03/21(土)ジムカーナ練習会@アクセルモータースクール

D杯開幕戦を翌日に控え、現在の私のステータスは、フロントロックによる転倒の記憶も生々しくバイクに乗るのが怖く、ブレーキングフォームを変えて以来全てがぎくしゃくしてしまって走る・曲がる・止まるなにひとつ思ったようにできず、さらにもともとの目標であった強いフロントブレーキは全くかけられない、ついでに師匠からも見捨てられそうという状態です。


行くか行かないかさんざん迷った挙句、この天気で練習しなかったらきっと後悔する、と思うような好天に誘われてしぶしぶ足を運んだ練習会。当然走る・曲がる・止まる・もちろん回転も、なにひとつ思ったようにできないのですから全然楽しくありません。


でも。タイムアタックをしてみたら、思ったほど遅くないので「おや?」と思いました。何一つうまくできていないしぎくしゃくしているのに、カラダにしみついた安心感のある乗り方のときよりタイム比がいい。



泣くまでフロントロックの練習をしたおかげで「あれだけ瞬間的に渾身の力で握りこまなきゃフロントロックしない」ということが分かったので今までよりブレーキポイントを遅くできたし、漫然とフロントブレーキをかけるのではなく、フロントフォークを沈める、と意識し、フロントタイヤを上から下に押し付けるんじゃなくて内側から外側に向かって押し付けることで地面とフロントタイヤが向きを変える手助けをしてくれる感覚がちょっと分かってきました。


うまくいえませんが「フロントブレーキを後ろに向かってかける」というイメージです。うまくいけばフロントタイヤは斜め後ろに向かって地面を蹴りだしてくれるはず。


とにかく「カラダを倒してバイクがついてくるのを待ち、バイクを傾けてハンドルの動きを邪魔しないようにしていたらいつの間にかハンドルが切れ、リアタイヤの上に乗っかっていたらいつの間にか向きが変わっていた」時の乗り方とは明らかに違う感覚です。


まだ「あのイメージが百発百中で意識して出来るようにしよう」というところまではいかず「どうすればああなるかはなんとなくわかってきたけれどああなると怖いから意識してやろうと思えないなぁ。でもあれが出来なきゃ先にはいけないなぁ」というレベルなのですが。


ああやっぱり先生の言うことはただしかった。素直に言うこと聞かずごめんなさい。



いつも練習会ではコースを覚えた2,3本目のタイムがベストタイムになり、そこからコンマ数秒上がればいいほうなのに(それ以上走り方をかえる余地がないので当たり前なのですが)後半になるにしたがって少しずつタイムがあがっていくのも初めての経験です。


あと、JAGE練のコーススラ中に開眼したことの延長で、バイクが傾いている状態でアクセルを開けていく時に、以前はタイヤが地面にグリップしている安心感を得るために盛大にリアブレーキを踏んでいたので、いつリアロックしてお尻が流れるかわからず不安だったのですが、クラウチングスタートのようにステップを後ろに蹴りだして踏ん張る、地面から押し戻される力で安心感を得る、というのがわかってきたのでバイクを傾けながらアクセルをあけられるようになってきました。


バイクを倒す勇気がなくて旋回半径が膨らみそうになったときに咄嗟にリアブレーキを踏んで修正し、リアロックして真っ青になって以後怖くてろくに走れない、というのも、「リアブレーキじゃなくて外足のステップをを踏ん張って蹴る!」と意識しつづけることで改善されてきました。


細かい切り返しでバイクを一気に倒すのが怖くてバイクを立てたまま千鳥的に通っていたところも、「内足のステップを踏むだけでバイクが倒れないなら内足でバイクに足払いをかけて外足の膝で押さえ込む!」と意識し続けることでバイクを倒せるようになりました。


加速も減速もバンクも旋回も回転もすべてバイクにのっかっているだけだったからどこまでなら大丈夫なのか自信が持てずに、安心できる領域でしか走れずにいたけれどようやく自分でバイクとタイヤに働きかけて挙動をコントロールすることのほんのわずかなきっかけが見えたような気がします。


完全にリアブレーキ依存で頭打ちになっていた私のライディングを完全に叩き壊して泣くまでフロントブレーキを使う練習に付き合ってくれた先生に感謝・感謝です。


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