05/16(土)自主練習

8の字やオーバルで、フロントブレーキを旋回後半3/4くらいで一番強く握りこんでむりやりフロントタイヤを切り込ませフルロックに当てると同時にバイクがひょこっと起き上がってしまっている


というクセを矯正する練習をした。


もともと私の乗り方は完全なリア依存でフロントブレーキなどほとんど使っていなかったのだけれど、逆に使えるようになってからは旋回速度が上がり、リアブレーキを踏んでリアロックするのが怖くて旋回後半でリアブレーキをほとんど踏まなくなってしまっていた。


その証拠に5/10のHMSのノーマル車両、ノーマルタイヤでは全然旋回できなくなっていた。


まずは、フロントブレーキを旋回後半で使わない練習。前半に全然すぱっと握ることができなくて後半に帳尻をあわせるように無理やり強く握っているからなので、後半で使わないようにすれば自然と前半に強く握れるようになる、という目論見。


リアブレーキを使えないようにステップの上に右足つま先をのせ、かつフロントブレーキから旋回の頂点で完全に手を離す。道幅はかなり狭いので、旋回の頂点でまだ向きがかわっておらず速度も落ちきれていない状態では、まっすぐ道の脇の薮に突っ込む。カラダも完全に起きてしまい、全身恐怖でガチガチ。


何度も薮に突っ込み、先生からは罵声、次第に呆れた声、そのうち無言、最後には見てももらえない、という環境でひたすら同じ練習を続ける。フロントブレーキを前半ですぱっと握ってちゃんと速度を落とせば、フロントブレーキから手を離し、かつリアブレーキを踏まなくても道幅の中でおっかなびっくり回れるということが、頭だけでなく体でわかってくる。


少し恐怖感がなくなってきた絶妙のタイミングで、先生から「じゃあ旋回の後半でリアブレーキ使って」という指示がとぶ。この練習をする前は、旋回後半でのリアロックが怖くてリアブレーキを使えなかったのに、リアを全く使わないで練習した後はリアを踏むことにより格段に安心感が増すので、全く抵抗感なく使えた。フロントブレーキを前半で強く握る練習もしているので、リアを踏む前に十分速度が落ちていて、リアロックすることもない。


「旋回が変わった。後半で全然バイクが起きなくなった」とお褒めの言葉をいただく。自分でも、旋回後半での「ガツン」と無理やり切れ込ませる感じがなくなったので、恐怖感がなくなった。


今までは「主にフロントブレーキで減速⇒フロントブレーキを強く握って向き変え」の2挙動だったが、これで「フロントブレーキで減速⇒バンク&フロントブレーキ(できればフルロック)⇒リアブレーキで車体を起こさないようおさえる」の3挙動になった。


もちろん2挙動も3挙動もダメで、本来は1挙動にしなくてはいけないし、リアブレーキで車体を起こさないようおさえているだけではむしろ遅くなってしまうので、起こさないようにおさえながらアクセルを開けていかなくてはいけない。


8の字GPをやってみると、この「むしろ遅くなってしまう」のが顕著に出て、2挙動で直線的にパイロンに突っ込み、ガツンとフロントブレーキを握って一気に向き変えし、反動でふらつきながらアクセルをバーンとあけてごまかすやり方よりもたっぷり2秒は遅い。旋回そのものはすごくこなれた感じになっているし、後半でのガツンがないことが分かっているので思い切ってアクセルを開けられる気がしているのに。


先生も「遠めからはタイムが出ていそうな走り方に見えるんだけどな」と首をかしげる


前回の自主練習の時に、8の字単独だと超ぎくしゃくしていたのに、回転を入れるとなぜかスムーズに出来るという逆転現象があったので、今度も回転を入れるように指示される。最初は、「後半にフロントブレーキをにぎりこんでフルロックに無理やり当てる」がなくなったためにフルロックに当たらなかったが、適度なスピードまで落とせるようになるときちんと回転も決まるようになった。


この練習をした後8の字GPをやると、時折最後までフロントブレーキを握ってしまってガツンとフルロックしてふらつくことがあったが、タイムは1秒あがって33秒台が出るようになった。


思うに、回転を入れるには、スパッと一発でバンクさせないでじりじりとバンクさせているとスピードが落ちすぎて逆にフルロックに当てられなくなってしまうから、寝かしこみが早くなる。さらに最初から小さく回ろうという意識があるから、進入のラインが直線的になる。


今までは2挙動で向きが変わっていたものが3挙動になり、2挙動と同じ長さの行程を3挙動に分けるならともかく、2挙動+1挙動で、今までアクセルを開けていたポイントでまだリアブレーキで車体を押さえることに集中しているから8の字でタイムが出なかった。この根本的な部分は解決されていないが、回転練習を経て寝かしこみを早くして直線的に進入するという意識を加えることで少しタイムをあげた、ということだと思う。


2挙動とか3挙動とか、ブレーキ使うとバンクできない、バンクするとブレーキ使えない、ブレーキを使う場合は直線的に進入し、バンクを意識する場合はラインどりが大きくなりすぎる・・・なんというデジタル。「serenadeはアクセルもブレーキもON/OFFだから・・・」と先生がいつもため息をつくが、全くその通りで、いっそのこと旋回を50挙動くらいに細かく分けたら、超多角形が限りなく円に近くなるように、逆に1挙動に近くなってスムーズに旋回できるようになるのでは、などと思ってしまう。


直線的にパイロンに突っ込んでフロントブレーキを後半に一気に握りこんで向き変えする方法だと、今のレベルでは相対的にタイムが出るけれど、このあとの成長がない。前半にすぱっと握って速度をしっかり落として前半でフルロックにあて、後半ではバイクを起こさないようにしながらアクセルをあけ始める、ということができないとこれ以上の成長もないし、速度域があがってきたときに危なくなってくるので、暫くはタイムが出なくてもこの練習を続けようと思う。


にほんブログ村 バイクブログ ライディングテクニック・スクールへにほんブログ村 バイクブログ 二輪ジムカーナへ(ランキングに参加しています。もしお気に召したら1クリックいただけると幸甚です)