04/25(土)ジムカーナ練習会@アクセル

去年6月に自車両を購入して以来、フルウェットで走るのは実は初めて。ジムカーナ晴れ女のジンクスも10ヶ月で終了です。とにかく笑っちゃうほどすごいコンディション。コース歩行しているとあっというまにコース図がトイレットペーパーのようになって消滅してしまいました。


しかし事務屋さんは基本的に月8回の練習はデフォであり、「人が練習してない時に練習する」ことなどほとんど不可能。だからこそノービス最下層にとってはこういうときこそ願ってもないチャンス!練習しなければ!


ハイグリップタイヤは冷えているとスケートしているみたい。温度依存、というのを聞いていたけれど初めて実感しました。


スタッフなし、班分けなし。普段のジムカーナ練習会が空手道場だとしたら、この日の練習会はキックボクシングジムというかんじで、皆黙々と自分の課題をこなしています。


タイムアタック走り放題なんてチャンスはめったにないのでせっせとタイムアタックしましたが、アクセルあけられない、ブレーキかけられない、ブレーキかけられないから小さく曲がれない、でコース完走できるようになるのにもかなり時間を要しました。VTRのB級選手が20秒台真ん中くらいで走るコースで40秒が切れません。


こんなにのろのろ走っていても恐怖心で悪い癖がつくだけだからタイムアタックやめようかなと思いながらも、せっかくタイムアタックし放題のチャンスなんだからと続けているうちに、少しずつフロントブレーキがかけられるようになってきました。そうするとコースが完走できるようになるし、欲が出てきてバイクが起きた状態からアクセルも全開に出来るようになります。40秒を切れるようになると俄然面白くなってきて飲まず食わず休まずでひたすらタイムアタック


ブレーキクリーナーの3角形の中での回転練習が奏功したようで、回転が怖くなくなったし、フリーターンで(得意な右だからだけれど)確実にフルロックに当てられるようになりました。フリーターンでフルロックに当てられるのは100回に1回くらいだったのですごい進歩。


10分くらい休みに戻った時に先生に「どう?40秒切れた?」といわれ「んふ・・・ふふふ・・・一度だけ36秒台が出た!」と報告すると「嘘!」と真顔で驚かれて得意満面。


バイクを寝かせたままアクセルを開けるのは危ないので、タイムを伸ばすとしたらブレーキポイントを少しでも遅くして、バイクが立っている状態でアクセルを開けている時間を長くすることだって頭ではわかっているのに、ブレーキポイントを遅くしようと意識すると止まれる自信がなくなって、ついリアブレーキに力が入る悪い癖が。ドライのときでもすぐにロックするのだからこの路面では悲鳴を上げるほどにリアが流れてしまいます。


結局アクセルの開けはじめがどんどん早くなって、途中後輪が空転して「あ、これ400で骨折したときと同じ動きだ」と感じることが何度かあったので、調子に乗るのはやめることにしました。


ただ、バイクを立ててから加速するにしても、いつも先生に言われている、「加速の時は、ニーグリップでガチガチに固めるのではなくて、むしろニーグリップはあまり意識せず上体の角度でGの方向とバランスをとって、車体に置いていかれないようにする。ただ上体を伏せるだけじゃなくてお尻(尾てい骨)で後輪をおさえつけてトラクションをかけていることになるのでこれで後輪がすべらなくなる」ということを少し実感できました。


ドライだとどんなにガバ空けしてもVTRのパワーではほとんど滑らないので、加速時のポジションを意識したことがあまりなかったのですが、ウェット路面で練習したことではじめてその重要性がわかりました。

・開け始めを早くしようと無理はせず、バイクを起こしてからきちんと後輪にトラクションをかけて安全にアクセルを開け、
・強いフロントブレーキできちんと速度を落とし、バンクしている時間を短くし、
・進行方向に少しでも肩腰を向けてすばやく向きをかえる


ということをちゃんと意識して、右回転だけでもフルロックに当てることができた周回はタイムがよく、一度だけ34秒台が出て感激しました。


ずぶぬれで疲れが出てきて路面も冷えてきて集中力がなくなってきたのでタイムアタックを切り上げて8の字の練習をしたら最後に転倒。ごめんねVTR。


でも、その後タイムアタックコースにいって1周だけゆっくり走ったら、8の字エリアで練習したとおりの回転がタイムアタックコースの流れの中で出来たので、いいイメージで練習を切り上げることができました。


以前は回転でフルロックになるときというのは、完全に上半身から脱力してセルフステアに任せて、アクセル全閉、リアブレーキも踏まずに、ぎりぎりまで速度を落とした状態だったから、路面が悪かったらすぐに転びそうになっていたし、そのちょうどよい速度が進入で作れなければフルロックに当たらないし、それ以上の速さでは回れませんでした。


最近ではアクセルあけてリアブレーキ踏みながら、バンク角を深くすることでフルロックに当てられるようになったので、速さを変えることができるようになったし、タイヤを自分でおさえつけているので安心感があり、360度回るまでの間にうんざりするほど時間がかかる、ということもなくなってきました。


パイロンに対して車体がどれくらいの角度で進入すればきっちりフルロックになる、というのが少しわかってきたのでもっと成功率をあげたい。


タイムアタックだけで45km走りました。初めてのウェット練習でしたが、「雨でも安全にタイムを上げられる、無理してよいポイント」と「無理しちゃいけないポイント」が分かって、自分の引き出しを増やすよい練習になりました。



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