05/17(土)D杯#2@桶川

結論からいうと、目標だった「D杯での125%切り」は達成できました。
NL上位常連の不在や不調もあり、分不相応なことにクラス5位の入賞までできました。
茶屋杯での反省、これは完全に生かして走ることができました。


でも・・・


なんか不完全燃焼。


茶屋杯での反省点は2つ。
「足つき可の大会だからこそ、低速セクションの練習を生かして、バランスを崩してもいいからきちんとフルロックに当てて小さく回る・・・という目標を全く達成できなかった」
「コース歩行不足、イメージトレーニング不足でミスコースした。第二ヒートはミスコースを取り戻して安全にタイムを残しにいったため、アダチの通り方を変えるなどのチャレンジができなかった」


この日のコースは、私が参戦するようになって初めて経験する、That'sジムカーナ!というテクニカルなコースで、ジムカーナ初めて最初の大会がこのレイアウトだったら私はジムカーナやってないなーと思ったくらいです。

↑コース図。JAGEのサイトからいただきました。


茶屋杯の1個目の反省を生かして、第一ヒートは回転を小さく回ることを意識しました。270度以上のセクションでは半分はフルロックまで当たったかな。おかげで大会では初めての足つきペナルティをもらってしまいました。あと半分は、スピードを落としすぎてバイクを傾けることもできず、逆に何もできずバイクを立てたままの大回りになってしまいました。まあでも大会のタイムアタックの中ではじめて練習の成果が出せたのは自信になりました。


あとは、C2の走りを見て、アダチセクションのラインを急遽変更できたこと、変則8の字セクションの真ん中の切り返しの連続がラクになるようなラインどりができたことも、自分の中では頑張った。


スタート直後のオフセットも、前日に練習した通りの、旋回後半でバイクがひょこっと起きないための走りができた。


第二ヒートは、第一ヒートで「練習の成果を出す」ことばかりを考えすぎ、今の自分のレベルでは仮にフルロック回転できてもペナの1秒を補って余りあるほど速い回転はできないし、逆に進入のスピードを殺しすぎてしまっているのでハイリスクローリターンだなと思い、回転ではフルロックに当てることは目標にしないで、進入のスピードを殺さないことと、思い切りよくバンクさせて、脱出方向を早く向くことでタイムを縮めようと思いました。見事なくらいフルロックに1つも当たりませんでしたが、少なくとも思ったとおりには走れました。


ゲート通過セクションも、第一ヒートは他の人と同じように8の字で通りましたが、2ヒート目では変更。自分は右旋回×2のオーバル(というか平行四辺形かな)のほうが速い、と判断し、周りの人とちがうラインをとるかわりに昼休みの慣熟歩行時に空腹でぶったおれそうになるほど歩いてラインをイメージし、その通りに走れました。


第一ヒートも第二ヒートもイメトレ十分で、ミスコースする気がしなかったし、ほぼ思い描いたとおりのラインで走れた。だから茶屋杯2個目の反省も完全に生かせた。ラインだけじゃなくて、あとで動画を見たところ、先日のHMSの定点撮影動画の変なフォームとは大違いでそこそこいいかんじで走ってる。


普段第二ヒートで「第一ヒートで出来たことが第二ヒートでもできるなんてことはない」と思ってタイムを落とすことが多い私にとって、さしたるミスもなかった第一ヒートを終えて、「第一ヒートでできたことは全部できる!こことこことここを直してタイムを縮める!」と思って実現できたのも大きい。


いつもはC2の走りなんかろくにみないで自分のウォームアップのことだけ考えてそわそわうろうろしているのに、腰を据えてC2の走りをじっくり見られたことや、ウォームアップでもあまり走りすぎなかったこと、出走前の8の字でも落ち着いていられたこと、など、「これはもしや場慣れ?」と思うほど落ち着いて臨めたのも上出来。


でも、なんか物足りない。


茶屋杯で走ったときのような、細かいところは全て思い通りにいかなかったからそのかわり直線で死ぬ気であける!とまらなかったら4本掛けでフルブレーキングすればいい!みたいながむしゃら感がなかった。全てイメージどおりに走れて、破綻がなくて、なんだかそれだけ余裕を持って走っていたみたい。


たしかに前日の練習では、フロントブレーキを後半強く握りこんでフロントタイヤを無理やり切れ込ませてロックさせる、というイチかばちかのライディングを矯正する練習をして、フォームはすごく安定したのに、それまで最高32秒台、初めて挑戦した日でも33秒台が出た8の字GPで35秒から34秒しかでず・・・。そのイメージをいったんクリアして直線的に突っ込んでとにかく早く向きを変えることだけを考えてやったところ、旋回の都度バイクは起きる、ハンドルはロックした反動でロック解ける、ふらつく、という有様だけれど33秒台が出るようになりました。


D杯本コースでの走行は、その前日の「旋回の後半バイクがひょこっとおきない綺麗な旋回ができているのに35〜34秒しか出ない」走りを忠実に再現していたように思います。


ただでさえ減速から旋回が2挙動になっているのに、現在は減速、旋回の前半、旋回の後半、の3挙動になっていて、しかも本コースを走りながらその3挙動を全部意識できていた。むしろあの短い旋回を全てデジタルに3挙動に分けられるほうが凄い、私の不器用さもたいしたもんだと思うのだけれど。


その3挙動を1挙動にできたら、2挙動分の長さで徐々に握りこんでいたものを1挙動で握りこんで、旋回の前半で終わらせられたら、3挙動目では今はバイクを起こさないことだけに意識がいってしまっているけれど、アクセルの開け始めとオーバーラップできたら、きっともう1つ壁を超えられるんじゃないかって気がするけれど、まだまだ。


現在の状態では、今まで2挙動かけて握っていたフロントブレーキが1挙動になって、単純に長さが短くなって弱くなったのでブレーキポイントが早くなったし、向きを変え終わるまでの時間が長くなってしまって、アクセルをあける時間も短くなってしまっているし・・・。


練習の成果は出せたけれど、なんかまるで練習の成果の「発表会」みたいで、今回はソツなく走った、という印象が残りました。


しかもソツなく走ってこのタイムか・・・。今までNLクラスのほかの人と自分のタイムを比べるなんて分不相応なことは思いもよらなかったけれど、さすがに順位が1個上の選手と2秒、1位の選手とは6秒。6秒!6秒!回転が奇跡的にスーパーうまくいって1個につき0.5秒縮められたとしても全然追いつかない。と思って呆然としました。


そりゃスラロームではNL内でぶっちぎりで遅いけど、回転だってフルロックになっただけで喜ぶくらいの下手さかげんだけど・・・。パーツに分けたところでも何ひとつ回りを上回れるものがなくて、全部つなげたときに上回れるわけがない、この状況で周りとタイムを比べるなんて僭越だけど・・・。


でも競技だから、パーツごとに分けた技術やスピードだけを足し算して結果が出るわけじゃないし。運も勝負強さも集中力も影響するし、だからこそ、スピードも技術も精神力もスーパーノービスな私が入賞できたりとかもするわけで。だからやっぱり何十回も走り込む練習会のタイムだけじゃなくて大会のタイムは気になる。


茶屋杯ではたしか「マシンにも自分の性格的にも不利なアケアケコースで122%台は上出来」と自分を慰め、今度は「テクニカルなコースで経験や技量の差が如実にでるのに125%を切れたのは上出来」と自分を慰めるのか・・・。情けない・・・。(しかもいくら口に出して自分に言い聞かせても全然慰められていない)


と、堂々巡りな反省はいっぱい。


でも、やっぱり入賞して、いつも指導してくれる師匠だけでなく、チームの人が自分のことのように喜んでくれるのはうれしい! こういうとき、本当にチームに入っていてよかったなぁと思います。


後から考えると、今まで「セクション同士のツナギで気を抜かずにアクセルをめいっぱいあける!」といわれていたことを忘れていたように思います。最初は、小回りもできず、回転も遅くて、仕方なくツナギであけることしかできなかったけれど、最近ではコソ練を重ねて結構小回りも出来るようになってきたので、ツナギを頑張る意識がおろそかになっていたみたい。


前回の事務茶屋は、リアブレーキパッド交換後でリアブレーキが効きすぎ、小回りが怖くてできなかったために仕方なくツナギで開けまくったから、技術的には「練習したことが何もできなかった」という不満は残ったのにタイムはそこそこよかった。


今回は練習したことが大方出せたし、前回の反省も生かせたけれど、ツナギを頑張る意識がおろそかになっていたのでタイムもイマイチで、やはり不完全燃焼だった・・・ってことなのでしょう。


ただ、コースが事務茶屋はアケアケ、D杯はテクニカルだったのでその走り方がたまたまコースにあっていて、順位は悪くなかったってことなのかな・・・。


次は、慣熟歩行、ラインのイメトレも完璧にする。練習したことも頑張って出せるようにする。ツナギも頑張って死ぬ気であける。少しでも悔いを残さないようにしたい。


リザルト

123.98% NLクラス5/12位 総合133/151位(D杯初入賞)


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