03/07（土）自主練

初めての自主練習です。オフィシャルの練習会ではない、所謂「コソ練」です。普段の練習会では、８の字スペースは交代制ですし、特にダンロップ練習会では８の字練習スペースの設定そのものが初心者には厳しく諦めることも多いので、人に気を使わずに８の字練習できてとても有意義でした。

とりあえずちょっと８の字・・・いやその前にオーバルやってごらん、といわれてやってみたものの、「バイクが寝てない」「フロントブレーキを使えていない」「ハンドルフルロックできていない」「リアブレーキを減速に使っちゃだめ」「カラダが全く動いていなくて目しか行き先をみていない」「ラインどりがダメ。パイロンの奥のタテのスペースを使えていない」と数周でこれだけの課題をいただきました。

その後１時間近く放し飼い状態。自分ではいろんなことをいっぺんにやろうとしても絶対に無理だということがわかっていたので、ひとつひとつパーツに分けて取り組むことにしました。

（１）「バイクが寝ていない」「カラダが全く動いていなくて目しか行き先を見ていない」対策
　アイドリングでとことこ進んでノーブレーキ、逆ハンできっかけを与えて旋回しオーバルを描く
ブレーキを使わないので失速ゴケの心配がなく、思い切って上半身を行き先に向けることができ、かつ逆ハンできっかけを作ってのバンクは、自分が意識してバイクを傾ける時よりも、角度が深く、またそこまで至る時間が短いので、その深さとそこに至るまでの速さ、その視界に慣れることができる、と考えました。

（２）ラインどりの練習
　（１）に慣れてきたところで、あえてパイロンの真横をちょっとすぎてから逆ハンを切ってバイクを傾ける練習。パイロンが旋回の頂点になるのではなく、タテ軸上でもヨコ軸上でも旋回の出口になるように。今までパイロンの随分手前から旋回を意識していたので、まずはパイロンの奥で旋回する視界に慣れる練習です。

（３）ブレーキングの練習
　（１）と（２）に加えて直線で少しずつアクセルを開けていきます。意識の中にブレーキングが加わった途端にバイクが寝なくなるので、バイクを素直に寝かせることを優先にして、そこにアクセルとブレーキを足していく感じ。

（４）ハンドルフルロックの練習
　（３）のアクセルとブレーキを少しずつ強くしていって、ハンドルフルロックになるようにする。ここでもブレーキングやハンドルを切ることを意識するとバイクが寝なくなってくるので、あくまでもバイクを寝かせることを優先。

全部いっぺんにやると何もできないけれど、パーツに分けて自分のペースで練習していくと少しずつできることが増えてきます。
（１）を意識せずに出来るようになったところで（２）にうつるのですが、うつった直後は（２）で加わった新しい操作に気をとられて（１）がお留守になります。そこで「意識せずに出来るようになったと思ったのに」とがっくりするのですが、粘り強く（１）を優先に（２）を加えるようにしていると、だんだん（１）と（２）が同時に出来るようになってくるんです。

楽器の練習で、１〜２小節を繰り返し練習し、その次の１〜２小節も繰り返し練習し、その単位では指が回るようになったとおもって４小節くらいをつなげて演奏すると、２小節単位ではできたものもできなくなる。でも粘り強くやっているうちに４小節まとめても指が回るようになる。そんなかんじに似ています。

私はどんなことでもいつも人に教わったことがなかなか消化できず、すぐに結果を出せなくて焦り、教えてくれる人に申し訳ないという思いでいっぱいになって、それまで出来たものもどんどん出来なくなってパニックになるタイプなので、苦手なバイクこそ楽器の練習のように課題をもらったら家に帰って納得するまで練習して、できるようになってから先生の前で披露する、という練習ができればいいのになぁと常々思っています。今の私は（というかバイクに乗り始めた頃から、きっとこれからもずっと）自宅に楽器がなくて、楽器の先生のおうちの楽器を使ってレッスンの時間だけ楽器を使うことができるような状態なので。

今日の練習は少しそんな形に似ていて、最初は練習スペースの幅いっぱい使ってUターンするのもあぶなっかしかったのに、練習が終わる頃には考え事をしながらでも余裕をもってUターンできるようになりました。

最後のほうの旋回は先生にも「だいぶスピードが乗った状態で、バイクをいちいち起こさずにオーバルを描けるようになった」と褒めていただけたので、自己満足ではなくてちゃんと結果も出せていたようでほっとしました。

いつもこんな「ぬるま湯お稽古ごと感覚」ではうまくなりたい・速く走りたいという気持ちを忘れてしまいそうなので、頭で考える前にとにかく死に物狂いで前についていく、アクセルをあける、ブレーキをかける、タイムアタックする、自分にプレッシャーをかける、という練習こそ、のんびりやでチキンハートな自分には必要だと重々承知してはいますが・・・たまにはこういう練習もいいなと思いました。

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