03/01(日)JAGE練@トミン

先週の日曜日の練習の後半に、フロントタイヤをα10からBT003Type4に交換しました。例によってお下がりです。前にも一度BT003Type4のお下がりをはいたことがあるのですが、そのときはバイアスのTT900からの交換で初めてはいたラジアルタイヤだったため、その差に戸惑ってしまって、むしろバイクがいきなり寝るのが怖くてバイクが寝ないようにハンドルをおさえてしまうくらいで、あまりよさがわかりませんでした。


でもα10から交換してみると、もうラジアルタイヤに慣れてきたということもあり、ハンドルの切れ方がクイックで安定していると感じて、ようやくタイヤのよさが分かるようになった自分に感激しました。


タイヤの径が大きくなったので、ハンドリングが重ければ調整するから言ってと先生に言われたのですが、なにかバイクに変化があったときに「感じる違いに対して、その違いは自分がバイクに合わせたほうがいい変化なのか、バイクを自分に合わせたほうがいい変化なのかわからない」・・・これが問題です。なんとなく「前と違う。慣れてないから乗りにくい」としか表現できないのでは、「変えたんだから前と違うのは当たり前」といわれてしまうに決まっているので言えません。しかも、慣れていた状態とちがうという違和感を補って上回る安定感だったので、とりあえず何もいわずにまずバイクに自分を合わせようと思ったのですが・・・。


案の定、違和感があれば直すから言って、と先生に何度もいわれたので
「ハンドルが高く、近くなってポジションが少し変わった気がする・・・」とおそるおそる言ってみたのですが。


「ハンドルが高いかどうかは問題じゃない、ハンドリングが重いなら調整する、重くないなら調整しない、どっち?」
「ハンドリング・・・よくわからない・・・ハンドルが高いってことしかわからない」
「だから!タイヤの径が大きくなったんだからハンドルが高くなるのは当然でしょ!ハンドリングが重いかどうかを聞いてるの!」
「ああ・・・すみません分かりません・・・とりあえず慣れるまでこれでやってみます・・・」


とやっぱり先生をイラつかせてしまいました。


頭の中で嘉門達夫の「宿題を忘れると『どうして忘れたんだ』理由を言うと『言い訳するな!』」が流れます。


結局先生が自分で乗ってみて、やはりハンドリングに難ありと判断したらしく、調整してくれました。なんか乗りやすくなった・・・ような気がする。嗚呼猫に小判。豚に真珠。せっかくいいタイヤなのにごめんね。


さて、この日のJAGE練ではタイムアタックゾーンが設けられたため、先生はもっぱらタイムアタック。私は前回の練習の最後に

「VTRは旋回速度を落としちゃいけない車両だから、回転以外ではフルロックは必要ない、フルロックが出来ないのはダメだけど、出来るようになった上で、流れるようなライン取りと旋回速度を落とさずに走ること、つまりバンク角を深くすることが必要」というのは自車両を買った時からずっと言われていたのですが、事務練でタイムアタックをするようになって、どうしても恐怖心なく通れるようになりたい、とおもう気持ちが優先して、細かいところをハンドルを切って通る練習ばかりしてしまっていました。


1ヶ月ぶりの事務練だった相模湖練でもウォームアップコースがなく、今日もウォームアップコースを走ったのは2回だけでした。・・・ジムカーナを始めたとき以上に遅くなっている気がします。
(中略)
■とにかく苦手なコーススラを走り込む。がんばってバンクさせる練習。

02/22(日)ジムカーナ練習会@アクセルモータースクール(8の字練習) - ペーパーライダーの教習&スクール&じむかーにゃ日記

という課題を作ったので、今日はひたすらコーススラの練習をするぞ!と思いました。


コーススラでなにが怖いかといえば、どうしてもリアブレーキを踏んでしまい、お尻の軽いVTRはちょっと踏んだだけですぐにリアロックしてお尻が流れてしまうのでそれが怖いのです。


思い切ってバイクを寝かせられないので、旋回半径がふくらんで出口がはらんでいくと思うとついリアブレーキに力がはいりズザー。アクセルをあけていくときにタイヤのグリップ感がほしくてついリアブレーキに力が入りズザー。もうそうなるとびくびくしてしまって常にバイクは直立状態・・・。この日練習前に先生がリアブレーキパッドを交換してくれて「自走もしてないのにリアブレーキパッド減りすぎ。リアブレーキをいかに使いすぎてるかってことだ」と言っていました。


今日の課題は、「コーススラをひたすら走りこんで苦手意識をなくす。ブレーキに頼らずバンクを深くする。速く走る。そのためにはリアロックへの恐怖心を払拭する。リアブレーキを使わない」と決定。


結論からいって、自分ではすごくよいイメージで練習ができました。


「バイクを寝かせる時に、内側のステップを踏むだけでは遅い。片足で寝ないなら両足で倒す。内足でバイクに足払いをかけるように旋回の外側に押し出して、外足の太ももでタンクをうえから押さえ込む。」ということを意識すると、今まではバイクが倒れるのが遅いためにやむなくブレーキを使っていたところをブレーキなしで通れるようになりました。


大きいRのコーナーで、バンク角が足りなくてはらんでいくと思ったとき、いままではリアブレーキをつい踏んでしまっていましたがそこで外足で踏ん張る、旋回の外側に向かってステップを蹴りだしてバンク角を維持するイメージを持って耐えることができるようになりました。


旋回を脱出しながらアクセルをあけていくときに、グリップ感がほしくてリアブレーキを踏んでしまっていたところも、外足で旋回の外側に向かって蹴りだして地面から反発する力がかえってくるのを感じ、それで安心感を得てアクセルをあけていくことができるようになったので、アクセルの開け際にリアロックすることもなくなりました。


いつもトレイン走行が怖くて、間がすごく空いていてマイペースで走れるところに入れるまで辛抱強くスタートラインで待っていたのですが、今日はNLの速いおねーさんを見つけてはその後ろについていってみるとか、頑張ってみました。


今日はすごくいいイメージで走れてコーススラへの恐怖感を感じていないから、このよいイメージを体に叩き込むまで反復練習するぞ!と思い、夕方コース上に人がまばらになるまでおよそ70kmくらい走りこんだでしょうか。


最後の最後、タイムアタック練習を終えた先生が「最後だけ一緒に走ろうか」とコーススラゾーンに来たときには、カラダは疲れているもののもう自信満々で、私が前を走るからみて下さい!どうです!見違えるようによくなったでしょう!速く走れるようになったでしょう!さあ褒めてください!と思ったのですが・・・


「えーーーと・・・メリハリが全然ない。フロントブレーキ全然使えてない。なんていうか遅くて話にならない」


あれ・・・予想と違うリアクションが・・・(汗)。


たしかに今日は「リアブレーキを使わない」ということばかり考えていてフロントブレーキのことは全く意識していなかったけれど、全体の体感速度がこれだけ速くなっているってことは当然旋回に入るときにはフロントブレーキは使えているものだと思っていました。


「なんかすごく疲れてそうだから今から何か教えて練習するっていうのはやめたほうがいいね」


「え・・・えーと自分ではすごくいいイメージだと思ったんですが・・・何かよいところは・・・?」


「うーん。耐久練習としてはよかったんじゃないの?」


「いや、千本ノックとか精神修行のつもりじゃなくて、いいイメージを体に叩き込もうと思って走りこんだんですが・・・」


「うーん・・・まあ、ほら、速く走るって課題以外の課題を持って練習できたならよかったんじゃない?」


「いや・・・今日の課題はまさに『速く走る』ことだったんですが・・・」


最後のほうは先生ももはや慰めモード。しかし轟沈。
できてないことを「できてない」といわれることは今まで数え切れないくらいありますが、できているつもりでいたことを、できていないといわれたことはほとんどないので(そもそもいつも自信がないので「できている」というつもりになったことすらほとんどない)ダメージは大きかった。



冷静に後から振り返ると、あるべき旋回と今までの旋回、今日の得意になって走りこんでいた旋回はこんな感じじゃなかったかと思うのです。(旋回中の速度と直線の速度、を表現したかっただけなので細かい速度変化についての突っ込みはなしで)


旋回速度はたしかにいつもよりも速くなっていて、安心マージンというか無駄にブレーキを使って速度を落としすぎてはいないけれど、メリハリがなくてむしろ直線の速度は今までよりも遅い。でも速度変化がないのと旋回中の視界の景色の飛ぶ速さが今までと違うことで、自分ではすごく速く走れているような気がした。「旋回中に無駄なブレーキを使わない」練習はできていたけれど、ブレーキを使わなくても旋回に入れる速度しか出せていなかった。


そんなかんじでしょうか。


先生の言うとおり、速く走る練習にはなっていなかったけれど、バイクを早く寝かせる方法と、リアブレーキのかわりにバンク角でバランスをとって旋回がはらまないようにすること、寝かせながらアクセルを開けていくときにリアブレーキを無駄に使わないことのイメージが掴めたのが今日の練習のお土産、ということにします。



にほんブログ村 バイクブログ ライディングテクニック・スクールへにほんブログ村 バイクブログ 二輪ジムカーナへ(ランキングに参加しています。もしお気に召したら1クリックいただけると幸甚です)