12/06(日)ダンロップ練習会@アクセル

週3の点滴が週1になったため、ようやく週末にバイクに乗れるようになりました。イヤッホウ!


病気で寝込む直前は、「ジムカーナらしい低速セクションの練習の数をこなしてその対症療法的な積み重ねでタイムを伸ばそうとする」のをちょっとお休みして、フォームの矯正に取り組んでいました。


ジムカーナを始める前、HMS中級にいたころからずっとできずにいたのが、「行き先に上半身を向ける」ということ。


ジムカーナを始めたころも、真夏のアクセルで、ただサイドスタンドをかけたバイクにまたがって後ろを振り向くという練習をただひたすらやらされましたし、初めてジムカーナの大会に出るために仙台まで行ったときも、やはり仙台の地でただバイクにまたがって後ろを振り向くという練習をしたおぼえが。


でも、全然治らない。次のパイロンを見るという基本中の基本ですら、「目」しか動かない。首から下、肩から下が全く動かないのです。肩が動かない、腰が動かない、内側の手でハンドルを鬼のようにおさえたまま、旋回中は、物理的にはイン側の肩のほうが下がっているはずなのにイン側の肩のほうがあがっている状態。


仕方なくそれはペンディングにしておいてその状態でタイムを出すために、極低速セクションではひざ下でバイクを押し込んでねじ伏せる、低中速セクションではイン側の肩を斜め前方にぶつけるようにして体全体を旋回中央に投げ出してハンドルをおさえたまま深いバンク角を作ってなんとかごまかしてきましたが、それでごまかしがきくのは120%まで。


なんとかもっと上にいきたい、と思ったので、基本に立ちかえることに。


寝込む前はシールドにテープを貼って視界を狭めてひたすら8の字やったりして「首」は動くようになりました。でも肩と腰がまわらない。まわるイメージすらできない。


病気で寝込んでいる間、できることはただ「腰から上半身をひねって後ろを向く」練習だけだったので、鏡を背にしてベッドの端に座ってひざの間にクッションをはさんで、エアハンドルを握ってエアバンクしながら後ろを向く、向いた瞬間鏡に映った自分の姿を見て、首だけじゃなく肩と腰が真後ろを向いているかどうかを確かめる・・・という練習を腸捻転起こしそうなほどやりました。


これだけやってはじめて、イメトレもできるようになりました。自分の体のどのパーツに力を入れてどう動かせばあるべき状態になるのか、正直なところ『できた試しがなければイメージもできない』んですよね。この「イメージ」ができるようになったのが大きかったです。


なんかもう前ふりだけでもう1時間くらい書いているので、簡潔にいきます。


復帰第一戦の土曜日、真冬のフルウェットHMSで、何かが、こう、びびびっときました!


イメトレしたこともそれだけでは意味をなさなかったけれど、師匠に「視線の送りが致命的に遅い」といわれて、視線の送りを早くするのと一緒にやったとたんに、今までのバイク人生になかった視界が開けました!


午前中はあまりの乗れなさにため息が出ましたが、お昼すぎてからはおもいっきりリアに乗ること、セルフステアを大事にすること、短い直線であっても加速・減速の前後の動きを忘れないこと、このへんの基本を思い出して乗らないと全然思うようにうごかないノーマルVTRを駆って走るのがどんどん楽しくなって、病み上がりの体も忘れてずぶぬれで夢中になって走りました。


M本イントラのアドバイスもいくつか、「ああ!!!!」と思うようなことがありました。もったいないから書かないけど!


これを忘れないうちにどうしても自車両で走りたかったので日曜はD練@アクセルへ。


1ヶ月間まったく回転の練習をしていなかったので8の字エリアで回転をやると生まれたての仔鹿のようにがくがくしてダメダメでしたが、タイムアタックコースはなんとびっくり回転のないレイアウト。今日はウォームアップコースで昨日のフォームをからだにたたきこんで、8の字エリアで低速の勘を取り戻して・・・なんて思っていたのですが、終わってみれば、記録用紙からはみ出すくらいタイムアタックしていました。


HMS車両に乗った翌日だったので、バンク角が浅く、フロントブレーキとハイグリップタイヤの一番おいしいところをつかった旋回が全くできなかったのですが、「バンク角を深くしよう」とか「フルロックにしよう」とかって意識したところは1か所もなく、ただすべてのセクションで視線の送りを早くして体を開くことだけを意識したのがよかったのかもしれません。


常にリーンウィズを意識していたつもりなのに、動画を見るとすっかりいつものリーンアウトになっていますが、でも今までのように旋回の内側にイン側の肩をぶつけ、旋回中央に背中を見せるような形でのリーンアウトではなくて、少しでも体を開こうという意識の感じられるリーンアウトになっているので自分では納得できました。


オーバルでも、体が入りすぎているところはありますが、やはりイン側の肩が先行している感覚や内側の手でハンドルを突っ張る感覚がなくなってきた(意識してなくすことができるようになってきた)かんじがします。


しかもうれしいことに、私がNLの中で目標にしているM本さんから、「動画撮らせてもらいました」と話しかけていただき、しかも会話の中でとてもうれしいことをいわれて、「あわ、あわわわ、私は、M本さんの走りがNLの中で一番好きで、目標にしていて・・・あわ、あわわわ」みたいな会話になってしまったのですが、ここのところフォームなんか本当にボロボロでメタメタだったので、
「昨日HMSいっといてよかったーーーーー!ありがとーHMS!!!」と心から思いました。


人間現金なもので、M本さんの言葉で舞い上がって「よーし!またタイムアタックするぞー」とタイムアタックを重ねたところ、1'14秒台で伸びどまっていたタイムがぽーんと伸びて、1'13.827が出ました。タイムの表示を見て思わずガッツポーズ。


タイムアタック楽しいなー
ジムカーナ楽しいなー
大会で2回だけのタイムアタックに全力投球するのもたのしいけど
バターになるほど走りこんで、全部のセクションで一番いい走りができた!と思ったときにタイムが更新できるのも楽しいなー


ああなんて楽しいんだろう!


とおもいました。


やっぱりバイクはたのしいなぁ。


にほんブログ村 バイクブログ ライディングテクニック・スクールへにほんブログ村 バイクブログ 二輪ジムカーナへ(ランキングに参加しています。もしお気に召したら1クリックいただけると幸甚です)