02/22(日)ジムカーナ練習会@アクセルモータースクール(タイムアタック練習)

以前は事務練といえばアクセル、という印象だったのですが、最近は、つくば・相模湖・中井・・・と初めての場所での練習が多く、アクセルは2ヶ月以上ぶり、でした。


なんだか長くなりそうなので今日書こうとおもっていることを先に整理しておくと以下の通りです。

(1)朝から積極的にタイムアタックの列に並んだこと
(2)マーシャルをやっている間にスタート直後セクションでシード選手のラインを20分連続で見ていたせいで、おなじラインをトレースできるスキルもないのに「ああやればラクに通れるのか」とおもってラインどりを変えて玉砕しそうになったこと
(3)でも無理やりでも最短距離を走ろうとしたほうが、「絶対安心して通れるライン」を通るよりも速かったこと。
(4)回転が安定して出来るようになったこと
(5)恐怖心なく安定して走れるようになった=うれしい、楽しい、調子がいい、とおもっていたら、バンク角も速度もフォームもライン取りも全部ダメ、と先生に一刀両断されて愕然としたこと。
(6)やっぱりジムカーナの練習をする以上、「速く走るための練習」をしなきゃだめ、だと痛感したこと。


ここでは(1)→(3)のタイムアタック練習の感想、反省、課題について書こうとおもいます。


(1)朝から積極的にタイムアタックの列に並んだこと


普段は「ウォームアップコースや8の字を走って慣れてきたら午後にちょっとだけタイムアタック」だったのですが、今日はタイムアタックコースがとびきり複雑でコテコテだったので、そんな悠長なことをしていたらおなじ走行時間帯に走るみなさんが慣れてきてガンガン走りこみたいところで初めてコースを覚えながら走ることになり、渋滞を作ってしまう、とおもって、悲壮な決意で朝からタイムアタックの列に並びました。


目標は完走・・・。だったのですが、最初の1周で一瞬行き先を見失ってミスコースし、後ろが詰まってきたので意識的にパイロンをパスしただけでなんとかコースは覚えられ、一応通過することも出来ました。コテコテといってもすばやい切り返しが必要で苦手なライン通過セクションがなかったからかな。


全部で4回あったタイムアタックの時間帯のうち一巡目はタイムなど見る余裕もなく、一巡目の最後にようやくタイムをみると2分4秒くらい。じゃあ今日の目標は2分切りかなぁ。結局2巡目のタイムアタックで、自分では失敗ばかりだった気がしたのになんだかタイムがいきなり上がり、走れば走るほどちょっとずつあがっていって、でも4巡目のタイムアタックで失敗した印象もないのにいきなりタイムが最初に戻ってしまい、どうしていいかわからないうちに終わってしまいました。午前中終わった時点では、トップタイム比126%くらいで、私すごくがんばってる!とおもったのに、終わってみれば132%くらいでジムカーナを始めた頃からまったく変わらない、練習会での「いつもどおり」のタイム比でした。


(2)マーシャルをやっている間にスタート直後セクションでシード選手のラインを20分連続で見ていたせいで、おなじラインをトレースできるスキルもないのに「あのラインならもっとラクに通れるのか」とおもってラインどりを変えて玉砕しそうになったこと


2巡目のタイムアタック前にパイロン直しのマーシャルの順番があったので、スタート直後のコテコテセクションでシード選手の走行をジーっとみていたのですが、自分がUターンの連続だとおもっていたところをまるで直パイのようにすばやく切り返して通っていくところに惚れ惚れしました。


自分はVTRで軽くて小さいバイクなのに、縁石ぎりぎりまで方向が変わらず、ほとんどバイクも止まってしまっていて、どうすれば転ばないのか、どれだけマージンをとれば怖くなく通れるか、とばかり考えているのに、シード選手は最短距離を通っていって、縁石に寄っていってしまう気配なんて微塵もないんですよね。


A級・B級選手がすごいのはもちろん、C1の女性選手で、小柄なのにすごいビッグバイクを操る選手がいらっしゃるのですが、その方は、切り返しがはやくてバンクに躊躇がなくて、曲がり始めたとおもったらもう次のパイロンに向かってバイクが向きを変えてアクセルがあいていて、縁石になんて存在せずまったく制約のない箇所で走っているように見えました。かっこよかったです。


ビッグバイクは小さくくるっとまわってどかんと加速して、SSや軽い小さいバイクは速度を落とさずに余裕のあるラインを通って流れるように走る、という印象があるのですが、これだけコテコテのセクションになると、バイクの大きさはあまり関係なく上位シード選手のバイクほど、超小回りで最短距離を走っているのに、旋回の都度止まらずに流れるようだなぁとおもいました。


これを見て、おもったこと。「なるほど、UターンUターンの2連続だとおもっていたけれどあれだけ早く傾け始めればパイロンのそばではもう向きが変わっていて、あとは直パイとおなじなんだ。直パイだと思えばバイクを勢いよく傾けることもできるから自分ももっとスムーズに通れるはず、270度ターンも次のオフセットが楽になるようにマージンをとって回っていたけれど次のパイロンまでには十分空間があるからそんなに奥までいかなくていいのね」


そしてとおもって2回目のタイムアタックに臨む・・・。しかし手前から思い切ってバンクさせたつもりでも切り返したときにはもうすぐ目の前に縁石があり「こんなはずでは?!」とおもいながらギチギチとブレーキをかけて止まる寸前になりながらアクセルを開けていました。メンタルの問題以前にスキルの問題で、バンク角MAXの角度もお話にならないし、MAXまで至るまでもとっても時間がかかるので、他の人たちの辿るラインのようにはいかないのだとよくわかりました。


(3)でも無理やりでも最短距離を走ろうとしたほうが、「絶対安心して通れるライン」を通るよりも速かったこと。


しかし、縁石にぶつかりそうにはなったものの、はるか先までいってUターンして余裕のあるラインを通ろうとするよりも、無謀にもシード選手の最短距離のラインを繰り返し見て「ああやって通ればいいのか」と勘違いしたことで少しは積極的な走りになったらしく、タイムはあがりました。2分をきるのが目標だったのに2巡目のタイムアタックでは、いきなり2分を切れて、1分59秒、58秒、57秒、と走るたびにちょっとずつタイムがあがっていきました。


普段はタイムアタックの最初と最後でほとんどタイムの変わらない自分にとって、こんなにタイムが上がったのは初めてだったので味をしめて、この日最後の4巡目のタイムアタックの前にもうちょっと即効性のあることをやってタイムをあげたいと考えました。

  • スラロームでスピードをあげるとかバンク角を深くするとかはチキンハートの自分にはすぐに出来るものじゃない。即効性のありそうなことをやろう
  • →あからさまに下手くそで改善の余地がありそうなのはスタート直後のセクションだ
  • →ここを安定して通れるようにすればもう少しタイムがあがるかも
  • →シード選手のラインを見たあとの2巡目・3巡目の走行で馬鹿のひとつ覚えのように切り返し重視のラインをとったけど何度やっても縁石に突っ込んでいる
  • →自分にはとてもあの狭いスペースで低速から思い切ってバンクさせる勇気がないからやっぱり最初のUターン→Uターンの意識に戻したほうがよいのでは。
  • →最初のターンでフロントブレーキを強めにかけて確実にフルロックにし、バイクは立っていてもロックtoロックにすれば安定して、もう少し縁石から離れたところで方向を変えられるのでは。


8の字練習スペースのの2本のパイロンをスタート直後のセクションに見立てて、1本目の右ターンで確実にフルロック、仮想縁石の前ですぐに左にフルロック、仮想パイロンでUターンしてもう1本のパイロンを目標に270度ターン、仮想パイロンをオフセット、オフセット・・・という練習をしました。なるべく止まらない、というのが目標です。縁石が目に入るとハンドルに力も入り、視線もあらぬ方向を向き、バイクもたってしまうけれど縁石がない状態でやって「絶対曲がれる」と自信をつければ縁石がある状態でも同じように出来るのではないか、というもくろみです。


これで4巡目のタイムアタックに臨むと、仮想縁石の前では潔くハンドルを切れたのにやはり本物の縁石を前にするとハンドルに力が入り、「止まらない」というのは難しかったです。でも、1〜3巡目の走行に比べて縁石からは離れて次のパイロンに向きを変えられて、安定はしたように思います。他の部分も特にうまくできなかったということはないのに・・・なぜか一気に2分台のタイムに逆戻り。滑ったとか転んだとかミスコースしたとかそんなこともないのに3〜4秒遅くなっていて、わけがわかりません。


今から思えば、スタート直後の「安定して通れるようになった」とおもった箇所では1本1本止まってしまって遅々として進まず逆に遅くなってしまった、あとは3巡目の走行の最後にたいして寝かせてもいないのに、猫屋敷の前の大きな8の字で後輪がずるっと滑って、「怖い!」とおもったのでコテコテじゃないセクションも消極的になってしまった、あたりが理由ではないかとおもいます。まああとはメンタルですかね。


反省会で先生に、「今日のスタート前のセクションは、最初はどうやって走っていいかわからなかったから、HMS的に余裕のあるラインを探してUターン、Uターンだとおもって通っていた。2巡目・3巡目はうまい人たちのラインを見て、パイロンから離れないで切り返し重視のラインに切り替えたけれど私のスキルでは安定して通れなくて怖かった、だから4巡目ではスピードをおとしてフルロックにして通ろうとしたけれど、逆に遅くなった」と話したら、「加速が悪いんだから1回1回止まってたら遅くなるのは当たり前、VTR的な走り方で何が望ましいのかわかっていながらそれから逃げて確実に通れる方法に切り替えたからいけない、2巡目・3巡目の走り方で切り返しを速くする練習をすればよかったんだ」、という主旨のことをいわれました。


実は、この小さいZターンのような配置の、右・左とすばやく切り返すパイロンは、先日のバラ1でもあって、唯一おもうように通れないところだったのです。他の箇所ではバイクを傾けたり立てた状態で通ったり、いろいろな通り方を試したのに、ここだけはうまく通れなくて、「通れればいいや」とバイクを立てた状態でフルロックにしてなんとか失速ゴケする前にアクセルをあける、という方法でごまかしてしまいました。


せっかくガラ空きのセクションだったのだから、ちゃんとバイクを寝かせてすばやく切り返す練習をすればよかった。いまさらのように後悔しました。


バイクが自分の力で向きをかえるのを待ってたら縁石が近づいてきてラインがきつくなるから、自分の力で一瞬で切り返さなきゃいけない、8の字エリアでもその練習をすればよかったんですね。ライン通過セクションが苦手なのも、切り返しが遅くてバランスをとっている間にバイクが進んでしまってラインがきつくなることが原因だとおもいます。


さて、バイクを思い切りよく傾けることができなくても、止まった状態でバイクを立てて一瞬でロックtoロックに出来れば少なくとも安定して小さく回ることはできるはずなのですが、前回のHMSバラ1の日記で、千鳥セクションについて

フルロックにいたるまでの時間が長く、バランスを取りながらバイクがじりじり進んでしまうのでラインがきつくなってしまいます。一瞬でカツンと切ってバランスが維持できるようにしないとだめですね。

と気づいていた通り、自分は極低速でバイクを立てたまま一気にハンドルを切ることも、低速で思い切りよく傾けることもできなくて、中途半端にバイク任せになってしまっています。


せっかく軽くて恐怖感の少ないVTRに乗っているのですから、ホイールベースの短さやハンドルの切れ角に頼るのではなくて低速セクションでも課題から逃げずに練習しなくては!


タイムアタックについての考察や課題は以上です。切りがいいのでいったんおわり。


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