじく腰が引けています。
 (※画像はイメージです。)
すぐに座れるように今にもシートにお尻がつきそうで、もちろん少しでも車体に触れていたいのでがっちりニーグリップ。これではステップでバランスを取る練習になりません。前回バラ1に一緒に参加したジムカーナの先生に、立ち姿勢が「全然だめ」といわれてスタンドを立てた状態で一から教わったのですが、その当時はそれを実践する時間がなかったので、今回もスタンドを立てた状態でイントラさんに立ち姿勢の作り方を教わりました。


前回先生に言われて目から鱗が落ちたのですが、正しい姿勢と、今まで自分が「立ち姿勢」のつもりでいたものとの一番大きな違いは、視界の高さ。クローチングかよ!というほど膝を曲げて腰が落ちていたのが、ぐっと重心が上に・前に移動してちょうどステップの真上くらいに来るので今までより軽く10cmは視線が高くなります。そして、もう1つ、膝でタンクをがっちりホールドしないこと。


もちろんこの先には車体を両膝の中で自由に遊ばせてステップでバランスをとる・・・という目標があるのですが、とてもそこまではいきません。まずは「ステップの上に立っていること」と「膝でホールドしないこと」に慣れる、というのを目標にしました。一本橋のスタート地点から一本橋に乗るまでに立ち姿勢が作れず諦めることもしばしばでしたが、セクションのつなぎの直線も極力立ち姿勢でやっていると、そのうち高い視界に慣れてきました。


幸いにしてお天気がよくて、地面にうつる影にちらりと目をやると、座っているポジションの時のように膝が曲がって腰が落ちて背中も丸くなってハンドルやシートやタンクに近づいてしまっているのがすぐ分かります。(安心できるものに近づきたいんですよ!)また、膝でホールドしない、というと不安ですが、前回先生に「そういうときこそヒールグリップ」と教わっていたので、「くるぶしでバイクにしがみつく!」というイメージを持ちました。


また、最初のうちはステップに立つとリアブレーキを踏めなくて(ステップかブレーキペダルかどちらかにしか体重がかけられず、リアブレーキに全体重をかけてしまい、一本橋の上でエンストしてしまうからです)クラッチも握れなくて足の下からバイクを発射させそうになっていましたが、だんだん慣れてきて、リアブレーキを踏みながら、半クラッチでスタンディングを維持できるようになり、むしろ一本橋では座ってハンドルを切りながらよりも安定して通れるようになってきました。


Y字溝やW字溝といった、座って両足をつきながら進んでいるのになぜか転んでしまうようなセクションは、スタンディングのまま進入するのがとにかく勇気が必要だったのですが、最後は何度かスタンディングのまま足をつかずに通りぬけられるようになったりして、もうめちゃめちゃうれしかったです。


まだまだ膝が曲がりすぎですね、とイントラさんに言われたので、次の課題は膝を曲げすぎないようにすること。すぐに腰が引けてしまう自分にとっては膝を伸ばすくらいの意識を持ったほうがいいのかなぁ。


とはいえやはり「落ちたらダメ」系の課題はテンションさがるので、Uターンやオフセットなどの課題もあって息抜きできてよかったです。直スラは横に大きく振ったり、横にあまり振らずに車体の細さを生かして通ったり、直線とUターンの連続は、なるべくジムカーナのコースをイメージして直線でいっぱいあけて8の字のときくらいに傾けてUターンに持ち込んだり。ただ、芝生のすぐそばから寝かせはじめたりするので路面が気になりましたが・・・。


狭いオフセットは、パイロン1本ごとに止まってハンドルをフルロックまで切ってバランスをとる通り方、普通のオフセットとして通るけれども直線でバイクを立てて加速減速のメリハリをつける通り方、速度を落とさずに2本のパイロンの真ん中で切り返してバイクを常に傾けた状態で通る通り方、千鳥のように低速でじりじり通る通り方、など色々やってみて気分転換できました。


VTR的に早く走ろうとすると「速度を落とさずに2本のパイロンの真ん中で切り返してバイクを常に傾けた状態」がベストなのだと思うのですが、ハンドルが切れすぎるとアクセルをあけたときにフロントがよじれるような動きをするので、狭いオフセットだからといって速度を落としすぎないのが難しかったです。


「落ちたらダメ」系の課題には2人くらいの待ち列が出来ていることもありましたが、こちらのセクションは常にガラ空きで気持ちよく走れました。


最後の時間は、リクエストで千鳥を作っていただきました。フルロックになっちゃう、ではなくてフルロックまで自分の意思で切る、そこで維持する、くらいまではずいぶん安定して出来るようになったのですが、フルロックにいたるまでの時間が長く、バランスを取りながらバイクがじりじり進んでしまうのでラインがきつくなってしまいます。一瞬でカツンと切ってバランスが維持できるようにしないとだめですね。オフセットを千鳥的に通ると、フルロックでバランスを維持する練習にはなるのですが、周りに制約がないのでじりじりと進みながらバランスをとってしまいます。やっぱり千鳥はゲートで練習しないとダメですね〜。750で皆さんとおっているところを、自分は250でクリアできたのは1回だけだったので反省しました。


1つ収穫だったのは、15時すぎてきてだんだん握力がなくなってきたのか、クラッチを2本指で握っても完全に切れない状況になってきたときに、自分で遊びを調整して、2本指でクラッチのオフが出来る状態にできたこと。途中でそれでも足りなくなったのでもう一度調整しました。今までは最後のほうになるとスタートした瞬間にエンストしてしまったり、千鳥でクラッチを切りたいのにずんずん進んでしまったりして、マシンがおかしいのかな?自分の集中力が切れてきたのかなぁ?なんて思っていたのですが、握力にあわせて遊びを調整してあげることで最後まで同じイメージで低速バランスセクションに取り組めました。


そんなわけで、午前も午後もなかなか充実したバラ1でした。


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